Marco Papa
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不得意
ニアが白ひげの一員となって早数日。
あまりにもきちんとした教育を受けておらず、毎日何かしらをマリーや手の空いた隊員、隊長たちから教わる日々を送っている。
「今日は何してんだよい」
「文字の練習!」
そうか、文字の読み書きもできねえんだった。ようやくアルファベットを覚え始めたので、読み書きの日々だ。これができれば本読んで暇つぶしすることもできるようになるからねい。
「ニアは物覚えが早くて教え甲斐があるよ、俺の国の文字にも興味持ってね」
イゾウが嬉しそうにそう話す。このモビーの食堂でテキスト広げて勉強する姿が見られるとはな…。
「うお、…あ!やべ!マルコ悪ィそっちにゴキブリいった!」
サッチが申し訳無さそうにそう告げてくるので読み終えた新聞紙を丸めてどこにいるか探る。
「ごきぶり?てなに…?」
「虫の一種だよ、お前さん虫みたことあるか?」
そんな会話が聞こえてくる。蚊や蝿くらいは見たことあるかもねい、案の定知らないと答えるニア。
「……っひぎゃああぁぁあぁ!??!」
どこだどこだと探していると、後ろから聞いたことない悲鳴が聞こえ振り返るともう食堂から出て行ったニアの後ろ姿。呆気にとられていれば、イゾウが大笑いしながらここにゴキブリがいる、と指差す。
「すげえ悲鳴だったねい……ニア!もう倒したよい!」
「いやだ!!!!」
つい笑う。そんな嫌がるかよい。もうキッチンにはいねえよ、と伝えようと近づくと逃げるため、いつかの日みたく追いかけっこが始まりオヤジの部屋まで逃げ抜くニア。
ほんとにすばしっこくて逃げるのが上手えよい。
「なんだ、マルコ…チビも揃って」
「食堂でゴキブリ出てねい、初対面のニアがビビり散らかして逃げてんだよい。…ニア、もういねえよい」
「まだいるよ…!」
「分かんのかよい?」
「うう…モゾモゾしてる…」
ぶる、と震え上がるニア。見聞色の覇気か?とオヤジと予想立てていたが、あながち間違いじゃなさそうだ。ナースが以前使え!と言って結局使ってない煙を焚いて駆除する方法を起用し、ニアはオヤジの部屋に避難することに。
「何が見えてンだぁ?チビ娘」
「色とか…?マルコみたいな人たちはなんとなく形とかが見える」
サッチの隊が大騒ぎしながら駆除が終わり、この際倉庫もネズミ含めて駆除しよう、となり大掃除が始まる。ニア曰く新しく産まれないかぎりは存在が分からなくなったからいなくなっただろう、と結論付けて終了。
汚れ具合や整理整頓ができておらず、半月に一度隊で手分けして大掃除を設ける必要があると各隊長に告げる。
「フフ、まさかあんなに苦手だとはな…くっくっく、思い出しても腹痛えや」
「いじわる」
「おや、そんな言葉どこで覚えてきたんだい」
ふくれるニアの頬をつつくイゾウはあの悲鳴と慌てっぷりが未だにツボらしく、ケタケタ笑っている。たしかにすごい悲鳴ではあった、慌てる顔は見れなかったから少し残念だ。
「可愛いかったりカッコいい虫もいるんだぜ、まあ大半キモいけど…」
エースがそう言うも完全に半信半疑の表情だ、今度図鑑かなんか買ってもよさそうだねい。
「ニアはお魚がいい、クジラとかいるか?は優しいから」
「見たことあんのかよい?」
「まえ乗せてもらった、乗ってたら違うおじさんに捕まった」
「乗せて…?話せんのかよい?」
「話せる子と話せない子がいる、機嫌悪いとムシ」
「スッゲ……まじで!?」
エースが目をキラッキラにして尋ねる。人魚の血でも引いてるんじゃねえか!?と騒ぐので静かにするように制する。
「海ン中で息できるのかよい?」
「できないよ〜ニア泳ぐの苦手、だから乗せてもらってたたんだよ」
(ますます不思議だねい…)
(人魚だって!泳げるようになったら息できるのかもしんねーぞ)
(え〜?そうなの?)
(分かんねえ、可能性)
(むやみに期待もたせるような事言うんじゃないよエース)
