第一章 ー232話〜263話ー ウォーターセブン編
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「なに、今の…」
ナマエの飛距離に顔が突っぱる。明らかにおかしい。だって、人が越えられる距離じゃない。それでも通って行った、しかも空中でもう一度飛んだ…一体、どんな身体能力なのだろう?
化け物が一人増えたことに気づき、ナミは頭を抱えるしか無かった。
「窓が割れたぞ」
「誰だ」
「「「襲撃だぁーっ!!麦わらのルフィが、本社に侵入したぞー!!」」」
…予想通りド派手です。いや、もうちょい穏便な方法はなかったのだろうかと思案する。…あったとしても実現不可だな、ルフィだし。後でガラス代の請求をされたらナミがキレそうだ。
バタバタとルフィを追いかける人並みに逆らい、知っているアイスバーグの部屋へ向かう。場面を引っ掻き回してくれたから、移動は楽だけどな。ルフィは、アイスバーグから直接聞かなきゃ満足しないだろうから大人しく待ってるか。…ナミは頭を抱えてそうだけど。
屋敷銃を駆け回るルフィが容易に想像出来る。ちょっと考えれば見えないところに1人連れ込んで、とか出来る筈なんだけどな。本人曰く無法者だし、少しくらいなら手荒でもいいと思う。……それでも、一般人に無意味な暴力を振るわないのがルフィのいい所か。シャンクスの影響だろうな。
「馬鹿やめろピストルは。屋内だぞ。アイスバーグさんの体に響く」
「申し訳ありません、外が騒がしくて。」
「マァ、なんだ」
「麦わらのルフィがこの屋敷に侵入したと」
「…カリファ、頼みがあるーー」
部屋から聞こえた声に目を細める、確かあの女秘書もどっかで見掛けた。となると、アレも政府関係か。それにしても、仕掛ける様子がない。仕掛けるなら今だろ、ここまで“お膳立て”してるんだから。
「ってことは別の目的か」
声が出ないよう唇だけで動かす。また、大事になりそうだ。
ピストルの音とルフィの走る音が響く。カリファがルフィを呼ぶ前に、アイスバーグの部屋へとはいる。そこには点滴の繋がれた、見るからに重症のアイスバーグ…怪我体制ってのがないのか。
「マァ、お前ならいると思ってた、2つ名」
「どうして知ってんだか。でもその名前、あんま好きじゃねぇんだよな。ナマエって呼んで?俺の今の名前だから」
にこっと満面の笑みを浮かべるとアイスバーグもつられて笑顔になる。ゆっくり彼に近づいていくとぽつりと話してくれた。
政府が狙っている“モノ”があること。それがあれば世界は引っ繰り返ること。ーー政府が隠したいものなんてポーネグリフくらいしか思い付かないけど…多分なりとも関連してるのか。
「お前それ、見ず知らずの俺に話してどうする」
「マァ、1番死にそうもないからな。見届けて欲しいんだ。結果も、何もかも」
「それは、何でも屋としてのご依頼か?」
「そんなもんだ。支払いがいるならくれてやる。金はあるからな。ーートムさんの遺言なんだ。お前が来たらそれだけ頼めと。“ソレ”が既に政府に渡ってたら仕方ない、けれどまだ取り返しがつくなら…」
「今暇だし、まーいいよ。どうなるかは分からないからハッキリは言えねぇけど…違約金払わなくていいなら、引き受けた」
ロビンが関わってるなら問題ないけど、違うならルフィは嫌がりそうだし。今までだったら気にしないで引き受けられた依頼も、今後は制限されるんだろう。仕事が好きってわけじゃないから、別に問題ないか。
しばらくして、ルフィが部屋へとたどり着く。その頃にカリファが戻ってきた。外の職員に対し麦わらはいないと答えている。静かに追いまわす、なんてハードル高ぇっての。
ナマエの飛距離に顔が突っぱる。明らかにおかしい。だって、人が越えられる距離じゃない。それでも通って行った、しかも空中でもう一度飛んだ…一体、どんな身体能力なのだろう?
化け物が一人増えたことに気づき、ナミは頭を抱えるしか無かった。
「窓が割れたぞ」
「誰だ」
「「「襲撃だぁーっ!!麦わらのルフィが、本社に侵入したぞー!!」」」
…予想通りド派手です。いや、もうちょい穏便な方法はなかったのだろうかと思案する。…あったとしても実現不可だな、ルフィだし。後でガラス代の請求をされたらナミがキレそうだ。
バタバタとルフィを追いかける人並みに逆らい、知っているアイスバーグの部屋へ向かう。場面を引っ掻き回してくれたから、移動は楽だけどな。ルフィは、アイスバーグから直接聞かなきゃ満足しないだろうから大人しく待ってるか。…ナミは頭を抱えてそうだけど。
屋敷銃を駆け回るルフィが容易に想像出来る。ちょっと考えれば見えないところに1人連れ込んで、とか出来る筈なんだけどな。本人曰く無法者だし、少しくらいなら手荒でもいいと思う。……それでも、一般人に無意味な暴力を振るわないのがルフィのいい所か。シャンクスの影響だろうな。
「馬鹿やめろピストルは。屋内だぞ。アイスバーグさんの体に響く」
「申し訳ありません、外が騒がしくて。」
「マァ、なんだ」
「麦わらのルフィがこの屋敷に侵入したと」
「…カリファ、頼みがあるーー」
部屋から聞こえた声に目を細める、確かあの女秘書もどっかで見掛けた。となると、アレも政府関係か。それにしても、仕掛ける様子がない。仕掛けるなら今だろ、ここまで“お膳立て”してるんだから。
「ってことは別の目的か」
声が出ないよう唇だけで動かす。また、大事になりそうだ。
ピストルの音とルフィの走る音が響く。カリファがルフィを呼ぶ前に、アイスバーグの部屋へとはいる。そこには点滴の繋がれた、見るからに重症のアイスバーグ…怪我体制ってのがないのか。
「マァ、お前ならいると思ってた、2つ名」
「どうして知ってんだか。でもその名前、あんま好きじゃねぇんだよな。ナマエって呼んで?俺の今の名前だから」
にこっと満面の笑みを浮かべるとアイスバーグもつられて笑顔になる。ゆっくり彼に近づいていくとぽつりと話してくれた。
政府が狙っている“モノ”があること。それがあれば世界は引っ繰り返ること。ーー政府が隠したいものなんてポーネグリフくらいしか思い付かないけど…多分なりとも関連してるのか。
「お前それ、見ず知らずの俺に話してどうする」
「マァ、1番死にそうもないからな。見届けて欲しいんだ。結果も、何もかも」
「それは、何でも屋としてのご依頼か?」
「そんなもんだ。支払いがいるならくれてやる。金はあるからな。ーートムさんの遺言なんだ。お前が来たらそれだけ頼めと。“ソレ”が既に政府に渡ってたら仕方ない、けれどまだ取り返しがつくなら…」
「今暇だし、まーいいよ。どうなるかは分からないからハッキリは言えねぇけど…違約金払わなくていいなら、引き受けた」
ロビンが関わってるなら問題ないけど、違うならルフィは嫌がりそうだし。今までだったら気にしないで引き受けられた依頼も、今後は制限されるんだろう。仕事が好きってわけじゃないから、別に問題ないか。
しばらくして、ルフィが部屋へとたどり着く。その頃にカリファが戻ってきた。外の職員に対し麦わらはいないと答えている。静かに追いまわす、なんてハードル高ぇっての。