第一章 ー232話〜263話ー ウォーターセブン編
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取り敢えず後ろの車両へと進んでく。…何両かが全滅してるなー。斬られてないってことはゾロじゃないし、車両が壊れてないってことはルフィでもない。あの様子だとウソップでもないだろうし…となると、サンジか。
妙に納得しながら綺麗な「仕事」を見る。急所に最低限の力…余計な力は一切使っちゃいない。さすが、コックなだけある。
「でも、姿はない…」
列車の中に隠れる場所は限られてる、となると上か下か。……上だな、多分。濡れるの嫌なんだけど…仕方ない。
窓を開けて上を覗く。見える位置には居ない。けれど気配はする、のなら…。窓枠を蹴って上に登る。みえたその姿に思わず驚く、がそれは向こうも同じだったらしい。
「さ、3人!?」
「「「誰ーっ!!」」」
そういや着替えたんだった。とか、今更な事を考える。カツン、と音を立てて屋根の上に立つ。壊れたでんでん虫を見ると、誰かと何かを話した後か。
「よく見ろ、ナマエだって」
「ナマエちゃんー、もしかして女の子?女の子だよね?可愛い、可愛いーー」
「取り敢えず黙れ?」
はしゃぐサンジの頭を思わず殴ると3人の近くに座る。叩きつける雨が気持ち悪い、気がした。深刻な様子の3人を遠目に見てると…1人の海兵が上がってくる。思わず近寄ってしゃがみこみ手を振って笑顔を見せると、横から射撃され落ちていく。残念、俺が落とそうと思ったのに。
「ーー私の名前はそげキング」
狙撃したのは…取り敢えず敵ではないらしい。ってかウソップだろ、面倒臭い。勝手に歌歌ってるし。ってか政府も気付け、こんな大騒ぎしてんだから…。とか、滅茶苦茶な八つ当たりをしてる自覚はある。
「めんどくせぇ性分なんだな」
「ほんとだよな」
「ってか、お前誰だ」
「何でも屋やってます、ルフィの仲間候補のミョウジ・ナマエです。ついでに、今政府預りです」
「敵じゃねぇか!!」
突っ込みに無邪気に笑ってみせる。いや、政府のために動くとか約束してねぇけど…言ってもややこしいわ実家の話とか出てくるから言わない。そのうちバレるだろうけど。
「おい、こっちこい」
「あ、はい」
弱いなー、そげキング。キングなのに。
「よし、じゃあロビンちゃん奪回作戦を決行する。まず、お前らがいたのは第6車両。残る車両はあと5つ。そのどれかにロビンちゃんがいる。…時にお前ぇ、強ぇのか?」
「スーパー強ぇぞ、馬鹿野郎。今週の俺は特に強ぇ」
「最終的にロビンちゃんを救出出来れば勝ちだが…敵は多い。下手に先走って狭い列車の中で囲まれちまうと厄介だ。無駄な戦いは極力省いて、順序よく主力を潰して行った方が得策だろ」
「ま、そうだな」
「戦わないことにこしたことはないからな。いいこと言うじゃないかサンジくん」
「そこで1つ作戦がある。いいかよく聞け」
やっぱり、頭脳に関してはサンジが1番か。ナミの作戦は時折無理を感じるし…根性論の時も多いもんな。ちゃんと筋が通ってるのは、女が関わってない時のサンジと本気のゾロ、本気のルフィくらい…って条件つけないとダメなやつらの集まりか。先行き不安な筈なんだけどな…ちょっと楽しいかもって笑ってしまう。
「俺からも話がある。ーーCP9の奴らの能力についてだ。六式、と言われる技を使う。鉄のように固くなったり、空をかけたり…蹴りで斬ったりできる」
「なんだそれ」
「実際に見せた方が早いだろうな。…まぁいい、ならフランキー。お前俺を、全力で殴ってみろ」
「は?別にいいけどよ…」
雨が叩きつける屋根の上に立ち上がる。ゆっくり息を吐いて久しぶりの感覚を研ぎ澄ませ…それに飲まれないよう、気を張っておく。
「ストログハンマー」
「鉄塊ーー」
「い、ってええ!!」
案の定、俺を殴った腕の方がダメージがでかい。その様子を見ていたサンジが目を丸くした。
「な、なんだ今のーー」
「こういうの、やる奴らなんだよ。覚えておいて欲しい」
「……お前はどうすんだよ」
「俺?……一応政府預りだから、ニコ・ロビンの近くにいる。条件は悪くねぇから、最悪ロブ・ルッチをぶっ倒して合流するよ」
俺の当然の言葉に頭を抱えたサンジに苦笑すると、敢えて耳元で囁くように声を潜める。
「ロビンを1人にしたら、ルフィが心配するだろ?」
「……だからって…」
「政府が欲しいのは、ニコ・ロビンの知識とフランキーの設計図…それから、俺の身柄。俺だけは殺されねぇから、そこを利用した」
「……」
「必ず戻る、だからいざとなったら俺を捨て置け」
「…船長がそうしろって言ったらな」
多分言わないだろうことは、俺もサンジも理解してる。だからこそ2人で笑う。
「でも、本気でそうして欲しい。ってか、ルフィに怒られてもそうしろ。まだ早いから」
「……分かった、覚えておく」
「じゃ、俺は行くけど…作戦、成功させろよ」
「当然だろ」
サンジの言葉が頼もしかった。
妙に納得しながら綺麗な「仕事」を見る。急所に最低限の力…余計な力は一切使っちゃいない。さすが、コックなだけある。
「でも、姿はない…」
列車の中に隠れる場所は限られてる、となると上か下か。……上だな、多分。濡れるの嫌なんだけど…仕方ない。
窓を開けて上を覗く。見える位置には居ない。けれど気配はする、のなら…。窓枠を蹴って上に登る。みえたその姿に思わず驚く、がそれは向こうも同じだったらしい。
「さ、3人!?」
「「「誰ーっ!!」」」
そういや着替えたんだった。とか、今更な事を考える。カツン、と音を立てて屋根の上に立つ。壊れたでんでん虫を見ると、誰かと何かを話した後か。
「よく見ろ、ナマエだって」
「ナマエちゃんー、もしかして女の子?女の子だよね?可愛い、可愛いーー」
「取り敢えず黙れ?」
はしゃぐサンジの頭を思わず殴ると3人の近くに座る。叩きつける雨が気持ち悪い、気がした。深刻な様子の3人を遠目に見てると…1人の海兵が上がってくる。思わず近寄ってしゃがみこみ手を振って笑顔を見せると、横から射撃され落ちていく。残念、俺が落とそうと思ったのに。
「ーー私の名前はそげキング」
狙撃したのは…取り敢えず敵ではないらしい。ってかウソップだろ、面倒臭い。勝手に歌歌ってるし。ってか政府も気付け、こんな大騒ぎしてんだから…。とか、滅茶苦茶な八つ当たりをしてる自覚はある。
「めんどくせぇ性分なんだな」
「ほんとだよな」
「ってか、お前誰だ」
「何でも屋やってます、ルフィの仲間候補のミョウジ・ナマエです。ついでに、今政府預りです」
「敵じゃねぇか!!」
突っ込みに無邪気に笑ってみせる。いや、政府のために動くとか約束してねぇけど…言ってもややこしいわ実家の話とか出てくるから言わない。そのうちバレるだろうけど。
「おい、こっちこい」
「あ、はい」
弱いなー、そげキング。キングなのに。
「よし、じゃあロビンちゃん奪回作戦を決行する。まず、お前らがいたのは第6車両。残る車両はあと5つ。そのどれかにロビンちゃんがいる。…時にお前ぇ、強ぇのか?」
「スーパー強ぇぞ、馬鹿野郎。今週の俺は特に強ぇ」
「最終的にロビンちゃんを救出出来れば勝ちだが…敵は多い。下手に先走って狭い列車の中で囲まれちまうと厄介だ。無駄な戦いは極力省いて、順序よく主力を潰して行った方が得策だろ」
「ま、そうだな」
「戦わないことにこしたことはないからな。いいこと言うじゃないかサンジくん」
「そこで1つ作戦がある。いいかよく聞け」
やっぱり、頭脳に関してはサンジが1番か。ナミの作戦は時折無理を感じるし…根性論の時も多いもんな。ちゃんと筋が通ってるのは、女が関わってない時のサンジと本気のゾロ、本気のルフィくらい…って条件つけないとダメなやつらの集まりか。先行き不安な筈なんだけどな…ちょっと楽しいかもって笑ってしまう。
「俺からも話がある。ーーCP9の奴らの能力についてだ。六式、と言われる技を使う。鉄のように固くなったり、空をかけたり…蹴りで斬ったりできる」
「なんだそれ」
「実際に見せた方が早いだろうな。…まぁいい、ならフランキー。お前俺を、全力で殴ってみろ」
「は?別にいいけどよ…」
雨が叩きつける屋根の上に立ち上がる。ゆっくり息を吐いて久しぶりの感覚を研ぎ澄ませ…それに飲まれないよう、気を張っておく。
「ストログハンマー」
「鉄塊ーー」
「い、ってええ!!」
案の定、俺を殴った腕の方がダメージがでかい。その様子を見ていたサンジが目を丸くした。
「な、なんだ今のーー」
「こういうの、やる奴らなんだよ。覚えておいて欲しい」
「……お前はどうすんだよ」
「俺?……一応政府預りだから、ニコ・ロビンの近くにいる。条件は悪くねぇから、最悪ロブ・ルッチをぶっ倒して合流するよ」
俺の当然の言葉に頭を抱えたサンジに苦笑すると、敢えて耳元で囁くように声を潜める。
「ロビンを1人にしたら、ルフィが心配するだろ?」
「……だからって…」
「政府が欲しいのは、ニコ・ロビンの知識とフランキーの設計図…それから、俺の身柄。俺だけは殺されねぇから、そこを利用した」
「……」
「必ず戻る、だからいざとなったら俺を捨て置け」
「…船長がそうしろって言ったらな」
多分言わないだろうことは、俺もサンジも理解してる。だからこそ2人で笑う。
「でも、本気でそうして欲しい。ってか、ルフィに怒られてもそうしろ。まだ早いから」
「……分かった、覚えておく」
「じゃ、俺は行くけど…作戦、成功させろよ」
「当然だろ」
サンジの言葉が頼もしかった。