TWST × とうらぶ
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With 小烏丸
*オルト・シュラウド
ん?あそこに座ってるのは……監督生さんの使い魔のコガラスマルさん?何か筒のようなものを覗きこんでる。何を見てるんだろう?監督生さんは居ないのかな。
じっと見ていると物陰から出てきた監督生さんが何かを思いついた表情で一歩一歩コガラスマルさんへと近付いていく。そうしてコガラスマルさんが覗きこんでる反対側の筒を手のひらで覆ってる。単眼鏡とかでもなさそうだけど…。
「おや、暗くなってしまったな」
「ふふふっ」
わざと困ってる風に呟いたコガラスマルさんに嬉しそうに反応する監督生さん……確か、9歳だっけ?グリムさんと二人で一つとして入学を許可された異例の新入生。僕と兄さんみたいだね、と兄さんに話したのを覚えている。
「何してるの?」
「あ、オルくん!こんにちは」
「こんにちは、監督生さん。」
礼儀正しく挨拶をしてくれた監督生さんに僕も同じようにお辞儀を返す。
「万華鏡みてたんだよ」
「まんげきょう?」
それ何?と尋ねると鏡と鏡を合わせてビーズなどを入れて絶えず変わる景色を見るおもちゃ……だろうと推測。太陽を直接見たりするのは目に悪いけど、少し明るいところ、暗いところで見える景色が変わるだとか。
「万華鏡を知らないとな?…ふむ、父のを貸してやろう。」
コガラスマルさんから受け取り、覗き込むとキラキラした景色が見える。これはビーズかなあ?回すとビーズと鏡の角度が変わるから景色がくるくる変わる。そうしてるといきなり真っ暗になる。
「わっ!……も〜、監督生さん!イタズラはなしだよ」
筒から目を離すと、先端に手で覆ってる監督生さんと目が合う。楽しそうに笑ってるからいいけど。
「これ、主よ……困っておるではないか」
「え〜?…わっ」
コガラスマルさんはすごく……華奢だ。どこにそんな力があるんだろう?というくらい軽々と重いものを持ち上げたりする。トレイン先生が猫を抱き上げるみたく抱えられた監督生さんはコガラスマルさんに寄りかかってる。
「ふふ、すまないな…主は最近イタズラ盛りでな。誰に似たのやら……そろそろ昼寝の時間だ、部屋に戻ろう」
「ん〜…オルくんとせっかく会えたのに」
「夕方、よければオンボロ寮にでも向かおうか?」
兄さんも来てくれたら楽しそうだけどな。監督生さんたちは現代から過去にタイムスリップして政府からの仕事を任されていた。だから同じゲームではないけど、ゲームやタブレットに馴染みのある監督生さんは兄さんと僕の後ろによく付いてきて「子アヒル」とレオナ・キングスカラーさんに揶揄われたこともあるくらい。
「兄さんと一緒にゲームもっていくよ」
兄さんの予定や僕の授業表を確認してそう告げると監督生さんはもう寝ちゃってた。
「あ、寝ちゃってるね」
「ふふ…幼子は愛いなあ……では夕刻、主と待っているぞ」
約束ね!と告げて別れる。早く兄さんに伝えなくちゃ!
*イデア・シュラウド
は〜〜〜〜〜???????マジかよマジで言ってる???目の前のオルトにそう尋ねてもうん!と元気な答えしか返ってこないの草も生えないですわ。
いや別に監督生と遊びたくないわけじゃないですし?ただ本気でやって!って怒るから、本気でやって負かせまくってたらあの使い魔さんの顔がとんでもなく真顔と殺意がこもった表情になっていくからさ〜????怖くてゲームなんてできる雰囲気じゃないんですわこちとらさぁ……
オルトが9歳の時僕は年相応に幼かったし、今思えばプレイスタイルも荒削りでガタガタ。だから張り合えてたんだろうけど、18歳と9歳なんてめちゃくちゃなハンデつけない限りフルボッコは当たり前。加減も忖度も難しいんだよね…。
「てかお昼寝って……保育園じゃないんだから」
「まあまあ…10歳未満の魔力がない子供がナイトレイブンカレッジの授業編成についていけないのは仕方ないでしょ?
でも……」
「何?」
「監督生さんって結構早くに文字を覚えたよね。外国語の取得なんてそんな簡単にできるものじゃなさそうなのに」
「……確か3日そこらだっけ?」
錬金術の方程式も片手程度には覚えてるって確か聞いたような。…冷静に考えるとめちゃくちゃ頭いいのでは?なんだよチートかよ……異世界転生者ってだけでアドバンテージあるようなもんなのに上乗せしすぎでしょ…。
「はぁ……オルトより僕が先に終わるから購買部寄っとく……なんだっけ、メロン味のグミ好きなんだよね確か」
「データを照合します。……うん、コガラスマルさんに禁止されたって2日前に拗ねてたよ」
グリム氏も監督生も一度に一気に食べ過ぎなんだよ…よくあんな食べれるなってくらい食べてるイメージ。グリム氏のツナ缶も買っておこ。あと飲み物と好きそうなお菓子も。
あーーーーー放課後になっちゃったよ……約束だし行くか…。泣かせでもしたりしたらあの使い魔に何されるかわかったもんじゃないし。
「お、お邪魔しまーす……監督生氏、起きてる?」
ノックしても誰も来ないからそーっとドアを開ける。
「おぉ、すまぬな。主が愚図って起きない故出迎えが出来なかった」
いきなり廊下に顔出てくるもんだからビビる。
「ヒィッ……お、お構い無く……一応お菓子とか許容範囲の量で買ってきたんだけど」
「オレ様の分はねーのか?」
ほらきた、グリム氏。親分だ何だっていって一番弟ムーブかましてる。まあ僕も弟いる身だから分かるけど、こういうのは片方に買ってくると争いの元!!!絶対に平等に買い与えるべき。ご褒美とかは別でね。
「はいはい……これあげるから今日は監督生氏のお気に入りのお菓子食べ尽くして泣かせないでよ」
「ふなっ……そ、そんな卑しいこともうしねーんだゾ!!」
前回はそりゃ地獄絵図だった。こってり絞られてたグリム氏も使い魔を見てぶるぶる震えてる。別室連れて行かれてたけど何されたんだろコワ……。追求するのはやめとこ。
部屋を覗くと監督生氏の足が見える。ソファで寝てんのね。上から覗き込むと口あけてお腹出して寝てる。
「監督生、ゲーム持ってきたよ」
「ん〜……」
もうちょいで起きそうな声。オルトも来るよ、とかおかしかってきたよと続けると猫みたいに伸びた監督生が目を開ける。
「あ、イデアくん…おはよぉ」
「おそよう。夜寝れなくなりますぞ」
「いいもん」
「ならぬ。……さて、げぇむとやらの準備は任せてよいか?父にはからきしでな」
刀剣の擬人化……いやほんと何回見ても謎理論ですわ、物を人体にできるってそこらの魔法よりすごいことしてるんですけど???二次元が三次元になるって世紀の技術でも為すことがないのに……。国から司令でその任務にこんな小さい子が就いてるなんて、我が家の呪いみたいだ。
「はいはい……監督生、来週小テストなんでしょ?大丈夫なワケ」
「公式2個覚えたよ…ただ魔法使えないからか錬金できないの」
「どの公式?」
聞けば簡単な魔法薬の基礎レシピ……準備やらを監督生氏とグリム氏に任せて、実施はオルトにやらせたらうまくいくんじゃ…?
「試験のペア……オ、オルトとやってみたら?公式はあってるし材料も合ってる。作り方も覚えてるんでしょ?一応」
「え、いいの?!」
「オルトも喜ぶと思う……あとでクルーウェルに聞いとく」
「その必要はない」
めちゃくちゃびっくりしてカセットがあらぬ方向へ飛んでいく。魔法で浮かせて床に直撃は免れた。な、なななんでここにクルーウェル先生いんの??!?!
「そしてクルーウェル様だ、駄犬。……午後の授業すべて休んだとグリムから聞いていたので様子を見に来た。」
「アッハイスイマセン」
捕まると面倒だから適当に謝ってセッティングを続ける。
「試験のペアについては特別に許可しよう。ただしオルトとグリムたちでは心許ないので監督役としてお前も立ち会え……爆発されては困るからな」
グリム氏は爆発常習犯だと聞いたことある。オルトの体に何かあってもヤだし、監督生氏にケガされてもアレだし……頷いておく。
「……なんだ、少し熱っぽいぞ」
「うそつき」
「誰が嘘つきだ、駄犬…ステイ、きちんとお座りしろ」
そうクルーウェルが言うと床に直接座る監督生氏。使い魔もそうだけど床に直接座る、履物は玄関で脱ぐっていう文化のとこから来たらしい。始めて見た時ビビった。
「そうじゃない…よっこいせ…首元触れるぞ」
「元気だもん」
「シー……やはり少し熱いな」
「寝起き故ではないか?」
使い魔もやってきて監督生氏の頭を撫でてる。オルトさえ来たら平均体温とかとすぐ比較したり健康状態スキャンできるけど……。
「お待たせー!…あれ、先生?どうかしたの?」
「なんか熱かもって。オルト、スキャンして」
「はーい!スキャンします……監督生さん、じっとしててね」
スキャンの結果は微熱。熱出て悪化したら大変だしゲームは中止。片付けようとする僕の手を掴まれたけど、後ろの圧に気づいてほしい。拙者が死ぬんですけど。
「いやいやいや本調子じゃないのにダメでしょ。まだ微熱なんだからすぐ治しなよ」
「……先生のせい」
「悪いことを呟くのはこの口か?とっておきの苦い良薬を出されたくなければ今日は大人しくするんだ、仔犬」
「むうむう!」
思いっきり口を手で摘まれてる……。
「主、父が看病してなるから早う良くなれ。来週は小てすとなるものもあるのだろう?それが終わってからゆっくりげぇむをすれば良い」
「ん〜……ととがそう言うなら…」
渋々、といった様子で諦めたっぽい監督生氏はお菓子はもちろん駄目とクルーウェルに取り上げられてものすごくしょんぼりしてた。
「主よ、父がとっておきの夕餉を作ってやるからそう悲しむな」
「そうだよ、元気になってみんなで食べたほうがきっと美味しいよ」
オルトとグリム氏の必死の励ましもあってちょっと元気になってる監督生の頭を撫でる……ホントだ、ちょっと熱いかも。
それから10日。小テストはちゃんと出来てたと思う。強いて言うならグリム氏が材料を鍋に投げ入れて、「投げ入れるな!」って怒られてたくらいかな。公式も見立ても完璧だったし、グラム数なんからオルトが完璧に仕上げてた。
風邪も治ったし、小テストも頑張りましたってことで今日こそゲーム!と監督生氏に引っ付かれてオンボロ寮に連れてこられた。半ば誘拐ですぞ…。
ゲームのセッティングしたのはいいけどハーツラビュルの陽キャ二人も来るとか聞いてない聞いてない勘弁してよマジで。
「お、イデアも居るのか。甘いモンは好きか?監督生のために作ってきたんだ」
「あんまり甘やかすなって主にクルーウェル先生から言われてるんだけど……ハハ、皆同じなんだね」
ケイト氏に肩をポンポン叩かれて身が縮む思いだ。結局ハーツラビュルのお茶会みたいになりつつも、脳内で修行をしたんだ!という監督生にとことん付き合う。絶対に手を抜くなと釘を刺されたから、こちらも本気で……もうあの使い魔の顔は見ないことにする、怖いから。
「ぬ〜!!!!」
よく分からん奇声を発してジタバタと転がる監督生氏をケイト氏が拾い上げてる……何この図…。
「アハハ、惜しかったねえ〜いい勝負してたじゃん」
「1回も勝てない……」
「僕も兄さんもこのゲームはやりこんでるからね…でも監督生さん、1ヶ月前より上手になってたよ!兄さんの攻撃の回避率が2%上がってたし…」
(ふふ、主……そう拗ねるな)
(拗ねてないもん)
(なんでこの流れで拙者の膝の上に座る!??エ??)
(イデアに驚くほど懐いてるな…まあお兄ちゃんだもんな)
(それ言うならトレイ氏もでは???……何、眠いの?)
(集中しすぎて疲れた…)
(えぇ…なんか寝に入る体勢されてるんですけど……)
(いいじゃんいいじゃんカワイイよ!はい、チーズ!)
(おぉ〜!ケイト・ダイヤモンドさんのマジカメアカウント、監督生さんとグリムさんがいっぱいだね!)
(おや、これは?手元に残すことはできないのか?)
(できるはず!今度印刷して持ってくるね)
(頼む。……ふふふ、お前が写す主は愛いのう)
(ケイト、コガラスマル。見てみろ……もう寝てる)
(誰か拙者を助けて)
(僕も乗っかちゃっおーっと)
(わ〜!カワイイ!)
監督生って言及されてないからもしかしたら審神者同様子供の可能性もあると思うんですが、実際に弟いる組からは大変に可愛がられる気がするし意外とイデアくんはかなりの面倒見の良さを発揮するんじゃないかと。
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