Marco Papa
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またねのおまじない
*マルコ
家族を治療して再会まで面倒見てくれた大恩人として盛大にもてなす。
夜は久々に宴だ。特にハルタや巻き込まれる要因となったエースはずっと元気がなかった。
『島内くまなく探したけど見つからねえよい…』
『僕、泳いでこの島の周りの海の中探すよ!』
『ハルタ……さすがに落ち着けよい』
こんなに取り乱すハルタはニア関連じゃねえと見れねえだろうねい。
今はハルタが黒足の元へいかせまい、と膝の上に抱えている。あいつどんだけ大人げないんだよい。
一番面倒を見てくれていたであろう黒足の元へ足を進め、隣に座る。
ジンベエには誤魔化してくれて感謝をさっき伝えたところだ。やっぱり魚人になる!と大騒ぎしてたようで、魚人カラテ教えてくれなかった…と丸まって親父にチクってたよい。オヤジは手ェ叩いて笑ってたが。
「もう何遍も言われたかもしれねえが…ニアをありがとうよい、大事な家族だよい……やっと美味え酒が飲めるもんだ」
「俺はただ、可愛いレディをエスコートしたまでさ」
「あ、サンジくんとマルコ!」
「プリンス野郎……」
「ハルタ…やめろよい」
俺と黒足の前に座るニア。ニコニコ嬉しそうにサッチのおにぎりを頬張っている。
「あ、おにぎり?」
「うん!」
本当に仲の良い2人は見ていて微笑ましい。俺らよりまたぐんと歳が近いから、どちらかというとこちらのほうが兄妹っぽい。
「ニアも行きたいなあ〜オールブルー…」
「オールブルー?」
ハルタが聞き返す。そうすると黒足に教えてもらったというオールブルーの伝説を俺らにも教えてくれる。
ほう、4つの海域ががすべて交わる海…。確かに海の生き物が好きなニアはまた別の意味で憧れの場所だろう。
「…お前…意外と可愛い伝説信じてんだね…」
ハルタが黒足に対して意外そうに呟く。
「そうか…?海のコックなら憧れるだろ」
いつの間にか黒足の膝の上に移動しているニア。
「ニア、黒足のこと気に入ったんだねい」
「?サンジくん?…優しくてハルくんみたいだよ」
「じゃあ僕でいいじゃん…!」
思いの外ちゃんと拗ねてるハルタに笑いが漏れる。そのまま眠り始めたニアと黒足に毛布をかける。
「むかつく」
「妬きすぎだよい…明日平気かねい、こんなべったりで…」
大泣きしそうだ。
「大丈夫だよ…今回だってノアが連れてきてくれたんだし」
確かに。ノアが海面から跳ね上がって来た時は驚きが凄かったもんだ。おまけに甲板にいた殆どのクルーがびしょ濡れになった。
「マルコ、黒足の隣で寝なよ。…夜中起きたらニアまた探し回るだろうから」
ハルタにそうするよい、と返事をして寝転がる。
─────────────────────────────────
翌日、麦わらが出航の日。
「ジンベエって全然遊びに来てくれないよね」
ぷんぷん。擬音をつけるならこれだろうか。腕を組んでジンベエを半泣きで睨みあげるニアに、指名された本人はたじたじだ。
「そ、それはその…」
「念じるといいって言ったのにニア水玉模様にならないし!」
「う、あぁ……」
ジンベエが眉を下げておろおろしてる。俺やエースなんかは面白くて笑いを漏らさないように必死だ。
「おい、ニア!ジンベエを困らすなよ〜ジンベエはおれの!仲間なんだ」
「ニアのお友だちだもん」
「でも!おれの!!仲間!!!」
「ニアのお友だち!!!!!」
「分かったから朝から喧嘩するなよい……5歳に張り合うな麦わら。ニアも…ほら喧嘩なんかするからジンベエが困ってるよい、仲良くしろぃ」
「………もう行っちゃうの…?」
さっきまでの元気と啖呵はどこへやら。一気に寂しくなったようで、予想通り眉尻を下げて寂しそうにするニア。
「ログ溜まってギリギリまで滞在したからね」
航海士である泥棒猫がニアを撫でる。ナースとは違う姉貴分が2人できたようで、姉妹のように仲が良い。
「さみしーなァ…ニアも来いよ…」
「ちょっとアンタ、1000人単位で仲間増やす気?ジンベエの気持ちも考えなさいよ、胃痛起こしてお腹抑えてるじゃないの」
なるほど、麦わらの中でのツッコミ役なんだねい。うまく麦わらの舵を誘導してるんだろうねい。
「ニア、怪我には気をつけるんだぞ!」
医者らしいトナカイ。チョッパーというらしいが精神年齢は一番ニアに近くて仲良しだと教えてもらった。麦わらの一味は変わっているよい。
「うん…」
あからさまにしょんぼりしているニア。笑っちまうよい。
「あ!そうだ…麦わら!」
ハルタが呼び止める。
「これ、今回のことの反省を込めてニアのビブルカード作ったんだ。カケラやるから、持っていきな」
「え!いいのか!?」
「もちろん。お前らはニアの大事な友だちなんだから」
ハルタ、いつのまに…。
前の島出る前に伝書鳩をどこかに送っていたのはこの為かよい。後でオレにも渡すと言われる。
「みんな……またね」
寂しそうに手を振るニアの頭を撫でる。
「ジンベエ、世辞じゃなくまた待ってるよい」
「マルコさん、白ひげさん……申し訳ありませんなぁ……ニア、約束だ。また来るからの」
そうジンベエと約束し、船から「またな~!」「またね!」と返ってくる。船が小さくなって見えなくなるまでずーっと見送っていた。
「ニア、これルフィたちから!」
エースが大きい箱を持ってくる。中にはそれぞれからの手紙といくつかのプレゼント。その中には本や服も何冊かある。こんな細やかなことを考えたのは女たちだろう、さすが姉たち。
「本がある!」
「10冊もあるよい」
すごいねい。図鑑や前に欲しがっていた航海術の子ども向けの教材本などが入っている。
「ニアに似合いそうな服だね」
イゾウがそう言いながらニアの体に洋服を当てる。
「あ、マルコも渡しといたら?ビブルカード」
「そうだねい…ニア、俺のやるよい」
俺はハルタからニアのを貰う。
「シャンクスのだけ動いてる…」
「そりゃ一緒にいるからねい」
それからまた麦わらの船の様子やどう過ごしたかなどを話してくれるニア。
凄く楽しく過ごしてたみたいだねい。夜は別として。
「水槽があってきれいだった、みんなで釣ったお魚入れたんだよ」
「船に水槽!!すご~~」
「大きいサメ飼ってた!こわかった」
「サメは怖いのかよい?」
「食べられそう」
ブル、と震えるニア。クジラの方がよっぽど大きいから丸呑みされそうなんだけどねい…
(にしても…麦わらたちって奇妙だったね〜)
(きみょう?)
(変わってるってことさ)
(中々一回死んだガイコツと半身ロボットと人の言葉を話すトナカイの医者は揃わないねい)
(なんだ?そのファイル)
(お友だちファイル!)
(死の外科医とルフィとシャンクスか…すげェ面々だな、お!ジンベエもいるな)
(またあえるかな…)
(またねって言ったし大丈夫だよ、またねはすぐ会おうねのおまじないだからね!)
