HQ 黒尾
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同時視聴
*黒尾鉄朗
往来で喧嘩をし始めたナマエちゃんと研磨。どう収集つくのかなと思ってたけど意外にもナマエちゃんが研磨を思い切り抱きしめて終わった。びっくりした研磨も怒りが引いて、ナマエちゃんも涙がすっ込んでごめんなさいの握手して終わってるのすげー可愛かった。
『たまご、まぐろ、ぎゅにゅ、ハム、のり』
『ねえねえ、チョコは?』
『チョコなし』
素早い研磨のNGにえ〜!!と不満の声を上げながらもかごは店員さんが持っていき、サイフからお金を出して袋に入れ帰り道へ。
「引きずってるねえ」
「卵ダメにしそう…」
すると意外にもそれに気づいたのはナマエちゃんだ。左手をまっすぐあげてストップをかけてる。
『つかれた?』
『たまご、ズリズリしてる』
『われた?』
『かろうじて……』
ぽろっと出てくる単語が面白い。大人の会話を拾って覚えた単語なんだろう。
『けんまのリュックにたまごはいる?』
『はいる』
『ナマエのリュックにぎゅうぬ入れる』
研磨もナマエちゃんも牛乳、が言えてなくてすんげー可愛い……舌っ足らずなんだな。卵も牛乳もカバンからはみでてるけどぎりぎりまでチャックを閉めて、落ちないようにしてる。
『ナマエ、おもくない?』
『おも〜い』
『手つなご』
おお、さらっと他の食材が入ったレジ袋は研磨が持ち上げている。紳士〜!とコメントが溢れてる。
『今日なにやるんだっけ?』
『ひな祭りだよ、あとこどもの日のやつ』
『おひな様と、こいのぼりのやちゅ?』
つ、も言えてないナマエちゃんすんごい可愛い。こんなに一気に可愛いナマエちゃんを摂取してキャパオーバーなくらい。
『そうそう…ケーキもあるって』
『りんごのやちゅ?』
この頃からアップルパイが好きなのか。確かに研磨のママが焼くアップルパイは本当に美味しい。
『うん、ロールケーキもあるって』
『ロープ…???』
『ロール』
『ロープ』
可愛い。3回くらいやり取りしたあとに明らかに研磨が諦めた表情をしていたのも可愛くて笑える。
袋であしもとの石が見えなかったのか、研磨が盛大に転ぶ。思い切り地面にいったのでこれ相当痛いはず。
「……けんま、けんま」
誰がどう見ても泣くのを堪えてる表情の研磨にナマエちゃんがしゃがみこんで手を取る。手のひらはそこまで擦りむいてないようだ……それを確認した上でナマエちゃんが研磨の頭を撫でる。
『よしよし』
「うわ、珍し〜研磨が泣くなんて」
「痛そうな転び方してるもんね」
当人は恥ずかしそうに目を細めてる。テレビの中の研磨は無言でポロポロと泣いてる。ひたすら泣き続ける研磨の頭を撫で続けるナマエちゃん、これまたしれっと研磨の手から残りの食材の袋を受け取り、刺し身などが平気か確認してる。
『まぐろ平気だよ』
『ぅん』
『けんまは?』
『へいき……かえろ、くらくなってきた』
泣きやんだ研磨にスタジオでは拍手。また二人で手を繋いで帰って、家につく頃には真っ暗になっていてナマエちゃんのママは心配そうに路地に立ってる。
『ママだ』
『おかあさんもいる』
『おかえり〜!暗くなっちゃったけど平気だった?』
『けんまカエルみたいになってた』
全員?のカエル発言はさておき、その後はちらし寿司やら買ってきた刺し身とか牛乳で作った二人が好きなグラタンが出てきてナマエちゃんと研磨は両手を上げて喜んでる。
『けんま、あーん』
『ん』
研磨の口の前まで持っていって自分で食べてる満足気なナマエちゃんにムスッとした研磨がナマエちゃんの右手を掴み食べさせてる。
「ナマエこの意地悪好きだったよね」
「えぇ?そんな言うほど?」
「中学くらいまでやってたじゃん……プリンとか」
やられた方は覚えてるんだよ、とジト目の研磨に睨まれる。俺もやったことあるから肩身が狭い。
「俺まで巻き込まないでくれます?」
「クロにもやられたからね」
「被害者の会設立しちゃう……黒尾くん手を組もう」
笑い合ってるとあれから16年…とアナウンスが流れる。ナマエちゃんの紹介映像として、この間の宇多田ヒカリのコンサート映像が流れる。スタジオ中から驚きの声が上がってる。俺らも驚いたハイトーンの可愛いナマエちゃんがアップで映る。その後、研磨の家にナマエちゃんと研磨が揃ってアップルパイを食べてる映像に変わる。
『19歳になったナマエちゃんと研磨くん、すっかり大人になりました!』
ナレーションはそうやって締めるが、スタジオの芸能人たちはびっくりしたままだ。まあ大学生で株トレーダーと企業も考えててYouTuberやってるのとダンサーってなったら驚きもするよな…。
「これめちゃくちゃ恥ずかしいね」
「ほんと……クロ、ナマエなんか飲む?」
「ジャスミンティーあったよね?それ飲もうかな…あ、いいよ取ってくる」
「じゃ俺も行ってこよ」
一旦研磨の部屋から出てキッチンの方へ二人で向かう。リビングでは研磨のママたちが見てたみたいで号泣してた。
「も〜恥ずかしい……」
「ハムソーセージおいしそ〜」
真似して歌うと全然怖くない表情でキッと睨みつけられる。可愛いだけなのに。
「黒尾くんも揶揄わないでよね」
研磨の分も飲み物を受けとって部屋に戻ると、研磨が何か準備してる様子。ナマエちゃんと顔を見合わせて声をかける。
「何かするの?」
「マリカーリベンジ」
「……研磨強いじゃん、ハーンーデ!ハーンーデ!」
「……じゃあ…スタートから10秒スタート地点から動かない縛りはどう?」
おぉ〜、結構思い切ったハンデつけるじゃん。コメントを覗き込むとそれで勝てたらすごい、と流れてってる。ナマエちゃんも俺も、そこまで下手じゃない。それこそ中学の頃とかはボコボコにされまくったから鍛えられてはいる。
久々に3人で並ぶ。
「ちょっと、オレ真ん中とか無理。ナマエ右折左折するとき体曲げてくんだもん」
「え?曲げてないよ」
「いや、曲がってるよいつも…気付いてなかったの?」
俺もウンウンと頷くとナマエちゃんの顔がみるみる真っ赤になっていく。可愛い〜、気付いてなかったんだ。
「今回は証拠に残るし楽しみだね」
カメラを指差して笑うと研磨も吹き出してる。研磨が真ん中からナマエちゃんと右側に移動し、俺らで挟む方に座る。
「ま、まってよ…これ研磨の……領域というか…所有の…アレじゃん」
「チャンネルって言いたいの?いいよ、俺映ってない訳じゃないし」
「領域wwwwwンッフ…ッ!!」
ナマエちゃんのワードセンスに笑ってると笑わない!と膝を軽く叩かれる。全然痛くなくてびっくりしたけどあまりに可愛い。
「じゃ始めるよ…準備いい?」
「おけ」
「おっけー!」
久々の3人でのマリカー。ナマエちゃんには悪いけど本気でやらせてもらおう、彼女も相当負けず嫌いだから手なんか抜いたら怒られるだろうしね。
「んぬぬぬぬっ!!!」
ほらほらほらカーブ左折で思い切りこっちに寄りかかってきてるのに気付いてない。研磨と目が合ってニヤニヤと当人を見るものの、まっすぐ画面を見ていて気付いてないみたい。カーブ右のときも研磨に寄りかかるように体を曲げるナマエちゃんにコメントの流れが早かったのはちらりと見えた。
「……んの、研磨ーっ!!!」
「甘いね」
あ、カミナリ……。
「ぎゃー!!??!ウソウソウソ…!!」
「おっさき〜」
3位に下がったナマエちゃん。ここからの挽回はもうキツイだろう、あとは研磨と俺の一騎打ち。
「……っっだー!!!!また負けた!!!」
「泣きのもう一回お願いします」
すかさずナマエちゃんがそう言うもんだから研磨がケラケラと嬉しそうに笑う。
「あ、先に…ナマエちゃんのカーブ見ようよ、これ戻せんの?」
「うん……ほら、右に左にってすごい傾いてるでしょ」
「ほんとだ………え、私これから一生免許取れない感じ?」
車運転してこれやってたらめちゃくちゃ面白いけどな。免許は取得できないかもしれないけど。その後3回やり直したけど1回も研磨に勝てず。ナマエちゃんも俺も惜しい回はあったから、コメントに慰められてる。
『コヅケンに食らいつく時点ですごい』
『さすが幼少期から揉まれてる二人……』
『コヅケンもだけど二人も相当上手じゃない???びっくりした』
『今日のハイライトは放送見て照れるコヅケン、カーブで体を曲げるナマエちゃん、悔しすぎてひっくり返ったクロさんだな』
「ねえ、これ読めるの?早すぎて読めないんだけど」
「全部は無理だから目についたものに返事する感じ……ほらこれとか」
研磨が指差したコメントは、ナマエちゃんが画面に食いついてるのが猫のようだというもの。
「えぇ?研磨のほうが猫っぽいと思うけど……」
もうコヅケンと訂正するのを諦めた研磨がハァとため息を吐いてる。
「俺もナマエも猫っぽいと思うよ、ナマエは好き嫌い激しいし…ハマったら長いけど冷めたら再熱することあんまないじゃん」
「……そおかな?ダンスは置いといて、そんなに長くハマってるのなんてあったっけ?」
「未だにゲームボーイのあのソフトやってたりすんじゃん」
あ〜〜あの着ぐるみきた動物?が主人公みたいなほのぼのゲームね。確かにたまに見る、アレまだやってたんだ……。
「クロも見たことあるでしょ?アレ」
「おぉ…あれまだやってるんだ」
「可愛いんだもん、キャラが」
「ナマエとクロで怖いゲームやってほしいって」
「嫌だ」
「俺が頼んでるのに?」
おぉ、あざとい研磨だ。コメントの流れも早い。珍しいだろうから盛り上がってるんだろう。
「………興味ないって!ほら!」
「そんなコメントないよ」
あるよ、ないよ!と言い争いが始まった。見てたけど興味ないってコメントは確かにないので、重なって見えたコメントのせいでナマエちゃんが空見したんだろう。
「モニター壊しても弁償しないからね」
「どんだけ暴れるつもりなの…」
「もう、ここにある4個全部叩いて壊すから」
「想像したらめちゃくちゃ面白いんですけど……ギャアアァって壊してくんでしょ?」
「そんなゴリラみたいな動きしないもん」
4個のモニターとパソコン壊すってなったらゴリラみたいな動きしないと無理でしょうよ。ほんとに可愛いんだから。
『コヅケンの特別なんだね』
『表情がいつもの5倍優しい』
『仲いいんだ〜幼馴染って素敵』
『ツッコミとボケの塩梅が完璧』
(じ、じゃあ、じゃあ…えっと…じゃんけん!じゃんけんで決めよ)
(あっち向いてホイじゃなくていいの?)
(じゃあ3回勝負ね)
(俺、ナマエちゃんが負けるに1票)
(俺も1票)
(味方がいないんですけど!……せーの、じゃんけんぽい!)
(あっち向いて……ホイ。はい、俺の1勝)
(ぐ…じゃんけんぽい!…あっち向いてホイッ!ぐぬぬ〜!!)
(じゃんけんぽい…はい、あっち向いてホイ…おぉ)
(じゃんけんぽい!あっち向いて〜ホイッ!!!よし!)
(お〜いい勝負じゃん。ナマエチャンがんばれ)
(フゥー……)
(っふ……じゃんけん、ぽい。あっち向いて………)
(………)
(ホイ。…はい、勝ち)
(……なぁ研磨、机にめり込んで起き上がらなくなっちゃったんだけど)
(ふっ、ふは…!放っといていいよ、っふ……あ〜面白……)