第一章 ー232話〜263話ー ウォーターセブン編
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
俺の言葉に舌打ちしたアイスバーグがニコ・ロビンに向けていた銃の引き金を引こうとする、瞬間彼女に関節技を決められる…って自然な流れじゃん。もうちょい不意を着くとかしないと、有利には立てないけど…素人だもんな。
ちなみに俺はと言うと大人しく見ていた。下手に動くと簡単に殺しそうだ。人間って脆いし…簡単に死にかけるし。そして俺も重症だ…ってことに、誰か気付いてくれ。こんなに流血してんのに放置されるのは正直悲しい。確かになんの影響もないけど。
ニコ・ロビンがアイスバーグの額に銃口を突きつける。なんというか…微妙な顔だ。それだけでも葛藤が分かる。彼女もまた、正常な人間だ。
「死ぬ前に言っておきたい言葉はそれでいい?お言葉を返すようだけど、私を殺して復活を止めたとしても貴方が設計図を奪われたら結果は同じことなんじゃない?」
ごもっともで。設計図がアイスバーグの手元にないのなら成立しない論理だけどな。その辺は当事者達の話だ。今は言及できまい。
「マァ…もう一言だけ言わせてもらおうか。作戦にハマったのはお前らの方だ」
……部屋の下で大きな音がした。なーんか、やな予感がした気がするけど気の所為ってことにしておく。
どっちにしても今は目の前だ。アイスバーグの上に馬乗りになるニコ・ロビン。積極的、なんて野次を飛ばしても仕方ないか。俺は近くのベッドに腰かける。…さすがに傷が痛むな。指先で傷口に触れると、まだ新しい血がつく。どっちにしろ、血液は後で回収しとかないと、か。人間には毒だし。
…暫くしてからでんでん虫が鳴る。
「俺だ。作戦に障害が発生した。全員すぐに寝室へ。アイスバーグはまだ撃つな。いいな。アイスバーグはまだ撃ってはならん」
通話が切れた瞬間まばらだった気配が集結する。とするなら、俺はとりあえず隠れておこうか。今現在怪我をしてるのは俺だけだし、問題は無い。……あ、キスした時、ロビンに凄い顔されたのは今後の彼女との人間関係の障害にはなりそうだけど。
時間は過ぎ、やがて着ぐるみの性別不明な人達が目の前に来る。少なくても趣味が良いとは言えないから、後で作りかえてやろう。
大柄な男たちに囲まれているアイスバーグの姿は、少しだけ同情するが…自業自得なんだろうな。
「帰れ!お前らに渡すものなど無い」
「なくては困る」
感じた覚えのある気配と声…相手の存在は相対する前から分かっていた。だから驚くことも無く、軽く肩をすくめる事で片付ける。
やってきた白い鳩が、ヤギの頭の男の肩に止まる。
「まず、何から話せばいいのか。死にゆく貴方に。貴方にはガッカリさせられた」
「ルッチ…」
「あんたが悪いんじゃぞ?政府が大人しく申し出とるうちに渡さんからこうなる」
「カク…」
「出来ることなら、貴方を傷付けること無くこの街を思い出にしたかった」
「カリファ…」
「頑固さも師匠譲りか」
「酒場のブルーノ…」
ん?アレ?おまなんかへんなの1匹いなかったか?船大工関係ねぇやつ。
「お前ら…政府の人間……だったのか…」
だから言ったじゃん。信用できる人少ないのねって。実際こうも簡単に裏切られている。政府関係の奴らの気に食わないのは、自分の意思が全くない所だよな。全部が全部政府は正しい、って思い込みと極論だ。美しい洗脳じゃねぇし。確かに、すぐに殺せる位置だな。
「そう、潜伏することなど我々にはなんの造作もない任務…しかし、あなたの思慮深さには呆れてものも言えませんなあ。ーーさ、アイスバーグさん。古代兵器プルトンの設計図、その在処。多くの犠牲者を出す前にお話ください」
あれ?思慮深いって良い意味じゃなかったか?話の流れ的には貶し言葉だ。でもまぁ、結果的にそれは正解だったって事だろうな。お陰でアイスバーグは今日まで生きのびた。街の連中なら喜びそうな事実だ。
俺は事の成り行きを見守る。
ちなみに俺はと言うと大人しく見ていた。下手に動くと簡単に殺しそうだ。人間って脆いし…簡単に死にかけるし。そして俺も重症だ…ってことに、誰か気付いてくれ。こんなに流血してんのに放置されるのは正直悲しい。確かになんの影響もないけど。
ニコ・ロビンがアイスバーグの額に銃口を突きつける。なんというか…微妙な顔だ。それだけでも葛藤が分かる。彼女もまた、正常な人間だ。
「死ぬ前に言っておきたい言葉はそれでいい?お言葉を返すようだけど、私を殺して復活を止めたとしても貴方が設計図を奪われたら結果は同じことなんじゃない?」
ごもっともで。設計図がアイスバーグの手元にないのなら成立しない論理だけどな。その辺は当事者達の話だ。今は言及できまい。
「マァ…もう一言だけ言わせてもらおうか。作戦にハマったのはお前らの方だ」
……部屋の下で大きな音がした。なーんか、やな予感がした気がするけど気の所為ってことにしておく。
どっちにしても今は目の前だ。アイスバーグの上に馬乗りになるニコ・ロビン。積極的、なんて野次を飛ばしても仕方ないか。俺は近くのベッドに腰かける。…さすがに傷が痛むな。指先で傷口に触れると、まだ新しい血がつく。どっちにしろ、血液は後で回収しとかないと、か。人間には毒だし。
…暫くしてからでんでん虫が鳴る。
「俺だ。作戦に障害が発生した。全員すぐに寝室へ。アイスバーグはまだ撃つな。いいな。アイスバーグはまだ撃ってはならん」
通話が切れた瞬間まばらだった気配が集結する。とするなら、俺はとりあえず隠れておこうか。今現在怪我をしてるのは俺だけだし、問題は無い。……あ、キスした時、ロビンに凄い顔されたのは今後の彼女との人間関係の障害にはなりそうだけど。
時間は過ぎ、やがて着ぐるみの性別不明な人達が目の前に来る。少なくても趣味が良いとは言えないから、後で作りかえてやろう。
大柄な男たちに囲まれているアイスバーグの姿は、少しだけ同情するが…自業自得なんだろうな。
「帰れ!お前らに渡すものなど無い」
「なくては困る」
感じた覚えのある気配と声…相手の存在は相対する前から分かっていた。だから驚くことも無く、軽く肩をすくめる事で片付ける。
やってきた白い鳩が、ヤギの頭の男の肩に止まる。
「まず、何から話せばいいのか。死にゆく貴方に。貴方にはガッカリさせられた」
「ルッチ…」
「あんたが悪いんじゃぞ?政府が大人しく申し出とるうちに渡さんからこうなる」
「カク…」
「出来ることなら、貴方を傷付けること無くこの街を思い出にしたかった」
「カリファ…」
「頑固さも師匠譲りか」
「酒場のブルーノ…」
ん?アレ?おまなんかへんなの1匹いなかったか?船大工関係ねぇやつ。
「お前ら…政府の人間……だったのか…」
だから言ったじゃん。信用できる人少ないのねって。実際こうも簡単に裏切られている。政府関係の奴らの気に食わないのは、自分の意思が全くない所だよな。全部が全部政府は正しい、って思い込みと極論だ。美しい洗脳じゃねぇし。確かに、すぐに殺せる位置だな。
「そう、潜伏することなど我々にはなんの造作もない任務…しかし、あなたの思慮深さには呆れてものも言えませんなあ。ーーさ、アイスバーグさん。古代兵器プルトンの設計図、その在処。多くの犠牲者を出す前にお話ください」
あれ?思慮深いって良い意味じゃなかったか?話の流れ的には貶し言葉だ。でもまぁ、結果的にそれは正解だったって事だろうな。お陰でアイスバーグは今日まで生きのびた。街の連中なら喜びそうな事実だ。
俺は事の成り行きを見守る。