第一章 ー232話〜263話ー ウォーターセブン編
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「我々が潜伏していたのは5年。ご安心を、仕事は全て手を抜かずにやりました。意気消沈お察しする。しかし、我々がこの件に費やす時間もリミットを迎えましたので、目的遂行のため最前を尽くす気構え。あまり考えの無い抵抗ならばしない方がよろしい。……サイファーポールという名をご存知の筈。俗に言う、CP1からCP8まで。世界に8つの拠点を持つ政府の優れた諜報機関。政府の司令で、どんな場所のどんな情報でも探り出す」
「知ってるさ。だがCP8の事までだ」
「そうでしょう。しかし我々はCP9。存在する筈のない9番目のサイファーポール。ある特権を持っているため、世の明るみには出られない」
「特権?」
「そう、あくまで正義の名の元にですが、我々は政府に対して非協力的な市民への、殺しを許可されている」
「身勝手な。正義と名の付く殺しがあってたまるか」
そうそう、今どき子供の遊び歌でも『正義が勝つか分からない』って言われてんだぞ。正確には勝った方が正義…なんだろうけどな。負けたらそれまでだ。そしてそれは、政府という組織が出来上がってしまった以上…海賊の方により重いプレッシャーを与えている。いつの世も、常に敵は必要なのだ。敵が居ることにより、一致団結出来るから。
「世界政府は一部、考えを改めたのです。兵器の復活を危惧し続けるよりも、いっそ兵器を呼び起こしこの大海賊時代に終止符を打つ正義の勢力にしようと。しかし貴方はそれに協力しようとしない。今も尚、世界中で海賊たちから被害を受け続けている人々を、貴方は救わないと言っているんだ」
「それは世界政府も同じじゃねぇのか?」
思わず…ほんと思わず声を出してしまった。やらかした、と思う。だけどそれも自分の感情のなら問題ないんだろ。
「お前は…誰だ」
「しがねぇ一般人だよボケ」
ロブ・ルッチに向けて殺気を飛ばす。抑制剤のせいか思うようにはいかないが…向こうはそれなりに驚いたようだ。やったな。
「政府は政府のための正義のみ正義と認める。だとしたら取りこぼされた奴はどうなる?正義を信じて殺された者を大義だったと言い切る、そのクソみてぇな組織なんざ…存在してていい訳がねぇんだよ」
「コイツは…2つ名だ」
「あのお方のお子か…。では逆に問いましょう。海賊が闊歩している日常に、果たして市民は安らげるでしょうか?」
「全部が全部、そういう海賊じゃねぇよ。それに、市民を守るのはその国だ。世界政府が口出しする必要はねぇ」
「ーーそれを、お父上が聞いたらどうなりますか?私たちからお父上に報告が上がると思いますよ」
「勝手にしろよ。俺は、アイツの思い通りに動くつもりはねぇ!」
俺にとっての禁句まで持ち出しやがって。さすがに腹が立つ。コイツらの目的は一方的だ、それこそニコ・ロビンのような探究性もなく、ただただ政府の思う通りに動くお人形。そんなのは既に人ではない。
「黒姫様。そのように一時の感情に惑わされては…お父上様の跡を継げませんよ」
「黒姫ってのはアイツの人形だろ。俺は、ミョウジ・ナマエだ。そいつとは関係ねぇよ」
…そう、かつて俺も同じ人形だった。だから尚更腹が立つ。この怒りは間違いなく自己嫌悪に近い。同族嫌悪、というやつか。
ゆっくり息を吐いて感情を抑える。この場にアイスバーグがいなければ、多分戦闘になっていた。それ以外に抑える理由ねぇもん。
殺したいなら殺せばいい、俺達にはその資格がある…そう言われ続けて誕生した殺人人形に…そんな自制はきかねぇだろ?だとしたら俺はもう、人形じゃねぇ。
「俺はもう、自分で必要だと感じねぇ殺人はしない。だから…お前らに着く理由はない」
「だとしたら、私達が手土産に貴方をお持ちしましょう。ちょうど…怪我もされていることですしね。
ーーその前に、こちらを片付けますよ。任務ですから」
「知ってるさ。だがCP8の事までだ」
「そうでしょう。しかし我々はCP9。存在する筈のない9番目のサイファーポール。ある特権を持っているため、世の明るみには出られない」
「特権?」
「そう、あくまで正義の名の元にですが、我々は政府に対して非協力的な市民への、殺しを許可されている」
「身勝手な。正義と名の付く殺しがあってたまるか」
そうそう、今どき子供の遊び歌でも『正義が勝つか分からない』って言われてんだぞ。正確には勝った方が正義…なんだろうけどな。負けたらそれまでだ。そしてそれは、政府という組織が出来上がってしまった以上…海賊の方により重いプレッシャーを与えている。いつの世も、常に敵は必要なのだ。敵が居ることにより、一致団結出来るから。
「世界政府は一部、考えを改めたのです。兵器の復活を危惧し続けるよりも、いっそ兵器を呼び起こしこの大海賊時代に終止符を打つ正義の勢力にしようと。しかし貴方はそれに協力しようとしない。今も尚、世界中で海賊たちから被害を受け続けている人々を、貴方は救わないと言っているんだ」
「それは世界政府も同じじゃねぇのか?」
思わず…ほんと思わず声を出してしまった。やらかした、と思う。だけどそれも自分の感情のなら問題ないんだろ。
「お前は…誰だ」
「しがねぇ一般人だよボケ」
ロブ・ルッチに向けて殺気を飛ばす。抑制剤のせいか思うようにはいかないが…向こうはそれなりに驚いたようだ。やったな。
「政府は政府のための正義のみ正義と認める。だとしたら取りこぼされた奴はどうなる?正義を信じて殺された者を大義だったと言い切る、そのクソみてぇな組織なんざ…存在してていい訳がねぇんだよ」
「コイツは…2つ名だ」
「あのお方のお子か…。では逆に問いましょう。海賊が闊歩している日常に、果たして市民は安らげるでしょうか?」
「全部が全部、そういう海賊じゃねぇよ。それに、市民を守るのはその国だ。世界政府が口出しする必要はねぇ」
「ーーそれを、お父上が聞いたらどうなりますか?私たちからお父上に報告が上がると思いますよ」
「勝手にしろよ。俺は、アイツの思い通りに動くつもりはねぇ!」
俺にとっての禁句まで持ち出しやがって。さすがに腹が立つ。コイツらの目的は一方的だ、それこそニコ・ロビンのような探究性もなく、ただただ政府の思う通りに動くお人形。そんなのは既に人ではない。
「黒姫様。そのように一時の感情に惑わされては…お父上様の跡を継げませんよ」
「黒姫ってのはアイツの人形だろ。俺は、ミョウジ・ナマエだ。そいつとは関係ねぇよ」
…そう、かつて俺も同じ人形だった。だから尚更腹が立つ。この怒りは間違いなく自己嫌悪に近い。同族嫌悪、というやつか。
ゆっくり息を吐いて感情を抑える。この場にアイスバーグがいなければ、多分戦闘になっていた。それ以外に抑える理由ねぇもん。
殺したいなら殺せばいい、俺達にはその資格がある…そう言われ続けて誕生した殺人人形に…そんな自制はきかねぇだろ?だとしたら俺はもう、人形じゃねぇ。
「俺はもう、自分で必要だと感じねぇ殺人はしない。だから…お前らに着く理由はない」
「だとしたら、私達が手土産に貴方をお持ちしましょう。ちょうど…怪我もされていることですしね。
ーーその前に、こちらを片付けますよ。任務ですから」