初めて出会った時、キミは子供だった。
『海賊王になるんだ』なんて、言ってる子供。
だけどなぜか説得力があって…この子は本気で何かを成し遂げるのでは無いかと、思わされてしまった。
もしも今、『何か後悔しているのか』と尋ねられたら…この時、もう既にしていたのかもしれないと、答えるかも…しれない。





ずいぶん前に出会った時。彼はすでに大きな野望があった。
自分にはない野望で、でもどうせこのつまらない人生が続いていくのなら…その野望を、叶えてあげたいと思える男だった。
だからこそ…聞いたことがある。
「君が旅に行くのは、いつ？」
『16になったらだ』
「…一緒に行くことは出来ない。けど…その後に出会ったら、仲間になれる？」
『ああ、いいよ』
軽く言われたその一言に救われた。もちろん、そのためにしなくてはいけないことは山積みで、時間がかかるのはわかっていたけど…自分にとって、それぞれは初めての“自分で考えた、自分の生き方“だったから。
だから、彼は…憧れで目標だったんだ。