第一章 ー232話〜263話ー ウォーターセブン編
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ロブ・ルッチの一方的な話にアイスバーグはキッパリと言い切る。ロブ・ルッチの言葉に「人間の性を知っているだけ」と口にしたアイスバーグは顔面を蹴られる。あれも痛いんだけどな。まあ、いい。
倒れるアイスバーグを見遣りため息を着くと、カツンと足音を立ててロブ・ルッチの所へ行く。
……さあ、どう出るのか。
「邪魔だてされるのですか、黒姫様 」
「いや、俺が興味あるのはこの先だし。てめぇらにこの俺が後回しにされるのは気に食わねぇ。それだけの話しだ。
……お前、俺が欲しいのか?確かに点数稼ぎにはなるか。なら、どうする?大人しく着いていけはいいのか?」
「ーー確かに、引き渡せば点数にはなりますが…果たして貴方は大人しく来ますか?」
「…条件次第だな。まず1つ、アイツ…父親への連絡は俺の引渡し前日にすること、2つ目はロブ・ルッチ…お前が負けた時点でこの契約は破棄する。3つ…俺に敵対したやつは俺が殺す。殺したい奴もだ。問題は?」
「ない」
なら抵抗はしないと肩を竦める。殺す気になれば出来はするが…この男はルフィの獲物だ。俺が手を出す訳にはいかない。…アイツに対する恐怖感も植え付けられてる。アイツが関わっている以上、悔しいけど従うしかない。
幼い頃からの刷り込みに舌打ちする。殺したいなら殺せばいいのにと思う、納得出来ないのなら逆らえばいいと理解しているのに身体は言う事を聞かない。
「…カク、アイスバーグの脈を取れ」
「失礼」
「アイスバーグさん、実は先程、我々に1つ仮説が生まれました。ご安心を。何も、これから貴方を拷問にかけようというわけではありません」
…一般人にとったら既に十分拷問だと思うけど。まぁ、ダメージはほとんど俺が引き受けてるから問題ないけどさ。その辺も理解してんのかねぇ。
「貴方はただ、私たちの仮説を黙って聞いていてくれればいい。きっと、貴方の血が真相を教えてくれます」
嘘発見機の簡易版、みたいなのか。確かに普通の人じゃ心拍数まで弄れねぇし出来たとしても死ぬだけだ。寸前まで走っていたりすれば違ってくる可能性もあるが…走れる状況でもねぇし。
確かに効果的だと思う。
「では、我々の仮説を順を追って説明しましょう。まず、我々に偽物を掴ませるという貴方の行動。ここに疑問を感じる。貴方は設計図を狙った犯人が政府の人間だと推測して偽物の在処を示した。だが、もしそうではなくただ貴方に恨みを持った者達が貴方を殺しに来ただけだった場合、本物の設計図は所有者を失いもはや伝承することが出来なくなってしまう。その可能性を考えないほど貴方は馬鹿じゃない。それを分かっていながら尚、今晩本物の設計図を誰にも渡そうとしないということは、実はもう誰かに託してある。少なくとも、あなたの手元にはもう無い。そう考えられる」
突然アイスバーグはカクから腕を引き抜こうとする。その行動が答えを示してるから、脈ってよりこっちが本命か?抵抗したアイスバーグの腕を簡単に捻りあげる。あの音、折れたか?
「無駄じゃ、暴れるな」
「これはまだ可能性です。もちろん、どこにも確証はないし、この5年我々が監視調査した範囲でも貴方の行動から取れる証拠もない。更に、設計図を託されるものには、ソレに相応しいを船大工としての腕も必要。……さて、仮説を続けましょう。面白いのはこれからです。先程我々が掴まされた偽物の設計図…よく見ると、設計士のサインが入っているのですが…トム、アイスバーグ、カティ・フラム。最後に社名、トムズワーカーズ。貴方は、この偽物で敵を出し抜いたつもりでいたかもしれないが、敵がこんなにも身近に潜伏しているとは思わなかった。それが誤算。ただ設計図を狙っただけの、昨日今日の侵入者にとってはこんなものはただの紙くずでしょうが、ところが…5年間この街で暮らした我々にはこの設計士の名前は興味深い。ーー伝説の船大工。トムの率いるトムズワーカーズ。実に謎の多い造船会社。かつてこの島にあった筈だが、名簿も戸籍も存在しない。貴方がトムの弟子だということを割り出すだけでも一苦労したものだ。政府の報告によればトムの弟子は2人しかおらず、1人は8年前の事故で死んだと政府の人間がしっかりと確認している。しかし、私はこの“カティ・フラム”という名を聞き覚えている。ーー我々が潜入してまもなく、4年ほど前のことです。ガレーラカンパニーの門を潜り、貴方を訪ねてきた男がいた。彼は1度だけ、その名を名乗った」
「私も覚えています」
「ワシもじゃ」
「つまり、トムのもう1人の弟子、カティ・フラムは生きている。今もこの街で。ーーフランキーと名を変えて!!」
アイスバーグの顔が歪む。
「間違いなさそうじゃな。まさか、あんたとあいつにそんな繋がりがあったとは。」
話の内容にはついていけねぇが、そうか、だから2人は敵対するのか。純粋に楽しみを追う男と理性や民衆の考えを優先出来る男。確かに真逆だ。
「…フランキーの設計図なら俺が貰ってくるぜ?お前らと違って、俺は探す必要が無いからな」
単純にフランキーの過去を見ればいい。一言だけで格の違いを見せるとロブ・ルッチは帽子に手を当てて頭を抱えた。事実である事を理解してるのだろう。
倒れるアイスバーグを見遣りため息を着くと、カツンと足音を立ててロブ・ルッチの所へ行く。
……さあ、どう出るのか。
「邪魔だてされるのですか、黒姫様 」
「いや、俺が興味あるのはこの先だし。てめぇらにこの俺が後回しにされるのは気に食わねぇ。それだけの話しだ。
……お前、俺が欲しいのか?確かに点数稼ぎにはなるか。なら、どうする?大人しく着いていけはいいのか?」
「ーー確かに、引き渡せば点数にはなりますが…果たして貴方は大人しく来ますか?」
「…条件次第だな。まず1つ、アイツ…父親への連絡は俺の引渡し前日にすること、2つ目はロブ・ルッチ…お前が負けた時点でこの契約は破棄する。3つ…俺に敵対したやつは俺が殺す。殺したい奴もだ。問題は?」
「ない」
なら抵抗はしないと肩を竦める。殺す気になれば出来はするが…この男はルフィの獲物だ。俺が手を出す訳にはいかない。…アイツに対する恐怖感も植え付けられてる。アイツが関わっている以上、悔しいけど従うしかない。
幼い頃からの刷り込みに舌打ちする。殺したいなら殺せばいいのにと思う、納得出来ないのなら逆らえばいいと理解しているのに身体は言う事を聞かない。
「…カク、アイスバーグの脈を取れ」
「失礼」
「アイスバーグさん、実は先程、我々に1つ仮説が生まれました。ご安心を。何も、これから貴方を拷問にかけようというわけではありません」
…一般人にとったら既に十分拷問だと思うけど。まぁ、ダメージはほとんど俺が引き受けてるから問題ないけどさ。その辺も理解してんのかねぇ。
「貴方はただ、私たちの仮説を黙って聞いていてくれればいい。きっと、貴方の血が真相を教えてくれます」
嘘発見機の簡易版、みたいなのか。確かに普通の人じゃ心拍数まで弄れねぇし出来たとしても死ぬだけだ。寸前まで走っていたりすれば違ってくる可能性もあるが…走れる状況でもねぇし。
確かに効果的だと思う。
「では、我々の仮説を順を追って説明しましょう。まず、我々に偽物を掴ませるという貴方の行動。ここに疑問を感じる。貴方は設計図を狙った犯人が政府の人間だと推測して偽物の在処を示した。だが、もしそうではなくただ貴方に恨みを持った者達が貴方を殺しに来ただけだった場合、本物の設計図は所有者を失いもはや伝承することが出来なくなってしまう。その可能性を考えないほど貴方は馬鹿じゃない。それを分かっていながら尚、今晩本物の設計図を誰にも渡そうとしないということは、実はもう誰かに託してある。少なくとも、あなたの手元にはもう無い。そう考えられる」
突然アイスバーグはカクから腕を引き抜こうとする。その行動が答えを示してるから、脈ってよりこっちが本命か?抵抗したアイスバーグの腕を簡単に捻りあげる。あの音、折れたか?
「無駄じゃ、暴れるな」
「これはまだ可能性です。もちろん、どこにも確証はないし、この5年我々が監視調査した範囲でも貴方の行動から取れる証拠もない。更に、設計図を託されるものには、ソレに相応しいを船大工としての腕も必要。……さて、仮説を続けましょう。面白いのはこれからです。先程我々が掴まされた偽物の設計図…よく見ると、設計士のサインが入っているのですが…トム、アイスバーグ、カティ・フラム。最後に社名、トムズワーカーズ。貴方は、この偽物で敵を出し抜いたつもりでいたかもしれないが、敵がこんなにも身近に潜伏しているとは思わなかった。それが誤算。ただ設計図を狙っただけの、昨日今日の侵入者にとってはこんなものはただの紙くずでしょうが、ところが…5年間この街で暮らした我々にはこの設計士の名前は興味深い。ーー伝説の船大工。トムの率いるトムズワーカーズ。実に謎の多い造船会社。かつてこの島にあった筈だが、名簿も戸籍も存在しない。貴方がトムの弟子だということを割り出すだけでも一苦労したものだ。政府の報告によればトムの弟子は2人しかおらず、1人は8年前の事故で死んだと政府の人間がしっかりと確認している。しかし、私はこの“カティ・フラム”という名を聞き覚えている。ーー我々が潜入してまもなく、4年ほど前のことです。ガレーラカンパニーの門を潜り、貴方を訪ねてきた男がいた。彼は1度だけ、その名を名乗った」
「私も覚えています」
「ワシもじゃ」
「つまり、トムのもう1人の弟子、カティ・フラムは生きている。今もこの街で。ーーフランキーと名を変えて!!」
アイスバーグの顔が歪む。
「間違いなさそうじゃな。まさか、あんたとあいつにそんな繋がりがあったとは。」
話の内容にはついていけねぇが、そうか、だから2人は敵対するのか。純粋に楽しみを追う男と理性や民衆の考えを優先出来る男。確かに真逆だ。
「…フランキーの設計図なら俺が貰ってくるぜ?お前らと違って、俺は探す必要が無いからな」
単純にフランキーの過去を見ればいい。一言だけで格の違いを見せるとロブ・ルッチは帽子に手を当てて頭を抱えた。事実である事を理解してるのだろう。