第一章 ー232話〜263話ー ウォーターセブン編
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結局手分けをするという話になり、俺はルフィとナミと共にアイスバーグの館へと向かう。
誰も来させたくなかったのは本音だがそれは不自然だ。政府のやり方は知っている。…なら、この先は絶望的な未来だろう。それを知っているからこそ、仲間を関わらせたくない。そう思える程度には、彼らを仲間と認めているのだろう。
走っていくルフィを追い掛ける。ナミがヤガラでルフィを誘導しているため遅れない程度に走り続ける。細かい話をしていたが、まぁ今は良いだろう。
街中が騒がしい。アイスバーグの襲撃は予想外なのだろう。…ナミも悲しい顔をしている。いや、それは別件か。
「ナミ、今何考えてる?」
「……何も」
お互いの強がりにお互いが気付いている。ゆっくり息を吐いて、声を小さくして感情を押し殺す。面倒なヤツらだと思った。同時に、人らしいと…思った。
街にサイレンが鳴る。この時期にサイレン…となると、確か…。
「ーーアクアラグナか?やっべ、忘れてた」
このことを知っているのは俺とロビンくらいだろう。ナミも知って…いたら、言ってるかあの性格。いや、今話してても仕方ない。
1番ドックに着いた。扉の前には沢山の人達が集まっている。それぞれにアイスバーグを案じている言葉があり…少なくてもここから入れそうにはない。俺はルフィ達を見失わないよう、慎重に先に進む。
「入れねぇか。どの道、もう1回会わなきゃなんねんだよな。アイスのおっさんには」
「ねぇ、すいません。本社の入口って分かりますか?」
「無駄だぞ。1番ドックの中から入るんだが、中には関係者か特定の記者しか入れねぇんだ。心配でいてもたってもいられねぇのは皆同じさ」
「そう、ありがとう」
人の数が多過ぎる。この合間を縫って突破することは難しそうだ。ルフィは馬鹿だが考え無しではない、となると…
「なぁーんか、ねぇかね。中に入る方法」
最悪力技だ。それをすれば群衆が敵になるが…所詮海賊だし?そんな問題は今更の気がする。ってか、俺が1人だったらするしな。…気付かれないように、だけど。
不意に頭上から音楽が鳴った。なんだこれ。怯える人達を横目に変だと冷静に思う。別にいいけどな。
「ヘイお前たち、俺の名を今呼んだのか?」
「呼んでねぇよ!!」
「この島から出てけー!!」
なんだこの不人気さ。アイスバーグの真逆か?いや、それにしても…。でもそのせいで相手が分かる。多分、彼がフランキーだろう。
「フランキー」
ほら、やっぱり。ってかただの変態だろ、あの格好。あれだけ集まってた人達が蜘蛛の子を散らすように逃げてったけど。あれ?もしかして周囲巻き込む系の奴か?
「出て来い麦わらー!!」
「いや出てるから…」
思わず頭を抱えた。自分の本能が最大限で警告を鳴らす。絶対に関わりたくないと。関わってはいけないと。……無理だろうな、この展開。
「ここに居るはずだ、麦わらのルフィ」
「なんだ、あの変態野郎。俺の名前を呼んだぞ」
「いやお前賞金首の自覚ねぇのかよ」
思わず突っ込みを入れる。…俺のキャラ壊れてきてねぇか?別にいいけど。変態は正論だな。変態ってかド変態って感じだけど。
「今、皆フランキーって呼んでなかった?」
「アイツがー!!」
ルフィの顔が歪む。ウソップの悔しさをぶつけたいのだろう。相変わらず仲間思いだ…けど、時間を潰す余裕はねぇか。どうせなら先にガレーラに乗り込みたい。アイスバーグが意識を取り戻す前に。
「ナミ、俺は先に行ってる。だから後から来い。来れるならでいいけどな」
「どうやって行くのよ!!」
「正面から、だな」
ニヤリと笑うと軽く手を振って後ろを向く。背後でルフィとフランキーがやり合ってるのが見えたが…負けはしないだろ。フランキーも強いとみたけど。
「半分くらいは人間じゃなさそうだよなー。ーーさぁーてと、お仕事しますかね」
俺は1番ドックに足を向けた。
誰も来させたくなかったのは本音だがそれは不自然だ。政府のやり方は知っている。…なら、この先は絶望的な未来だろう。それを知っているからこそ、仲間を関わらせたくない。そう思える程度には、彼らを仲間と認めているのだろう。
走っていくルフィを追い掛ける。ナミがヤガラでルフィを誘導しているため遅れない程度に走り続ける。細かい話をしていたが、まぁ今は良いだろう。
街中が騒がしい。アイスバーグの襲撃は予想外なのだろう。…ナミも悲しい顔をしている。いや、それは別件か。
「ナミ、今何考えてる?」
「……何も」
お互いの強がりにお互いが気付いている。ゆっくり息を吐いて、声を小さくして感情を押し殺す。面倒なヤツらだと思った。同時に、人らしいと…思った。
街にサイレンが鳴る。この時期にサイレン…となると、確か…。
「ーーアクアラグナか?やっべ、忘れてた」
このことを知っているのは俺とロビンくらいだろう。ナミも知って…いたら、言ってるかあの性格。いや、今話してても仕方ない。
1番ドックに着いた。扉の前には沢山の人達が集まっている。それぞれにアイスバーグを案じている言葉があり…少なくてもここから入れそうにはない。俺はルフィ達を見失わないよう、慎重に先に進む。
「入れねぇか。どの道、もう1回会わなきゃなんねんだよな。アイスのおっさんには」
「ねぇ、すいません。本社の入口って分かりますか?」
「無駄だぞ。1番ドックの中から入るんだが、中には関係者か特定の記者しか入れねぇんだ。心配でいてもたってもいられねぇのは皆同じさ」
「そう、ありがとう」
人の数が多過ぎる。この合間を縫って突破することは難しそうだ。ルフィは馬鹿だが考え無しではない、となると…
「なぁーんか、ねぇかね。中に入る方法」
最悪力技だ。それをすれば群衆が敵になるが…所詮海賊だし?そんな問題は今更の気がする。ってか、俺が1人だったらするしな。…気付かれないように、だけど。
不意に頭上から音楽が鳴った。なんだこれ。怯える人達を横目に変だと冷静に思う。別にいいけどな。
「ヘイお前たち、俺の名を今呼んだのか?」
「呼んでねぇよ!!」
「この島から出てけー!!」
なんだこの不人気さ。アイスバーグの真逆か?いや、それにしても…。でもそのせいで相手が分かる。多分、彼がフランキーだろう。
「フランキー」
ほら、やっぱり。ってかただの変態だろ、あの格好。あれだけ集まってた人達が蜘蛛の子を散らすように逃げてったけど。あれ?もしかして周囲巻き込む系の奴か?
「出て来い麦わらー!!」
「いや出てるから…」
思わず頭を抱えた。自分の本能が最大限で警告を鳴らす。絶対に関わりたくないと。関わってはいけないと。……無理だろうな、この展開。
「ここに居るはずだ、麦わらのルフィ」
「なんだ、あの変態野郎。俺の名前を呼んだぞ」
「いやお前賞金首の自覚ねぇのかよ」
思わず突っ込みを入れる。…俺のキャラ壊れてきてねぇか?別にいいけど。変態は正論だな。変態ってかド変態って感じだけど。
「今、皆フランキーって呼んでなかった?」
「アイツがー!!」
ルフィの顔が歪む。ウソップの悔しさをぶつけたいのだろう。相変わらず仲間思いだ…けど、時間を潰す余裕はねぇか。どうせなら先にガレーラに乗り込みたい。アイスバーグが意識を取り戻す前に。
「ナミ、俺は先に行ってる。だから後から来い。来れるならでいいけどな」
「どうやって行くのよ!!」
「正面から、だな」
ニヤリと笑うと軽く手を振って後ろを向く。背後でルフィとフランキーがやり合ってるのが見えたが…負けはしないだろ。フランキーも強いとみたけど。
「半分くらいは人間じゃなさそうだよなー。ーーさぁーてと、お仕事しますかね」
俺は1番ドックに足を向けた。