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32 ファンアート
*相澤消太
初めての企業案件での配信後続々とSNSにあがるファンアートを見る。これは深度さん側の企業があらかじめ用意したハッシュタグを使ってこの企画とゲームを盛り上げよう!というものだが、大成功と言われるほど呟かれ拡散しており、総数は分からないくらいある。
言葉だけのレポートと呼ばれるものもあれば、切り抜き、イラスト化してるものまで様々だ。
一番多いのは…ゲンガーとスイクン出現で大騒ぎしてるくましろの切り抜きだ。くましろはメディアでもSNS上でも特にキャラ作りなどせずそのまんまで活動しているので、元気っ子のイメージがあるものの、あそこまでテンション高く泣き叫ぶのはメディアでは初めてだったから新鮮だったようで、しばらく語り継がれるだろうな…と言うと本人は落ち込んでいた。
「すごい、消太さんもトレンド入りしてる…!」
「お前のオマケだろ、1位〜10位独占しといて…ポケモンの会社からなんか来るかもな」
「え〜??あんな世界の企業が…?」
「多分だけど明日からの経済効果すごいぞ」
ええ?と全くピンときてない様子のくましろを撫でる。とりあえず、前より声が増えてる差し入れの送り先についてはもう一回明記しとけよ、と伝える。
「はーい」
ほんとに分かってんのか、と画面を覗き込む。
『先ほどは長丁場の配信ありがとうございました!予定3時間だったけど4時間半もやっちゃってすみませんでした。。
ファンアートをちょくちょく見ていると、ポケモングッズをオレに渡したい!っていうのをちらほら見かけますが、
以前あった異物混入の件や個人事務所でもないのと受け取りきれる部屋の広さの自信もないため、お断りしています。
雄英高校に送るのもやめてください。また、今回企画を持ちかけてくれた企業先に送るのもご迷惑になるため、やめてください。
気持ちだけ受け取ります、ありがとう!ファンアートでゲンガーとスイクンいっぱい描いてくれてありがとう!かわいくて保存してます』
添削してOKを出す。こんだけしっかり書いておけば大丈夫だろう。
「便利な時代ですねえ、これで全世界の人に周知できるの…」
そう呟くとあ!と追記で文字を打ち始めるくましろ。
『企画中ちょいちょい後ろで見てくれていたイレイザーの声が入っちゃってますが、イレイザーのファンアートもオレが嬉しいので描いてくださると助かります。』
「何呟いてんだ」
「他の人が想像する消太さん見てみたくて…」
私利私欲で使うんじゃねえと小突いておく。先程の呟きにどれくらいイレイザーの事好き?とコメントがつく。
『広がり続ける宇宙くらい好き』
「何呟いてんだって言ってんだよ」
「正直な心ですが!!??!」
そういうことじゃねえと頭を叩く。それにしてもコメントすげえな…。止まらない勢いで拡散されていく。
「久々にコメント返ししよかな〜」
隣で見ていいか?と尋ねるといいですよ!と言われるので寝転がり画面を覗く。
『最近のイレイザーのメロエピとかはある?』
『いつだってメロいけど、前髪うっとおしくて適当に言ったら誰がどう見ても失敗感出てるのにイレイザーだけは似合ってるよって撫でてくれた しんだ』
メロエピ…?メロい…?頭に?が浮かびながらもとりあえず黙っておく。何かしらのオタク用語だろう、あとでくましろに意味を教えてもらうとして…。
『さっきの配信、思ったより反応オタクでびっくりした』
『セーラームーンの特大オタクだよ、はるみちが好き』
『最近のゲームはやらないの?ゼルダとか好きそう』
『あれはポケモンと違ってガっと集中してやりたい作品だから、今は忙しくて難しいかな…』
ゲームやコンテンツの話となると、こんなにも見る層が増えるんだな…と感心する。オタクであるくましろはさらにまた何かしらのオタクを呼び寄せるんだろうな。
『好きなヒーローとか食べ物とかはよく雑誌とかインタビューされてるけど、好きなゲームって新鮮かも!ポケモン以外にもある?』
「これ、会社違うならそれ明記しとけよ」
ゲーム会社は数多ある。本来なら今回コラボした企業以外のタイトルを出すのはあんまり良くないはずだ。
「確かに…ほぼ全部違うんで書いときます!」
『今回コラボした会社関連だと、まずは配信中にも上げたポケモンシリーズ、motherシリーズ、カービィ、スマブラと…リズム天国と…あとキングダムハーツ!
違うものだと、moon、Undertale、たまごっち、ゆめにっき、サクナヒメ、OU、バイオハザードの7と8…とかかな!』
こうしてみると結構やってるんだな。
「つーかバイオって…ゾンビのやつだよな?」
「そうです!ただ7と8はちょっと毛色が違くて…めっちゃ怖いんですけど、話が良くて好きなんですよ…。」
検索してみると、画質の凄さに驚く。まるで映画だ。最近のゲームはここまで進化してんのか…。
「この最新シリーズたち、ゾンビより全然虫出てくるんで結構苦痛でした…画質の良い虫だらけで…」
しおしおとした表情で話すくましろ。大画面かなんかで見たら苦痛だろうな。
『待ってmoon知ってるの!??』『アンテ好きなのやばい』『全体的にストーリー暗めなの好きなんだ…』とものすごい速さでコメントがついていく。
『じゃあ好きなアニメは?』
『字数足りないよ…!セーラームーン、明日のナージャ、シュガシュガルーン、プリキュア、どれみ…めっちゃ趣味出るね、あとはハガレンとブラックジャックとドラえもんとか?ぱっと出てこないな…記憶呼び戻さないと答えられないかも』
『もっと少年誌も読んで』
『少年誌突然推しの子死んだりするから安心して見れないの、皆オレを裏切って置いてく』
「漫画なんて読んでるイメージねえが」
「アニメのほうが多いですよ、特に高校とかはやること多くて活字読んでる暇なかったっていうか…」
確かに暇さえあれば手合わせを申し出ていたくましろを思い出す。たまにスマホで見ていたアニメが回答していたものたちだろう。
『くましろくんの推しキャラ知りたい!』
『もういなくなってほしくないから作中で亡くなったキャラだけあげるね。ナルトのネジ、ワンピースのエース、イゾウ、ハガレンのヒューズ…』
意外と少年誌も読んでるんだな、なんとなく聞いたことのあるタイトルが並んでいる。
「質疑応答疲れました…もういいかな…」
寝転がるくましろの頭を撫でる。慣れないことで疲れただろう。
「お疲れ、水飲んでおけ。4時間も喋って喉乾いたろ」
そう言うとキッチンに向かうくましろ。4時間半の長丁場1人で話してるなんて、マイクでもやらねえ芸当だ。
くましろが更新したSNSを見ていると、好きな作品を色々公開したからかフォロワーたちがザワついている。
意外とシリアスな作品が好みなんだとか、重い話のものが多いと本人とのキャラのギャップに驚いている声が多数、こんなにゲームやアニメに触れている意外性の声も多い。
(数日経ってもトレンドにお前居るんだな)
(え?もう見てなかったです…うわ、ホントだ)
(ちなみに炎上はしてねえから安心しろ)
(良かったです、関係ないこと話しすぎたかなってちょっと不安で…)
(逆に他の企業が続々とお前のこと狙ってそうだよ)
(え〜楽しかったけどもう配信はやだな…ちょっと疲れますアレ…聞いてるのが一番楽しい)
(誰の聞いてるとかあんま言うなよ、配信者関連はマイクによると炎上の元らしいからな)
(アニメとかだと会社の大きいチームですけど、向こうはゲーム会社の事務所所属してても個人ですもんね…気をつけます)
(それ言ってぼかせば大抵は納得してくれるよ)
ちなみにショップから同じタイプのぬいぐるみは完売し、ランキングあげた他の4体のキャラのぬいぐるみやグッズも軒並み完売したため、かなり大きな経済効果を生み出します。