第一章 ー232話〜263話ー ウォーターセブン編
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突然爆音が響く。……先越されたな、なんて呑気に思うのはさっき爆発させようとしたからだろう。…敵の二番煎じになる所だった、やめて良かったと心から思う。準備してからの爆発だっただろうし、俺の方が真似した感が強くなる。
恐らく階下は大騒ぎだろう。爆発の規模から言えば、殺す目的じゃないだろうな…。人も死んで無さそうだし。ちなみに俺ならほぼ全滅させる。色々と面倒じゃん?なんて、人間味ねぇけど。
「アイスバーグ、俺の事は他言するな。これから暫く潜むけど、極力気配を消す。だからーー」
『俺の事を一時忘れろ』
声音を変えて言葉にすればアイスバーグからは「はい」と返答が来る。彼らしくない言葉使いは、俺が強制的に契約したせいだ。反則技だけどな…色々と探るなら丁度いい。
「ーー何をした」
「ちょっとした契約…ってか命令?耐性のねぇお前なら、受け入れるしかないからな。いざとなったら守ってやるから許せよ、マスター」
一応雇い主だ。後でこの分も請求しておこう。金ならあった方がいい、ってのはナミの影響か?
「うぉーーっ!アイスバーグさんご無事でーー!」
「ああ、驚いた」
いや俺も驚いたよ。まさかこんな乗り込んでくるとは正直予想外だった。タイルストン、さすがだ…。空気という空気を読めてない。
どうにか俺には気付いないらしいが、予想外ってのも敵だな。次からの対処を考えておこう。
「人影が見えた!」
「仮装してるぞ、捕らえろ!」
「現れたな!!うぉーーっ!!俺にまかせろ!!」
背後からの船大工の声に叫びながら走り去っていく。なんというか、単細胞で心地いいな。生きてるのが楽しそうだ。足音が2つってことは、部屋の前に残ったのは2人か。…確かに気配も2つだ。…アレ、強そうだなぁ。ーーでもすぐに気配が無くなる。
「…アイスバーグ、お前……ちゃんとした仲間がいないよな」
「マァ、失礼なやつだな」
いや、間違いなく本音だ。まだその辺は表立って無さそうだけども。それにしても、と前置きできる人数だと思う。
口を閉ざして部屋の隅に寄る。暫くすると扉の開く音がするが…当然、ドアなど開いていない。
「驚いた。いずれ来るとは思ったがまさかそんな所から…昨夜も同じ手段か。そこにドアなど無いはず…」
「ドアドアの実だ。どんな硬い壁でも、俺の触れた部分はドアになれる。壁さえあれば俺はどこでも出入りできる」
そりゃ、最強じゃねぇか。室内にいるのなら狙い放題って事だ。まぁ、その程度の能力を欲しいとは思わないけど。
くまの被り物をした男がアイスバーグの肩を銃で打つ。死なないのは分かっているから取り敢えず静観するけども…これって契約違反か?いや、アイスバーグを守ることは規定にはなかったもんな。なんて正当化して考えてみる。床に落ちたアイスバーグは、撃たれた肩口を抑え痛みに悶えていた。
「何を…合図はまだよ」
「喋る元気があるものを弱っているとは言えんな。名コックが食材の準備を怠らないように。約束の合図の時間前に予想に反する行動を取らせないよう手を抜かず、動きを止めて置くのがプロの仕事だ」
いや、それただの瀕死の重症だよな。なんて軽口を叩く気分ではない。目の前のクソつまらない喜劇に、俺は思わず頭を抱える。これなら、ルフィ達と一緒にいた方が良かったな。
「それが…CP9のやり方か……」
「読みがいいな。その通り」
「悪い事をしたな、麦わらには。やはりアイツは、関わっていなかったか…」
「気にすることも無いでしょう。貴方は夕べ、私を見たという事実を言っただけ」
「それも、作戦のうちか…」
作戦ってか、いや…気付いとけよ馬鹿野郎!!って言葉は今更過ぎて思うことすら出来ない。俺の頭が規格外なのか?…いや、それはない。俺は一般人の筈だし。ちょーっと全身弄られてるけど、うん。
取り敢えず3人の行方を見守る。アイスバーグを殺そうとするのなら俺は守らなくちゃならないけどな。それが契約だし。
「そうだ、お前を生かし…海賊に罪をなすり付けるためのな。それにお前を突然殺してしまっては俺達の目的である例の、とある船の設計図の在処がわからなくなってしまう。あれは、船大工から船大工へと代々その弟子にひっそりと受け継がれてきた代物…お前が自身の命に危機を感じれば、それを、必ず誰かにたくそうとする」
くまの言う言葉を理解したのは前半のみ。それ以外は頭が真っ白になる。俺の中の何かが爆発した気がした。
恐らく階下は大騒ぎだろう。爆発の規模から言えば、殺す目的じゃないだろうな…。人も死んで無さそうだし。ちなみに俺ならほぼ全滅させる。色々と面倒じゃん?なんて、人間味ねぇけど。
「アイスバーグ、俺の事は他言するな。これから暫く潜むけど、極力気配を消す。だからーー」
『俺の事を一時忘れろ』
声音を変えて言葉にすればアイスバーグからは「はい」と返答が来る。彼らしくない言葉使いは、俺が強制的に契約したせいだ。反則技だけどな…色々と探るなら丁度いい。
「ーー何をした」
「ちょっとした契約…ってか命令?耐性のねぇお前なら、受け入れるしかないからな。いざとなったら守ってやるから許せよ、マスター」
一応雇い主だ。後でこの分も請求しておこう。金ならあった方がいい、ってのはナミの影響か?
「うぉーーっ!アイスバーグさんご無事でーー!」
「ああ、驚いた」
いや俺も驚いたよ。まさかこんな乗り込んでくるとは正直予想外だった。タイルストン、さすがだ…。空気という空気を読めてない。
どうにか俺には気付いないらしいが、予想外ってのも敵だな。次からの対処を考えておこう。
「人影が見えた!」
「仮装してるぞ、捕らえろ!」
「現れたな!!うぉーーっ!!俺にまかせろ!!」
背後からの船大工の声に叫びながら走り去っていく。なんというか、単細胞で心地いいな。生きてるのが楽しそうだ。足音が2つってことは、部屋の前に残ったのは2人か。…確かに気配も2つだ。…アレ、強そうだなぁ。ーーでもすぐに気配が無くなる。
「…アイスバーグ、お前……ちゃんとした仲間がいないよな」
「マァ、失礼なやつだな」
いや、間違いなく本音だ。まだその辺は表立って無さそうだけども。それにしても、と前置きできる人数だと思う。
口を閉ざして部屋の隅に寄る。暫くすると扉の開く音がするが…当然、ドアなど開いていない。
「驚いた。いずれ来るとは思ったがまさかそんな所から…昨夜も同じ手段か。そこにドアなど無いはず…」
「ドアドアの実だ。どんな硬い壁でも、俺の触れた部分はドアになれる。壁さえあれば俺はどこでも出入りできる」
そりゃ、最強じゃねぇか。室内にいるのなら狙い放題って事だ。まぁ、その程度の能力を欲しいとは思わないけど。
くまの被り物をした男がアイスバーグの肩を銃で打つ。死なないのは分かっているから取り敢えず静観するけども…これって契約違反か?いや、アイスバーグを守ることは規定にはなかったもんな。なんて正当化して考えてみる。床に落ちたアイスバーグは、撃たれた肩口を抑え痛みに悶えていた。
「何を…合図はまだよ」
「喋る元気があるものを弱っているとは言えんな。名コックが食材の準備を怠らないように。約束の合図の時間前に予想に反する行動を取らせないよう手を抜かず、動きを止めて置くのがプロの仕事だ」
いや、それただの瀕死の重症だよな。なんて軽口を叩く気分ではない。目の前のクソつまらない喜劇に、俺は思わず頭を抱える。これなら、ルフィ達と一緒にいた方が良かったな。
「それが…CP9のやり方か……」
「読みがいいな。その通り」
「悪い事をしたな、麦わらには。やはりアイツは、関わっていなかったか…」
「気にすることも無いでしょう。貴方は夕べ、私を見たという事実を言っただけ」
「それも、作戦のうちか…」
作戦ってか、いや…気付いとけよ馬鹿野郎!!って言葉は今更過ぎて思うことすら出来ない。俺の頭が規格外なのか?…いや、それはない。俺は一般人の筈だし。ちょーっと全身弄られてるけど、うん。
取り敢えず3人の行方を見守る。アイスバーグを殺そうとするのなら俺は守らなくちゃならないけどな。それが契約だし。
「そうだ、お前を生かし…海賊に罪をなすり付けるためのな。それにお前を突然殺してしまっては俺達の目的である例の、とある船の設計図の在処がわからなくなってしまう。あれは、船大工から船大工へと代々その弟子にひっそりと受け継がれてきた代物…お前が自身の命に危機を感じれば、それを、必ず誰かにたくそうとする」
くまの言う言葉を理解したのは前半のみ。それ以外は頭が真っ白になる。俺の中の何かが爆発した気がした。