第2章 ー第232話~ー エニエス・ロビー編・CP9編・さよならメリー編
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ロビンに続いてスパンダムのあとへついて行く。そういや思い出したけど、コイツの父親ってスパンダインとか言うやつじゃねぇか?やる気のない、オハラにバスターコールを出した男。…あー、段々腹たってきた。とか、スパンダムにやつ当たる。多分、血縁関係にあるんだろうけど。この世界じゃ多い話だ。世襲制、ってやつだっけ?
「あ。さぁお前たちを解放するぞ、CP9!この司法の塔でアイツらをギッタンギッタンにしてしまえ!惨殺を許可する!ルッチ、お前は俺と来い。何においてもまず俺の命を守れ、いいな!パンクフリード」
出てきた象がひと振りの剣になる。新たなグランドラインの技術…の方だとしたら剣の方に食べさせたな。スパンダムもそうだと答える。ってことは、相性さえ合えば悪魔の実の能力を食べずに得られるのか。
「CP9に加えてこの取っておきの剣が付いている。冷静に考えれば俺に怖い物はねぇじゃねぇか。さあ、正義の門へ向かうぞ」
怖いことしかないからそんな性格になったくせに。とかつまらないことは言わないでおこうか。第一、CP9はお前の所有物じゃなくて…お前の役職の下賜品だろ。奴らが忠実なのは政府に出会ってスパンダムにじゃない。そこを理解しているとは思えない男だ。
「…苦労するな、ロブ・ルッチ」
「否定はしないでおきます」
やっぱり大変なんじゃねぇか。ロビンを強く引っ張る腕を力づくで外す。女を扱うってのが分かってねぇな。
「どうせモテないだろ」
「うるせーっ!!」
「ロビンは俺に任せとけよ。逃がしたりしないし。…俺が信用出来なければ、別にいいけど?」
「はっ!是非お願い致します!」
権力をチラつかせると静かになるのは楽だよな。そういう意味ではスパンダムは使いやすい男だ。切り捨てやすいしカリスマ性はない。馬鹿で思い込みが激しくて…ついでに騙しやすい。あれ?いい所ない?
後ろからそっと肩を押すと少しだけ微笑んだロビンが頷く。…後ろからフランキーが褒められてるけど…なんか釈然としない。
指先で海楼石に触れる。これなら…外せそうなんだけどな。でもそしたらロビンは無茶するだろうし、ロブ・ルッチとこの状況で戦えば、間違いなくロビンを巻き込む。そしたらルフィに怒られそうだし、大人しくしてよう。
「助けは来ねぇぞ、ニコ・ロビン。そもそも奴らは正義の門にたどり着く手段を知らねぇんだ」
「いや、知らなくても考えればどうにかなるだろ。平地…海に渦潮が多いなら航海はできない。そしたら空か地下だし、最悪安全圏で床に大穴開けたら通路に辿り着くだろうし」
「うるせぇっ!普通なら穴なんて開けられねぇんだよ!どんな素材使ってると思ってる!」
いや、事実だろ。滅茶苦茶簡単で暴力的な方法だけど。やるには1番公立的な方法だよな。強度は確かに高そうだけど。
目の前の扉を操作して開ける。随分機械的だよな…だけどこの程度じゃ古代兵器は作れない。ってか、作ってもダメだよな。構造を知らなければ弄ることも出来ないだろうし。
敢えて靴音を響かせて廊下を歩く。確かに強度はありそうだけど穴が空いたら最後だよな。間違いなく流れていくだろう。……水洗トイレ?みたいな?やだなぁ、濡れたくもない。
今までは下りの道だったけど、ここから先は平ららしい。あの扉、どうしたら壊せるんだろうな。爆薬、大砲、大筒…あとは、単純な腕力?無理だろうなー。普通の人間相手なら、だけど。ルフィ達はどうにかしそうで怖い。そんなことを考えながら道を歩く。ロビンも思うところがあるようで無言だ。
遠くに聞こえる音に苦笑する。ロブ・ルッチが見逃した子供とペット…指令が出なかったと当たり前に言う彼に思わず笑う。ああ、なるほどーー
「ロブ・ルッチ、お前も全部納得してスパンダムの配下にいる訳じゃねぇんだな」
「当然ですよ」
無能だもんな。自己中心的だし、小物だ。そんなのに尽くしていたらなんて考えるまでもない。特に彼は幼い頃から政府側にいた男なんだから、上官を見る目もある…ってことか。
喚くスパンダムを睨むロビン、殴ろうとするスパンダムの間に立ちその手を止める。仲間を守ると決めた以上、もう手出しをしてもいいはずだ。ってより、あの男にバレた時点で俺の行動は自由になってる。ある意味解放されたのか。
拳を止めた反動でスパンダムに殴り掛かる、今度は俺をロブ・ルッチが止める。予想通りの反応に苦笑すると俺は腕から力を抜いた。
「指令がある以上敵か」
「そうなりますね」
「ルッチ!さっさと連れてこい!」
ロビンの腕を引いていくロブ・ルッチにそれほど手荒な印象を受けなかった。取り敢えず大人しく着いていく、けど…ルフィ、そろそろヤバいぞ。もう時間が無い。俺が稼いでもいいけど、下手に動けば契約違反になりかねない。
…契約。それは俺たちを縛ることが出来る唯一の方法だ。破ればそれは、自分自身を傷付ける。どういうことなのかは知らない。けれどその鎖は俺達の諸刃の剣だ。…抑止力、って所か。だから俺たちは約束に慎重になる。
「動けない程度はいいんだけどな…そっから守れ…ても、殺しまくりそうだし」
だとしたら使えない方法だ。けれどいざとなったら…。
俺は覚悟を決める。
「あ。さぁお前たちを解放するぞ、CP9!この司法の塔でアイツらをギッタンギッタンにしてしまえ!惨殺を許可する!ルッチ、お前は俺と来い。何においてもまず俺の命を守れ、いいな!パンクフリード」
出てきた象がひと振りの剣になる。新たなグランドラインの技術…の方だとしたら剣の方に食べさせたな。スパンダムもそうだと答える。ってことは、相性さえ合えば悪魔の実の能力を食べずに得られるのか。
「CP9に加えてこの取っておきの剣が付いている。冷静に考えれば俺に怖い物はねぇじゃねぇか。さあ、正義の門へ向かうぞ」
怖いことしかないからそんな性格になったくせに。とかつまらないことは言わないでおこうか。第一、CP9はお前の所有物じゃなくて…お前の役職の下賜品だろ。奴らが忠実なのは政府に出会ってスパンダムにじゃない。そこを理解しているとは思えない男だ。
「…苦労するな、ロブ・ルッチ」
「否定はしないでおきます」
やっぱり大変なんじゃねぇか。ロビンを強く引っ張る腕を力づくで外す。女を扱うってのが分かってねぇな。
「どうせモテないだろ」
「うるせーっ!!」
「ロビンは俺に任せとけよ。逃がしたりしないし。…俺が信用出来なければ、別にいいけど?」
「はっ!是非お願い致します!」
権力をチラつかせると静かになるのは楽だよな。そういう意味ではスパンダムは使いやすい男だ。切り捨てやすいしカリスマ性はない。馬鹿で思い込みが激しくて…ついでに騙しやすい。あれ?いい所ない?
後ろからそっと肩を押すと少しだけ微笑んだロビンが頷く。…後ろからフランキーが褒められてるけど…なんか釈然としない。
指先で海楼石に触れる。これなら…外せそうなんだけどな。でもそしたらロビンは無茶するだろうし、ロブ・ルッチとこの状況で戦えば、間違いなくロビンを巻き込む。そしたらルフィに怒られそうだし、大人しくしてよう。
「助けは来ねぇぞ、ニコ・ロビン。そもそも奴らは正義の門にたどり着く手段を知らねぇんだ」
「いや、知らなくても考えればどうにかなるだろ。平地…海に渦潮が多いなら航海はできない。そしたら空か地下だし、最悪安全圏で床に大穴開けたら通路に辿り着くだろうし」
「うるせぇっ!普通なら穴なんて開けられねぇんだよ!どんな素材使ってると思ってる!」
いや、事実だろ。滅茶苦茶簡単で暴力的な方法だけど。やるには1番公立的な方法だよな。強度は確かに高そうだけど。
目の前の扉を操作して開ける。随分機械的だよな…だけどこの程度じゃ古代兵器は作れない。ってか、作ってもダメだよな。構造を知らなければ弄ることも出来ないだろうし。
敢えて靴音を響かせて廊下を歩く。確かに強度はありそうだけど穴が空いたら最後だよな。間違いなく流れていくだろう。……水洗トイレ?みたいな?やだなぁ、濡れたくもない。
今までは下りの道だったけど、ここから先は平ららしい。あの扉、どうしたら壊せるんだろうな。爆薬、大砲、大筒…あとは、単純な腕力?無理だろうなー。普通の人間相手なら、だけど。ルフィ達はどうにかしそうで怖い。そんなことを考えながら道を歩く。ロビンも思うところがあるようで無言だ。
遠くに聞こえる音に苦笑する。ロブ・ルッチが見逃した子供とペット…指令が出なかったと当たり前に言う彼に思わず笑う。ああ、なるほどーー
「ロブ・ルッチ、お前も全部納得してスパンダムの配下にいる訳じゃねぇんだな」
「当然ですよ」
無能だもんな。自己中心的だし、小物だ。そんなのに尽くしていたらなんて考えるまでもない。特に彼は幼い頃から政府側にいた男なんだから、上官を見る目もある…ってことか。
喚くスパンダムを睨むロビン、殴ろうとするスパンダムの間に立ちその手を止める。仲間を守ると決めた以上、もう手出しをしてもいいはずだ。ってより、あの男にバレた時点で俺の行動は自由になってる。ある意味解放されたのか。
拳を止めた反動でスパンダムに殴り掛かる、今度は俺をロブ・ルッチが止める。予想通りの反応に苦笑すると俺は腕から力を抜いた。
「指令がある以上敵か」
「そうなりますね」
「ルッチ!さっさと連れてこい!」
ロビンの腕を引いていくロブ・ルッチにそれほど手荒な印象を受けなかった。取り敢えず大人しく着いていく、けど…ルフィ、そろそろヤバいぞ。もう時間が無い。俺が稼いでもいいけど、下手に動けば契約違反になりかねない。
…契約。それは俺たちを縛ることが出来る唯一の方法だ。破ればそれは、自分自身を傷付ける。どういうことなのかは知らない。けれどその鎖は俺達の諸刃の剣だ。…抑止力、って所か。だから俺たちは約束に慎重になる。
「動けない程度はいいんだけどな…そっから守れ…ても、殺しまくりそうだし」
だとしたら使えない方法だ。けれどいざとなったら…。
俺は覚悟を決める。