HQ 菅原
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横取りはだめ
*ミョウジナマエ
菅原先輩に教えてもらった運動公園に向かう。りくも先輩にお手紙を書いてきたらしい。どんな内容なのかな?とか、試合に出てないことを不満げに思っていたりくの様子から意図せずとも責め立てるようなこと書いてないか少し心配でそれとなく探りを入れるようにしたんだけど、ねねは見ちゃだめ!と教えてもらえず。でも適材適所、の説明はしたし…理解してくれたと思うのでこればっかりはりくを信じよう。
2階席になるからスカートじゃなくて膝上のパンツで。今日はまだ少し肌寒いからストッキングと白い靴下をはく。上の部分がちょっとだけルーズソックスぽくなってて、ヒザ下からはピタッて普通の靴下なのにシルエットが可愛いんだよね。
黒のパンツだからピンクの薄手のニットを着る。そろそろ髪の毛少し切ろうかな〜。
いつもの朝のとおり軽くお化粧して、髪の毛サラサラにしてりくと車にのる。帰りはゆっくり歩いて帰ろうか、と話してると体育館につく。いつも学校の体育館だし、ジャージで見に行ってるからちょっと緊張するな…。
お母さんにお礼を言って体育館に入る。2階に行くには…ここか。おお、なんかOB?ぽい人も見に来てる。やっぱ因縁校と縁がつながって…っていうのは凄いことなんだなあ。真っ赤なユニフォームと、真っ黒なユニフォーム。
「おお〜!」
りくが大興奮で跳ねてる。背の高い人が多いなあ、真っ赤な……おとこま…?いや、ねこまって読むのか。一番の背の高い人とばち、と目が合う。目が鋭い人だ。
何度も何度も試合をして、なんというか…粘り強い?音駒に烏野は攻撃が決まらず全敗だった。惜しいな〜という場面がたくさんあった。目に留まるのは楽しそうな日向くん…あんなにやってまだやろうとしてる、無尽蔵だ…。
「りく、どうだった?」
「見てて楽しかった!…ぼく、ねこまの弱点分かったよ」
「え、ねねに教えてよ」
「ひみつ〜」
得意げなんだから…。新幹線の時間もあり、コートの片付けが始まる。下から清水先輩に声をかけられるので手を振る。
「ぼくもいるよ〜!!」
「ふふ、りくくんもありがとう」
うわど美人…周りがキラキラして見える。OBらしい人たちにも一応会釈をして下に降りる。
「りくが渡す!」
「はいはい…振り回しすぎないでね?崩れちゃうから」
手紙と一緒に渡す!と意気込むりく。菅原先輩はどこだろ…と見渡していると肩を叩かれる。
「……音駒の…」
「こんにちは、オネーサンも烏野のマネ?」
「仮、かな…?」
そうなんですね、とニコニコと言われる。なんだろう…?
「よかったらさ、「お兄さん、ねねにそんなに近寄らないで!」おわっ、びっくりした…ゴメンて、そんな警戒しないでよ」
「りく、いきなり大声出しちゃだめだよ…あと…ふっ、ふふ、にらみすぎ……」
警戒心を表に出しすぎなりくを宥めると菅原先輩がやってくる。
「菅原くん、ねねが攫われちゃう」
りくが大きな声でそんなこと言うもんだからいろんな人の視線が突き刺さる。
「攫わない攫わない、連絡先交換しようよってだけ」
「連絡先…?」
「オネーサン、タイプだから」
え、と変な声が出る。
「ちょっと、じゃあ尚更ダメ!この子は烏野の子なんで〜」
後ろにぐい、と腕を引っ張られる。ナンパ……だよね?!こんな率直なナンパされたことなくて恥ずかしすぎて顔が暑い。
「スガ、黒尾も…。一番困ってる存在ほっぽって睨み合うな!」
「…素直に恥ずかしいです…」
「ねねはお兄さんみたいな人タイプじゃないよ」
「りく…!!!頼むから静かにして…!」
「ご参考までに聞きたいなあ?」
「だめ〜!…菅原くん、はい!りくお手紙書いてきた!」
「えっ、手紙??ファンレター?」
「ファンレター!」
ファンレターだったの!?そりゃ中身教えてくれないわけだ。りくがファンレターを出すなんて、ミッキーに次いでだから、人間に出すのは初めてだな…。
「あと、レモンのドーナツ」
「昨日の?ありがと〜!神棚に置いてから食べるよ」
そういう菅原先輩に普通に早めに食べてください、と告げる。手作りで防腐剤とか入れてないし腐っちゃうから。
*菅原孝支
おお〜!とりくくんの声が聞こえた方を振り返れば、私服のナマエちゃん。待ってめっちゃ私服かわいいじゃん…ズルくない??心なしか輝いて見えたし、めちゃくちゃ心臓バクバクした。
音駒との練習試合が終わり、片付けているとナマエちゃんが絡まれてる様子が見えた。近づくとりくくんがナマエちゃんが攫われちゃう!とか言っててなんだ?と見ていれば音駒のキャプテンがナマエちゃんをナンパしてた。
「オネーサン、タイプだから」
半ば俺を見ながら言い放ったキャプテンの…黒尾を睨みつける。ナマエちゃんの腕を軽く掴んで引き寄せてナンパを阻止してると、完全に見世物になってしまっているため大地に怒られる。ナマエちゃんを見ると恥ずかしい、と顔を真っ赤にしていた。
りくくんから俺への手紙とナマエちゃんが作ったドーナツを一緒に渡される。可愛くラッピングしてあってお店のものみたいだ。すっげー美味しそう…。
体育館の入り口に戻っても黒尾がナマエちゃんをナンパし、りくくんによってガードされてた。ナイスすぎる…!なんて心強いナイトなんだ、と思う反面黒尾に言い放っていた「お兄さんみたいな人タイプじゃない」の続きが聞きたい。 ナマエちゃんってどういう人が好きなんだろ…。
行きは車で来て、帰りはゆっくり歩いて帰ると言う二人と一緒に学校まで歩く。手紙の中身も気になるし、ドーナツも早く食べたい。
「さっき…凄かったな」
「影山くんまで見てたの…?今すぐ記憶から消してほしい」
「あれナンパ?ミョウジさんロックオンされてたね〜」
日向と影山がそう言うと、ナマエちゃんはまた顔を赤くし始める。ちょうどいい、旭と西谷も挨拶しなよと二人を引き連れる。
「あ、こんにちは…?」
「おう、スガさんからマネ候補って聞いた!俺は西谷夕!ポジションはリベロ!よろしくな!」
「西谷先輩…はい!」
「俺、3年の東峰旭…よろしく。」
「旭、声小さい」
「いや普通普通!!聞こえたよね?…ね?」
「ばっちりでしたよ、東峰先輩」
そうやって自己紹介しあってると烏養さんに新入りのマネか?と聞かれるので、予定ですと答える。不思議そうにする烏養さんに武田先生が説明してくれる。…あ、ほんとだ。ナマエちゃんの言うとおり、りくくんは烏養さんには少し顔がこわばってる。
「ねえ、さっき言ってた神代さんのタイプの人、こっそり教えてよ」
縁下がニヤニヤとこっちを見ながらりくくんに耳打ちしてる。わざとだな…。
「え〜?ダメ!」
「…りく、誰って言おうとしてるの?ねねは不安だよ…」
そうナマエちゃんが溢すとナマエちゃんには耳打ちしてる。答えを聞いた途端ナマエちゃんは大笑いしだす。
「ふっふ…今は流石に違うよ」
「え〜!?…なんだ、違うんだぁ」
「それはねねが小さい頃だね」
「小さい頃は誰が好きだったの?」
「セーラームーンのウラヌス…って言っても通じるかどうか…分かります?」
「え、俺わかる!かっこいいよね」
まさかの日向が挙手。話を聞けば妹がいるからプリキュアも一緒に見てた時期があるとのこと。影山と案外うまくやれてるのは下に妹がいるからなのかもな…。
こっそりあとで検索してみると、セーラームーンと言われるからには女の子…であるはずだけど、めちゃくちゃハンサムなイケメンが出てきた。キザっぽい性格らしく、確かにファンが多いようだ。……でもま、小さい頃の話だからね!俺にもチャンスくらいはあるはず…と信じたい。
合宿が終わり、ミーティングをして片付けして家に帰る。帰って胃の一番にドーナツの袋をあける。レモンの爽やか匂いがする。うまそ〜…!
甘すぎないし、しっとりしてるし超美味しい…!レモンっていうところがいいな…ぺろりと食べ終えてしまって、手を拭いてファンレターを開ける。
俺小学6年生の頃、こんな字きれいだったかな。そう思いながら読みすすめていくと、適材適所という言葉が目に入る。練習試合を見に行っても俺じゃなくて影山が出ていたことにどうしても納得がいかなくて、姉であるナマエちゃんに気持ちをぶつけた時に教えてもらったと書いてある。
『ねねはコンサートでクラシックは弾けないけど、りくや皆が好きな曲を楽しく弾ける自身はあるよって言ってたねねの適材適所って言葉をすが原くんに知ってほしい』
まるで自分の決意を見ていたようなタイミングで差し出された手紙を皺にならなように強く握る。
『ねねもりくも、すが原くんのバレーを楽しみにしてるね!頑張ってね!』
激励の言葉に胸が熱くなる。
(りく、菅原先輩から連絡きたよ)
(ファンレター、ほんとに嬉しかった!って。よかったね)
(早っ!やった〜)
(ドーナツももう食べたんだって)
(ねねのドーナツ美味しかった)
(今回はかなり上手にできたからね)