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24 遠出2日目
*轟焦凍
ゲシ、と足を蹴られる感覚で起きる。蹴られた方向に目をやると、寝ぼけているくましろがへそ出して寝てる。
あれ…つーか同じベッドで寝てたか…?
「冷えんぞ…」
布団の中に入れ直して抱き寄せる。寝てるからか凄く体温が高い、すぐ眠れそうだ。
「……とどろきくん…?」
うっすら目を開けたくましろと目が合う。多分寝ぼけて俺のベッドに入ってきたんだろう。
「寝るぞ、くましろ」
「……うん…?」
寝ろ、と肩を軽く叩くとその手を握られる。手が冷たくてさっきよりも眠気が覚めて覚醒してくる。
「あったか…」
「冷てえな…布団蹴るから冷えんだ」
「ごめんねえ」
くましろが寝返りを打って俺の方にもっと近寄ってくる。寒いのか?と聞くとうん、と寝ぼけた声で返事が返ってくる。くましろの背中に手を回し、昨日の人間こたつみてえにあったかくなるように布団を肩まで被って、片方の手は握ったままにしておくとすぐに寝息が聞こえてくる。
*神代くましろ
起きろ、そろそろ出る時間だとぼんやり聞こえてきて目を開ける。
「轟くん……近いね…」
「お前が寒いってくっついてきたぞ」
たしかになんか途中足先とか末端が異様に寒かった時間あったような…。ご迷惑おかけしました、と謝ると気にするなと返ってくる。
「まだちょっと寒いし眠い…」
「あんま寝れなかったのか?」
「いや、爆睡したはしたと思う……3万歩はキツい」
結局ホテルまでも多少歩いたから山でも登った?レベルで歩き回った結果になる。そりゃ足重いし寝ても疲れが取れた感じがしないわけだよね。
「あと何分…?」
「こんなすんなり起きると思わなかったから、まだ2時間前だ」
まだ寝れるな…と考えてると寝るか?と聞かれる。バレバレだった。眠そうな顔してたかな…。
「轟くんは?」
「30分なら寝る」
「じゃあ寝る……寒いんだってばいかないでよ」
抱き枕のように轟くんを抱きしめる。あったか……。すぐ眠れそう。
30分2人で二度寝して、起きて準備開始。轟くんの忘れ物チェックを5回通過してようやく部屋を出てOKが言い渡される。過保護な相澤さんそっくりだ。
2人で浅草に向かい、いいとこのご飯食べよう!と蕎麦屋さんを目指して歩く。
「ウワ……た、高そう…」
「俺は別にどこだっていいぞ」
「だめだよ、妥協しちゃ!パンはパン屋って言うでしょ!」
「パンじゃなくて餅じゃなかったか?」
轟くんの手を引き、なんとなく外観的に特別美味しそうに見える蕎麦屋さんへ。お座敷タイプの席に案内され、メニューを見る。…た、高い…ここだけ物価が違うのか!?ってくらい高くて二度見した。
「俺ざるそば」
「轟くん、オレこの天ぷら食べたいから半分こしようよ」
オレは天ざるにしようかな〜というと、あったかい天そばにしとけと言われる。
「なんで?」
「寒がりだろ、多分最後凍えるぞ」
そんな極度の寒がりじゃないんだけど…でもたしかに、満席じゃないからこそお座敷通してくれたんだと思うんだけどガンガンにクーラー当たる席ですでに肌寒い。
キャリーからパーカーだして上から被り、轟くんの言う通りあったかい天そばにする。
「んま…!」
「美味えな」
ほぼ同時に美味しいの言葉が出て無言で食べる。あったか〜つゆが染みる…美味すぎる…。
海老天を半分ほどかじり、轟くんのざるに置く。
「お前…一番いい天ぷらくらい食えよ」
「シェアハピだよ轟くん、分け合ったほうが美味しいでしょ?…あ、ししとうは辛いから食べて」
これもあげる、と乗せていく。かぼちゃを狙われそうになったので、かぼちゃはダメと死守。
轟くんはそば湯は好まないみたいで飲まないらしいから俺が飲んだ。あったまる〜…!
お店を出てこれまたオレは初めての浅草観光スタート。旅行客が多いこと…。お土産屋さんも多いので、とりあえず甘すぎないであろう人形焼を相澤さんへのお土産に買っていく。
色々練り歩いていると、古民家を改装したお店にたどり着く。
「…この匂い…」
「「チョコレート?」」
轟くんとハモりながらお店に入ると、たくさんのチョコ。それにオレンジピールやらマカダミアナッツのチョコやら…
「全部買いたい…」
「病気なんぞ」
なんとか厳選し、一番人気のオレンジピールチョコとピーカンナッツが2つはいったボックスを買う。超美味しそう、早く家帰って食べたい…。
「なんか見てたら欲しくなるな」
「轟くん、これ帰りの電車で食べない?レモン」
美味そう、と返ってくるのでこれは自分たち用に買う。なんて満足感のある買い物なんだ…!残りは…1万6000円か。
相澤さんが2万もねじ込んできたからびっくりしたけど、結構使っちゃったな…。
雷門や神社でおみくじやったり、路地に入ってお店回ったりして電車に乗る時間になる。もう帰りか〜早いなあ…
「楽しすぎて帰りたくないな〜」
「また来りゃいいだろ」
「また来てくれるの?」
「?…あぁ」
優しい…!嬉しすぎて握手したら見られるからやめろって怒られた。そうか、また来ればいいのか。そう思えば終わっちゃうこの旅行も寂しくないかも、また次があるしね。
途中轟くんとバイバイし、最寄りの駅へ向かう。さすがにクタクタだ…日が落ちる前に帰らないと相澤さんに怒られる…。キャリーケースをガラガラ引いてマンションまで着いた。やっと帰ってきた感がある…今日はお風呂入ってよくマッサージしよ…。
「…あ!相澤さん!」
「うるさい、共用廊下だぞ」
エレベーター降りたらもう相澤さんいたのが嬉しくてちょっと大きな声出しただけなのにチョップされた。
「ただいま相澤さん、めっちゃ楽しかったですよ!」
「そりゃ何より……随分買ってきたんだな」
「これ、お釣り返します」
要らん馬鹿と謎の悪口を言われるので、背中に頭を打ち付けて反撃するとぶん殴るぞと脅された。即暴力に訴えようとするなんて…。
「夢にまで見た初ディズニーはどうだったんだよ」
「もうめっちゃサイコーでしたよ!キャストのお兄さんたち皆、やあ!バズとウッディ!って声かけてくれたりとか…!!パレードでアナとエルサにファンサもらったんです死ぬ…」
「分かったから部屋で騒げ」
相澤さんが感想求めてきたのに…、でも確かにお土産開封とかもしたいしと部屋に上がってキャリーのタイヤを拭き、手を洗う。一旦ジャージに着替えてから、相澤さんに送りきるには大量すぎる2日間の写真をスマホで見せる。
「すげえ量だな…500枚…!?」
わ、相澤さんびっくりしてるの珍しい、かわいい…!写真家でもなれと怒られた。
「意外だな、轟とのツーショットばっかかと思ったら……んだこれ、道?」
「ここ、隠れミッキー」
「……この街灯は?」
「ミッキーの住んでる街の街頭だったから感動して…」
「ホウキは?」
「これ二足歩行するホウキなんですよ!」
「……なんだこのコアラは」
「コアラじゃないです、スティッチ!!宇宙からきたエイリアンです」
「とんでもねえのいるんだな、ディズニーは…」
可愛いんですよ?というと信じられない…て顔をした。はいはい、ナニみたいに最初は嫌悪してればいいですよーだ。そのうちスティッチ意外と可愛くていい奴ってなるからな!!
こんな調子で写真撮ってたから500枚になってしまった。後半はひたすらそばを食べる轟くんに、相澤さんは流石にウケてた。ブログ更新するマネージャーかよって笑われた。
「これ、相澤さんに人形焼と…超美味しかったチョコのお店です!食べて欲しい…」
「買ってこなくていいっつったろうが……お、美味いな」
人形焼は知ってる味だし、ゼンマイと食べると言ってチョコを開けた相澤さん。オレンジピールチョコを食べて美味い美味いと食べ始めた。2号店最寄りの駅にできないかな〜毎日食べたい…。
「相澤さん、旅行の許可と費用ありがとうございました…めちゃくちゃ楽しかったです!」
「いいよ、楽しかったんなら。…また行って来い」
「今度は相澤さんとがいいです」
「バカ言え、俺はテーマパークなんぞに興味ない」
確かに何十分もアトラクションやポップコーンのために並ぶ相澤さんの姿は天地がひっくり返っても想像できないカモ…。
「じゃあ美術館めぐり!原画展とか行きましょうよ」
「原画…?たとえば?」
「うーん…セ、セーラームーンとか…?」
「却下、見てねえんだよ」
「CLAMP作品は!?」
「見てねえ」
世代のもあるだろうに何なら見てるわけ!??!
(ゴッホ展とかでいいだろ)
(あ、ジブリは?!)
(……要検討)
(やったー!)
(要検討ってだけだろ、はしゃぐな…散々言ってたパレードの写真ねえのか?)
(見るのに夢中で…轟くんもオレしか撮ってないし)
(……泣きわめいてんな…)
(だってファンサしてくれたんですもん…数少ないプリンセスの推しが)
(見たことねえな、こいつ誰だ?)
(アナ雪ですよ、あの)