HQ 黒尾
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試練
*ミョウジナマエ
ぽた、と何か垂れたのは分かった。
「………もしかして……鼻折れた?」
「イヤァアアアァアッッッ!!!!ごごごごごめんごめんごめんっっ!ナマエちゃんごめんっ!座ろ!?!落ち着こう??!」
選手である木兎くん、そして私もドームツアーのバックダンサーとしての仕事がオフの日、赤葦くんと鉄朗くん、研磨や夜久くんなんかが集まってワイワイバレーをしてるのを隣で見ていた。
すごい速さで流れてきたボールに避けきれなくて顔面からボールを受け止めた。威力がすごすぎて尻もちついて、フラフラする頭を抑えて立ち上がったら多分鼻血…?が出てるっぽい。私より何百倍も慌ててる鉄朗くんがこちらへ半泣きでやって来る。
ていうか鉄朗くん、なんかすごい悲鳴あげてなかった………??!ポタポタと鼻から垂れる液体を確認すると、やっぱり赤い。鼻血なんて小学生ぶりかも。
「上向かないでここ手で抑えて?あかーし、ウェットティッシュかなんかある?」
「あ、ります……あとティッシュ、はい」
「とりあえずクロ落ち着きなよ」
「ナマエちゃんの顔の骨歪んじゃったかもしれない……」
「いくら俺でもそんな威力のボール打てねえって!ほっぺとか痛い?アイシングあてねえと……俺係の人に貸してもらえるか聞いてくる!」
さすが現役選手、こういう怪我には慣れてるのかテキパキと処置して出入り口の方に走っていった。
「ふ、は…鉄朗くん、すごい悲鳴だったね…」
「いやいやいや全然面白くないから、女の子の顔に傷なんてつけてもう俺めちゃくちゃ凹んでるから今」
「まだ傷になるって決まったわけじゃないでしょ……ナマエ、ふらついてたけど頭にも当たった?」
「うーん……ここらへん?かなあ」
こめかみから頬、鼻がメインに当たった。目を瞑ったのは間に合ったみたいで、ダイレクトに当たるのはなんとか免れた。いまさらズキズキしてきたので目を瞑る。人体は思い込みで出来てる……ってどこかで読んだ。
ボールがぶつかって、血管?が傷ついたりして出血してる鼻と目の真ん中あたりの血管を塞ぐイメージをしてみる…これで血が止まったらいいんだけど。
「あ、頭痛え?どうしよ、脳外科とか行くべき?CTとか」
「クロ、落ち着きなって……意識はしっかりしてるし、倒れたりして頭打ちつけたわけじゃないんだから。少し様子見たほうがいいけど」
「黒尾さんでもパニックなるんですね」
「なるでしょ!こんな!細い!華奢な子に!ぼっくんの流れ弾当てたのよ!??!」
「黒尾うるせえぞ……余計頭痛酷くなるだろ」
思い思い皆が会話してるのをぼーっと聞き流す。少し冷たい手が繋がれる……研磨の手だ。
「ね、平気?……あ、帰ってきた」
「アイシング貰ってきた〜!……だいじょぶそ?」
「様子見てるけど……ナマエ、痛い?横になる?」
「そこまでじゃない……片頭痛みたいな」
木兎くんにお礼を言ってアイシングを受け取る。係の人も心配で様子を見に来てくれたようで、目を開けるとこっちを覗きこんでる。
「さっき目を瞑ってたのは鼻血が止まるように念じてたの」
「いきなり黙ってそういうことしないでよ……ビビった」
「プラシーボ効果を狙ってたんだもん」
「クロが使い物にならないくらい心配してるから……椅子座ろ……クロ」
「はい、お嬢さん失礼しますよ」
ひょい、と持ち上げられてちょっと驚いた。鉄朗くんによりかかりながらされるがままでいると椅子に降ろされる。その後も30分くらい様子を見て、鼻血も止まったし打ち付けたことによる頭痛も収まった……けど少しでも動こうとすると左右にいる鉄朗くんと研磨から制止されて怒られた。
「完全復活」
「ナマエちゃんごめんね?俺楽しくなっちゃって……」
「クロが上げれなかったのが悪いよ」
「え、俺?!……くそ、だいぶ鈍ったな…」
本当に悔しそうにそう言うから鉄朗くんの背中を撫でる。その日は帰っても絶対安静!自主練禁止!早く寝ろ!と鬼のように連絡が来た。
*黒尾鉄朗
俺の膝の上ですやすやと眠る可愛いナマエちゃん。大人っぽくなったし、めちゃくちゃ可愛い。あどけなさもある表情を見てると、初めて出会った日を思い出す。あんなに警戒されてたのにこんな……膝の上で寝てくれるようになるなんて。抱く感想がまじで猫。
でもまぁ?俺の側が安心できるってことだろうし??全然悪い気はしませんけどね。可愛いナマエちゃんの頭を撫でる……なんかナマエちゃん、どこからでもいい匂いする。グリグリと頭頂部に頬ずりする。
「……ん、やば……寝てた」
「寝ててもいいのに」
「寝ないよ……」
そう言いながら寝返りを打つようにこっちに向き直すナマエちゃん可愛すぎる。ぎゅ、と抱きしめる力を強くして首筋に鼻を埋める。最近香水変えたって言ってたからか、前と香りが違う。
「ふふ、くすぐったいよ」
「いい匂いするから……どこの香水?」
「前に一緒にお洋服見に行ったとこ…塩の匂いなんだって」
へえ、あそこか。すっっっげえ高いブランドのとこでひっくり返りそうになったのは覚えてる。塩……珍しいな。香水っていえば石鹸系か、フローラル、ウッド系みたいなイメージ。
「いい匂い」
「でしょ……ふ、ふふ……」
首筋や脇腹しっかり弱いナマエちゃんが身を捩って笑う。かわいい、丸いほっぺに唇を落とす。意外にも清いオツキアイをしてるから、キスの先はしたことない。……なんとなくの直感だけどナマエちゃんが怖がってる気がする。
「……あら、顔真っ赤で」
「ぅ……あんま見ないで…」
「やぁ〜だ……ふは、可愛い」
あっという間に耳まで真っ赤になってる。すっごい照れ屋さんなのに、不思議なことに振り付けで相手の男とキスしてない!??!って距離感になってもそれは平気なんだとか……俺はやきもきしてるけど、それは相手の男がナマエちゃんの眼中にないってことで。それはそれで気分はいい。
「ね、キスしてもいい?」
やだって言われてもするけど。
「う、うん……」
ナマエちゃんの小さい手を優しく握りながら体を倒す。俺もだけど、やっと二人ともキスに慣れてきたと思う。最初辿々しすぎて息もうまくできなかった。こう見えても片思い拗らせて5年、俺もナマエちゃんも全然経験がない。
ナマエちゃんと出会う前に付き合ってた初カノはいたけど……キスも一回くらいしかしてない。そういえば2ヶ月くらいとはいえ付き合ってた元カノがいるって知ったときのナマエちゃんの反応、すっっげ〜可愛かったな……。
「っふ、…んぅ…」
「かわい……もっと口開けて?」
深くすればするほどナマエちゃんは俺にしがみつくように手を握るのが強くなる。それが全然痛くもなんともなくて嫌でも体格差を思い知る。気を抜いたらまじで潰しちゃいそうだ。指を絡めて親指で手の甲を撫でるとそれだけで手が震えてる。
「ん、む……ちょ、鉄朗く……んっ?!」
「も〜ちょっとだけ……」
やばい、歯止めが効かない。下半身に集中しかける熱に気づかないふりをしながら、ふにゃふにゃになるナマエちゃんの背に腕を回して頭を支える。顔真っ赤で可愛い……ちょっと強気な可愛いつり目がへにゃりと垂れ下がってる、俺だけしか知らないナマエちゃんの可愛い表情。
「っふ、はぁ……っ…」
夢中になってキスしすぎた……唇を離すと俺に頭を預けてくる。くたくたにさせちまったみたいで罪悪感が募る。
「ごめん、大丈夫?」
「っ!!」
顔を覗き込むようにして声をかけたら物凄いナマエちゃんの肩が跳ねる。あれ……?何だその反応、知らないぞ。涙目のナマエちゃんに半ば睨むように見上げられて腰がズクン、と疼いた。
「〜〜っ!もう、ストップ…!」
「大丈夫?って聞いただけだよ……もしかして」
確信を得て耳元に顔を寄せる。ナマエちゃんは石みてぇにピシッ!と固まってる……分かりやすすぎて可愛い、何この子???どんだけ可愛いの??
「耳、好き?」
わざと息をかけると大袈裟なくらい肩が動いてる。へ〜そっかそっか、耳敏感なんだぁ……ふぅん???
プイ、と反対側向いたナマエちゃんの行動が答えだろう。
……てか、反対側向いても耳は弱いんじゃないの??焦ってるのか墓穴を掘ってるナマエちゃんには言わないけど。軽く口付けるとまた肩が跳ねる……ほらやっぱり、どっちも弱いんじゃん。
「ま、って…鉄朗くん」
「ごめん、嫌だ……あは、震えちゃって…かわい」
背中仰け反ってるじゃん。そんな弱いんだ……。まあ確かに?最近のエロサイトでもASMRで耳舐めとかあるもんな……年ごろのオトコノコなので覗いたりはするわけですよ。買ったり見たりはしてないからセーフセーフ。健全なのでね。
「まって、だめ……も、だめ…ッ!!」
すんげ〜顔真っ赤。りんごみたい……あ、首筋鳥肌たってる……か、可愛い〜!!そんな弱いんだ。
「ん〜?すっごいキモチいい、もっとしてって顔してますけど?嘘はよくないよ、ナマエちゃん」
軽くキスしてただけ、から筋に沿って舐めあげると仰け反って震えてただけのナマエちゃんが甘い声を漏らしはじめる。……やば、余裕で勃つ。痛いくらいなんだけど。
「しー……下に聞こえちゃうから」
「だっ、て……っ!」
「静かにね?」
そんな意地悪言いながら手は止めない。片方の手でもう片方の耳を触りながらちゃっかり逃げられないように愛撫していく。たまに首筋に吸い付いて様子を見ると……嫌がってはねーかな…恥ずかしがってはいるけど。
そうやって耳がふやけるんじゃないかってくらい舐めてキスして、ナマエちゃんの体から完全に力が抜けた。……くそ、加減できる気がしねえ……下にばあちゃんたちいるし……今日はやめとくべきか??けどコレはあまりに生殺しすぎる……
そうやってくたくたのナマエちゃんを抱きしめながら考えてると、爆弾発言が落とされた。
「……し、しないの…?」
「……………は???」
(う、いや、だって……)
(あのね、お嬢さん。何言ってるか分かってる??え、煽ってる?)
(か、確認しただけ、じゃん…!)
(………嫌じゃねぇの?怖いとか…)
(こ、怖いよ、痛いって聞くし……は、初めてだから……)
(…俺試されてる?)
(……私じゃそういう気ならない?)
(ならないわけなくない?…あーもういい、止まってやんね。ぶち犯す)