Marco Papa
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虚弱
ニアにとって初めての夏島気候。今回の夏島は湿度が高く、気温が低くても湿度のせいで蒸し暑い気候が特徴だ。
そのため何日も蒸し暑い日が続き、体が弱く体力のないニアは目を回してぶっ倒れた。
「マルコ……」
「どうした?…おい、おい!!」
いくら呼びかけても目線が合わず、意識も朦朧としていて体が熱く、うわ言を呟いているときは焦った。
今は点滴に繋がれて医務室のベッドで眠っている。
「まさかこうも弱いとはねい…」
「土台となる体が弱い状態ですからね…夏島の気候には慣れてもらいたいけど…」
ナースたちの顔も暗い。飯も食わねえ、水や塩分混ぜた液体飲むのがやっとだ。
「航海士たちにせめて秋か冬島に変えられねえか聞いてくるよい」
「あぁ、駄目です!マルコさんは側にいてあげてください、目が覚めたときいたら安心するだろうから」
私行きますから!とパタパタと走り出していったリリを止める暇もなく、持ち上げた腰をもう一度下ろす。
りんごみてぇに赤い頬はずっと赤いままだ。手足と首、額にアイシングを乗せ、末端から冷やしているがそもそも子どもは体温が高い。熱中症になりやすいのは否めない。
「よ、マルコ。お前も飯食ってねえだろ」
「サッチ……そういやもう3時か。バタバタして忘れてたよい」
「お前まで倒れたら困るからな、はいよ」
気の利くやつだ。礼を言って受け取る。
「ギリギリ延命してる感じだな」
「こんなに弱いとはねい…想定外だ」
今後はもっと気にかけねえと、と呟く。
「すっかりパパが板についたな、マルコ」
「やめろよい」
ニヤニヤと笑うサッチの足を軽く蹴る。
熱中症からの回復までに2日かかり、その後この2日間でロクに飯を食えてないせいか本調子に戻るまで5日寝たきり。その5日間の間にも熱を出したり吐いてみたり、散々な1週間だった。
もともとそんなにねえ体重も2キロ落ちてしまい、頭を抱える。
「ニア!久々じゃないか、もう元気になったのか?」
食堂に顔を出せばイゾウが駆け寄ってくる。お前もお疲れさん、と肩を叩かれる。ロクに寝れてねえよい…。
「うん、たぶん!」
「おや…また軽くなっちまって。俺がとってやろうか?なにがいい?」
「これと…」
間違ってアレルギーのモン取らねえかはイゾウが注意してくれてるため、俺も自分の飯を取る。看病続きで寝れてねえ割には腹もきちんと減ってるしいつも頭痛や肩こりが増すのに今回はそれがなかった。
何か変だと思っていたが、ふと分かった。
「食う前に…ニア」
「?」
「お前…俺に力使ったろ」
「…うん」
「やっぱりねい…いつからだよい」
このバカ、と軽く頬をつねる。
「気持ち悪いのなおったあたりから…」
この5日間の体調不良は俺の治療をしすぎて反動と本調子じゃない体への負担への結果、か。
「それで当の本人がグズグズなら意味ねえよい…今後は禁止だよい」
「そりゃ輪をかけてしんどかったろ、ニア」
肩代わりしなくていいんだぞ、とイゾウも続く。しょんぼりしてしまったニアの頭を軽く撫で回してやる。
「お前のその優しい気持ちだけ受け取るよい…ほら食うぞ」
ナースに後で叱られるな、と胃を痛めながら食う。
(そんなからくりが…)
(どうもおかしいと思ってたんだよい、長引き方が変で)
(しんどそうなマルコさん見て代わりたくなったのかもしれませんね)
(分からなくもねえが…ニアよりやわではねえからねい)
(ふふ、その人が丈夫かどうかなんて関係ないですよ)
(そんだけニアに想われてるってことね)
(なんだよいニヤニヤして…)
