第一章 ー232話〜263話ー ウォーターセブン編
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
風が強くなってきた。アクアラグナが、近い。この湿った空気、まとわりついて気持ち悪い…。
ルフィ達はこっそりとガレーラカンパニーへ忍び込もうと作戦を立てていた。ナミはルフィと飛んでいくのだけは嫌だとゴリ押しし、結局チョッパーがナミを抱えることになった。ゾロがルフィに、俺は1人で。…本気で行ったらもっと早いんだけどな。一応抑制剤打った後だから、ってことにしとこう。無茶したらその辺で転びそうだ。
木の影で全員が集まる。見えるのは予想以上の人の姿…これ、俺なら行けそうなんだけどな。人が多い分、知らない顔もいそうだし。
「凄い数の護衛だ」
「ちょっと遠いぞ」
「腕伸ばして飛んでけばいいでしょ。騒ぎが起こってからね」
「そうだな。こっちが先に騒ぎを起こしちゃ、それを利用されるだけだ」
…相変わらず正論だな。でもそれは普通の感覚じゃないと成り立たない。向こうはロビンがいたってだけで、ルフィたちが犯人だと言い切る連中だし。
「よし、俺先に行ってるわ。お前らあとから来いよ」
「は?何言ってんのよ。さっき話したでしょ?あの数の護衛、突破したら大騒ぎになるのよ??」
「大丈夫だって」
音を立てないように木の上から降りる。…足元がちょっとふらつくのは薬の影響だな。シリンジを取りだし取り敢えず20に設定して首元に追加して打つ。こうしておかないと本気で殺しちまう。
ゆっくり歩いてガレーラカンパニーの本社へと進む。見通しがいいよう開いたままの扉に当たり前のように入り込むと、何人かが怪訝そうな目を向ける。俺は声音を変え、やや大袈裟に手を挙げた。
『麦わらの一味はいたのか?』
「それがまだなんですよ」
『ったく、麦わらの一味ってのは厄介な奴らだな』
そのやり取りで俺への警戒心は無くなったらしい。周りの目は逸れ、俺も当たり前のように中へと入っていく。どうやら巡回している者もいるようだ。戦場で言う伝令係ってやつだろう。なら、俺の行動を気にする奴もいないだろう。
ゆっくりと屋敷内に入っていった。
「ーー今の、なに?人が…普通に入れ、ちゃった?」
「分からねぇ」
「なんか凄いな、ナマエって」
俺も見たのは久しぶりだけど、ナマエってたまーにああいうことすんだよなー。どうやってんのか聞いたけど、教えてくんなかったし。でもナマエにも考えがあるんだろうからそれでいいんだ。仲間なんていらないとか、まだ仲間になってないとか言ってるけど…おれにとっては十分仲間なんだけどなー。
「アンタの友達、なんであんな事ができんのよ!」
「さあ、しらん」
「お前なぁ、聞いたりとかしねぇのかよ」
「ししし」
ナマエを自分だけが知ってるって嬉しいよな!
「ーーわぁお」
予想通りではある、が社長室前に全員集合って圧巻だな。あの連中、暑苦しくねぇのか?俺ならごめんだ。
さて、あの中にどうやって入ろうか…殺すとかはダメだろうし。取り敢えず注目を集めさせてその隙に入るのがベスト、だろうな。ただニコ・ロビンの動きが分からない以上、入ったら手遅れなんて事態もありそうだ。俺の名前を出したら入れてくれるだろうが、その先が嬉しくない展開になりそうだから選択肢には最初からない。後からルフィの仲間だって知られるのもまた面倒だ。
どうしようかとしばらく悩む。手っ取り早く爆発でも起こしてやろうか、なんて危険な考えになるのは薬のせいか?まぁ、思考回路が飛んでないだけまだマシか。
「よし」
5人も居れば隙を突くなんて簡単にできない。ましてさっきみたいな、警戒心を持たせない方法も難しいだろう。なんてったって“身知った人”だ。完璧に変装したって違和感を持たれる可能性が高い。
と、なれば方法は限られる。俺は男たちから十分に離れた、アイスバーグの部屋の…並びの部屋に入った。
ルフィ達はこっそりとガレーラカンパニーへ忍び込もうと作戦を立てていた。ナミはルフィと飛んでいくのだけは嫌だとゴリ押しし、結局チョッパーがナミを抱えることになった。ゾロがルフィに、俺は1人で。…本気で行ったらもっと早いんだけどな。一応抑制剤打った後だから、ってことにしとこう。無茶したらその辺で転びそうだ。
木の影で全員が集まる。見えるのは予想以上の人の姿…これ、俺なら行けそうなんだけどな。人が多い分、知らない顔もいそうだし。
「凄い数の護衛だ」
「ちょっと遠いぞ」
「腕伸ばして飛んでけばいいでしょ。騒ぎが起こってからね」
「そうだな。こっちが先に騒ぎを起こしちゃ、それを利用されるだけだ」
…相変わらず正論だな。でもそれは普通の感覚じゃないと成り立たない。向こうはロビンがいたってだけで、ルフィたちが犯人だと言い切る連中だし。
「よし、俺先に行ってるわ。お前らあとから来いよ」
「は?何言ってんのよ。さっき話したでしょ?あの数の護衛、突破したら大騒ぎになるのよ??」
「大丈夫だって」
音を立てないように木の上から降りる。…足元がちょっとふらつくのは薬の影響だな。シリンジを取りだし取り敢えず20に設定して首元に追加して打つ。こうしておかないと本気で殺しちまう。
ゆっくり歩いてガレーラカンパニーの本社へと進む。見通しがいいよう開いたままの扉に当たり前のように入り込むと、何人かが怪訝そうな目を向ける。俺は声音を変え、やや大袈裟に手を挙げた。
『麦わらの一味はいたのか?』
「それがまだなんですよ」
『ったく、麦わらの一味ってのは厄介な奴らだな』
そのやり取りで俺への警戒心は無くなったらしい。周りの目は逸れ、俺も当たり前のように中へと入っていく。どうやら巡回している者もいるようだ。戦場で言う伝令係ってやつだろう。なら、俺の行動を気にする奴もいないだろう。
ゆっくりと屋敷内に入っていった。
「ーー今の、なに?人が…普通に入れ、ちゃった?」
「分からねぇ」
「なんか凄いな、ナマエって」
俺も見たのは久しぶりだけど、ナマエってたまーにああいうことすんだよなー。どうやってんのか聞いたけど、教えてくんなかったし。でもナマエにも考えがあるんだろうからそれでいいんだ。仲間なんていらないとか、まだ仲間になってないとか言ってるけど…おれにとっては十分仲間なんだけどなー。
「アンタの友達、なんであんな事ができんのよ!」
「さあ、しらん」
「お前なぁ、聞いたりとかしねぇのかよ」
「ししし」
ナマエを自分だけが知ってるって嬉しいよな!
「ーーわぁお」
予想通りではある、が社長室前に全員集合って圧巻だな。あの連中、暑苦しくねぇのか?俺ならごめんだ。
さて、あの中にどうやって入ろうか…殺すとかはダメだろうし。取り敢えず注目を集めさせてその隙に入るのがベスト、だろうな。ただニコ・ロビンの動きが分からない以上、入ったら手遅れなんて事態もありそうだ。俺の名前を出したら入れてくれるだろうが、その先が嬉しくない展開になりそうだから選択肢には最初からない。後からルフィの仲間だって知られるのもまた面倒だ。
どうしようかとしばらく悩む。手っ取り早く爆発でも起こしてやろうか、なんて危険な考えになるのは薬のせいか?まぁ、思考回路が飛んでないだけまだマシか。
「よし」
5人も居れば隙を突くなんて簡単にできない。ましてさっきみたいな、警戒心を持たせない方法も難しいだろう。なんてったって“身知った人”だ。完璧に変装したって違和感を持たれる可能性が高い。
と、なれば方法は限られる。俺は男たちから十分に離れた、アイスバーグの部屋の…並びの部屋に入った。