MHA2
Name
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
この酔っぱらいが
*神代くましろ
「あ、準備しなきゃ!」
「準備?」
「今日は爆豪くんたちとご飯食べてくるんです」
「……へぇ?初耳だが?」
あれ?言ってなかったっけ?そう思ってもたれかかってきた消太さんを見上げる。
「あぁ。宇宙一可愛くて銀河一かっこいい世界で一番大好きなフィアンセなのに聞かされてない」
「拗ねないでくださいってば〜!ほんとに忘れてたんです」
この生命体可愛すぎないか?ぎゅむぎゅむ抱きしめて高速で頭にちゅーしまくる。自分がかっこよくて可愛い自覚がようやく芽生えてきたらしいからそこだけは嬉しいけど。
「ふん」
「ふんって!!!!な、!??!は??!!可愛いんですけど??!はぁ!!!?」
「声量考えろバカ」
「すみません、あまりの可愛さに脳が爆発しました」
「慣れろよ、結婚して数年経つだろ」
「毎日可愛いとかっこいいを更新し続けてるから無理ですね」
「んだそれ……爆豪の他は?」
「飯田くんと、切島くんと、上鳴くんと、瀬呂くんです!」
「飯田が交じるの珍しいな」
頷く。上鳴くんが誘ったらしい。今日はおれの好きな焼き鳥が美味しいお店を瀬呂くんが予約してくれたらしい。お肉楽しみ。消太さんのご飯はちゃんと作ってある。今日はわかめの酢の物と、梅昆布のご飯と、豆腐ハンバーグ。そんで卵とネギの味噌汁。
あまり肉肉しいハンバーグ作ると消太さんの食いつきが良くない日もあるから、豆腐ハンバーグにした。それにポン酢かけて食べるのが好きらしい、可愛いよね。
「どこまで行くの」
「ここです、瀬呂くんが予約してくれて」
「……何かあったら呼べよ、迎え行くから」
「きゅん……消太さんも行きません?」
脇に抱えて持ってっちゃおうかな。クラッチバッグです、みたいなノリで。こんなかわいい生命体を家に置いておくの罪になる気がしてきた。
「行かねえよ、空気ぶち壊れるだろ」
「壊れませんが????てか皆会いたいってボヤいてましたが???」
「ボヤいてんのかよ」
頷く。出久くんは職場同じだからノーカンで、瀬呂くんとか飯田くんとかなかなか雄英に帰る機会もないヒーローたちは「相澤先生元気?よろしく言っといてな!」って伝言たくさん貰うくらいだ。
「くましろが楽しむの邪魔するほど野暮じゃない……けど、お前楽しくなってがぶ飲みしてベロンベロンになったら知らん野郎に声かけて迷惑かける前科あるんだから、連絡取れるくらいには自我を保って俺を安心させろ」
「その度は本当にすみませんでした」
一度芦戸さんとお茶子ちゃんとお酒飲んでたら楽しくなっちゃって、三人でベロンベロンになって芦戸さんがアパレル店員の渋いおじさんを消太さんと見間違えて、三人でワーワー言いながら囲って……それをゼンマイがたまたま発見して、保護されて……家に帰ってきて三人で正座しながら説教受けたことがある。あの消太さんガチで怖かった。5本指に入るレベル。
*爆豪勝己
「ね、ちょーーーーーー可愛くない?ほんとーにさぁ」
「はぁ、そうだな。んでなんでベロンベロンになっとんだお前は。」
好きなだけ相澤センセの惚気くっちゃべって俺の膝に頭おいて寝ようとしてるくましろの頬を抓る。個室とはいえ寝るなアホが。
「さっきくましろが美味しー!って言ってたチューハイ、ちょっとアルコール多かったもんな……甘かったけどしっかり酔ったんだろ」
「はぁ……おい、また正座させられてキレられんぞ」
「ん〜〜ねむい〜……ゆらさないでっ!」
「っんで俺がキレられとんだアホくましろコラ…!起きろや!!」
「まじであんま揺すんなバクゴー、吐いたら終わる」
瀬呂に言われて足の動きを止める。……そういや乗り物酔い激しかったな、このアホ面……。俺の腰に腕回してやがるせいで離れやしねえ。
「誰か相澤センセに引き取りに来いって電話かけろ」
「もうかけたぞ……くましろくん、くましろくん!相澤先生が迎えに来てくれるぞ」
飯田がそう声を掛ければ『相澤消太』『イレイザーヘッド』の言葉にはいつでも反応するくましろが目を瞑ったまま顔を飯田の方へ向ける。
「…ん…?」
「あ、もしもし相澤先生、お久しぶりです!……はい、くましろくんが寝かけていまして」
「飯田、オモロイからビデオ通話にしろ」
「な、何?…どうやってやるんだ」
「ここ押しゃあいい……チューハイ3杯でこのザマだぜセンセ」
『はぁ………酔いつぶれるなっつったのに…』
「まーまーまー、ちょっと濃かったんですよ、マジで!だから叱らねーでやってよセンセー」
「お前も起きとけ、瀬呂手伝え」
「おー」
くましろの脇に瀬呂が手を入れた瞬間くましろがじたばた暴れ始める。
「おい動くなアホ!」
「すげー魚みてえ」
「んんん〜〜!離してっ!さわんな!誰!?!」
「瀬呂だよ、せーろ」
「殴ってんの瀬呂じゃなくて俺だわくましろクソボケがぁ…!!!」
人のこと枕にしといて殴りやがってコイツ。
「起こしてやっから暴れんな〜」
「やだ!抱っこしていいの消太さんだけ!!触んないで!」
『…………すぐ行く、そんで俺が支払う』
「「だっはははwwwww」」
『爆豪、上鳴笑ってるんじゃない……悪いな』
ぴ、と切れたスマホを片手に俺とアホ面がゲラゲラ笑っとったら笑い声だけ聞こえたくましろも面白かったのか満面の笑みでグースカ寝とった。
「惚気に始まって惚気で終わったな、今日」
「A組のクラスラインに流しとけ」
「こら、爆豪くん!意地が悪いぞ……あの相澤先生の気まずそうな顔を見ただろう」
「だから面白えんだろ……まァ寝てるけど警戒してんのいいコトなんじゃあねえの、普段が警戒心ゼロだからなこいつ」
「まーそれはそうだわな……今度モノマネしよ」
「抱っこしていいの消太さんだけ!」
「もっとブリブリしろ」
アホ面の演技指導しとったら部屋に汗だくのセンセが入ってきた。
「勘弁してくれ、廊下まで聞こえてたんだが」
「こっち貸し切りだから隣に誰も居らんだろ……おい、くましろ。イレイザー来たぞ、退けや」
「えぇ……?イレイザー…?」
「くましろ、帰るぞ…こんな顔真っ赤にして」
「……消太さん?」
「あぁ」
「……あれ、消太さん…?なんでぇ?」
「完全に寝ぼけとるな」
「これ、瀬呂。代金。悪かったな、吐いたりしてねえよな?」
「グースカ寝とっただけだわ」
フラフラのくましろがセンセに抱きついてる。コアラみてえだな。
*相澤消太
「おい、俺はベロンベロンになるなって釘さしたつもりだが?」
「??ベロンベロンじゃないですよ」
「何を根拠に……一人で歩けないだろ。フラフラして…」
飯田から電話来たときは驚いた。勝手にカメラに切り替わったと思えば、爆豪の足を枕にして抱きつくように眠るくましろ。あのバカ……と頭を抱えていると、画面の向こうで瀬呂が体を起き上がらせようと脇に手を入れた瞬間にジタバタと抵抗し始めた。
『やだ!抱っこしていいの消太さんだけ!!触んないで!』
………人生で一番頭を抱えた瞬間かもしれない。
「くましろ」
「?はぁい」
「ここ何処かわかる?」
「おうち、消太さんとおれの」
「うん、じゃあ俺は?」
「ラブリーな消太さん」
なんか余計なのついてたけどまぁいいか。
「どうやって帰ってきたかわかる?」
「突然消太さんがあの部屋に生えた」
「生えるか……全く、次はないからな」
可愛いから1回くらいは水に流してやろう。
(なんか上鳴くんから変な動画来るんですけど!!!)
(変な動画?)
(おれのモノマネとか言ってる悪趣味な動画)
(………お前、この間の飲み会でこれ全員の前でやったんだからな)
(えっ)
(しかも俺が飯田から迎えの電話寄越されてる最中に)
(えっっっ)
(変どころかただの事実のモノマネだぞ)
(………………皆の記憶を消してきます)
(ハンマー持って何するつもりだ馬鹿野郎、記憶を消すんじゃなくてお前が、二度と、外でベロンベロンに酔うな)
(ゔ〜〜無理恥ずかしい)
(回収しに行った俺のほうが恥ずかしかったぞ)
(すみません……でも!!!ほんとに知らない人かと思って……嫌だったんですもん……)
(まぁ優越感はあったが……あんな無抵抗になるなら余計心配だから外では酒2杯までにしろ)
(はぁい……ふふ、消太さん抱っこ)
(もうしてやってるだろうが……)
(違います、ちゃんとぎゅって抱きしめるのが抱っこ!!!今は俺の背もたれ!!)
(ハイハイ分かった……これでいいか?)
(ふふん)
21/21ページ