第一章 ー232話〜263話ー ウォーターセブン編
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『お久しぶりです』
1番ドックの門番に声を掛ける。相手の怪訝そうな顔が柔らかな笑みを浮かべるまでに、そう時間はかからなかった。
「ああ、君か。本当に久しぶりだな。アイスバーグさんが意識不明だからな…早く会ってやってくれ」
『ええ、彼が襲われたと聞いて急いで来ました。何事もなければいいのですが…』
「ああ、早く入ってくれ」
声音と雰囲気を調整して…さも知り合いのように振る舞い、信じさせる。基本的な印象操作術と催眠術の合わせ技だ。俺が絶対にルフィ達には使わない荒業とも言える。当然、違和感は残るわけだから後から記憶消去するけどな。ちなみにこれも、催眠術。自動的に印象が薄くなるようにもしている。
すんなりとガレーラ本社に入り込むと、すぐに感じた血の匂い…この量なら確かに生死はさまよいそうだ。怖いのはこの妙な感覚だな。何かに見張られている、もしくは見張っている者がいた感じ。どうやら根は深そうだ。
トトン、とあえて音をたてて歩く。恐れや恐怖が全くないのは、相手も警戒している事を知っているからだろう。いざとならない限り、俺が動かない安心感もありそうだ。
入り込んだ部屋で聞こえた。
「犯人はニコ・ロビン」
いや、それは不自然だ。だがその違和感を無視してるアイスバーグ…思わず舌打ちをする。
俺はともかく、ロビンの様な幼い頃から賞金首の人間が…そう簡単に素顔は見せない。もう1人の大男が仮面を被っているのなら尚更だ。
「何で、んな単純な事に気付かないのか…」
思わず息を吐きながら中の様子を探った。
話を聞いていても『犯人は麦わらのルフィ』だ。政府に確認だのなんだの言ってるが…本当にそれは事実か?確か、ロビンが仲間になったのはそう昔ではない。なのに政府が既にその情報を掴んでいる?大将青キジの策略か?それにしても、早すぎる…。信用することが出来ないのは、多分ルフィの仲間だからだ。そうでなければ、結局この情報を鵜呑みにしてしまうのだろう。
「1人でいいから疑問持て…。いや、無理か」
相手は簡単な“印象操作術”を使っている。しかも時間かけた…大規模なものだろう。俺が動けば一瞬で済むものを数年かけてなんて…頭が下がるのは確かだけどな。
「1番ドックで今、昨日来た麦わらの海賊が、フランキーと喧嘩を始めやがって、造船場が滅茶苦茶で…わぁーーっ!!」
ご愁傷様、とでも声をかければいいのだろうか?少なくても俺は何もしてない。穏便な不法侵入以外は。
この行動はガレーラ社員の反感を買ったらしい。……いや、それってフランキーの仕業だよな?なんでルフィが割食うのか…ああ、だからみんな逃げたのか。
状況がわかって思わず納得する。…納得したら仕方ないって思うよな普通…自分自身にため息が出る。
駆け出して言ったガレーラ職員を前に、俺はまだ身を潜める。カリファの言い方も、穿って見れば監視だ。騙されてるのが不思議だが。
窓の外で大きな音がする。無意識に眺めれば…
「わぉ。ガレーラ勢揃いじゃねぇか。俺も闘える?遊んでもらえるかな?」
正直ワクワクする。基本、戦闘狂だからな…死にそうになる度、それだけ楽しくなる。まぁ、多分精神疾患のひとつだろう。普段はあんま気になんないし。ナミを観察していると、どうやらルフィに喧嘩を売っているらしい。…まぁ、あの話の流れならそうか。全く、つまらない。そのうちガレーラも壊滅させようかな。俺の、精神的安楽のために。
…少なくても船を手に入れるまでは無理だろうけど。
もめてる職人とフランキーを眺め、顔を歪める。
このままでもいいが、正直面白くない。
「とぼけるなら、締め上げるまでだ。ロープアクション!!」
ルフィの首にメガヒットだけどさ…避けるよな、普通。まぁ、いいけど。首を絞められた彼はついでに地面にたたきつけられる。ま、死なないだろ。
フランキーがまともなことを言っているがそれでも悪役感が否めない。彼はほんと、何処までも変な男だ。
しばらく成り行きを見届けたが、標的がナミに近づいた瞬間舌打ちをする。カバンから取り出した10本のシリンジーー中には抑制剤が入っているーーを取りだし何時でも仕様出るようにしておく。しかもそれは1本で人を2人はダメにし、死ぬかもしれない劇薬だ。……戦いのことに関しては変態だと自覚はある。けどコレは、敵の為の武器ではない。ま、副作用はひどいけどな…
1番ドックの門番に声を掛ける。相手の怪訝そうな顔が柔らかな笑みを浮かべるまでに、そう時間はかからなかった。
「ああ、君か。本当に久しぶりだな。アイスバーグさんが意識不明だからな…早く会ってやってくれ」
『ええ、彼が襲われたと聞いて急いで来ました。何事もなければいいのですが…』
「ああ、早く入ってくれ」
声音と雰囲気を調整して…さも知り合いのように振る舞い、信じさせる。基本的な印象操作術と催眠術の合わせ技だ。俺が絶対にルフィ達には使わない荒業とも言える。当然、違和感は残るわけだから後から記憶消去するけどな。ちなみにこれも、催眠術。自動的に印象が薄くなるようにもしている。
すんなりとガレーラ本社に入り込むと、すぐに感じた血の匂い…この量なら確かに生死はさまよいそうだ。怖いのはこの妙な感覚だな。何かに見張られている、もしくは見張っている者がいた感じ。どうやら根は深そうだ。
トトン、とあえて音をたてて歩く。恐れや恐怖が全くないのは、相手も警戒している事を知っているからだろう。いざとならない限り、俺が動かない安心感もありそうだ。
入り込んだ部屋で聞こえた。
「犯人はニコ・ロビン」
いや、それは不自然だ。だがその違和感を無視してるアイスバーグ…思わず舌打ちをする。
俺はともかく、ロビンの様な幼い頃から賞金首の人間が…そう簡単に素顔は見せない。もう1人の大男が仮面を被っているのなら尚更だ。
「何で、んな単純な事に気付かないのか…」
思わず息を吐きながら中の様子を探った。
話を聞いていても『犯人は麦わらのルフィ』だ。政府に確認だのなんだの言ってるが…本当にそれは事実か?確か、ロビンが仲間になったのはそう昔ではない。なのに政府が既にその情報を掴んでいる?大将青キジの策略か?それにしても、早すぎる…。信用することが出来ないのは、多分ルフィの仲間だからだ。そうでなければ、結局この情報を鵜呑みにしてしまうのだろう。
「1人でいいから疑問持て…。いや、無理か」
相手は簡単な“印象操作術”を使っている。しかも時間かけた…大規模なものだろう。俺が動けば一瞬で済むものを数年かけてなんて…頭が下がるのは確かだけどな。
「1番ドックで今、昨日来た麦わらの海賊が、フランキーと喧嘩を始めやがって、造船場が滅茶苦茶で…わぁーーっ!!」
ご愁傷様、とでも声をかければいいのだろうか?少なくても俺は何もしてない。穏便な不法侵入以外は。
この行動はガレーラ社員の反感を買ったらしい。……いや、それってフランキーの仕業だよな?なんでルフィが割食うのか…ああ、だからみんな逃げたのか。
状況がわかって思わず納得する。…納得したら仕方ないって思うよな普通…自分自身にため息が出る。
駆け出して言ったガレーラ職員を前に、俺はまだ身を潜める。カリファの言い方も、穿って見れば監視だ。騙されてるのが不思議だが。
窓の外で大きな音がする。無意識に眺めれば…
「わぉ。ガレーラ勢揃いじゃねぇか。俺も闘える?遊んでもらえるかな?」
正直ワクワクする。基本、戦闘狂だからな…死にそうになる度、それだけ楽しくなる。まぁ、多分精神疾患のひとつだろう。普段はあんま気になんないし。ナミを観察していると、どうやらルフィに喧嘩を売っているらしい。…まぁ、あの話の流れならそうか。全く、つまらない。そのうちガレーラも壊滅させようかな。俺の、精神的安楽のために。
…少なくても船を手に入れるまでは無理だろうけど。
もめてる職人とフランキーを眺め、顔を歪める。
このままでもいいが、正直面白くない。
「とぼけるなら、締め上げるまでだ。ロープアクション!!」
ルフィの首にメガヒットだけどさ…避けるよな、普通。まぁ、いいけど。首を絞められた彼はついでに地面にたたきつけられる。ま、死なないだろ。
フランキーがまともなことを言っているがそれでも悪役感が否めない。彼はほんと、何処までも変な男だ。
しばらく成り行きを見届けたが、標的がナミに近づいた瞬間舌打ちをする。カバンから取り出した10本のシリンジーー中には抑制剤が入っているーーを取りだし何時でも仕様出るようにしておく。しかもそれは1本で人を2人はダメにし、死ぬかもしれない劇薬だ。……戦いのことに関しては変態だと自覚はある。けどコレは、敵の為の武器ではない。ま、副作用はひどいけどな…