第2章 ー第232話~ー エニエス・ロビー編・CP9編・さよならメリー編
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「…バスターコール、出せるって本当?」
聞こえていた言葉を確認する。けど、まぁありそうな話だよな。
「はい、大将青キジよりその権利を貰ってます」
へー。大将青キジか…アイツ、俺をバスターコールの戦力と計算してねぇだろうな。意外とありそうな気がして思わず頭を抱える。まぁ、俺の好きにすればいいんだろうけど。政府の戦力になる気ねぇし、その契約もないし。契約がなければこっちのもんだし、そう簡単に契約を結ぶ必要も無い。……いや、ほんと簡単に結んではねぇぞ?って誰かに言い訳する。いや、誰も聞いてねぇけど。
……向こうの方で騒ぎが聞こえる。俺の聴力普通じゃねぇけど。何を言ってるのかは聞きたくない。いや、だってなんか嫌な予感するし。こういう時の勘は馬鹿にできないから本能に従う。
「まだ着かねぇのかよ」
「ここはエニエス・ロビー、それなりに広いですからね。その程度のことはご存知だと思いますが…」
「暇だから」
キッパリと言い切ると後ろの男達が微かに震える。確かに普通の人間が言ったのなら殺されたりするんだろうけど、生憎俺は政府の人間だ。この程度で不機嫌になられたりもしない。一応重要人物だからな。
そんな無駄なやり取りを何回かした後、ロビンが急に立ち止まった。…なにか、聞こえたのか。それとも…。
「どうした、ニコ・ロビン。立ち止まるな」
ロブ・ルッチの言葉に歩き出す。立ち止まることすら許さないか。相変わらず人間味のない組織だな。だから嫌いなんだ。
「ルフィ、早く来ねぇと勝手に片付けちまうぜ」
青い空に向かって本音を呟く。今はまだ動くときではないが…タイムリミットもそろそろだろ。早く動きたいのは動きたいんだけどな。まとめてヤった方が早いのが事実だ。
歩きながら周りを見るが…相変わらず殺風景だ。街があるとか聞いた気がするけどそんな雰囲気はない。ってことは、政府関係者の宿舎だろうな。俺も立場が違ったら暴れてるだろうに…何となく損してる気がする。折角だったら腹立つ政府を壊滅に追いやりたかったな…。噂によると巨人族もいるって事だったから…それなりに遊べたと思うんだけど。
「…どうされましたか、黒姫様」
「いんや、風が変わったからな。気をつけた方がいいぜ。時代に負けたら滅ぶしかない」
「ーー無駄なご忠告、ありがとうございます。ですが、政府は滅びませんよ。永遠に」
「盲目なのも滅ぶ一因になるんだぜ」
こんな会話もただの暇潰しだ。本音であることは間違いねぇんだけどな。聞く気もないその忠誠心には頭が下がるけど。
「ご苦労さまです。長官、ルッチの一行と…黒姫様がご到着です」
「帰ったか…通せ、って待て!今黒姫って言ったか!?」
「ーー来ちゃいけなかった?…長官って言ってたから誰か分かんなかったけど、スパンダムだった。残念。あと呼び捨てムカつくから今すぐ死んで」
「失礼しました黒姫様!」
びしっと敬礼されても面白くないし…無意識に現役時代の口調になるのは厄介だ。これで殺しとか始まったら、自分を抑える自信はない。ってか、死んでって言ったのは綺麗にスルーされてるからムカつく。
「黒姫様はどうぞこちらへ。後ほどお父様にご挨拶させて頂きますのでーー」
「ああうん。人の話、聞けない。ムカつく」
「ひぇえっ!!」
腹が立つ。けどまあ予想の範疇だ。その間にロブ・ルッチはあゆみ出てスパンダムに声をかける。久しぶりらしいけど、潜入捜査してたんだから当然か。
スパンダムが座っていた椅子に腰掛けると手元を見る。そこには俺の相棒の刀が、ある。鞘は抜いていないからまだ眠っているが…できるならコイツを使わない展開がいい。
「8年のウォーターセブンで起きた、政府役人への暴行事件により…罪人カティ・フラム。及び20年前のウエストブルー、オハラで起きた海軍戦艦襲撃事件における罪人、ニコ・ロビン。滞りなく連行完了致しました」
「余計な私も着いてるけど」
「何を仰います!黒姫様は罪人とは……」
「社交辞令、いらない」
スパンダムのおべっかなんて1銭の価値にもならない。そんな無駄はいらねぇし…いや、このまま話してたら昔に戻りそうだ。暫くは大人しくしてるか。
「両名とも現在扉の向こうに」
「よ、よく帰ってきた。ルッチ、カク、ブルーノ、カリファ」
「セクハラです」
「名前呼んだだけで?」
「うん、セクハラ」
「「ねー」」
なんか妙にカリファと気が合ってしまった。ついでに大人しくしてるのは無理らしい。分かってはいたが今更実感する。…ま、いっか。人間諦めも肝心だ。…人間じゃないけど。
ジャブラとロブ・ルッチが言い合いを始める。カクが止めるが…クマドリ、だっけ?アレの暑苦しさに妙な疲れを感じる。
次の瞬間、今度は丸い男…フクロウが突進してきた 。…俺も参加させてくれればいーのに。
「早速やって来ると思ったわ、フクロウ」
「六式遊戯、手合わせ……暴くぞ暴くぞお前たちの強さ」
聞こえていた言葉を確認する。けど、まぁありそうな話だよな。
「はい、大将青キジよりその権利を貰ってます」
へー。大将青キジか…アイツ、俺をバスターコールの戦力と計算してねぇだろうな。意外とありそうな気がして思わず頭を抱える。まぁ、俺の好きにすればいいんだろうけど。政府の戦力になる気ねぇし、その契約もないし。契約がなければこっちのもんだし、そう簡単に契約を結ぶ必要も無い。……いや、ほんと簡単に結んではねぇぞ?って誰かに言い訳する。いや、誰も聞いてねぇけど。
……向こうの方で騒ぎが聞こえる。俺の聴力普通じゃねぇけど。何を言ってるのかは聞きたくない。いや、だってなんか嫌な予感するし。こういう時の勘は馬鹿にできないから本能に従う。
「まだ着かねぇのかよ」
「ここはエニエス・ロビー、それなりに広いですからね。その程度のことはご存知だと思いますが…」
「暇だから」
キッパリと言い切ると後ろの男達が微かに震える。確かに普通の人間が言ったのなら殺されたりするんだろうけど、生憎俺は政府の人間だ。この程度で不機嫌になられたりもしない。一応重要人物だからな。
そんな無駄なやり取りを何回かした後、ロビンが急に立ち止まった。…なにか、聞こえたのか。それとも…。
「どうした、ニコ・ロビン。立ち止まるな」
ロブ・ルッチの言葉に歩き出す。立ち止まることすら許さないか。相変わらず人間味のない組織だな。だから嫌いなんだ。
「ルフィ、早く来ねぇと勝手に片付けちまうぜ」
青い空に向かって本音を呟く。今はまだ動くときではないが…タイムリミットもそろそろだろ。早く動きたいのは動きたいんだけどな。まとめてヤった方が早いのが事実だ。
歩きながら周りを見るが…相変わらず殺風景だ。街があるとか聞いた気がするけどそんな雰囲気はない。ってことは、政府関係者の宿舎だろうな。俺も立場が違ったら暴れてるだろうに…何となく損してる気がする。折角だったら腹立つ政府を壊滅に追いやりたかったな…。噂によると巨人族もいるって事だったから…それなりに遊べたと思うんだけど。
「…どうされましたか、黒姫様」
「いんや、風が変わったからな。気をつけた方がいいぜ。時代に負けたら滅ぶしかない」
「ーー無駄なご忠告、ありがとうございます。ですが、政府は滅びませんよ。永遠に」
「盲目なのも滅ぶ一因になるんだぜ」
こんな会話もただの暇潰しだ。本音であることは間違いねぇんだけどな。聞く気もないその忠誠心には頭が下がるけど。
「ご苦労さまです。長官、ルッチの一行と…黒姫様がご到着です」
「帰ったか…通せ、って待て!今黒姫って言ったか!?」
「ーー来ちゃいけなかった?…長官って言ってたから誰か分かんなかったけど、スパンダムだった。残念。あと呼び捨てムカつくから今すぐ死んで」
「失礼しました黒姫様!」
びしっと敬礼されても面白くないし…無意識に現役時代の口調になるのは厄介だ。これで殺しとか始まったら、自分を抑える自信はない。ってか、死んでって言ったのは綺麗にスルーされてるからムカつく。
「黒姫様はどうぞこちらへ。後ほどお父様にご挨拶させて頂きますのでーー」
「ああうん。人の話、聞けない。ムカつく」
「ひぇえっ!!」
腹が立つ。けどまあ予想の範疇だ。その間にロブ・ルッチはあゆみ出てスパンダムに声をかける。久しぶりらしいけど、潜入捜査してたんだから当然か。
スパンダムが座っていた椅子に腰掛けると手元を見る。そこには俺の相棒の刀が、ある。鞘は抜いていないからまだ眠っているが…できるならコイツを使わない展開がいい。
「8年のウォーターセブンで起きた、政府役人への暴行事件により…罪人カティ・フラム。及び20年前のウエストブルー、オハラで起きた海軍戦艦襲撃事件における罪人、ニコ・ロビン。滞りなく連行完了致しました」
「余計な私も着いてるけど」
「何を仰います!黒姫様は罪人とは……」
「社交辞令、いらない」
スパンダムのおべっかなんて1銭の価値にもならない。そんな無駄はいらねぇし…いや、このまま話してたら昔に戻りそうだ。暫くは大人しくしてるか。
「両名とも現在扉の向こうに」
「よ、よく帰ってきた。ルッチ、カク、ブルーノ、カリファ」
「セクハラです」
「名前呼んだだけで?」
「うん、セクハラ」
「「ねー」」
なんか妙にカリファと気が合ってしまった。ついでに大人しくしてるのは無理らしい。分かってはいたが今更実感する。…ま、いっか。人間諦めも肝心だ。…人間じゃないけど。
ジャブラとロブ・ルッチが言い合いを始める。カクが止めるが…クマドリ、だっけ?アレの暑苦しさに妙な疲れを感じる。
次の瞬間、今度は丸い男…フクロウが突進してきた 。…俺も参加させてくれればいーのに。
「早速やって来ると思ったわ、フクロウ」
「六式遊戯、手合わせ……暴くぞ暴くぞお前たちの強さ」