第一章 ー232話〜263話ー ウォーターセブン編
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「マァ…驚いた。正直ここで会う事になろうとは思ってもみなかったぜ、ニコ・ロビン」
「どこかでお会いしたかしら?」
「いや、昨夜が初めてだよ。だが俺は、ずっと会いたかったんだ。片時も忘れねぇように、部屋に手配書まで貼ってたんだぜ」
「サインでも差しあげた方が?」
「そいつは…いい」
アイスバーグの懐から拳銃が取り出される。照準はロビンに合っているが…ロビンも反射的に銃口を4つ向ける。この状態だと勝敗は決まってるな。戦闘経験が豊富な分、ロビンの圧勝だと言える。…ってかコンマ数秒で拳銃を出すとか…さすがだよな。
「私を殺すため?」
「そうだ。お前が世界を滅ぼす前に。ーー何故ポーネグリフを探し回る?ポーネグリフを求め、研究、解読することは世界的な大罪だと大昔から政府が定めている。それくらい承知のはずだ」
「貴方もポーネグリフの存在を知ってる」
「知ってる程度は罪にならねぇさ。だが、世界中であの文字を解読できるのは、お前1人だけだ。だからそこ、当時8歳という幼い少女だったお前の首に、政府は高額な賞金をかけた。お前は、世界で唯一…古代兵器を復活させられる女だからだ」
……古代兵器ってのは“プルトン”のことか。確かにアレが再建されたら世界の半分は滅ぶだろうな。独占するのが政府だと定義づければ、独裁国家になるのも目に見えている。…あれ、設計図見た事ある気がすんだけどな…気のせいか?
2人はと言うと緊迫の表情をしている。狩る者と狩られる者だった関係が段々と逆転していってるのは何も気の所為ではあるまい。
「ーーそう。兵器のことまで」
「それにしても、CP9は実在の組織だったか。となれば、お前は既に麦わらの一味を離れ…政府に肩入れしてることになる。20年も追われた女の行動としては奇っ怪ではあるが、マァ…俺にとっては関係ねぇ話だ。……ポーネグリフの解読によって兵器が復活すれば、それを持つ者が正義だろうが悪だろうが結果は同じことだからな。兵器が人の世にもたらすものが、平和である訳がねぇ。確実に世界は滅ぶ…過去の遺物など、呼び起こすべきではないんだよ」
アイスバーグの銃口はぶれている。ニコ・ロビンに致命傷を与えるのは難しいだろう。恐怖か怒りか…自分でも分からない感情に支配されているのは手にみてとれる。
…ちなみに俺は、ポーネグリフなら読めるし100年前に何があったのかも知っている。ニコ・ロビンの前に俺を殺すべきだよなぁ、なんて思ったりするけど勿論言ったりはしない。
「そうね。確かにそう思うわ。だけど、それは大きなお世話。私がどういう形で歴史を探求しようとも、見知らぬ貴方に口を出される筋合いはないわ」
「……マァ、そうでもねぇさ。俺もある意味、お前と立場が同じだからな。俺はーー俺は、古代兵器プルトンの設計図を持ってる」
「兵器の設計図!」
「プルトンってのは、遠い昔この島で作られた戦艦の名だ。あまりにも、強大な兵器を産み出してしまったかつての造船技師は、万が一その力が暴走を始めた時に、抵抗勢力が必要だと考えその設計図を代々後世に引き継がせてきた。政府はそいつを狙ってついにはこんな強硬な手段に出やがったのさ。そんなことも知らずに奴らに協力してるとは…呆れて物も言えねぇな。俺に設計図を託したトムという男は、20年前のオハラ事件から唯一逃げだした少女のことをずっと気にかけていた。幼い姿はしていても、オハラの悪魔たちと同じ質を持った危険な子だと。だから製造者の意志を汲んだ俺には、お前をとめる責任がある 。設計図の存在を政府に勘づかれた今となっては、本来ならもう燃やしちまった方がいいようなもんだがそう出来ねぇのは…お前が生きていて、兵器復活の可能性が消えねえからだ」
「あのさぁ」
アイスバーグの言葉に我慢出来ず割り込む。正しいとは思わないが、どちらにしても一方的過ぎる。物事は平等であるべきだ。
「ポーネグリフが読めたとして、プルトンを作る確証は?知識欲か?それとも学者の異常性か?作ることを我慢できない?それを、俺たちが赦すと思うのか?」
麦わらの一味としても俺個人としても、そんなのは黙って見てはいないし必要なら殺すつもりもある。その程度の覚悟がねぇなら、一緒になんて居ねぇはずだ。
「ーーそれに、俺の兄貴がいる。俺が本気で嫌がったとしたら、塵一つ残らねぇよ。嬉しくねぇけど」
一見すればただのイケメン、だけどその本性は苛烈だ。敵に回したら最後、命を奪うまで追ってくる。そんな奴だ。正直敵に回したくはない、し…回ったら殺せる気はしない。俺が死ぬ可能性だってある。まぁ…アイツは殺らないだろうけど。俺も中々死なないし。
俺の言葉に2人は黙らざるを得なかった。
「どこかでお会いしたかしら?」
「いや、昨夜が初めてだよ。だが俺は、ずっと会いたかったんだ。片時も忘れねぇように、部屋に手配書まで貼ってたんだぜ」
「サインでも差しあげた方が?」
「そいつは…いい」
アイスバーグの懐から拳銃が取り出される。照準はロビンに合っているが…ロビンも反射的に銃口を4つ向ける。この状態だと勝敗は決まってるな。戦闘経験が豊富な分、ロビンの圧勝だと言える。…ってかコンマ数秒で拳銃を出すとか…さすがだよな。
「私を殺すため?」
「そうだ。お前が世界を滅ぼす前に。ーー何故ポーネグリフを探し回る?ポーネグリフを求め、研究、解読することは世界的な大罪だと大昔から政府が定めている。それくらい承知のはずだ」
「貴方もポーネグリフの存在を知ってる」
「知ってる程度は罪にならねぇさ。だが、世界中であの文字を解読できるのは、お前1人だけだ。だからそこ、当時8歳という幼い少女だったお前の首に、政府は高額な賞金をかけた。お前は、世界で唯一…古代兵器を復活させられる女だからだ」
……古代兵器ってのは“プルトン”のことか。確かにアレが再建されたら世界の半分は滅ぶだろうな。独占するのが政府だと定義づければ、独裁国家になるのも目に見えている。…あれ、設計図見た事ある気がすんだけどな…気のせいか?
2人はと言うと緊迫の表情をしている。狩る者と狩られる者だった関係が段々と逆転していってるのは何も気の所為ではあるまい。
「ーーそう。兵器のことまで」
「それにしても、CP9は実在の組織だったか。となれば、お前は既に麦わらの一味を離れ…政府に肩入れしてることになる。20年も追われた女の行動としては奇っ怪ではあるが、マァ…俺にとっては関係ねぇ話だ。……ポーネグリフの解読によって兵器が復活すれば、それを持つ者が正義だろうが悪だろうが結果は同じことだからな。兵器が人の世にもたらすものが、平和である訳がねぇ。確実に世界は滅ぶ…過去の遺物など、呼び起こすべきではないんだよ」
アイスバーグの銃口はぶれている。ニコ・ロビンに致命傷を与えるのは難しいだろう。恐怖か怒りか…自分でも分からない感情に支配されているのは手にみてとれる。
…ちなみに俺は、ポーネグリフなら読めるし100年前に何があったのかも知っている。ニコ・ロビンの前に俺を殺すべきだよなぁ、なんて思ったりするけど勿論言ったりはしない。
「そうね。確かにそう思うわ。だけど、それは大きなお世話。私がどういう形で歴史を探求しようとも、見知らぬ貴方に口を出される筋合いはないわ」
「……マァ、そうでもねぇさ。俺もある意味、お前と立場が同じだからな。俺はーー俺は、古代兵器プルトンの設計図を持ってる」
「兵器の設計図!」
「プルトンってのは、遠い昔この島で作られた戦艦の名だ。あまりにも、強大な兵器を産み出してしまったかつての造船技師は、万が一その力が暴走を始めた時に、抵抗勢力が必要だと考えその設計図を代々後世に引き継がせてきた。政府はそいつを狙ってついにはこんな強硬な手段に出やがったのさ。そんなことも知らずに奴らに協力してるとは…呆れて物も言えねぇな。俺に設計図を託したトムという男は、20年前のオハラ事件から唯一逃げだした少女のことをずっと気にかけていた。幼い姿はしていても、オハラの悪魔たちと同じ質を持った危険な子だと。だから製造者の意志を汲んだ俺には、お前をとめる責任がある 。設計図の存在を政府に勘づかれた今となっては、本来ならもう燃やしちまった方がいいようなもんだがそう出来ねぇのは…お前が生きていて、兵器復活の可能性が消えねえからだ」
「あのさぁ」
アイスバーグの言葉に我慢出来ず割り込む。正しいとは思わないが、どちらにしても一方的過ぎる。物事は平等であるべきだ。
「ポーネグリフが読めたとして、プルトンを作る確証は?知識欲か?それとも学者の異常性か?作ることを我慢できない?それを、俺たちが赦すと思うのか?」
麦わらの一味としても俺個人としても、そんなのは黙って見てはいないし必要なら殺すつもりもある。その程度の覚悟がねぇなら、一緒になんて居ねぇはずだ。
「ーーそれに、俺の兄貴がいる。俺が本気で嫌がったとしたら、塵一つ残らねぇよ。嬉しくねぇけど」
一見すればただのイケメン、だけどその本性は苛烈だ。敵に回したら最後、命を奪うまで追ってくる。そんな奴だ。正直敵に回したくはない、し…回ったら殺せる気はしない。俺が死ぬ可能性だってある。まぁ…アイツは殺らないだろうけど。俺も中々死なないし。
俺の言葉に2人は黙らざるを得なかった。