第2章 ー第232話~ー エニエス・ロビー編・CP9編・さよならメリー編
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床を蹴ってスパンダムに近付き通り越して後ろへ、瞬間蹴りを入れて吹っ飛ばす。CP9は手を出す様子はないけど、本気を出してはいないから目では追えてるだろ。吹っ飛んでる間に近付き逆側に飛ばす。暫くそれを繰り返すと流石にロブ・ルッチが乱入してきた。蹴りかけた足を受け止められる。
「邪魔するの?」
「まさか。ですが、一応我々の上官ですので」
「ま、いーや。コイツじゃ憂さ晴らしにもならねぇし。でもまだ足りないからーー」
ちょっとだけ暴れたから気も晴れた、けど面白くない。腕を回して身体をほぐす。
「ちょっと、遊んで?」
床を蹴りロブ・ルッチに突進する…ように見せかけて壁を蹴り反対側へ。付いてきたルッチの脇を狙って蹴りを入れその反動を使って距離を取る。何の工夫もない基本的な動きだ。
「っ、さすがに…強いですね」
「いや、お前が遅いだけだろ」
「ルッチが!」
「あのルッチがついていけない…?」
いやそうでは無い。ついていけるギリギリの速度を保って動いているだけだし。ある意味敵を強くしてるってことになる。ロブ・ルッチがルフィの土台になるならいいんだけど…これでルフィが負けたらどうするかな。暫く自己嫌悪に陥りそうだ。
「剃 !」
「だから、おせぇって」
加速した瞬間を蹴り飛ばす。簡単に吹っ飛ぶのは防御がなってないからだ。…今までその必要も無かっただろうしな。
「4000道力のルッチを…」
「外野もうるせぇよ。ーー気は済んだ、もういいぜ」
ロブ・ルッチの息は微かに上がっている。鍛錬が足りてない証拠だ。邪魔になる袖を軽く振ると同時にナイフを飛ばす。……目測謝ったな。こっちも修行不足だ。
スパンダムを狙ったナイフはロブ・ルッチの頬を掠めて壁へと突き刺さる。
「ーー強いですね」
「これでも兵器だからな。随分手ぇ抜いてるけど」
近くのソファに座ったロブ・ルッチは自身の頬の傷に触れる。最後のあれはなー、余計だったけどロブ・ルッチにはまだ戦意あったし。仕方なかったよな。自分を納得させる。
「って訳で、俺の気まぐれでお前を殺せるからせいぜい言動には気をつけるんだな、スパンダム」
ルフィが来てる、その一言にロビンは動揺する。フランキーやロビンと共に、彼らもインペルダウンに連行するつもりらしいスパンダムにだ。まぁ、そんなのコイツと会話してりゃ分かるだろうに。ってか…
「条件甘すぎるんだよ、ロビンは。もっと確実に…でも相手の可能な範囲も見極めねぇと」
人が良いんだよな、結局。だとすると俺は人が悪いのか?…否定する要素はねぇ。ヤバいな、それ。
俺が見た限り、スパンダムに権力はない。出来るのもCP9に命令を降すことがやっとだ。それ以上の権力にしがみつこうとしてるんだからその辺は確実…だけどその“長官”の役目すら満足に出来てない。器じゃねぇから消えるのも時間の問題だ。長続きしないのなら約束は簡単に破れる。政府もその辺企んでるんじゃねぇかな。
「約束の反故、正当化…そんなのばっかな連中に騙されんなよ」
老婆心ながら、って奴だ。最もこんな駆け引きが20そこそこの女にできるとは思わない。でもそれにしても…。ニコ・ロビンの本質は優しいものだと再確認する。俺の人生を歩んでたとしても、俺みたいに捻くれないんだろうな。
ロビンの瞳から汗が流れる。感情的になるロビンに苦笑すると今度はフランキーに蹴りかかるスパンダム…クズだな、本気で。
「それ以上やるなら、俺ももう1回ヤるぜ?」
「ひぃいっ!!」
ロビンとフランキーに対する暴行に俺が声を低くするとスパンダムが悲鳴をあげる。本気でムカつくやつだ。
「では衛兵、この2人を鎖で繋いでおけ」
「俺は?いーの?」
「ーーいい訳あるかっ!けど、黒姫様だからな…」
あの男が怖いと。ってか、俺に対する敬語も外れてる。よし、あとでどうにかしてやろう。俺の恨みは深いし、この程度のやつどうこうしても誰にも何も言われないし。
「鎖で繋いでもブチ切るし、能力者じゃねぇから海楼石も意味ねぇしな」
「…そこがなけりゃ、もうやってる」
「だろうな」
スパンダムの言葉に肩を竦めてみせる。実際出来るとしてもやらないだろうけどな。父親にしろ兄にしろ、俺を拘束したなんて知ったら容赦しねぇだろうし。ちなみにこれは俺が好きとかそういう話ではなく、所謂メンツって奴だ。メンツさえなければ俺が嬲られても気にしなさそうだし。…ああでも、兄貴は気にするか。
2人に対し細かい指示をするスパンダムに苦笑しながらも哀れに思う。俺たちに手を出さなければもっとこの地位にいられたのにな。
連行されるニコ・ロビンに着いて行く。一瞬だけ見た政府の黒服に笑みを返したら何も言えなくなった。まぁ、見た目はか弱い女だからな。中身はちょっと違うが。
「邪魔するの?」
「まさか。ですが、一応我々の上官ですので」
「ま、いーや。コイツじゃ憂さ晴らしにもならねぇし。でもまだ足りないからーー」
ちょっとだけ暴れたから気も晴れた、けど面白くない。腕を回して身体をほぐす。
「ちょっと、遊んで?」
床を蹴りロブ・ルッチに突進する…ように見せかけて壁を蹴り反対側へ。付いてきたルッチの脇を狙って蹴りを入れその反動を使って距離を取る。何の工夫もない基本的な動きだ。
「っ、さすがに…強いですね」
「いや、お前が遅いだけだろ」
「ルッチが!」
「あのルッチがついていけない…?」
いやそうでは無い。ついていけるギリギリの速度を保って動いているだけだし。ある意味敵を強くしてるってことになる。ロブ・ルッチがルフィの土台になるならいいんだけど…これでルフィが負けたらどうするかな。暫く自己嫌悪に陥りそうだ。
「
「だから、おせぇって」
加速した瞬間を蹴り飛ばす。簡単に吹っ飛ぶのは防御がなってないからだ。…今までその必要も無かっただろうしな。
「4000道力のルッチを…」
「外野もうるせぇよ。ーー気は済んだ、もういいぜ」
ロブ・ルッチの息は微かに上がっている。鍛錬が足りてない証拠だ。邪魔になる袖を軽く振ると同時にナイフを飛ばす。……目測謝ったな。こっちも修行不足だ。
スパンダムを狙ったナイフはロブ・ルッチの頬を掠めて壁へと突き刺さる。
「ーー強いですね」
「これでも兵器だからな。随分手ぇ抜いてるけど」
近くのソファに座ったロブ・ルッチは自身の頬の傷に触れる。最後のあれはなー、余計だったけどロブ・ルッチにはまだ戦意あったし。仕方なかったよな。自分を納得させる。
「って訳で、俺の気まぐれでお前を殺せるからせいぜい言動には気をつけるんだな、スパンダム」
ルフィが来てる、その一言にロビンは動揺する。フランキーやロビンと共に、彼らもインペルダウンに連行するつもりらしいスパンダムにだ。まぁ、そんなのコイツと会話してりゃ分かるだろうに。ってか…
「条件甘すぎるんだよ、ロビンは。もっと確実に…でも相手の可能な範囲も見極めねぇと」
人が良いんだよな、結局。だとすると俺は人が悪いのか?…否定する要素はねぇ。ヤバいな、それ。
俺が見た限り、スパンダムに権力はない。出来るのもCP9に命令を降すことがやっとだ。それ以上の権力にしがみつこうとしてるんだからその辺は確実…だけどその“長官”の役目すら満足に出来てない。器じゃねぇから消えるのも時間の問題だ。長続きしないのなら約束は簡単に破れる。政府もその辺企んでるんじゃねぇかな。
「約束の反故、正当化…そんなのばっかな連中に騙されんなよ」
老婆心ながら、って奴だ。最もこんな駆け引きが20そこそこの女にできるとは思わない。でもそれにしても…。ニコ・ロビンの本質は優しいものだと再確認する。俺の人生を歩んでたとしても、俺みたいに捻くれないんだろうな。
ロビンの瞳から汗が流れる。感情的になるロビンに苦笑すると今度はフランキーに蹴りかかるスパンダム…クズだな、本気で。
「それ以上やるなら、俺ももう1回ヤるぜ?」
「ひぃいっ!!」
ロビンとフランキーに対する暴行に俺が声を低くするとスパンダムが悲鳴をあげる。本気でムカつくやつだ。
「では衛兵、この2人を鎖で繋いでおけ」
「俺は?いーの?」
「ーーいい訳あるかっ!けど、黒姫様だからな…」
あの男が怖いと。ってか、俺に対する敬語も外れてる。よし、あとでどうにかしてやろう。俺の恨みは深いし、この程度のやつどうこうしても誰にも何も言われないし。
「鎖で繋いでもブチ切るし、能力者じゃねぇから海楼石も意味ねぇしな」
「…そこがなけりゃ、もうやってる」
「だろうな」
スパンダムの言葉に肩を竦めてみせる。実際出来るとしてもやらないだろうけどな。父親にしろ兄にしろ、俺を拘束したなんて知ったら容赦しねぇだろうし。ちなみにこれは俺が好きとかそういう話ではなく、所謂メンツって奴だ。メンツさえなければ俺が嬲られても気にしなさそうだし。…ああでも、兄貴は気にするか。
2人に対し細かい指示をするスパンダムに苦笑しながらも哀れに思う。俺たちに手を出さなければもっとこの地位にいられたのにな。
連行されるニコ・ロビンに着いて行く。一瞬だけ見た政府の黒服に笑みを返したら何も言えなくなった。まぁ、見た目はか弱い女だからな。中身はちょっと違うが。