HQ 菅原
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レッツ合宿
*ミョウジナマエ
7月の頭に期末テスト実施。今回は対策をバッチリしたので自信ある。返却されたテストの結果は…
現国 92、古典 90、漢語 88、数学 89、英語 100、化学 85、生物 96、日本史 100、世界史98!
赤点どころかかなりの好成績を収められた。清水先輩にも褒められたし仁花ちゃんにもすごい!って褒められた。
日向くん、影山くんは残念ながら赤点を取ってしまったらしく今週末の合宿は遅れて参加するそう。すっごい凹みようだったから田中先輩が助け舟を出してくれたそうだ。
金曜の夜はお風呂に入ったあと夜に学校に集合しバスに乗る。仁花ちゃんと隣の席だ。…わ、仁花ちゃん手が冷たい…。
「寒いの?私も寒いからもう少しくっつこうよ」
「わ、いいの…?」
いいのいいのと返す。仁花ちゃんとくっついて寝たおかげで安眠できた。ゆさゆさ、と肩を揺さぶられて意識が浮上する。
「……ねむ…」
「おはよう…ナマエちゃん、起きれる?」
清水先輩だ。ぼーっと見てるとほらほら、と頬をムニムニされる。眠い…。1回も起きなかったけど横になれない体勢で寝たからか、あんまり寝た感じがしない。
「起きます……」
がんばれ、と起こされ仁花ちゃんと手を繋いで歩く。まだ日が昇ってすぐくらい‥5時とか6時とか、そのへんの時間ぽい。たしかにわざわざ埼玉の方まで来ただけあって涼しいかも…?
「かおあらいたい…」
「分かる…私歯も磨きたい…」
「なんならお腹すいたしおにぎりたべたい…」
「ふふ、2人ともだんだん起きてきたね」
もう少し待ってください、と清水先輩にことわりを入れておく。顔さえ洗えばもう少ししゃっきりできる。先に体育館に入り、水道を見つけたので顔を洗って歯を磨いてようやく意識がはっきりしてきた。一応日焼け止め塗っておく…汗で流れるから意味ないかもしれないけど。学校の教室を部屋に見立てているらしく、学校ごとに分かれてるけどマネージャーは人数も少ないので皆一緒の部屋。扉を開けるとお姉さんが一杯いる。
「わあ!烏野の子たちだ〜おはよ〜!私梟谷のマネ!」
フクロウ…カラスにネコにフクロウ…意外と動物の名前の高校名ってあるんだな…キツネとかタヌキとか、犬とかもあるのかな…あるんだろうな〜。
「すごい…お姉さんがいっぱいいる…」
「ね、キラキラ…」
「あんたたちもお姉さんでしょうよ…1年生?」
「はい、2人ともマネ入りたてです。不慣れですが…よろしくお願いします!」
やっぱ先輩たちの貫禄ってマネージャーであってもあるものなんだな…頼りになる先輩が一気に増えた感じがする。荷物をおいて主に練習に使用するコートや食堂、トイレの場所なんかを教えてもらう。
全然覚えきれなくて絶対に迷うだろうなと諦めた。学校ってホテルみたいに外見も内装もほぼ同じ状態が続いてるからわけわからなくなるんだよね…。全く同じだから何階にいるんだっけ?ってなる。
ボトル今のうちに用意しちゃおうか、と仁花ちゃんと水道へ。日向くんと影山くんがいないから個数が減るけど暑くなりそうだしこまめな継ぎ足しが必要そうだ。
「大きい学校だね」
「ね!さっき道案内してもらったけど…私ぶっちゃけもう覚えてないや」
仁花ちゃん、わたしも。
「アララぁ?烏野急にマネ増えたんだ」
頭に重みがやってくるので見上げると赤い。…ってことは…やっぱり音駒の背の高いあの人だった。確か…黒尾さんだったっけな…?
「重いです…」
「久しぶりぃ、オネーサン。元気だった?君もはじめましてだね、俺音駒の黒尾。」
あ、名前合ってた。谷地さんは丁寧に自己紹介してる。黒尾さんは私の頭に組んだ腕を乗っけるようにしてるため、あんまり動けない。その光景を不思議そうに見ている。
「黒尾さん!準備できました!」
うわ、もっと背の高い人が来た。今までで一番背の高い人だ。仁花ちゃん、小さく巨人の密林…って言ったの聞こえた。彼女のワードセンス、本当に面白くて好き。もっと声に出してどんどん発言してほしい。
「澤村先輩呼びますよ」
「げ、警戒してんの?やめてよ〜仲良くなりたいだけなのに…じゃあまたね」
ぽんぽん、と撫でられるので居なくなったのを確認してから手で頭を払うようにしてると菅原先輩と澤村先輩が様子を見ていたみたいで来てくれた。
「すげー顔」
菅原先輩、大ウケしてる。
「谷地さんは初めてカマキリに遭遇した犬で、ナマエちゃんは不機嫌なネコ…あんまり眉間にシワ寄せないの」
不機嫌なネコ…。あんまり顔に出しすぎても良くないし気をつけないと。でも嫌だったから仕方ない。手順を踏んでないし信頼関係も構築できてないのに無遠慮に近づきすぎる人、苦手だ。日向くんはそんなことなかったのにな…。
「谷地さんも…他校の生徒にナンパされたら遠慮なく教えてな、カチコミに行くから」
「か、カチコミ…?!」
「助太刀します」
「ナマエちゃんも!?」
慌てふためく仁花ちゃんが面白い。ボトルを持って体育館へ戻ると澤村先輩が清水先輩にさっきのことを軽く伝えてた。す、と真顔になったと思えば大きな声を出したら駆けつけるから、と言われた。清水先輩が来たら余計に沸き立ってしまう気がするけども…。
暑い。夏の体育館ってこんなに暑いのか…。慣れてない私は完全にダウン。休憩を余儀なくされる。
「はい、ここなら風通りますよ…すごい顔真っ赤…水分取ってます?」
「がぶ飲みしてます…」
武田先生につれられ、木陰になってる渡り廊下に避難。すずし〜…。
「先生たち、暑くないんですか?」
「そりゃあ暑いよ…ただ僕たちは君たちよりも動かないで監督してるからね。一番動いて熱中症の危険があるのは選手だけど…裏で駆け回ってるマネージャーの皆も同じくらい気をつけないと。…熱中症ではなさそうだね、冷えぴた貼る?」
「貼りたいです…プールも入りたい…」
「わ〜、いいねえ」
冷えぴたを貼ってくれるのでお礼をいう。ぼーっとしてた頭が少しスッキリしてきた気がする…。補水液を飲みながら15分ほど休憩して、武田先生の許可をもらって戻る。ちょうどペナルティが終わったタイミングらしくて西谷先輩に声をかけられる。
「お、帰ってきたな!平気か?」
「盛り返しました!」
「冷えピタつけといてよく言う……」
月島くんにボソリと言われる。いち早く気づいて武田先生に声をかけてくれたのは彼だ。月島くんは周りをよく見てる。さっきありがとうと声をかけるとフラフラされる方が邪魔だからと返ってくる。じゃ、邪魔……
「マネばっか心配してっけど自分やチームメイト、他校の生徒も気にかけてやれよ。監督するのも限度あっからな…今年は猛暑酷暑って騒がれてる、都内よりマシだろうが7月にしては暑い。休憩回数増やすから全員水分補給はしっかりな」
コーチがそう言い意識が引き締まる。お手洗いとか、移動中の道とかちゃんと見回るつもりで移動しよう…!
暑さに慣れ?休憩も多く挟んでもらって午後。誰かが道で倒れてる。
「た、大変だ…!!!」
音駒の人なのは分かる。名前が分からない。でも当たり前に大きいし、担いでいくなんて無理だろう。こういうとき誰を真っ先に呼ぶべきなのか…。色々考えてるといつの間に目が開いてることに気づく。
「…慌てすぎ」
むく、と起き上がった猫みたいな人は小さく笑ってる。げ、元気…なのかな?
「元気だから大丈夫。床冷たいから寝てただけ…」
絶対に変な人だ。暑いからって綺麗かわからない床に寝転ぶかな…?水を被るとか他にもあるだろうに…。
「黒尾さんの想いびと」
「想い人かどうかは…ミョウジです。」
福永さん、と名前を教えてくれた。ほんとに涼んでただけなんですよね?と声をかけるとうんと返ってくる。黒尾さんに返しに行こうと思い隣を歩くと、私こそ体調大丈夫なのかと尋ねられる。
「冷えぴた貼ってるし顔赤い。さっきフラフラしてたし…あ、黒尾さん」
「お〜福永、お前どこいんのかと思ったら…」
「床で寝てて倒れてるのかと思いましたよ…」
「また床転がってたのか…初見の人びっくりするから気をつけなさいヨ」
え、定期的に転がってるの?!止めたほうがいいのでは…?と思い黒尾さんを見やると顔にだだ漏れだったのか止めてもやるのよコイツは、と言われる。
「それより…オネーサン、ナマエちゃんって言うのねェ…体調大丈夫?」
「なんか…皆に確認される…もう平気です。夏の体育館があんなに暑いって知らなくて」
誰から名前を聞いたんだろう?と思いつつまあ心配してくれてる人に無下な態度は取らない。ジリジリと近寄られてる感じがするので手をバツにする。
「黒尾さん、ちょっと近いです…」
「どのくらいならいい?」
どの…?普通に話せる距離くらいと伝えると分かったと言われる。ほんとに分かったのかな…そう訝しげに黒尾さんを見てると仁花ちゃんに呼ばれる。
「ナマエちゃん、お昼ナマエちゃんの好きなおにぎりだって…あ、お邪魔でしたか!?」
すごい動き…邪魔じゃないよと返して、福永さんを送り届けてたと付け加える。
「なんの具かなぁ」
「たしか梅干しはあったよ」
やった!ルンルンで食堂に向かう。もうちらほら食べ始めてる人もいる。人数が多いからズレて食べるように言われて壁を見ると烏野は先のグループ。ビュッフェスタイルのようにおかずを盛ってくスタイルらしい。
「あれ、ナマエちゃん…?おかずとかいらないの?」
「おにぎりだけでいい〜なんにしよっかな…??」
ぽん、と肩を叩かれ振り返るとにっこり笑顔の澤村先輩。あ、なんか嫌な予感する…!
「スガ、なんかいまおにぎりだけでいいとか聞こえた気がしたんだが気のせいだよな?」
「おう、気のせいだべ」
「ミョウジさん、ここ最後にくるとこだから谷地さんのとこ戻ろうか。ちゃんとバランスよく食べれるよな?」
「ヒェ……はい!!!」
仁花ちゃんのもとへ音速で戻る。後ろでおかず何取るかずっと見られて手が震える。
「肉は?」
「う……いらない…」
「いるよね。はい次」
生姜焼きをトレーに載せられる。サラダやらなんやらあってめちゃくちゃ重い…!
「うう…清水先輩〜〜っ!!!」
「だめ、食べないと倒れるから」
味方が誰もいない…!!!オレンジまでつけられてものすごい量だ。普段の2食分くらいある、と呟くと東峰先輩に2度見された。なんとか胃の中に収納する気持ちで食べ進めるけど普通に量がキツすぎる…一つのおかずのお皿がデカい。
「大地、流石にキツそうだべ…なんか片付けてやろうか?」
菅原先輩…!神様…!!お肉を渡すとそれは食え、と言われた。食べかけで申し訳ないけどサラダもキツイ、と伝えるともらうよとお皿が回収される。
「え…ひとくち…!?!え…??!蛇か何か…?」
「人間ですけど〜!食い盛りの高校生ナメないでよね」
私も食い盛りの高校生のはずなんだけどな…おかしいな…私の5口分がひと口で消えたぞ…?もはやカービィみたいだった。あとは…生姜焼きにしれっといるピーマンを菅原先輩のお皿へ移す。あと人参もいらないな…。
「……ピーマンに人参に?へえ、トマトも嫌いなんだ…これはりくくんにチクらざるを得ないな〜」
なんとも楽しそうな菅原先輩。本当にチクりそうだからやめてくださいよ…とトマトだけ回収し直す。
「野菜好きじゃないですもん」
そう言うと今度は仁花ちゃんが驚いてる。その体はどこから…!?と言われるので、おにぎりだよと答える。
「誇らしげに言うんじゃない…少しいろんなの食べないとさっきみたいにバテるぞ?」
そう澤村先輩に言われると確かに…倒れて迷惑かけたくないし…善処します、と返す。やっとのことで食べきったから体がずっしり重くなった気がする。
「くるしい…」
「ナマエちゃん、健康になろうね!」
仁花ちゃん、私はすこぶる健康だよ?学校でやる検診も引っかかったことないよ?と返すけど、偏食はだめ!と怒られてしまった。牛乳やら何やら苦手で飲んでこなかったからか人より骨細い気がするし…。でもいまからやったって遅いのでは?と思いつつ、一度主将と副主将に見られてしまったからしばらく監視が光るはずだし…この合宿の時だけでも頑張らないとな。
(だ〜!!!無理食べられない食べたくない!!!)
(何をそんなに騒いでるわけ?……うっわ…小学生みたいな残し方してる)
(月島くん、ここぞとばかりに楽しそうなのやめてよ…だって嫌いなんだもん無理ー!…あ、影山くんブロッコリーあげる)
(こら!!!)
(武田先生呼ぶぞ)
(ひぃん……怖いよお…)