第一章 ー232話〜263話ー ウォーターセブン編
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街の中でナミとルフィ、ついでにゾロが追われている。一緒に行動するのは予想の範疇ではある。でも、後ろ姿だけでも見られるのは…問題か。後で服を変えておこう。
そんな呑気なことを考えた瞬間にルフィに引っ捕まり人間ハンモックに乗せられる。橋にしがみついたルフィは辛そうだ。…俺、このくらいの段差あれば立ってられるんだけどな。大変なのは変わらないから大人しくしておく。
「もういいか?」
「まだだ」
「もう少しよ」
人の足音が遠ざかっていく。もう大丈夫だろう、と気を抜いた瞬間、目の前に現れた顔に…俺を含めた全員が水の中に落ちた。
「やっと落ち着いたか」
「落ち着いたかって、アンタがあんな大勢の船大工に追われてたから、あたし達まで巻き込まれたんでしょうが!」
「だからあれは不可抗力だって言ってんだろ」
…どんな不可抗力があるんだ?盗んだとか…迷ったとか?まぁ、ゾロの顔は手配書に載ってるからそのせいなんだろうけど。でも、それにしても謎な状況だよな。
「それにしてもチョッパー、よく俺たちの居場所が分かったな」
「におい」
「あ、そっかぁ」
「ついでにナマエ、薬臭いから」
「…あれ?お前俺に遠慮とかねぇの、ドクトル」
なんだよその薬臭いって。…あ、そういや抑制剤使ったな。忘れてた。ってことはまだ効いてんのか…いや、そんな感じはしねぇな。
「あれ?そういやサンジは?」
「それがーー」
チョッパーが話し始めたのはロビンと出会ったこと、その内容、サンジの言葉だった。
この状況で勝手に動く行動力と頭…ただのコックかと思ってたら違うのか。さすがルフィが惚れた仲間だ。
「本当に言ったのか!!ロビンがそんな事を!!」
「うん」
三人に微妙な空気を感じる。ルフィの感情を落ち着かせる間が、更に気まずくさせた。俺はニコ・ロビンを知らねぇから、どうなってもいいんだけどな。言わぬが花なんだろう。さすがにルフィに本気で怒られたくはない。
…このままだとエニエス・ロビーコースもあるからな。そしたらさすがに後味悪いけど。
「全員、覚悟はあったはずだ。仮にも、敵として現れたロビンを船に乗せた。それが急に、怖くなったって逃げ出したってんなら締まらねぇ」
「うん…」
「落とし前つける時が来たんじゃねぇか?あの女は…敵か、仲間か…」
おー、海賊っぽい。何だかんだ言いながら、ゾロの言う事って格好いいんだよな。筋だけ通すために、命だって惜しまないタイプだ。海賊にならなかったら…そのうちマフィアになってたり?
「んな、急いで決める必要ねぇだろ。ゾロの言ってるのは正しい。けどま…その辺の確認はニコ・ロビンに会ってからだろ?じゃなきゃ、うちの船長は納得しねぇし」
「はぁ…分かってるよそれくらい。…ロビンは確かに、『今日限りで会うことはない』って言ったんだな、チョッパー」
「うん」
「『今日限りでもう会うことはねぇ』ってんだから、今日中に何かまた、事態を悪化させるようなことをすると宣言しているようにも聞こえる。市長暗殺未遂でこれだけ大騒ぎになったこの街で、事態を悪化させられるとすればその方法はひとつだ…」
「今度こそ、市長暗殺…」
「そう考えるのが自然だな」
誰か、ゾロはバカだって言ってなかったか?まぁ、いいけど。今日限りってことは、今日は会うつもりなのかなー。俺もその推察には同意する、と同時に…アイスバーグが何を知ってるのか、興味はある。…トムさんの図面なのは確かだけど、それなら家探しなりなんなりすればいいのに。表に立っちゃいけないから?いや、それにしてもお粗末だ。俺なら、ありとあらゆる手段で口を割らせるけどな。
「ただし、わざと俺たちに罪をかぶせていると分かった以上、これは俺たちを現場へ誘き寄せる罠ともとれる」
「罠…」
「とれる、ってかそっちの可能性の方が高いだろ」
「ああ。…今夜また決行される暗殺の現場に俺たちがいたら、そりゃ罪は簡単にふりかかる」
「ちょっと!それじゃもう本当にロビンが敵だって言ってるみたいじゃない」
「可能性の話をしているんだ。別に俺はどっち側にもいれちゃいねぇ。信じるも疑うもどっちかに頭を傾けてたら、真相がその逆だった時…次の瞬間の出足が鈍っちまうからな。……事が起こるとすりゃ今夜だ。現場へは?」
「行く」
ルフィのキッパリとした言い分に、全員が真剣な表情をする。この状況で行く選択をするのか。…ま、ルフィらしいけど。
「行くのは構わないけど問題があるのよね。サンジ君は、ロビンが誰かと歩いているのを見たわけでしょ?アイスバーグさんも同じ証言をしてるの。仮面を被った誰かと一緒だったって。それは、あたし達の中の誰でもない。急にロビンが豹変したのはそいつが原因なのよ」
あ、それ俺も見たわ。喧嘩売られたんだっけ?…そうそう、そのせいで酒場を諦めたんだった。あれはムカついたな。
「そいつに悪いことさせられてるんじゃないか、ロビンは」
「その考え方が吉、そいつとロビンが本当の仲間ってのが凶だ」
「かと言って、仮面の誰かじゃなんの手がかりにもならない。問題はそこなのよ。あたし達の目的は何?」
「ロビンを捕まえるんだ。じゃなきゃ、何も分かんねぇよ」
「確かに、考えるだけ時間の無駄だな。だが確か、世界政府が20年あの女を捕まえようとして未だ無理なんだっけな」
「でも、真相を知るにはそれしかないわね」
「よし、俺も頑張るぞ!」
「じゃあ行こう、ガレーラカンパニーへ」
3人の言葉に軽く頷く。…取り敢えず今日は、眠れそうにないな。
そんな呑気なことを考えた瞬間にルフィに引っ捕まり人間ハンモックに乗せられる。橋にしがみついたルフィは辛そうだ。…俺、このくらいの段差あれば立ってられるんだけどな。大変なのは変わらないから大人しくしておく。
「もういいか?」
「まだだ」
「もう少しよ」
人の足音が遠ざかっていく。もう大丈夫だろう、と気を抜いた瞬間、目の前に現れた顔に…俺を含めた全員が水の中に落ちた。
「やっと落ち着いたか」
「落ち着いたかって、アンタがあんな大勢の船大工に追われてたから、あたし達まで巻き込まれたんでしょうが!」
「だからあれは不可抗力だって言ってんだろ」
…どんな不可抗力があるんだ?盗んだとか…迷ったとか?まぁ、ゾロの顔は手配書に載ってるからそのせいなんだろうけど。でも、それにしても謎な状況だよな。
「それにしてもチョッパー、よく俺たちの居場所が分かったな」
「におい」
「あ、そっかぁ」
「ついでにナマエ、薬臭いから」
「…あれ?お前俺に遠慮とかねぇの、ドクトル」
なんだよその薬臭いって。…あ、そういや抑制剤使ったな。忘れてた。ってことはまだ効いてんのか…いや、そんな感じはしねぇな。
「あれ?そういやサンジは?」
「それがーー」
チョッパーが話し始めたのはロビンと出会ったこと、その内容、サンジの言葉だった。
この状況で勝手に動く行動力と頭…ただのコックかと思ってたら違うのか。さすがルフィが惚れた仲間だ。
「本当に言ったのか!!ロビンがそんな事を!!」
「うん」
三人に微妙な空気を感じる。ルフィの感情を落ち着かせる間が、更に気まずくさせた。俺はニコ・ロビンを知らねぇから、どうなってもいいんだけどな。言わぬが花なんだろう。さすがにルフィに本気で怒られたくはない。
…このままだとエニエス・ロビーコースもあるからな。そしたらさすがに後味悪いけど。
「全員、覚悟はあったはずだ。仮にも、敵として現れたロビンを船に乗せた。それが急に、怖くなったって逃げ出したってんなら締まらねぇ」
「うん…」
「落とし前つける時が来たんじゃねぇか?あの女は…敵か、仲間か…」
おー、海賊っぽい。何だかんだ言いながら、ゾロの言う事って格好いいんだよな。筋だけ通すために、命だって惜しまないタイプだ。海賊にならなかったら…そのうちマフィアになってたり?
「んな、急いで決める必要ねぇだろ。ゾロの言ってるのは正しい。けどま…その辺の確認はニコ・ロビンに会ってからだろ?じゃなきゃ、うちの船長は納得しねぇし」
「はぁ…分かってるよそれくらい。…ロビンは確かに、『今日限りで会うことはない』って言ったんだな、チョッパー」
「うん」
「『今日限りでもう会うことはねぇ』ってんだから、今日中に何かまた、事態を悪化させるようなことをすると宣言しているようにも聞こえる。市長暗殺未遂でこれだけ大騒ぎになったこの街で、事態を悪化させられるとすればその方法はひとつだ…」
「今度こそ、市長暗殺…」
「そう考えるのが自然だな」
誰か、ゾロはバカだって言ってなかったか?まぁ、いいけど。今日限りってことは、今日は会うつもりなのかなー。俺もその推察には同意する、と同時に…アイスバーグが何を知ってるのか、興味はある。…トムさんの図面なのは確かだけど、それなら家探しなりなんなりすればいいのに。表に立っちゃいけないから?いや、それにしてもお粗末だ。俺なら、ありとあらゆる手段で口を割らせるけどな。
「ただし、わざと俺たちに罪をかぶせていると分かった以上、これは俺たちを現場へ誘き寄せる罠ともとれる」
「罠…」
「とれる、ってかそっちの可能性の方が高いだろ」
「ああ。…今夜また決行される暗殺の現場に俺たちがいたら、そりゃ罪は簡単にふりかかる」
「ちょっと!それじゃもう本当にロビンが敵だって言ってるみたいじゃない」
「可能性の話をしているんだ。別に俺はどっち側にもいれちゃいねぇ。信じるも疑うもどっちかに頭を傾けてたら、真相がその逆だった時…次の瞬間の出足が鈍っちまうからな。……事が起こるとすりゃ今夜だ。現場へは?」
「行く」
ルフィのキッパリとした言い分に、全員が真剣な表情をする。この状況で行く選択をするのか。…ま、ルフィらしいけど。
「行くのは構わないけど問題があるのよね。サンジ君は、ロビンが誰かと歩いているのを見たわけでしょ?アイスバーグさんも同じ証言をしてるの。仮面を被った誰かと一緒だったって。それは、あたし達の中の誰でもない。急にロビンが豹変したのはそいつが原因なのよ」
あ、それ俺も見たわ。喧嘩売られたんだっけ?…そうそう、そのせいで酒場を諦めたんだった。あれはムカついたな。
「そいつに悪いことさせられてるんじゃないか、ロビンは」
「その考え方が吉、そいつとロビンが本当の仲間ってのが凶だ」
「かと言って、仮面の誰かじゃなんの手がかりにもならない。問題はそこなのよ。あたし達の目的は何?」
「ロビンを捕まえるんだ。じゃなきゃ、何も分かんねぇよ」
「確かに、考えるだけ時間の無駄だな。だが確か、世界政府が20年あの女を捕まえようとして未だ無理なんだっけな」
「でも、真相を知るにはそれしかないわね」
「よし、俺も頑張るぞ!」
「じゃあ行こう、ガレーラカンパニーへ」
3人の言葉に軽く頷く。…取り敢えず今日は、眠れそうにないな。