Marco Papa
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あかい髪
「いやだ!」
「なんだよいンなじたばた暴れて…」
今日は赤髪がやってくる日だ。できれば可愛いニアには会わせたくない存在ではあるし、なんとなく…勘だが苦手そうだというのもあり、今日は部屋で大人しく本を読んでいてほしいと話したところ、先の返答だ。
何がそんな嫌なんだと聞けば、今日はエースと甲板で昼寝をする約束らしい。なんつー平和な中身の約束だこと。
「…今日、みんな落ちつかないね。ジンベエがくるの?」
キラキラ、そんな効果音がつきそうな期待の目で見られる。
「来客は合ってるが、ジンベエじゃねえよい。…他の海賊だ」
ジンベエじゃないと告げた途端、分かりやすく眉尻が下がる。少しおどおどしていたが子くじら…ノアの件があってからかなりジンベエは気に入ってるようだ。よく相手もしてくれたしなァ、人魚になる秘訣聞いて困らせてたりしたな。
「…ほかの海賊………ケンカ?」
「フッ、そうじゃねえよい。仲良しでもねえけどケンカしないように話し合いはしてる。オヤジに話があるから来るんだ」
「これで話せばいいんじゃないの?」
電々虫のジェスチャーをしてくるニア、控えめにいってすげえ可愛かった。両手の人差し指を目にしてツノのようにポーズして特徴を捉えている。
「海軍に聞かれちまうかもしれねえからねい、できるだけ会って話しておきたいんだよい」
そう話すと、盗聴というのがまだイメージつきにくいのか耳が良いんだね、とズレた返答に口元が緩まる。
「ニアが……少し苦手そうなタイプな気がしてねい、だから部屋にいてほしいんだが……イゾウとハルタの側にいれるよい?」
まだモビーに慣れきってないニアは、たまに迷子になってる。その迷子の時にはち合わせしてしまうのは避けたい。
「…わかった…」
良い子だねい、と頭を撫でる。
「ハルくん!」
ニアにでっろでろに甘い兄貴の1人、ハルタに任せる。ハルくん、と1人だけ特別な呼び名を得ているハルタはぎゅっと抱きかかえて大騒ぎしている。イゾウとハルタに赤髪に攫われないようにしてくれ、と頼みその場を離れる。
*ニア
今日はおとーさんに会いに来る「海賊」がいるらしい、モビーの掃除で皆かけまわってる。
ハルくんに抱っこしてもらうと甲板に皆集まってきて、こわい顔しててちょっと緊張してきた。
「……」
「ニア?どうした?」
「…なんか怖い…」
「フフ、大丈夫。僕らがいるよ…あ!ただ、オヤジが怒ったときのビリビリ多分来るからそれだけ注意かな〜」
「えぇ…やだ…」
ハルくんをニアもぎゅってするとハルくんが背中を擦ってくれる。
「若ェ衆は下がってろよい!」
マルコの声が聞こえた、と顔をあげると同時にビリビリがやってくる。
「っ!」
「うわキッツ…ニア、離れる?」
「へ、いき…」
「無理しなさんな、あいつ遠慮ないからな」
イゾウに頭を撫でられる。体にうまく力が入らない、おとーさんに怒られる時のビリビリよりちょっと強かったような…
「ふふ、さすがエースと悪さしてよく怒られてるだけあるね、耐えちゃったか」
「……わるぐち?」
「違うよ、褒めてる。でもちょっとしんどいでしょ?」
寝てもいいよ?と言われる。おとーさんの友だち…に近いひと、見てみたい。
あかい、まっかな燃えるような赤が見えた。あかがみって髪の毛が赤いってことなんだ。
「……きれいな色だね」
「…へぇ、熱烈に見てくれる上に口説いてくれんのか?」
遠いのに返事が来てびっくりしてハルくんのお洋服の襟をぎゅ、と掴む。
「白ひげにこんな小さなガキがいるなんてなァ……それに…俺の覇気にも耐えたのか?とんでもねえな…」
目が合う。背中がぞくぞくしてハルくんの手を掴むと、イゾウがニアの前に壁みたいになってくれる。
「ニア、平気…?手が震えてるよ」
ハルくんが手を握り返してくれる。
「オイ赤髪、ウチのクルーに手を出すとは感心しないねェ……容赦なく覇気浴びせやがって」
「イゾウ、おこってるの?」
「大人気ねぇ輩がいるもんでな?気にするなよ」
ハルタとくっついてろ、と言われたのでハルくんに抱きつく。
「口説かれたから見ただけだろ?俺のこと綺麗なんて言うやつ古参では居ねぇだろうからな……んで、誰の子だ?」
イゾウよりも少し大きい。
「オヤジの子さ、僕らと同じ。…あんまり怖がらせないでくれる?ほら、さっさと行った行った」
「冷てェのな…」
「いや、逆によその海賊同士なのに僕らが『よく来たなあシャンクス、泊まっていけよ!なんならモビーに乗れよ!』って熱烈に歓迎してるほうが怖くない?」
「ブッ、確かにな!あっはっはっ!……いい目だ…後で話そうなァ嬢ちゃん」
「…!」
「だから怖がらせるなっての!!!」
よしよし、とハルくんに頭を撫でられる。
「こわい…」
「よしよし、あ〜よく頑張ったねえ」
ハルくんにぎゅとされると安心する。なんだろ……目?がこわい…。
(よう!俺はシャンクスってんだ、白ひげから聞いたぞ…ニアっつうんだな?)
(う、…あの…)
(なんだ、引っ込み思案だな…)
(ま、マルコ…)
(オイ、何してんだよい赤髪…!)
(信用ねーな、自己紹介しただけだっつの!!!)
(泣きそうになってんじゃねえかよい!)
