第2章 ー第232話~ー エニエス・ロビー編・CP9編・さよならメリー編
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感じた気配に目を開ける。雑魚だな、なんて寝起きの頭で考えてしまう。よく寝れなかった証拠だ。あと……多分そろそろ限界だ。
目を擦りロビンを見る。海楼石の手錠で拘束され…フランキーにも鎖がかけられてる。いや、繋がれてたのは随分前からだったか。準備が整ったのか扉が閉まる。
「司令長官殿がお呼びだ。2人とも中へ入れ」
出てきた男は2人に対し、口調も強く命令した。…気分が悪い。人間の癖に。
反射的に睨むと男がその場にへたり込む。本気で殺気を飛ばしたから当然か。恐らく失禁もしている。俺を、俺の仲間を舐めたこと…思い知ればいい。
「最高の気分だ。8年前のあの事故で、よく生きていられたもんだな、カティ・フラム。そして…世界が危険視し追い求め続けた女、ニコ・ロビン」
笑いながら言うスパンダムが気持ち悪い。人の気持ちとか察する能力が低いのか、無いのか。このレベルでは判断に困る。
「でも20年も少女1人見つけられなかった政府って無能だよね」
「貴方も政府側ですからね!!」
ツッコミだけは上手いのかもしれない。いらないスキルなのは変わらねぇけどな。
「気分はいい!しかし、残念ながら世間の人間たちは、今日の日の我々の働きがどれほど尊く偉大な仕事であったかを知らない。それが知れるのは、事実上まだ数年先の話になるだろうな。俺に言わせりゃ今の政府のじじいどもの正義は生温い。犠牲を出さねば目的は果たせねぇ。こちとら、全人類の平和のために働いてやってんだぜ?その俺たちの邪魔をする愚か者共は、大きな平和への犠牲として殺してよし。俺たちが寄越せというものすら大人しく寄越さねぇ魚人も、正義への謀反者として殺されても当然だ」
「ーーなら、お前も殺していい?スパンダム。政府にとって俺の方が重要だから許され……」
「いい訳ないでしょう!!」
残念、ノリで許可してくれると思ったのに。そしたら殺せる。簡単に終わりにできるのに…。でもさすが政府の人間だ。姑息で浅はかでムカつく。
「イカレてやがる!トムさんが命をかけて設計図を守ったのは、てめぇみてぇなバカがいるからだろうが!!」
フランキーがスパンダムに噛み付くけど止める人はいない。案外嫌われてるのな。俺の上司だったら闇に消すし…いや、最近は考え方が物騒でいけない。ストレスかな。
呑気に考えてたらスパンダムが仲間に吹っ飛ばされた。思わず手を叩く。よくやった、クマドリ。今度ちょっとだけ昇給させてあげよう。出世はさせないけど。近くに来たら暑苦しくて嫌だし、一緒に仕事したくもない。俺、これでも政府の要人だし?自分でも信じたくねぇけど。
だけど手出しが出来ないってデカイな。フランキーが不利になるのも時間の問題だろ。そう思った直後形成は逆転する。
「あの時から気性は変わってねぇようだな、カティ・フラム。もっと早くにお前が生きてて設計図を持っていると分かっていりゃあ、こうも苦労することは無かった。お前なら過去の罪でしょっぴく事も容易いからな!…それに引替えお前の兄弟子アイスバーグは、厄介だった。トムの死後、ウォーターセブンの造船所を腕1本でまとめあげ、大会社を組織した後、恨みさえある筈の世界政府に自ら近づき、やがて会社は世界政府御用達としての地位を確立した。造船会社ガレーラカンパニー社長にして、水の都ウォーターセブンの市長。誰もが支持し、政府にとっても不可欠な存在になることで我々も下手に手出し出来なくなったって訳だ」
おお、まともだ。筋も通っている。この世界にまともな人がいるとは思わなかった、のは政府のせいだろうな。俺がいた場所ってのは案外狭かったんだろうとそう再確認させられる。
一方フランキーの方は思う所があるようで反論はしない。アイスバーグとの確執もありそうだしな。漸く彼の考えに至ったってところか。
「頭のいい男“だった”よアイツは。だが、風は俺の方に吹いてきた。ちょうど痺れを切らし強硬策に出ようとしたその時だ、大将青キジより吉報が届いた。かのニコ・ロビンが海賊船に乗ってウォーターセブンに向かっていると。俺は気を落ち着かせるため、1杯のコーヒーを持って、バスターコールの許可を含む、全ての状況を作戦に組み込んだ。ま、シナリオに多少の変更はあったものの、見ろ!古代兵器復活の引き金が、2人とも今ここにいる。分かるか?世界中の風は今、俺に向かって吹いているんだ。望めば、どんな大国でも支配できる力が…今、俺の手中にあるんだ」
「青キジは何故貴方にバスターコールの権限を?」
ロビンの問いかけにスパンダムがキレる。
「この俺に質問するな!無礼者めが!貴様の存在価値など、俺が見いだしてやらねば無に等しい物だったんだ!俺に感謝するんだな!!」
「ーーああもう、いい加減その笑いやめてくれねぇかなぁ。思い上がりも酷い弱卒サン」
笑い続けるスパンダムに対し声を低めて言う。挙句オハラだ何だと言い続けることがムカつく、ああそうだ…
「ロブ・ルッチ!」
「何でしょう、黒姫様」
「契約内容に、殺したい奴は殺していいってあったよな?アレに、制限は着いてたか?」
「ない…ですね」
「なら、決まりだ」
目を擦りロビンを見る。海楼石の手錠で拘束され…フランキーにも鎖がかけられてる。いや、繋がれてたのは随分前からだったか。準備が整ったのか扉が閉まる。
「司令長官殿がお呼びだ。2人とも中へ入れ」
出てきた男は2人に対し、口調も強く命令した。…気分が悪い。人間の癖に。
反射的に睨むと男がその場にへたり込む。本気で殺気を飛ばしたから当然か。恐らく失禁もしている。俺を、俺の仲間を舐めたこと…思い知ればいい。
「最高の気分だ。8年前のあの事故で、よく生きていられたもんだな、カティ・フラム。そして…世界が危険視し追い求め続けた女、ニコ・ロビン」
笑いながら言うスパンダムが気持ち悪い。人の気持ちとか察する能力が低いのか、無いのか。このレベルでは判断に困る。
「でも20年も少女1人見つけられなかった政府って無能だよね」
「貴方も政府側ですからね!!」
ツッコミだけは上手いのかもしれない。いらないスキルなのは変わらねぇけどな。
「気分はいい!しかし、残念ながら世間の人間たちは、今日の日の我々の働きがどれほど尊く偉大な仕事であったかを知らない。それが知れるのは、事実上まだ数年先の話になるだろうな。俺に言わせりゃ今の政府のじじいどもの正義は生温い。犠牲を出さねば目的は果たせねぇ。こちとら、全人類の平和のために働いてやってんだぜ?その俺たちの邪魔をする愚か者共は、大きな平和への犠牲として殺してよし。俺たちが寄越せというものすら大人しく寄越さねぇ魚人も、正義への謀反者として殺されても当然だ」
「ーーなら、お前も殺していい?スパンダム。政府にとって俺の方が重要だから許され……」
「いい訳ないでしょう!!」
残念、ノリで許可してくれると思ったのに。そしたら殺せる。簡単に終わりにできるのに…。でもさすが政府の人間だ。姑息で浅はかでムカつく。
「イカレてやがる!トムさんが命をかけて設計図を守ったのは、てめぇみてぇなバカがいるからだろうが!!」
フランキーがスパンダムに噛み付くけど止める人はいない。案外嫌われてるのな。俺の上司だったら闇に消すし…いや、最近は考え方が物騒でいけない。ストレスかな。
呑気に考えてたらスパンダムが仲間に吹っ飛ばされた。思わず手を叩く。よくやった、クマドリ。今度ちょっとだけ昇給させてあげよう。出世はさせないけど。近くに来たら暑苦しくて嫌だし、一緒に仕事したくもない。俺、これでも政府の要人だし?自分でも信じたくねぇけど。
だけど手出しが出来ないってデカイな。フランキーが不利になるのも時間の問題だろ。そう思った直後形成は逆転する。
「あの時から気性は変わってねぇようだな、カティ・フラム。もっと早くにお前が生きてて設計図を持っていると分かっていりゃあ、こうも苦労することは無かった。お前なら過去の罪でしょっぴく事も容易いからな!…それに引替えお前の兄弟子アイスバーグは、厄介だった。トムの死後、ウォーターセブンの造船所を腕1本でまとめあげ、大会社を組織した後、恨みさえある筈の世界政府に自ら近づき、やがて会社は世界政府御用達としての地位を確立した。造船会社ガレーラカンパニー社長にして、水の都ウォーターセブンの市長。誰もが支持し、政府にとっても不可欠な存在になることで我々も下手に手出し出来なくなったって訳だ」
おお、まともだ。筋も通っている。この世界にまともな人がいるとは思わなかった、のは政府のせいだろうな。俺がいた場所ってのは案外狭かったんだろうとそう再確認させられる。
一方フランキーの方は思う所があるようで反論はしない。アイスバーグとの確執もありそうだしな。漸く彼の考えに至ったってところか。
「頭のいい男“だった”よアイツは。だが、風は俺の方に吹いてきた。ちょうど痺れを切らし強硬策に出ようとしたその時だ、大将青キジより吉報が届いた。かのニコ・ロビンが海賊船に乗ってウォーターセブンに向かっていると。俺は気を落ち着かせるため、1杯のコーヒーを持って、バスターコールの許可を含む、全ての状況を作戦に組み込んだ。ま、シナリオに多少の変更はあったものの、見ろ!古代兵器復活の引き金が、2人とも今ここにいる。分かるか?世界中の風は今、俺に向かって吹いているんだ。望めば、どんな大国でも支配できる力が…今、俺の手中にあるんだ」
「青キジは何故貴方にバスターコールの権限を?」
ロビンの問いかけにスパンダムがキレる。
「この俺に質問するな!無礼者めが!貴様の存在価値など、俺が見いだしてやらねば無に等しい物だったんだ!俺に感謝するんだな!!」
「ーーああもう、いい加減その笑いやめてくれねぇかなぁ。思い上がりも酷い弱卒サン」
笑い続けるスパンダムに対し声を低めて言う。挙句オハラだ何だと言い続けることがムカつく、ああそうだ…
「ロブ・ルッチ!」
「何でしょう、黒姫様」
「契約内容に、殺したい奴は殺していいってあったよな?アレに、制限は着いてたか?」
「ない…ですね」
「なら、決まりだ」