第2章 ー第232話~ー エニエス・ロビー編・CP9編・さよならメリー編
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フクロウの言葉通りなら、カリファは630道力、ブルーノは820道力、カク2200道力、ルッチ4000道力らしい。なんだその単位。聞いたことねぇ…。
「4000だと!おい、真面目に測ったのか?そんな道力、聞いたことねぇぞ」
「本当だー。皆強くなったー、チャパパー。ジャブラもクマドリも測ってあるから誰が強いのか分かったぞ!」
俺もそれに混ぜろ、と言いたいのを我慢した。いや、多分この部屋壊すからな。ロビンの安全を保証できなくなるのは困る。…困るけど、我慢も好きじゃねぇ。あーもう、自分のこの気質だけはどうにかしとかねぇとな。…そこ自覚してない奴も居そうだけどさ。
「おい!異議ありだフクロウ!ルッチはともかく俺がカクにまで負けてるとはどういう事だ!」
「ジャパパー、カクも強くなってしまった」
「いるよなー、ああいう現実を受け入れられない奴」
「いるわね」
…思った以上にカリファとは意思疎通出来てるよな。ジャブラがカクに因縁を付けてるけど…ま、こいつも戦闘狂の類なんだろうって事は察することが出来た。…どうやらCP9も一枚岩って訳じゃなさそうだ。どこの組織もそんなもんだよな。
ジャブラが不機嫌なのは女の子に振られたからだとかいらない情報が溢れてる。面白くないんだけど気持ちは分からなくもない、か。2人を窘めるカリファに、苦労してんだなって感想を抱く。紅一点ってそういう役割あるよな。…めっちゃ落ち込んでるジャブラはいつもの事らしく、全員が当たり前のようにスルーしている。
しかも寸劇始まるし。…なんだこのまとまりのなさは。1つの組織だとは全く思えない。しかもカリファまで「寸劇」扱いしてるし。それでいいのか。
CP9のやり取りに疲れた俺は、先にロビンの元へと向かった。
「ーー何やってんだ?」
「貴方こそ、何をやっているのかしら」
扉の外で天井を見上げていたロビンに思わず問いかけ、問い返される。答えは何となく分かってるけど、それも暇潰しにはいいのか。ここで俺が出張ってロビンを救ってもいいんだろうが、そうしたら同じことを繰り返す。ロビンを迎えに来るのはルフィじゃないといけないからな…。俺じゃロビンに近すぎる。だから理解してしまうから説得も否定もできない。
「何やってるって、そうだな。暇潰し、なら納得出来るか?」
「ええ、貴方が酷い人ってことはね」
ロビンは死ぬ気だ、その死ぬまでの時間を暇がられたら確かにやっていけないか。俺の感覚ではそれは死じゃないんだけど…そもそも命の概念が違う。そう考えると、うん。確かに俺は化け物だ。
「ーーロビン、お前もしかして俺の事嫌い?」
「いいえ、どちらかと言うと好きよ。けれどね…似ているからかしら、ムカつくの」
「あー、納得」
そりゃ、仕方ない。この対応のはっきりとした理由になるし、それでも多少は歩み寄ろうとしてくれてるのだろうし…今はそれで十分か。嫌われるのには慣れてる、だけどルフィの仲間なら…嫌われたいとは思わない。
「俺はーー生まれた時から政府の暗殺や殺人に関わって来た。善悪とか知る前にだ、だから人の恐怖に疎いところはある。でもそれ以外の道は与えられなかった。そもそも、そういう生き方しか知らなかったからな。ついでに、死にたいとも思わなかった。……でも今は、少し後悔してる」
「急に何の話かしら」
「いや、俺の話だよ。暫くは誰にも言わないけどな。ーー俺にも怖いものがある。ロビンのバスターコール並…下手するとそれ以上だ。だからもし、俺がおかしくなったら。真っ先に殺してくれよ?」
強がりでもなんでもなく、微笑んでキッパリという。実際そう頼めるのはロビンと…多分ゾロだけだ。他の奴らは嬢が深すぎる。
「ーー考えておくわ」
「ああ、頼む」
思わず微笑むとロビンは溜息を吐いた。分かってる、半分諦めたってことは。邪魔な髪を持ち上げ1つに縛る。髪紐でポニーテールにするとロビンの隣に座って、壁に寄り掛かる。なんと言うか流石に疲れた。
「……少し、休む。ロビン、ルフィが来たらちゃんと帰れよ」
「さぁ、それはどうかしら。……おやすみなさい」
すぐに意識が落ちていく。何となく懐かしい感覚。まるで深い深海へ落ちて行くような…そんな……
「もう、寝てしまったのね」
おやすみという言葉と同時に意識はないように見える。けれどそれも、どこまで本気なのかは分からないのでしょうね。
考えてみれば…ナマエの外見は酷く幼い。最初の頃も感じたけれど、まだ10代になりたての様にも見える。実際はもっと生きていることは分かっているのだけれど。だって、言っていることは正論、感情論もあり…けれど相手の言葉に納得もしてしまう。この性質は正しく、そして危険だとも思える。学者基質である事は確かだけれど…それだけではない気がする。
さっき言っていたことも、妙に納得できるもの。普通だったら何をそんな、と疑わなくてはいけないのに。大体、黒姫なんて伝説に近い人物がこんな簡単に受け入れられてはいけない。だけどナマエには、妙な説得力がある。きっとそれは生きていた道の重さにある。
「ーー本当に、何者なのかしら」
ルフィに会いたい。皆に会いたい、そして…きっとその気持ちも悟られているのでしょうね。
「4000だと!おい、真面目に測ったのか?そんな道力、聞いたことねぇぞ」
「本当だー。皆強くなったー、チャパパー。ジャブラもクマドリも測ってあるから誰が強いのか分かったぞ!」
俺もそれに混ぜろ、と言いたいのを我慢した。いや、多分この部屋壊すからな。ロビンの安全を保証できなくなるのは困る。…困るけど、我慢も好きじゃねぇ。あーもう、自分のこの気質だけはどうにかしとかねぇとな。…そこ自覚してない奴も居そうだけどさ。
「おい!異議ありだフクロウ!ルッチはともかく俺がカクにまで負けてるとはどういう事だ!」
「ジャパパー、カクも強くなってしまった」
「いるよなー、ああいう現実を受け入れられない奴」
「いるわね」
…思った以上にカリファとは意思疎通出来てるよな。ジャブラがカクに因縁を付けてるけど…ま、こいつも戦闘狂の類なんだろうって事は察することが出来た。…どうやらCP9も一枚岩って訳じゃなさそうだ。どこの組織もそんなもんだよな。
ジャブラが不機嫌なのは女の子に振られたからだとかいらない情報が溢れてる。面白くないんだけど気持ちは分からなくもない、か。2人を窘めるカリファに、苦労してんだなって感想を抱く。紅一点ってそういう役割あるよな。…めっちゃ落ち込んでるジャブラはいつもの事らしく、全員が当たり前のようにスルーしている。
しかも寸劇始まるし。…なんだこのまとまりのなさは。1つの組織だとは全く思えない。しかもカリファまで「寸劇」扱いしてるし。それでいいのか。
CP9のやり取りに疲れた俺は、先にロビンの元へと向かった。
「ーー何やってんだ?」
「貴方こそ、何をやっているのかしら」
扉の外で天井を見上げていたロビンに思わず問いかけ、問い返される。答えは何となく分かってるけど、それも暇潰しにはいいのか。ここで俺が出張ってロビンを救ってもいいんだろうが、そうしたら同じことを繰り返す。ロビンを迎えに来るのはルフィじゃないといけないからな…。俺じゃロビンに近すぎる。だから理解してしまうから説得も否定もできない。
「何やってるって、そうだな。暇潰し、なら納得出来るか?」
「ええ、貴方が酷い人ってことはね」
ロビンは死ぬ気だ、その死ぬまでの時間を暇がられたら確かにやっていけないか。俺の感覚ではそれは死じゃないんだけど…そもそも命の概念が違う。そう考えると、うん。確かに俺は化け物だ。
「ーーロビン、お前もしかして俺の事嫌い?」
「いいえ、どちらかと言うと好きよ。けれどね…似ているからかしら、ムカつくの」
「あー、納得」
そりゃ、仕方ない。この対応のはっきりとした理由になるし、それでも多少は歩み寄ろうとしてくれてるのだろうし…今はそれで十分か。嫌われるのには慣れてる、だけどルフィの仲間なら…嫌われたいとは思わない。
「俺はーー生まれた時から政府の暗殺や殺人に関わって来た。善悪とか知る前にだ、だから人の恐怖に疎いところはある。でもそれ以外の道は与えられなかった。そもそも、そういう生き方しか知らなかったからな。ついでに、死にたいとも思わなかった。……でも今は、少し後悔してる」
「急に何の話かしら」
「いや、俺の話だよ。暫くは誰にも言わないけどな。ーー俺にも怖いものがある。ロビンのバスターコール並…下手するとそれ以上だ。だからもし、俺がおかしくなったら。真っ先に殺してくれよ?」
強がりでもなんでもなく、微笑んでキッパリという。実際そう頼めるのはロビンと…多分ゾロだけだ。他の奴らは嬢が深すぎる。
「ーー考えておくわ」
「ああ、頼む」
思わず微笑むとロビンは溜息を吐いた。分かってる、半分諦めたってことは。邪魔な髪を持ち上げ1つに縛る。髪紐でポニーテールにするとロビンの隣に座って、壁に寄り掛かる。なんと言うか流石に疲れた。
「……少し、休む。ロビン、ルフィが来たらちゃんと帰れよ」
「さぁ、それはどうかしら。……おやすみなさい」
すぐに意識が落ちていく。何となく懐かしい感覚。まるで深い深海へ落ちて行くような…そんな……
「もう、寝てしまったのね」
おやすみという言葉と同時に意識はないように見える。けれどそれも、どこまで本気なのかは分からないのでしょうね。
考えてみれば…ナマエの外見は酷く幼い。最初の頃も感じたけれど、まだ10代になりたての様にも見える。実際はもっと生きていることは分かっているのだけれど。だって、言っていることは正論、感情論もあり…けれど相手の言葉に納得もしてしまう。この性質は正しく、そして危険だとも思える。学者基質である事は確かだけれど…それだけではない気がする。
さっき言っていたことも、妙に納得できるもの。普通だったら何をそんな、と疑わなくてはいけないのに。大体、黒姫なんて伝説に近い人物がこんな簡単に受け入れられてはいけない。だけどナマエには、妙な説得力がある。きっとそれは生きていた道の重さにある。
「ーー本当に、何者なのかしら」
ルフィに会いたい。皆に会いたい、そして…きっとその気持ちも悟られているのでしょうね。