第2章 ー第232話~ー エニエス・ロビー編・CP9編・さよならメリー編
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今のロビンは複雑な心境だろうな。自己犠牲の上の裏切りだ。精神的ダメージは底知れない。
「ーー馬鹿だと、笑うかしら」
「俺に言ってる?……いんや、馬鹿だとも浅はかだともちょっとしか思わねぇよ」
「ちょっとは思うのね」
「だって相手はルフィだろ?悩むだけ無駄」
「そうね」
納得したらしいロビンに笑ってみせる。海楼石くらいなら壊せると思うけど…暫くは大人しくしてて欲しいから外そうとはしない。ってより、人はなんでこんなに死に急ぐのか…気持ちは分かるけどな。
服の袖に仕込んでいた煙管 を取り出す。そのまま火を付けて一服すると、ゆっくり息を吐く。たまにしか味わえないが、まぁいいか。だって高いんだもん。
「おい、私語はやめろ」
「俺とだからいいだろ。…ってか、いい加減捕虜扱いも腹たってんだけど…アンタから殺していい?」
「ヒィイッ!」
「なら、黙ってろ?」
無邪気に笑って伝える。フランキーも何か言ってるけどさして興味無いし。部屋から出てきたスパンダムはロビンに近付く。麦わらの一味がどう死んだか、報告をすると言い切ってるけども…無理だろうな。ってか、何人かかっても雑魚は雑魚。その辺りを理解していないスパンダムがある意味可哀想だ。
「情報は要点を短くまとめ、大きな声ではっきりと伝えろ。…うっかり殺しちまったか?まぁそれも相手が弱ぇのが悪い」
「侵入してきた海賊約60名に現在、エニエス・ロビー本島内最終地点、裁判所広場前まで攻め込まれました」
予想の範囲内だ。今頃その裁判所広場は大賑わいだろうな、羨ましい。それに比べてこっちは、激弱上官と激弱一般兵、それから…CP9?いや、最後のだけは手出し出来ないか。
「次いで、本島前門の門番、オイモとカーシーも海賊側に寝返り、ただいま本島中央付近を逆走中!こちらの衛兵の被害総数はおよそ…2000人強!」
「こ、5人じゃーー」
「そのうち1000人以上を1人で薙ぎ倒した船長麦わらのルフィは忽然と姿を消したため、目下捜索中であります。恐らくこれは、エニエス・ロビーの歴史始まって以来の他に類を見ない最悪の事態だと思われます!」
「あーあ。やっちゃったなスパンダム。この辺りは後で報告入れてやるよ、上の連中に。勿論、青キジにもな」
「ひぃいっ!」
バレたらどうなるか分かんねぇもんな。俺に手を出した時点で命を落とす…事までは理解してそうもないけど。
スパンダムは窓の外に視線を向けた。ブルーノの姿に色々叫んでるけど…。俺もついでに外を見てみる。ルフィが暴れてる…いいな、楽しそうだ。だけど…。ルフィがなんかした。微かにだが「ギアセカンド」と聞こえた。恐らく、なにか見つけたんだろうけど…あの様子だと負担がでかそうだ。
身体から熱気が出ている。楽しそうだからいいけど、後からなんかケアしないと無理そうだよな。無茶するのは昔から変わらない。その自覚もないのも含めて。
床を踏み締めブルーノの剃 を見る。見ているだけで手出しはしない。その動きが止まり隙が生まれた瞬間に殴り、蹴る。攻撃が両手両足である以上、しかも伸びる以上ルフィの戦い方は隙が大きいからな。そこをつかれたら脆い、となると賢明な判断だ。昔に比べると動きも格段にいいし、早い。何となく猿を思い出すけど…あんな厄介な猿もいないだろう。ああいうの見てると戦いたくなるのは戦闘狂の性なんだろうな。適当に手加減して引き分けに持ち込みたい…とか言ったらルフィに殺されるか。でも近いうちに遊んでくれねぇかな。そしたらもっと楽しいのに。
次にあったら聞いてみよう。俺と…遊んでくれるかどうか。
フランキーとロビンを、準備もできていないまま正義の門へ連れていくらしい。その辺も行き当たりばったりというか…。
「ロビーン!迎えに来たぞーっ!!」
窓からルフィの大声が聞こえた。久しぶりに聞いた気がする声だ。やっぱり、いいなぁと思う。
フランキーがロビンを連れて窓付近へと近付く。ここは俺が口出しする場所じゃない…から、黙っておく。シリアスぶち壊すからな…。俺は2人の近くから離れる。気配を消し一気に階段をかけおりる。その先に感じた感覚を信じて。ココから先は、彼らが決めることだ。俺はまだ関われない。まだ…。
近くの部屋に入る。気配はここからする。大体、こういう類の気配にいい思い出はない。知らない感覚、でも似たような…。となると、あの男が俺に手出しを始めたか。
「お初にお目にかかります、黒姫様」
「あんまりお目にかかりたくなかったんだけどな。ーーで、誰?」
目の前にいたのは男。恐らく特注品の黒いスーツとネクタイ、そしてよく見知った顔…けれど、会ったことが無いのは確かだ。気配が違う。しかも男自身も「お初」と言っている以上、それは確定する。
「お父上のご命令をお伝えに来た者です」
「ーー馬鹿だと、笑うかしら」
「俺に言ってる?……いんや、馬鹿だとも浅はかだともちょっとしか思わねぇよ」
「ちょっとは思うのね」
「だって相手はルフィだろ?悩むだけ無駄」
「そうね」
納得したらしいロビンに笑ってみせる。海楼石くらいなら壊せると思うけど…暫くは大人しくしてて欲しいから外そうとはしない。ってより、人はなんでこんなに死に急ぐのか…気持ちは分かるけどな。
服の袖に仕込んでいた
「おい、私語はやめろ」
「俺とだからいいだろ。…ってか、いい加減捕虜扱いも腹たってんだけど…アンタから殺していい?」
「ヒィイッ!」
「なら、黙ってろ?」
無邪気に笑って伝える。フランキーも何か言ってるけどさして興味無いし。部屋から出てきたスパンダムはロビンに近付く。麦わらの一味がどう死んだか、報告をすると言い切ってるけども…無理だろうな。ってか、何人かかっても雑魚は雑魚。その辺りを理解していないスパンダムがある意味可哀想だ。
「情報は要点を短くまとめ、大きな声ではっきりと伝えろ。…うっかり殺しちまったか?まぁそれも相手が弱ぇのが悪い」
「侵入してきた海賊約60名に現在、エニエス・ロビー本島内最終地点、裁判所広場前まで攻め込まれました」
予想の範囲内だ。今頃その裁判所広場は大賑わいだろうな、羨ましい。それに比べてこっちは、激弱上官と激弱一般兵、それから…CP9?いや、最後のだけは手出し出来ないか。
「次いで、本島前門の門番、オイモとカーシーも海賊側に寝返り、ただいま本島中央付近を逆走中!こちらの衛兵の被害総数はおよそ…2000人強!」
「こ、5人じゃーー」
「そのうち1000人以上を1人で薙ぎ倒した船長麦わらのルフィは忽然と姿を消したため、目下捜索中であります。恐らくこれは、エニエス・ロビーの歴史始まって以来の他に類を見ない最悪の事態だと思われます!」
「あーあ。やっちゃったなスパンダム。この辺りは後で報告入れてやるよ、上の連中に。勿論、青キジにもな」
「ひぃいっ!」
バレたらどうなるか分かんねぇもんな。俺に手を出した時点で命を落とす…事までは理解してそうもないけど。
スパンダムは窓の外に視線を向けた。ブルーノの姿に色々叫んでるけど…。俺もついでに外を見てみる。ルフィが暴れてる…いいな、楽しそうだ。だけど…。ルフィがなんかした。微かにだが「ギアセカンド」と聞こえた。恐らく、なにか見つけたんだろうけど…あの様子だと負担がでかそうだ。
身体から熱気が出ている。楽しそうだからいいけど、後からなんかケアしないと無理そうだよな。無茶するのは昔から変わらない。その自覚もないのも含めて。
床を踏み締めブルーノの
次にあったら聞いてみよう。俺と…遊んでくれるかどうか。
フランキーとロビンを、準備もできていないまま正義の門へ連れていくらしい。その辺も行き当たりばったりというか…。
「ロビーン!迎えに来たぞーっ!!」
窓からルフィの大声が聞こえた。久しぶりに聞いた気がする声だ。やっぱり、いいなぁと思う。
フランキーがロビンを連れて窓付近へと近付く。ここは俺が口出しする場所じゃない…から、黙っておく。シリアスぶち壊すからな…。俺は2人の近くから離れる。気配を消し一気に階段をかけおりる。その先に感じた感覚を信じて。ココから先は、彼らが決めることだ。俺はまだ関われない。まだ…。
近くの部屋に入る。気配はここからする。大体、こういう類の気配にいい思い出はない。知らない感覚、でも似たような…。となると、あの男が俺に手出しを始めたか。
「お初にお目にかかります、黒姫様」
「あんまりお目にかかりたくなかったんだけどな。ーーで、誰?」
目の前にいたのは男。恐らく特注品の黒いスーツとネクタイ、そしてよく見知った顔…けれど、会ったことが無いのは確かだ。気配が違う。しかも男自身も「お初」と言っている以上、それは確定する。
「お父上のご命令をお伝えに来た者です」