第2章 ー第232話~ー エニエス・ロビー編・CP9編・さよならメリー編
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相棒を片手に出会った人を斬る。見たことある白い服、だから多分味方だけど殺すなとは言われていない。躊躇うことなく刀を振るうと一言の言葉もなく倒れていく。いつも思うけど…つまらない。こんな仕事、いらないのに…もっと楽しくないと……そう思っていると目の前に白い服の集団が現れる。口々に何か言っているけど、よく分かんない…からとりあえず殺しておく。
ピストルで撃たれる、けどそんなのは怖くない。着弾する前に相棒で斬ればいいだけだし。身体を回転させてその勢いのまま斬り捨てる。ピストルは直線的にしか狙えないからその軌道を外れれば気にしなくていい。そんな単純なこと、なんで分からないんだろ?
増えていく白い服に首を傾げる。でも、全員殺していい筈だ。…相棒を握り直した瞬間、後ろで冷気を感じる。振り返るとそこにはクザンがいた。この人は、殺しちゃ行けない人。
「何やってる」
「皆、殺し。全員、殺すの」
「……そうか」
近付いて頭を撫でてくれる。この手のひらは、ひんやりして好き。いつも、優しい。
「白いのは殺すな。…出来るか」
「ん、頑張る」
こくん、と頷くと相棒をしまって歩き出す。白いのがダメなら、黒いのならいい?青いのも、赤いのも?少しだけ悩みながら攻撃してきた男を鞘で殴りとばす。んー、これも白い。
白いのしかいないから先に進む。何度かピストルで撃たれたけど気にはならない。あんまり痛くないし、治るから。街の先に進むと、黒いのがいた。刀を抜いて切り掛る……と、「黒姫様!?」と呟かれる。あれ?味方?でも、殺していいはずだ。白くないから。クザンもそう言ってたし。
納得して切りかかるとピストルを向けられる。その時点で身体が震え…あとは、覚えていない。
気付いたら船の上にいて、兄様に抱き締められていた。また、暴走した?分かんない…けど、いいや…また、猛烈に眠くなってきた。そのまま眠りにつく。
……っ、は…なんか疲れた。
だから現実と過去の行き来は嫌いなんだ。ってか、ああもうこの辺は後にしよう。また、見ればいいしこれからも時間がある。
黙っている俺を気にしたのか、ロブ・ルッチが俺の方を見ている。まぁ、俺が大声出すのも珍しいか。…ってか、この格好もいい加減暑苦しい。後で着替えよう。ナミにでも貰うか。高くつきそうだけど。
跳ね橋が降りる。けど、迫撃砲食らって止まってしまった。…可能性としては高かったよな。
「よし、よくやった。アイツらが来る前に正義の門へ!来い、ニコ・ロビン!」
「ロビンに手ぇ出すなよ、スパンダム。手荒に扱うな」
「うっ!誰か、カティ・フラムを連行しろ!取るに足らん、あんな海賊。こっちには暗殺集団、CP9がいるんだ!兵器復活を目論んだ学者の島の生き残り、ニコ・ロビン。その兵器の設計図を受け継いだ男、カティ・フラム。この大権力を握るチャンスをみすみす逃してたまるか!しかも、かつて殺人人形と呼ばれた存在までいる!」
「いても何も変わんねぇよ、ばぁーか」
「馬鹿だと!この俺様のどこが馬鹿なんだ!」
え?そこで怒るところ?言葉にしても面倒で視線だけで伝えると怒り始める。怒るってことは自覚があるんだろう。とか思うけどコイツ頭悪いしな。
フランキーが立ち上がる。さっきまで泣いてた姿とは違う。…感激屋だよな、羨ましい。
目の前に掲げた紙の束を全員に見せつける。
「お前、まさか…古代兵器プルトンの設計図?」
「本物だ。信じるか?ルッチ、カク、お前ら分かるよな?」
ページを捲り2人に見せる。確かに随分前に見た設計図に似てる…記憶を辿らなきゃならないから明確なところは分からないけど。
「まさかとは思ったが、貴様、それを自分の体に隠し持っていたのか」
「ほ、本物?本物なのか?よこせ、そいつを寄越せ!俺の念願の設計図!」
「ニコ・ロビン。世間の噂なんてなぁ、当てにならねぇもんだなぁ。このクソッタレな場所に辿り着く間に、おめぇが兵器を悪用しようとする様な悪魔じゃねぇと分かった。悪魔なのはナマエの方だしな、でも実害はなかった」
「おい機械野郎。なんだその認識。今すぐ改めろ」
「しかもシリアスクラッシャーときた」
「要らない2つ名増えてるし!!」
「そもそも、ウォーターセブンの船大工が代々受け継いできたものは、何も兵器の作り方なんかじゃねぇんだよ。なぁ、スパンダ。トムさんやアイスバーグが命懸けで守って来たものは、もし古代兵器がお前みたいな馬鹿の手にわたり暴れだした時、それに対抗する兵器を生み出し暴走を阻止してくれという設計者の願いだ。確かに、ニコ・ロビンを利用すれば古代兵器を呼び起こせる。本人にその気がないとしても、利用される恐れがある以上危険な女。だが、コイツには…死をも厭わずその身を守ってくれる仲間がいる。だから俺は、賭けをする。俺が今、この状況で設計者の思いを組んでやれる方法があるとすれば1つだ」
「グダグダ言ってねぇで早く渡せ!」
いや、この状況で渡してもらえると思う方がおかしいんだけど。あ、でもプルトンの設計図か。ちょっと欲しい…けど、ダメだろうな。ま、思い出せるからいらないけど。これ以上世界に危険な存在になったら首輪でも付けられそうだからな。
フランキーは設計図を燃やし始めた。確かに原本が消えれば知るものは少なくなる。ショックを受けたスパンダムを他所に俺は思わず腹を抱えて笑う。
CP9もそれなりにショックを受けているようだ。
ピストルで撃たれる、けどそんなのは怖くない。着弾する前に相棒で斬ればいいだけだし。身体を回転させてその勢いのまま斬り捨てる。ピストルは直線的にしか狙えないからその軌道を外れれば気にしなくていい。そんな単純なこと、なんで分からないんだろ?
増えていく白い服に首を傾げる。でも、全員殺していい筈だ。…相棒を握り直した瞬間、後ろで冷気を感じる。振り返るとそこにはクザンがいた。この人は、殺しちゃ行けない人。
「何やってる」
「皆、殺し。全員、殺すの」
「……そうか」
近付いて頭を撫でてくれる。この手のひらは、ひんやりして好き。いつも、優しい。
「白いのは殺すな。…出来るか」
「ん、頑張る」
こくん、と頷くと相棒をしまって歩き出す。白いのがダメなら、黒いのならいい?青いのも、赤いのも?少しだけ悩みながら攻撃してきた男を鞘で殴りとばす。んー、これも白い。
白いのしかいないから先に進む。何度かピストルで撃たれたけど気にはならない。あんまり痛くないし、治るから。街の先に進むと、黒いのがいた。刀を抜いて切り掛る……と、「黒姫様!?」と呟かれる。あれ?味方?でも、殺していいはずだ。白くないから。クザンもそう言ってたし。
納得して切りかかるとピストルを向けられる。その時点で身体が震え…あとは、覚えていない。
気付いたら船の上にいて、兄様に抱き締められていた。また、暴走した?分かんない…けど、いいや…また、猛烈に眠くなってきた。そのまま眠りにつく。
……っ、は…なんか疲れた。
だから現実と過去の行き来は嫌いなんだ。ってか、ああもうこの辺は後にしよう。また、見ればいいしこれからも時間がある。
黙っている俺を気にしたのか、ロブ・ルッチが俺の方を見ている。まぁ、俺が大声出すのも珍しいか。…ってか、この格好もいい加減暑苦しい。後で着替えよう。ナミにでも貰うか。高くつきそうだけど。
跳ね橋が降りる。けど、迫撃砲食らって止まってしまった。…可能性としては高かったよな。
「よし、よくやった。アイツらが来る前に正義の門へ!来い、ニコ・ロビン!」
「ロビンに手ぇ出すなよ、スパンダム。手荒に扱うな」
「うっ!誰か、カティ・フラムを連行しろ!取るに足らん、あんな海賊。こっちには暗殺集団、CP9がいるんだ!兵器復活を目論んだ学者の島の生き残り、ニコ・ロビン。その兵器の設計図を受け継いだ男、カティ・フラム。この大権力を握るチャンスをみすみす逃してたまるか!しかも、かつて殺人人形と呼ばれた存在までいる!」
「いても何も変わんねぇよ、ばぁーか」
「馬鹿だと!この俺様のどこが馬鹿なんだ!」
え?そこで怒るところ?言葉にしても面倒で視線だけで伝えると怒り始める。怒るってことは自覚があるんだろう。とか思うけどコイツ頭悪いしな。
フランキーが立ち上がる。さっきまで泣いてた姿とは違う。…感激屋だよな、羨ましい。
目の前に掲げた紙の束を全員に見せつける。
「お前、まさか…古代兵器プルトンの設計図?」
「本物だ。信じるか?ルッチ、カク、お前ら分かるよな?」
ページを捲り2人に見せる。確かに随分前に見た設計図に似てる…記憶を辿らなきゃならないから明確なところは分からないけど。
「まさかとは思ったが、貴様、それを自分の体に隠し持っていたのか」
「ほ、本物?本物なのか?よこせ、そいつを寄越せ!俺の念願の設計図!」
「ニコ・ロビン。世間の噂なんてなぁ、当てにならねぇもんだなぁ。このクソッタレな場所に辿り着く間に、おめぇが兵器を悪用しようとする様な悪魔じゃねぇと分かった。悪魔なのはナマエの方だしな、でも実害はなかった」
「おい機械野郎。なんだその認識。今すぐ改めろ」
「しかもシリアスクラッシャーときた」
「要らない2つ名増えてるし!!」
「そもそも、ウォーターセブンの船大工が代々受け継いできたものは、何も兵器の作り方なんかじゃねぇんだよ。なぁ、スパンダ。トムさんやアイスバーグが命懸けで守って来たものは、もし古代兵器がお前みたいな馬鹿の手にわたり暴れだした時、それに対抗する兵器を生み出し暴走を阻止してくれという設計者の願いだ。確かに、ニコ・ロビンを利用すれば古代兵器を呼び起こせる。本人にその気がないとしても、利用される恐れがある以上危険な女。だが、コイツには…死をも厭わずその身を守ってくれる仲間がいる。だから俺は、賭けをする。俺が今、この状況で設計者の思いを組んでやれる方法があるとすれば1つだ」
「グダグダ言ってねぇで早く渡せ!」
いや、この状況で渡してもらえると思う方がおかしいんだけど。あ、でもプルトンの設計図か。ちょっと欲しい…けど、ダメだろうな。ま、思い出せるからいらないけど。これ以上世界に危険な存在になったら首輪でも付けられそうだからな。
フランキーは設計図を燃やし始めた。確かに原本が消えれば知るものは少なくなる。ショックを受けたスパンダムを他所に俺は思わず腹を抱えて笑う。
CP9もそれなりにショックを受けているようだ。