Marco Papa
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こぴーとへっぽこ
✳コビー
「………っ」
「ど、どどどうしよう!?!??泣き出しちゃった!!」
「落ち着けコビー!たかが迷子だ、親がいなくて不安なだけだろ!さっさと探したら泣き止む」
「へ、ヘルメッポくん…そうだね。よし…キミ、お名前は?」
「………」
言いたくない、とでもいうような目で首を振る女の子。4、5歳だろうか?恐らく迷子なんだろうけど、声をかけた瞬間にポロポロ涙を流してしまった。
「人見知りなのかな…」
「フン!迷子になっといて名前も言わないなんてな」
ヘルメッポくんはそう言いつつも、この子に似た顔がいないか周りをずっとキョロキョロしている。素直じゃないんだから…
たしかにこの群衆の多さは一瞬でも手が離れたらお互い流されてしまうだろう。気の毒だ
「僕はコビー、こっちはヘルメッポくん。僕ら、こう見えても海軍兵なんだ!早くお家の人見つかるといいね」
頷きもせず、口をぎゅっと結んで涙がこぼれるのを耐える小さい女の子。どれだけ心細いだろう。早く見つけてあげないと…。
僕らもガープさんの同行でこの島へ上陸しているので、早く帰るぞ!と言われたらこの島の海軍兵に任せるしかない。できればコロコロ人が変わると人見知り度合いが増して難航しそうなので、僕らが面倒見れる時に会わせてあげたい。
「手、繋いでも大丈夫かな?この人の多さだと逸れちゃいそうだから…」
おずおずと手を出すと、繋ごうか繋がないか迷う手が右往左往している。
「!そうだ、じゃあ僕のズボンを掴んで。これなら逸れないよ」
控えめにズボンを掴んでくる女の子。
「コビー、本当に探す気か?結構広いぞこの島…。集合時間まであと20分……遅れたらドヤされるぜ」
ガープさんの拳骨を思い浮かべて2人で震える。どんな訓練を耐えたってあの拳骨の痛みは慣れない。
結果、20分経ってもこの子の親らしき人物は見つからず。じゃあこの島の海軍兵に任せるしかないか…と向かう足はズボンを引っ張って拒絶するこの子の手によってナシに。
僕らは顔が緩んでるとガープさんに言われる部類だからよくても、この島の海軍兵を怖いと思っているのかもしれない。
かと言ってここでじゃあ頑張ってね!とほっぽり出すのは…と考えあぐねていた時だった。
「コビィ〜!!!ヘルメッポォ!!!!貴様ら一体どこで道草食ってるかと思えば…!!!集合時間はとっくに過ぎて…」
「…わ…」
初めてこの子が口を開いた。ガープさんはインパクトが強いから、びっくりしているんだろうか?
「お、おせわになりましたっ!」
凄い勢いで走り去っていく子をポカンと眺めているとガープさんが怒鳴る。
「何をしておる!!追うんじゃ!」
「えっ、ガープ中将、お知り合いですか?」
「ワシの顔見て逃げるなんて海賊に決まってるだろう、さっさと追わんかァ!!!!」
至極楽しそうに走り寄ってくるのが怖すぎて、ガープさんから逃げるようにさっきの女の子を追う。
✳マルコ
「くそっ!!!連絡つかねえ…」
「ハルタ、あまり慌てんなよい。お前が下した判断は間違ってねえよい。」
ハルタと上陸していたニアだったが、降りてウロウロしているタイミングで海軍中将が島にいると聞きつけ、一緒にいる方が巻き込まれる可能性が高いとなりニアの見聞色の覇気を頼りに別地点で合流しようと別れたらしい。
…がいくら待っても合流地点に現れず、探し回っているという状況だ。
「マルコが空飛んだら即バレるもんね…せめて誰が来てるか分かれば…」
ハルタはニアを1人にしたという責を背負ってさっきから忙しなくモビー内を歩く。
「…マルコ隊長!ハルタ隊長!ニアがこちらに向かってます!!!」
見張り台で望遠レンズを使って周りを見ていた隊員が叫ぶ。
「どこ!?迎えに、「それと後ろから凄い勢いでガープが追っかけてきてます!!」なんで!!?!」
「俺が先に行って間に入るよい!
ニアのことだ、ガープがいるからモビーに帰れないとか考えて道逸らしそうだからねい!」
よりによってガープかよい、全くトラブルメーカーな末っ子だ。
「頼んだ!僕もすぐ行く!」
✳ニア
走りすぎて心臓がいたい、目がチカチカする、、すわりたい、とまりたい…
「待つんじゃあ〜〜!!!!」
「ひいぃっ!!!?!??!」
こぴーとへっぽこ、という2人よりいつのまにか前に来ているおじさん。たぶん2人よりえらい人。両手がメラメラと燃えるような色をしている。マルコたちと同じ能力をもつ人なのかもしれない。
海軍なのは間違いないから、ニアは捕まったらモビーにもどれない。怖くて怖くてとにかく走る。
あの人……1番おじさんなのになんであんなに足はやいの!?
「往生際が、悪いッッ!!!」
なんか投げてきた!後ろを見れないから覇気に頼る。転ばそうとしているのか、足に向かって小石とかコップとかいろんなものが飛んできてる。
怖い、こわい…モビーにも帰れない…どうしよう、
「ニアッ!…そこまでだよいガープ!!!」
後ろからマルコの声が聞こえる。振り返るとニアとガープ、と呼ばれたおじさんの間にマルコがいて足から力がぬける。
「ニア、よく頑張ったね…怖かっただろ…!」
「はるくん、」
ハルくんに抱きつく。ずっと走ってたから暑い、
「ニア、ゆーっくり吸って吐いて、大丈夫。もう大丈夫…ひとりにしてごめん…」
✳マルコ
「不死鳥!……白ひげンとこの子か…ちょうどいい、一緒に茶でも飲もう!」
「茶に誘うやつの顔かよい…鏡見てからもの言え!」
ハルタとニアがモビーへ向かっていくのを見届け一安心する。
「なぁにぃ?!?!貴様どんだけ失礼なこと抜かしとんじゃあ!!貴様も人のこと言えた顔つきではなかろうが!!!」
「が、ガープ中将、足早すぎます…ゼェ……えッ!!!!不死鳥 マルコ!!??!」
ピンク頭のメガネと金髪の海兵がやって来る。
「ガープ中将、さ、さっきの子供…どこへ…??って、し、白ひげの…!!!」
なるほど……。敵意のないこいつらに世話になってたがなんかのタイミングでガープと鉢合わせて鬼ごっこしてたのかよい…。見たところ新兵だ、ガープの部下ということはソコソコ腕が立つのだろう。
俺は手配書があり知られているが手配書もないニアのことは迷子と思って声をかけてもおかしくない。こいつらはガープのように海軍特有のコートを着てない。そりゃニアも海兵だとは分からないだろうねい…。
敵意はないしすぐに立ち去るから追ってくるな、と言い伝えモビーに戻る。
✳ハルタ
「ハルくん…」
「ニア、もう大丈夫。怖い思いさせてごめんよ…」
体をガクガク震わせてひゅー、ひゅー、と細い呼吸を繰り返すニア。どれくらいこの小さな体で走り回ったんだろうか、あのガープの顔つきは子どもには怖かっただろう。一人にさせるという選択をした自分の判断力の甘さを再認識して悔しくなる。
「見つかっちゃったから海までくる?」
不安そうに眉が下がるニア。
「そんな顔しないで…僕らは敵意はないし、もう次の島へ行こうって今全員島から撤退してるんだ。ガープなら話分かるやつだろうし、大丈夫だよ、大丈夫。」
海軍の強さは戦いを見たことないニアでもある程度分かるのだろう。いつでも僕たちの身を第一に案じて心配してくれる優しい妹。
(マルコ、ありがとう…。不甲斐ない僕が招いたミスだ)
(ハルタ…よせやい、お前の判断は間違ってねえよい。ニアがとった行動も間違ってない。)
(でも…僕がニアを1人にさせなければ…)
(ガープの脇に気の良さそうな新兵2人がいた。俺のことは知ってるがニアのことはもちろん知らねえ様子だったよい。敵意もなく、親切心で1人で居たニアに声をかけたんだろうよい。)
(……あんなに怯えて…僕は兄貴失格だ…)
(そんなに落ち込むなよい妹馬鹿が…)
