MHA
Name
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
17 水もしたたる
*相澤消太
「お前らな、小学生じゃねえんだぞ…」
「「「ヒィッ!!!??!」」」
切島、上鳴、瀬呂のバカトリオを締め上げる。
クラス内で水風船を投げ合っていたらしく、悪意のある大きさのものが俺にクリーンヒットした。少し早めに来たのが仇となった。
「…わ、…わ……!!!!かっこよ…!!!!!」
ほら見ろ、うるさいのが来た。
廊下からテキストを抱えてきたくましろに見つかり、ものすごい勢いで見上げてきてる。
「タオル貸せ」
「やだ、水も滴る相澤さん色男すぎるから」
生意気言うなとデコピン。
「え〜せっかくかっこよかったのに…」
自分で拭こうと思ったらくましろが自然な流れで拭いてくる。
「はいはいどーも」
「だめ!このコームで優しく梳かないと髪の毛痛みますよ」
もう十分傷んでると思うが、と口にするも聞く耳持たないくましろにバカトリオが笑い出すので締め上げるのを強くしておく。
「えっ!?なんてハンサム…!!!国が放っておかない国宝だ…」
「鏡見ろ、席につけ」
「待ってこれじゃ相澤先生がハンサムなのこの世バレする!
隠すから!!」
捕縛武器やらなにやらで顔を隠される。
「そんなふうに騒いでんのお前だけだよ」
「皆が見る目ないだけじゃないですか?」
「もういいか?」
ヘアスタイリストか?ってくらい頭や服をいじってたくましろが面白くて頬が緩む。
「なにその微笑み…好き…」
はいはい、と席まで背中を押して着席させる。
「分かっちゃいると思うが…教室で水風船の投げ合いなんて今後やるな、片付け大変だろーが」
特に、とバカトリオを睨むと全員から謝罪が飛んでくるのでさっさとHRをすませる。
「で、なんだこれは」
「爆豪くんにジェル借りてきました!」
「…おいつけすぎ、この半分でいい」
整髪料をまともにつけたことないくましろがあり得ない量のジェルを手に取るので手首を掴む。ヤクザみたいにするつもりか?
戻すわけにもいかないので半分よこせと掬い取り、くましろの頭にペタペタつけていく。人のなんてやったことないが…まあ、自分のもやったことないコイツよりはまだマシになるだろう。
「??すんごいつけるんすね」
「馴染ませなきゃいけねえからな…んで手櫛でこうやって…前髪伸びたな、そろそろ切ってこい。鬱陶しいだろ」
「たしかに…でもこうやってあげるのアリですね!」
「……いいんじゃねえか?」
元々の顔がいいから多少髪型が変化したところでマイナスにならない、いつもは前髪パーマでほかはぺたん、としているがガッツリ持ち上げたから切島や上鳴のような髪型に近い。…つーか何でも似合うんだなコイツ…ムカついてきた。
「え!かわいいってことですか!?」
「カッコいいだと思うが…まあなんでもいい、似合ってるよ」
そう言うと嬉しそうにニコニコするので早くやれ、と頭を差し出す。少し不安だが、マイクが隣で見てるからおかしくはならねえだろう。
「なんで俺も前髪上げんだよ」
「これで結んでゆるゆるお団子にしたら…ほら最強!!!かっこよすぎ……」
人の疑問はシカトで勝手に大はしゃぎしてるくましろ。
「ゼンマイ、写真撮って〜」
「…一枚にしろよ」
「オー珍しい!許可でたな…ハイじゃとびっきりキメろ!」
楽しそうなマイクを睨んでおく。
おれはほぼ捕縛武器に顔を埋めてる横顔だがそれでもくましろは地面に埋まる勢いでお礼を言ってるので、まあ本人は気に入ったのだろう。
(…おお!相澤先生変身して…あれ、なんでくましろも?)
(おい爆豪、無責任にこんな馴染のないもんコイツに貸すな、ありえねぇ量取ってたぞ)
(なんか取りすぎだったみたいで…先生がやってくれた!!)
(アップ超似合うじゃん!毎日これにしたらどーよ!?)
(え〜セットするのめんどいかな……)
(印象だいぶ変わるな…)
(どう?轟くん、オレイケてる?)
(ああ、イケてると思う)
(この顔で生徒名簿見てるのあまりにハンサム…アップにしたの不正解だったかな…)
(でも確かにセンセ、結んでるルーズな雰囲気だとかっこいーね!)
(だめ!見ないで!)
(席につけバカ)