第一章 ー232話〜263話ー ウォーターセブン編
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「突然だが、あと2分でこの屋敷は炎で包まれることになっている」
「ええ!なんだと!」
「色々な証拠を消すのに炎は有効な手段だ。君たちも焼け死にたくなければ速やかに屋敷を出ることだ。ま、勿論。それが出来ればの話だが」
ルフィたちの目の前にカリファとブルーノが立ち塞がる。普段なら勝てる可能性もあるが、制限時間がある以上焦らざるを得ないというのが事実だろうな。
「どうやら俺たちを消す気らしいな」
いや、もっと早くに気づいてくれ。目撃者を残さないなんて最低線の話だし。…いや、それも“こっちの世界”の鉄則か。彼らにはまだ馴染みはない…ってか、慣れたらやだな。複雑な気分になりそうだ。
「ニコ・ロビンも向こうに居たいようだが …ルフィ、お前ロビンの下船にゃ、納得出来たのか?」
「できるかぁあっ!!」
「そう吠えるな。直に1階のいくつかの部屋から火の手が上がる。ま、犯人は海賊なんだ。そんなこともあるだろう」
「お前ら…」
「人の仮面を被って好き放題なんて、趣味悪いわね!」
「元々汚れた仮面に不都合もなかろう」
いや、他人に押し付けるには身勝手すぎる理由だぞ。とかいう俺は、間違いなく似たようなことをする。ヤバい、完全に政府側じゃん…とか、ショックを受けてみる。……もっと上手くやるけどな。
「じゃあ、私は先に行くわ」
「ああ、役目は果たした。ご苦労」
「待てロビン!認めねぇぞ!」
「さようなら」
「「ロビン!」」
「行かせるな。ニコ・ロビンを!」
「またどこ行くんだよ!やっと見つけたのに!どけぇお前ーっ!」
「鉄塊 」
駆け寄ったルフィがブルーノの顔面を蹴るが…あるのは精神的ダメージだけだろうな。俺だったら靴で顔を蹴られるとか絶対にヤダ。
「なんでこいつら、こんなに体硬ぇんだ」
「さっき言ってた、六式って奴だルフィ。だから頭使わないとまず無理。あと、単純に力か。鉄くらいどうにかなれれば、一撃ぐらいならいける」
「そう、鍛え上げられた我らの肉体は、鉄の攻殻にまで高度を高められる。しかし、受けるばかりが脳じゃなく…」
「どけって言ってんだーっ!!」
「紙絵 」
攻撃を避けていくブルーノに驚いてる様子だ…けどまぁ、この程度はやれないとCP9は名乗れないか。六式ができる程度で強いって思ってるのもどうかと思うけど。…いや、その辺は個人の自由…か。
「ニコ・ロビン。お前が行くなら俺も着いてくぜ。どうせ暇だし…」
「ーー暇つぶし程度で私の近くにいて欲しくはないのだけれど」
「辛辣 ー。まぁ、いいけど。……安心しろよ、俺はルフィの敵じゃねぇ…って言いたいとこだけど、政府預りになっちまったから説得力ねぇか。まぁ、いざとなればロブ・ルッチを倒して約束を反故 にさせてもらう。条件には“誰に”負けるとは付けてねぇし、俺に負けても契約違反にはならない」
「貴方、最低ね」
「そりゃ、光栄の至りだな」
ニコ・ロビンの言葉通り過ぎて肩をすくめるしかできない。元々の性格はこんなだけど、最近丸くはなってきたんだよな。面倒臭いけど。
「ーールフィが決めたら救ってやるよ。俺に出来る事は限られてるけどな。もっと自由に生きろよ、人生なんざ…意外と短いもんなんだからな」
「ーーそうね。そうできたら理想」
ニコ・ロビンの表情、オハラという単語。大体の取り引き内容は予想できるが…どうせなら探った方が速い。この後は海列車行きだろうから、その間でもいいか。
「貴方は、怖いものなんてないのでしょうね」
「バカ言うなよ。怖いものがないなんて生き物として終わってるじゃねぇか。危機管理出来ねぇ」
「あら、それは…意外だわ」
「俺をなんだと思ってやがる」
恐怖だけで言うのなら、今1番怖いのは兄貴だし…2番目はルフィだ。正確には麦わらの一味が全員怖いけど。嫌われるかも知れないとか…多分そういう怖さだな。嫌われてもいい奴しかいなかったし、気に入らなかったら殺してきたし。…今まで殺伐とした生活だったのを再確認、しなくても分かってるけどな。
その場を去ろうとニコ・ロビンは窓に向かう。すぐに気付いたルフィが彼女の名前を呼ぶ。1度だけ振り返る彼女と…振り返らない俺。くすり、と思わず笑みが浮かぶ。
「ーーもう二度と会うことは無い」
後ろで倒れるゾロとロブ・ルッチに抑えられるルフィ。まだその時ではないのに、負傷する意味はない。…相手の実力を思い知らなければ、相手も出来ないか。結局、いつだって強いのは己の弱さを知る者だ。
「いけ、ニコ・ロビン。そして…黒姫様」
「何」
「決して、裏切りませんよう」
わーってるっての。窓の外に落ちるよう、ロビンがその場を去る。俺もその背中を追って部屋を出た。
「ええ!なんだと!」
「色々な証拠を消すのに炎は有効な手段だ。君たちも焼け死にたくなければ速やかに屋敷を出ることだ。ま、勿論。それが出来ればの話だが」
ルフィたちの目の前にカリファとブルーノが立ち塞がる。普段なら勝てる可能性もあるが、制限時間がある以上焦らざるを得ないというのが事実だろうな。
「どうやら俺たちを消す気らしいな」
いや、もっと早くに気づいてくれ。目撃者を残さないなんて最低線の話だし。…いや、それも“こっちの世界”の鉄則か。彼らにはまだ馴染みはない…ってか、慣れたらやだな。複雑な気分になりそうだ。
「ニコ・ロビンも向こうに居たいようだが …ルフィ、お前ロビンの下船にゃ、納得出来たのか?」
「できるかぁあっ!!」
「そう吠えるな。直に1階のいくつかの部屋から火の手が上がる。ま、犯人は海賊なんだ。そんなこともあるだろう」
「お前ら…」
「人の仮面を被って好き放題なんて、趣味悪いわね!」
「元々汚れた仮面に不都合もなかろう」
いや、他人に押し付けるには身勝手すぎる理由だぞ。とかいう俺は、間違いなく似たようなことをする。ヤバい、完全に政府側じゃん…とか、ショックを受けてみる。……もっと上手くやるけどな。
「じゃあ、私は先に行くわ」
「ああ、役目は果たした。ご苦労」
「待てロビン!認めねぇぞ!」
「さようなら」
「「ロビン!」」
「行かせるな。ニコ・ロビンを!」
「またどこ行くんだよ!やっと見つけたのに!どけぇお前ーっ!」
「
駆け寄ったルフィがブルーノの顔面を蹴るが…あるのは精神的ダメージだけだろうな。俺だったら靴で顔を蹴られるとか絶対にヤダ。
「なんでこいつら、こんなに体硬ぇんだ」
「さっき言ってた、六式って奴だルフィ。だから頭使わないとまず無理。あと、単純に力か。鉄くらいどうにかなれれば、一撃ぐらいならいける」
「そう、鍛え上げられた我らの肉体は、鉄の攻殻にまで高度を高められる。しかし、受けるばかりが脳じゃなく…」
「どけって言ってんだーっ!!」
「
攻撃を避けていくブルーノに驚いてる様子だ…けどまぁ、この程度はやれないとCP9は名乗れないか。六式ができる程度で強いって思ってるのもどうかと思うけど。…いや、その辺は個人の自由…か。
「ニコ・ロビン。お前が行くなら俺も着いてくぜ。どうせ暇だし…」
「ーー暇つぶし程度で私の近くにいて欲しくはないのだけれど」
「
「貴方、最低ね」
「そりゃ、光栄の至りだな」
ニコ・ロビンの言葉通り過ぎて肩をすくめるしかできない。元々の性格はこんなだけど、最近丸くはなってきたんだよな。面倒臭いけど。
「ーールフィが決めたら救ってやるよ。俺に出来る事は限られてるけどな。もっと自由に生きろよ、人生なんざ…意外と短いもんなんだからな」
「ーーそうね。そうできたら理想」
ニコ・ロビンの表情、オハラという単語。大体の取り引き内容は予想できるが…どうせなら探った方が速い。この後は海列車行きだろうから、その間でもいいか。
「貴方は、怖いものなんてないのでしょうね」
「バカ言うなよ。怖いものがないなんて生き物として終わってるじゃねぇか。危機管理出来ねぇ」
「あら、それは…意外だわ」
「俺をなんだと思ってやがる」
恐怖だけで言うのなら、今1番怖いのは兄貴だし…2番目はルフィだ。正確には麦わらの一味が全員怖いけど。嫌われるかも知れないとか…多分そういう怖さだな。嫌われてもいい奴しかいなかったし、気に入らなかったら殺してきたし。…今まで殺伐とした生活だったのを再確認、しなくても分かってるけどな。
その場を去ろうとニコ・ロビンは窓に向かう。すぐに気付いたルフィが彼女の名前を呼ぶ。1度だけ振り返る彼女と…振り返らない俺。くすり、と思わず笑みが浮かぶ。
「ーーもう二度と会うことは無い」
後ろで倒れるゾロとロブ・ルッチに抑えられるルフィ。まだその時ではないのに、負傷する意味はない。…相手の実力を思い知らなければ、相手も出来ないか。結局、いつだって強いのは己の弱さを知る者だ。
「いけ、ニコ・ロビン。そして…黒姫様」
「何」
「決して、裏切りませんよう」
わーってるっての。窓の外に落ちるよう、ロビンがその場を去る。俺もその背中を追って部屋を出た。