第一章 ー232話〜263話ー ウォーターセブン編
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腹が立つ。人間、怒りのピークを超えると逆に冷静になるって本当なんだな。
「選んだ男が1番ドック職長、パウリーだった。今、彼の元に我々の同胞が行っている」
「全ては、お前らのーー思惑通りという訳か」
「最後まで不備のないよう」
「ええ」
「俺は扉の外の大工達の相手をしてくる。ニコ・ロビン、この男の始末…あとはお前がやれ。パウリーから設計図を奪ったら2人から連絡が入る。その時点で、アイスバーグの命をとれ。あとは事の真相を知ったパウリーを消して、任務完了だ。その後の罪は、全て麦わらの一味が被ってくれる」
自分勝手にも程がある。が、今出てくことはしない。俺の目的はアイスバーグとニコ・ロビンを守ることだからだ。ルフィの仲間なら…俺の仲間でもあるから。
くまが出ていって初めて、俺はわざと足音を響かせる。驚いた様子のニコ・ロビンとアイスバーグに苦笑すると肩を竦めてみせる。ちなみにアイスバーグの反応は「一時忘れて」いるから。この辺り楽でいいよな。
「お初にお目にかかりまぁ〜す。2つ名で知られております、ナマエと申します」
仰々しく礼をしながら胸元に手を当てる。浮かべる笑顔は胡散臭く、振る舞いはペテン師のように…。俺の2つ名は2つ名だが、“型無 ”というのもある。振る舞いや言動を好きに変えて別人を演じる、とでも言うのか。人の印象ってほんと適当だからな。
「……聞いたことがあるわ。貴方、例の一族の1人ね」
「正確には“血族”でございますがぁ〜…あらかた間違ってはおりませんね〜」
ニコニコと笑みを浮かべニコ・ロビンへと近付く。胡散臭いのはいい、何を言っても信用が無いからだ。いや、それでも信じるのならまだ見込みがあるのか。でも、話をするなら…。
真面目な顔で、俺は言う。
「俺は、ルフィの仲間ーー候補ってトコだな。現状は忙しくてまだそこに至っていない。ルフィ自体は認めてくれそうだけど…ダメならダメでいい」
「……貴方、掴めないのね」
「いや、掴ませようとしない…が正確なんだろ。俺、人付き合い苦手ってか嫌いだし」
「…面倒なのね」
いちいち淡白な突っ込みありがとうございます。いやまぁ、その評価も正しいけども。ま、と今度は肩をすくめる。
「どうしたい?」
「どう、って何をかしら?」
「もしこの状況から逃げたいなら付き合ってやるよ。まぁ…やり方はあるし。で?どうする?…アンタが決めた、最初の目的は果たせるだろうし」
大方麦わらの一味関係の…何か弱みを握られてるんだろう、ってのが予想だ。弱みの1つ2つ、どこの組織にもあるからな。だけど彼女がここまでするほどの弱みか…いや、それなら何かの猶予ーー。
思考か飛んだところでロビンが動く。1歩歩き出す事でその行動を止めると「待て」と簡単な言葉にする。重症のアイスバーグの方が優先だ。再び唇を重ねると、今度はニコ・ロビンが穢らわしいものを見るような目で俺を見る。いや、襲ってないから。
アイスバーグの傷が俺に移る。感じる痛みに苦笑しながら立ち上がると、来ていた服か血に染る。…治してもいいけど、そしたら強姦魔とかいう有難くない2つ名が増えそうだ。
「貴方…何したの」
「ん?アイスバーグの傷を引き受けただけだ。で、お前はどうしたいんだ、ニコ・ロビン」
俺の目的はルフィの汚名を濯ぐ事で、正直それ以外に興味はないんだけどな。そうも言ってらんねぇし。
「私はーーっ!」
彼女はアイスバーグに掴みかかるしかない。そんな様子のニコ・ロビンの姿に俺は手を出すのをやめた。
「選んだ男が1番ドック職長、パウリーだった。今、彼の元に我々の同胞が行っている」
「全ては、お前らのーー思惑通りという訳か」
「最後まで不備のないよう」
「ええ」
「俺は扉の外の大工達の相手をしてくる。ニコ・ロビン、この男の始末…あとはお前がやれ。パウリーから設計図を奪ったら2人から連絡が入る。その時点で、アイスバーグの命をとれ。あとは事の真相を知ったパウリーを消して、任務完了だ。その後の罪は、全て麦わらの一味が被ってくれる」
自分勝手にも程がある。が、今出てくことはしない。俺の目的はアイスバーグとニコ・ロビンを守ることだからだ。ルフィの仲間なら…俺の仲間でもあるから。
くまが出ていって初めて、俺はわざと足音を響かせる。驚いた様子のニコ・ロビンとアイスバーグに苦笑すると肩を竦めてみせる。ちなみにアイスバーグの反応は「一時忘れて」いるから。この辺り楽でいいよな。
「お初にお目にかかりまぁ〜す。2つ名で知られております、ナマエと申します」
仰々しく礼をしながら胸元に手を当てる。浮かべる笑顔は胡散臭く、振る舞いはペテン師のように…。俺の2つ名は2つ名だが、“
「……聞いたことがあるわ。貴方、例の一族の1人ね」
「正確には“血族”でございますがぁ〜…あらかた間違ってはおりませんね〜」
ニコニコと笑みを浮かべニコ・ロビンへと近付く。胡散臭いのはいい、何を言っても信用が無いからだ。いや、それでも信じるのならまだ見込みがあるのか。でも、話をするなら…。
真面目な顔で、俺は言う。
「俺は、ルフィの仲間ーー候補ってトコだな。現状は忙しくてまだそこに至っていない。ルフィ自体は認めてくれそうだけど…ダメならダメでいい」
「……貴方、掴めないのね」
「いや、掴ませようとしない…が正確なんだろ。俺、人付き合い苦手ってか嫌いだし」
「…面倒なのね」
いちいち淡白な突っ込みありがとうございます。いやまぁ、その評価も正しいけども。ま、と今度は肩をすくめる。
「どうしたい?」
「どう、って何をかしら?」
「もしこの状況から逃げたいなら付き合ってやるよ。まぁ…やり方はあるし。で?どうする?…アンタが決めた、最初の目的は果たせるだろうし」
大方麦わらの一味関係の…何か弱みを握られてるんだろう、ってのが予想だ。弱みの1つ2つ、どこの組織にもあるからな。だけど彼女がここまでするほどの弱みか…いや、それなら何かの猶予ーー。
思考か飛んだところでロビンが動く。1歩歩き出す事でその行動を止めると「待て」と簡単な言葉にする。重症のアイスバーグの方が優先だ。再び唇を重ねると、今度はニコ・ロビンが穢らわしいものを見るような目で俺を見る。いや、襲ってないから。
アイスバーグの傷が俺に移る。感じる痛みに苦笑しながら立ち上がると、来ていた服か血に染る。…治してもいいけど、そしたら強姦魔とかいう有難くない2つ名が増えそうだ。
「貴方…何したの」
「ん?アイスバーグの傷を引き受けただけだ。で、お前はどうしたいんだ、ニコ・ロビン」
俺の目的はルフィの汚名を濯ぐ事で、正直それ以外に興味はないんだけどな。そうも言ってらんねぇし。
「私はーーっ!」
彼女はアイスバーグに掴みかかるしかない。そんな様子のニコ・ロビンの姿に俺は手を出すのをやめた。