TWST × とうらぶ
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With 太郎太刀
*オルト・シュラウド
わあ……なんて大きい!兄さんよりも背の高いタロウタチさん。誰よりも長い髪の毛は結んでいても足元近くまである。
「あ、オルトくん」
「こんにちは、監督生さん!タロウタチさん!」
僕が挨拶をするとタロウタチさんもこちらを振り向く。彼の背の高さで毎回監督生さんは見えない。僕はセンサーもあるしサーモグラフィーカメラも搭載してるから居るって分かるけど、兄さんやエース・トラッポラさんなんかは毎回驚いている。
「お散歩してるの?」
「ふふ、うん。ピクニックしようよってエースたちを誘おうかなって……オルトくんも一緒にどう?」
「え、いいの?楽しそう!…だからバスケット持ってたんだね」
「そう、太郎ちゃんとサンドイッチとか作ったんだよ」
手先が器用なんだなあ。あんな大きな手で料理が作れるなんて……!
「君は……おると、さんでしたか。いつ見ても不思議な御髪ですね」
「そうかな?でも綺麗でしょう?」
「ええ、とても……主、前を見てください。転びます」
「転ばないよ!何歳だと思ってるの」
前に飛行術の授業で僕と走ったとき思い切り転んでたけどなぁ……言わないでおこうっと。
「お、オルトも一緒なの?」
「珍しいな」
「太郎ちゃんとサンドイッチ作ったんだ!ピクニックどうオンボロ寮の裏庭、綺麗に花が咲き始めたんだ」
「お、いいね〜!じゃあ俺らトレイ先輩からなんか貰ってくるわ」
「あ、僕なんにももってないや……」
「いいんだよ、参加者なんだから!エースたちも、別に何もなくていいよ…?あ、水はほしいかも」
「そこは紅茶だろ…じゃあ俺とデュースでティーカップとか持ってくから先行ってて。ほか誰誘うの?」
「ジャックとエペルとセベク!」
「ん、じゃあまたな」
エース・トラッポラさんとデュース・スペードさんと手を振って別れる。馬術部近いからセベク・ジグボルトさんが参加できるか声をかけようと運動場へ寄る。
「わあ、リドル・ローズハートさんが乗馬してるよ!かっこいいね」
「ほんとだ〜!すごい様になってる……私馬、ちょっと怖くて」
「そうなの?馬は大人しくて優しい性格だって見たことあるけど…僕も実際には触れたことないや」
ギアの音とか怖がらせちゃうかもしれないし。
「だって、馬ってちょっと大きいんだもん…」
「何を仰るんですか……私たちに慣れておいて」
「た、太郎ちゃんは怖くないよ!最初見下されたてた時はちょっと……怖かったけど…」
「申し訳ありません。屈んだほうが良いと知らなかったので…ふふ、馬は素直ですよ」
「言葉も通じないしさ…ガブって噛まれたらどうしよう」
「ふ……どうです?今日触れてみては?おるとさんも一緒に。せべくさんにご指導いただきましょう」
「え、太郎ちゃん…?」
タロウさんがセベク・ジグボルトさんに声をかける。馬から降りてこちらへやってきたセベクさんに監督生さんはピクニックの話題を持ちかけた。
「そうだな…午後は馬術部の活動もないからお邪魔しよう。……で、馬がなんだ?」
「、い、や、大丈夫!」
「なんだ、人間。馬が怖いのか?こいつは特に人懐っこい奴だぞ」
「そ、そうは言っても……」
「主、手はこうです。頬を撫でるように……おやおや、本当に人懐っこいですね」
「わあ、ほんとだ!タロウさんにすりすりしてる」
「おるとさんもこちらへ…大丈夫ですよ、ひと目見たときに暴れていないのですから」
「し、失礼します……」
「あまり緊張するな、馬にも伝わるぞ」
「む、無茶言う……お、おお……固い…」
「ほんとだ、首とかカチカチだね!筋肉?」
それに走ってたせいもあるのか、すごく暖かい。毛はあるけどそれほど長くはないから体温が伝わりやすいのかも。僕と監督生さんがぎこちなく撫でて、タロウさんにも撫でられていたからか、なんとなく………機嫌がいいように見えるかも?こんなに大勢の人に一気に撫でられることなんてないだろうし。
「…そうだ、馬におやつでもやるか?走り終わったらやる決まりなんだ」
「え、あげてもいいの?」
「あぁ、オルトも監督生も手を噛まれないようにこうやって……手を平らに皿にしてやるんだ。摘むんじゃないぞ」
言われたとおり手を平らにしていると人参とリンゴが少し大きめに切られたおやつが乗せられる。
「「お、おお…!」」
「ふ……何だその反応は」
セベクさんに鼻で笑われちゃった。タロウさんは『微笑ましいんですよ』ってフォローしてくれてたけど、思いっきり「ハッ!」って勢いだった。
「あとはエペルとジャックだ…グラウンドにいるかな?」
「エペル・フェルミエさんはマジホイで、ジャック・ハウルさんは陸上部だよね」
「うん!でもデュースが練習終わってた感じだし、自主練してるかもね」
監督生さんの言うとおり、走り込みをしているジャックさんと筋トレをしているエペルさんが二人揃って居る。
「エペル!ジャック〜!」
「監督生……それにタロウも。どうした?」
「珍しいねえ、オルトクンも一緒なの」
「1年生でピクニックしようって誘ってるの!エース、デュース、セベクはいま準備中だよ」
「ピクニック!いいなぁ」
「でしょ?エペルに選んでもらったお花キレイに咲いたんだよ」
「そうなの?じゃあ尚更見に行かないとね」
「ジャックは?太郎ちゃんとこーーーんなおっきいサンドイッチ作ったんだよ」
「流石にそれは食えねえだろ……邪魔させてもらう。なんか他にいるか?その……菓子とか」
「いるかなぁ…?」
「あの黒猫が食べ尽くしてしまう可能性もあるので、何か足す分にはいいかと」
グリムさんのことか……監督生さんは少食だけど、グリムさんは本当によく食べるもんね。エペルさんと僕、ジャックさんで購買に寄って何か買い足すことに。
*ミョウジナマエ
「楽しみだねえ、太郎ちゃん」
「えぇ……主、こちらへ」
ぐい、と手を引かれて大きな太郎ちゃんの背中にすっぽり隠れる。目つきも声色も厳しい太郎ちゃんの様子から、絡んでくる生徒を見つけたのかもしれない。黙ってじっとしておくと、太郎ちゃんに声をかけてきた。
「お…オンボロの使い魔じゃん。監督生一緒じゃねえの?」
「今日あの猫居ねえしパシれるじゃん……監督生ちゃんどこ〜?」
「こちらには居りません、去になさい」
「はぁ?いっつもべったりくっついてボディガードしてるお前の近くに居ないわけないだろ……おらっ!」
「…っ!」
ぐ、と私がいる方へ押された太郎ちゃん。見上げると服が切れてる。……もしかして魔法使われた?出血はしているの?そう思って回り込んで太郎ちゃんの怪我を確認する。
肩から肘辺りまでざっくり斬られたような跡があり、傷口から血が流れている。
「そ、んな太郎ちゃん…平気?」
「ええ…主、それより私の後ろに」
「だめ。いかなる理由があっても……時間遡行軍じゃない対象に本体を振るうのは、だめ。」
私がなんとかしないと。まさか無抵抗な人に対して容赦なく怪我をさせる魔法を放ってくるとは思ってなかった。読みが甘かった……振り返って2学年の生徒を睨むように見上げる。
「あぁ?なんか随分顔コワイんですけど〜…なあ今月厳しくてさぁ、購買でお使いしてきてくれよ」
「……嫌です、太郎ちゃんに怪我を負わせた人間の話なんて聞きません」
私がそう答えると逆上した一人が強い風を送ってくる。幸い斬るようなものとは違ったみたいで、足元にあったバスケットが転がる。
「……ひどい、太郎ちゃんが作ってくれたのに…」
顕現してすぐ、教えてくれた。体も手も大きいから折り紙とか料理とか細かい作業が苦手だと。そんな太郎ちゃんが朝からせっせと作ってくれたサンドイッチが、全部地面に転がっている。
「……主、霊力が流れています」
「……怒ってるもん」
食べ物まで粗末にして、太郎ちゃんの気持ちも踏みにじったのだ。なんとかできないかとあたりを見渡しているとバスケのボール。ボールを拾い上げて思い切り顔に向かって投げ当てる。コントロールと威力は自信がある。私が有無を言わさずボールを投げ続けてくるから二人もマジカルペンを構えた。
「ステイ!学園内での私闘は禁じている……それに魔力を持たぬ者への一方的な魔法行使は法律に反するが?」
「チッ……」
「クルーウェル先生、あの」
「見ていたから分かっている……これはまた随分深いな」
太郎ちゃんの傷を治してくれた。本体に傷がついたわけじゃないから霊力を流して手入れする必要はない。ようやく太郎ちゃんの顔つきが元に戻った。
「……太郎ちゃん、どうしよう…」
「また作れば良いのです」
「……」
「おやおや、泣き虫な主ですね」
「サンドイッチか?……材料費は俺が出してやる。購買部へ行こう」
*エース・トラッポラ
それでクル先と一緒に歩いてきたわけね。いやびっくりしたわ、オンボロ寮の裏庭でレジャーシート広げて待ってたら突然クル先と泣いた跡のある監督生たち帰ってきて。上級生に絡まれてタロウが作ってくれたサンドイッチ全部地面に落ちちゃってパーになったのが悔しくて悲しくて泣いちゃったらしい。
「いつまで臍を曲げているのです?主も手伝ってください」
「曲げてないもん」
「幼子のように頬を膨らまして…その持ち方では危ないです」
「監督生さんのおうちではポテトサラダにリンゴ入れるんだ?面白いね〜!」
「エペルんトコのリンゴなら美味いだろうな」
「そりゃあもちろん!たげ甘くて美味いしね!」
「ステイ、お前らサンドイッチを知らんのか?肉ばかり挟むな」
「ふなっ…!取り上げるんじゃねーゾ!!!」
結局1年のいつものメンバーとクル先とでサンドイッチ作りから再開した。二人で準備するのは時間かかっても、6人と1匹が追加されればすぐ終わる。
「お〜!」
「はい、リドル寮長から貰ってきた紅茶」
「いい香り〜…太郎ちゃん、いい香りだよ」
「ええ」
タロウタチの膝の上に座ってる監督生と材料費出してくれたんだし、と急遽参加決まったクル先で座って花見しながらピクニック。ジャックたちがクッキーとか買ってきてくれてたから夕方になるまで続いた。
(ふふふ)
(オルト、機嫌いいね?今日何かあったの?)
(見て見て!監督生さんたちとお花見ピクニックしてきたんだ!)
(何故クルーウェルまで…?すごい量のサンドイッチだね、これ全部食べきったの?)
(うん!グリムさんもいたし、ジャックさんとかデュースさんが食べきってたよ)
(運動部の胃袋コワ……へぇ、監督生の使い魔ってこんな笑うんだね)
(ね、意外と表情豊かだったよ!今度は兄さんも行こうよ)
(ピ、ピクニックに拙者が…???うーん…)
(監督生さん、兄さんがやってたスマホゲームきちんと進めてたよ)
(あぁ、あれ?どこまで進めんたんだろ……前の監督生の操作感ならワールド2で止まってると思うんだけど)
(ふっふっふ……ワールド4まで自力で進めたって)
(マ?!??めちゃくちゃやり込んでるじゃん……連絡入れておきますわ)
(うん、今詰まってるみたいだからそうしてあげて)
(でもゲームばっかしてるとあの使い魔の顔怖いんだよなぁ……)
(あぁ、それはタロウタチさんは本当に機械に疎くて何がなんやらで混じれなくて寂しいんだって!今日言ってた)
(そうなの!??!寂しいんだ??!?意外すぎる……)
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