MHA2
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1 熱烈インタビュー
*神代くましろ
「インタビュー??」
「はい!」
きらきら、わくわく。そんな感じの表情のレポーターさんに首を傾げる。さっき現場のインタビューは終わったのに…?
その疑問が伝わったのか、他のプロヒーローとの関係についてです!とメモを渡される。
「ごめんなさい、汗で目が……しょぼしょぼして見にくい…」
「あぁ、こちらこそ申し訳ありません…例えば大・爆・殺・神ダイナマイト!彼とも仲がよろしいですよね。仲良くなられたきっかけなんかはあるんでしょうか?」
「きっかけ………あ、クラスで席が前後だったんです!だからよく話してたかも…度々デコピンされてましたけど」
「大・爆・殺・神ダイナマイトと喧嘩した、というエピソードもありますが本当なんでしょうか?」
「あぁ……ふふ、ありますね。取っ組み合いの喧嘩して、先生にもお前ら次はないからなって怒られたし、学級委員だった飯田くん……インゲニウムにもこら!!って怒られました」
「なァに笑っとるんだアホくましろ」
「わ!爆豪くん!お疲れ様〜」
みょんみょんと一時期のゼンマイたちみたくほっぺを伸ばしてくる。
「あ、大・爆・殺・神ダイナマイトいいところに!今ヒーロー neutralの友好関係についての独占インタビューしてたんですよ」
「くましろの声はでかくて間延びしとっからよく聞こえる……んだよ」
「しゃきっとして!ごめんなさい、ちょっといいですか?」
いつもよりぽやぽやしてる爆豪くんの顔を覗こうとしたら避けられたので、彼の両手を体につけて気をつけの姿勢にさせてレポーターに断りを入れる。
「………熱、あるね」
「ねェわ」
「あるね、出久くん呼ぼうか?」
「………出久はやめろ、めんどくせぇから」
「呂律も回ってないし目が据わってるもん……あ、ジーニストさん!爆豪くんお熱あります!!」
「お熱って言うなや幼稚園児じゃねェぞ!!!!」
「あ〜熱あるのにそうやって暴れるんだァ……よいしょ、もしもし出久くん?爆豪くんが「分かった、電話すんな」あ、ブチ切ることないでしょ!どうせこれ見てるよ」
「おぉ、神代……いや、今は違うのか。久しぶりだね。気遣ってくれて助かるよ、彼はいつも調子を崩すまで私に何も言わないから」
ジーニストさんに爆豪くんを引き渡して、ちゃんと病院行くんだよ!と声をかける。
「さて、ごめんなさい…お待たせしましたね」
「い、いえ……!!」
早く治るといいですよね、と話題は飯田くんへと移る。
「インゲニウムともよくオフを過ごされてるイメージがあるんですが…」
「なんかめちゃくちゃややこいんですけど、元インゲニウムによく二人で会いに行ってるんです!」
「元…となると、現インゲニウムのお兄さんですよね。もともとお知り合いだったんですか?」
「いや、ヒーロー殺しの時に容態を聞いて…それでおれたち巻き込まれて。その後はまあご存知の通り色々あってバタバタしてたんですけど、2年生に上がるころかな…車椅子必須だけど、容態がだいぶ良くなったって聞いて。
当初は寝たきりって聞いてたんで、信じられなくて……初対面だったんですけど、『い、生きてるー!!!』って大泣きしちゃって…そこからよく会って話すんです、三人で」
「ショックな出来事だったのを覚えています、メディアも引退して我々も現在の様子を伺うことができないので、元気だと分かって嬉しいです!」
「お姉さん、飯田くんのアクキーつけてますもんね……ふふ、飯田く〜ん、天晴さん、見てますか〜?あ、今度桃のパフェ食べいきましょうね!」
カメラに向かって手を振る。
「続いて……一度熱愛報道が出ていたPinkyですが…」
「芦戸さん?芦戸さんは食べ歩き仲間ですよ、あとカフェと最近はアフヌンばっか行ってますね」
「あ、アフヌン?」
「アフタヌーンティーです!芦戸さんもおれも甘いもの好きだから今ドハマりしちゃって……無糖の美味しい紅茶飲んで、あまーいお菓子食べて…また紅茶飲んで…って」
消太さんに病気になるぞお前、って本気で怒られたから頻度下げたくらいだ。
「芦戸さんと最近お茶子ちゃんにアフヌンを布教してて、今度蛙吹さんとかも含めて行こう行こうって計画立ててます」
「本当に交友関係が広いですね……!」
「そうですか?皆もとA組なんで大体は遊びますよ、男女問わず……たとえば常闇くんとかもですし、尾白くんともこの間ドッグカフェ行きましたし……障子くんのわんわんとは喧嘩しました」
「喧嘩じゃない、言いがかりだ……すみません」
障子くんの右わんわんがまたおれの頬をかじかじしてくる。上を見上げると久方ぶりの障子くんだ。
「爆豪のインタビュー見て来た…まだやってたし俺の話題だったのでつい」
「いえいえ、大歓迎です!…ちなみに、わんわんというのは?」
「複製椀で口を複製したときに、某ゲームのわんわんに似てると勝手に……」
「特にこの右わんわんはいつも俺を噛んできます。DV」
「何がDVだ全く……」
呼ばれた障子くんとばいばいして話に戻る。
「プレゼント・マイクとも仲がいいというか親交が深いですよね、ラジオはレギュラー陣と言われてますし」
「ゼンマイですか?ふふ……ゼンマイのこと聞かれると思ってなかったな、ゼンマイは〜……ん〜…なんていうか、親戚のおじちゃんって感じもするし、お兄ちゃんがいたらこうなんだろうなって思う時も、お父さんぽいなって思う時あるし、お母さんみたいな時もあるし……ふふ、家族って感じです」
「え〜!なんて素敵な……!」
レポーターのお姉さんが涙ぐむので慌てて宥める。泣かないでよ、つられ泣きしちゃうじゃん!!
「伺ってもよければ、ご家族の仲はどうなんでしょう…?最近お母さんのメディア出演が少ないと思うのですが…」
「あぁ、母さんが『毎回毎回アンタのこと聞かれてマジでだるい』ってキレてました………昔より神代家はほんわかする時間が増えました」
モノマネを添えて言うとちょっと突っ込みづらそうな空気を出される。なんでよ、先に母さんの話題出したのそっちでしょうよ……。よくなったんだからちょっとディスったって問題ないのに。
「neutralといえば外せない、イレイザーヘッドとの結婚生活ですが……最近してもらって有難かったことって何かありますか?」
「……めちゃくちゃ美味しいみかんを箱ごとストックしてくれてたんですよ、ほら……手がまっきっきになるまで食べちゃって、今セーブ中なんです」
黄疸だと間違われるぞと箱を取り上げられた。甘くてちゃんと酸っぱくて美味しいみかんはいくらでも食べられる!と食べてたらもちろん怒られた。0か100しかねーのかお前はって暴言付きで。
「微笑ましい……イレイザーヘッドがみかん買ってくれてたんですか?」
「そうなんです、スーパーで買ったみかん美味しい〜って食べてたら翌日箱で届いて、しばらく理解できずに立ち尽くしてました」
まさか5キロ届くと思わないじゃん????1個美味しい〜!ってしてただけのみかんが、翌日には5キロに増えてるの。
「では、逆にやめてほしいことはありますか?」
「おれ以外に!モテないで!って言ってるのに『モテねえよ』とか言って結局モテてることですかね……浮気者」
じとりとカメラを睨んで近づいていけば、カメラマンさんが近い近いよ〜って笑ってる。
「neutral、カメラ真っ暗だから!離れてほら……」
「おれは怒ってますからね!」
「相も変わらずラブラブな様子で安心しました」
めっちゃ普通に流された、え、おれ怒ってるって言ったのにそこはかとなく『はいはい』って空気を感じるんだけど???
「あとはどのような交友関係がおありなんでしょう?お名前を挙げて良い方はいらっしゃいますか?」
「ナイトハイド!こんどディズニー行こうねって行ってるんです」
「ナイトハイド…?ごめんなさい、勉強不足で。アングラのヒーローでしょうか?」
「……た、ぶん?あ、でも町中で見かけても声かけるなって怒られてるんでそうかも。名前くらいは許してくれると思いますけど………多分…」
ちょっと自信なくて尻すぼみになっちゃった。
「ねえ、僕は?」
「いだっ…………なんだ物間くんか」
「君本当に失礼だよね、なんなの?」
「初手で暴力奮ってきた人に言われたくありませーん」
「喧嘩はしないでくださいね〜?」
レポーターのお姉さんの静止を聞き流して物間くんがほっぺ鷲掴みにしてくる。痛い、そこ障子くんの右わんわんに噛まれたところ。
「いだだだだ、こんの〜!!!」
「なんでそんなバカ力で対抗してくるわけ?少しは加減してくれるかなあ、筋力差を考えて!!!」
「そっちが先に手ぇ離しなよ!!」
「何やってんだ、くましろ。物間も……生放送なんだろ、流れてるぞ」
轟くんに引き剥がされた。轟くん、主に女の子に人気だから凄いちょっと遠くで悲鳴が聞こえる。
「最初にチョップしてきたの物間くんだもん!!!」
「んな大袈裟に痛がるほど力込めてませんけどぉ?そんなか弱かったっけぇ?neutralは!」
「吹っかけた方も乗った方もどっちも悪ィだろ……すんません、取材中なんですよね?」
「………物間くん嫌い」
「僕もお前なんか嫌いだよ」
「小学生かお前ら……すみません、いつもこうなんです」
「ショートはよくお二人の仲を取り持ってるんですか?なんか手慣れてるというか……」
ついにおれじゃなくて轟くんに取材し始めたお姉さんを2度見してると物間くんが轟くんの影から指差して笑ってきた。
「んぐぉ」
「物間、すぐ挑発するな……くましろもすぐ乗っかるな、イレイザーヘッドに叱ってもらうぞ」
「すいませんでした」
光の速さで謝っておく。それでもニーブラされた状態から轟くんは離してくれなかった。
「くましろが……爆豪に連絡先ブロックされたときとか、緑谷から返事こねえとかいっぱい泣きつかれてるんで慣れてるだけです…そろそろ撤去作業が開始されるんで、メディアの皆さんも切り上げてください……物間、くましろ、お前らはこっち」
「「はい」」
*相澤消太
「はぁー………」
何やってんだアイツは……。頭を抱えて天井を見上げていると、轟から連絡が入る。
『見てましたか?』
『見てたよ、ゲンコツするぞこの野郎って伝えといて。仲裁いりそうか?』
『物間もくましろも本気で嫌いって言ったわけじゃないんですぐ仲直りすると思います、たぶん』
くましろが生放送インタビューなんて珍しい。そう思って見てれば交友関係に関するインタビューだった。確かにくましろのSNSでよく名前があがる爆豪、轟、緑谷、飯田、芦戸、麗日、上鳴なんかは仲がいいと周知の事実だが、A組ほぼ全員から弟や末っ子のように可愛がられているというのはまだ世間にそこまで知られていない。
だからこそ障子や飯田の兄貴、心操の話は今回が初めてメディアにきちんと載るだろう。前インゲニウムには本当に初対面で『生きてる』と泣き叫んだと聞いてハラハラしたが、飯田家は心が海より広い。大笑いして受け入れられ、今の今まで可愛がられてるんだから凄いもんだ。
飯田の兄貴も、自分の家族以外でそんな反応をしてくれるやつと対面なんて退院以来だっただろうから、嬉しかったんだろう……きっと。
あとは、マイクだ。アイツまた泣いてるんだろうな。親戚のおじちゃんのような、兄貴のような、父親と母親のような家族に近い存在とくましろが素直に言ったのは初めてだ。対面だと絶対に照れて言えねえからな……マイクも揶揄うし。
『良かったな、マイク』
『涙で枯れそうだぜ、俺はよ』
『強く生きろ』
マイクのはいいコメントだった、俺は浮気者呼ばわりだ。だからモテてねえっつうのに……最近お互いに忙しくてあんまり構ってやれなくて、ちょっと寂しくて拗ねてるんだろう。寂しそうな顔してた。
SNSを見てみれば、くましろが名前を挙げたプロヒーローたちの名前が軒並みトレンドにランクイン。交友関係の広さと1人1人との距離がちゃんと近いことに世間は大いにざわついてるたろう。狭く深くでも浅く広くでもない。深く広くだからな、くましろは。
『ディズニー約束してるナイトハイド…って?ごめんけど存じ上げない、アングラだから調べたりしないほうがいいんかな?』
『公共の電波で口喧嘩するの、はじめてのおつかいかくましろくんとファントムシーフでしか見れない』
『テンタコルの複製椀のお口、わんわんって言ってテンタコルもそれでいいやってなってるのは何????愛なん??』
『ていうかダイナマの体調不良に即座に気付いてたの凄すぎない??』
『Pinky、FROPPY、ウラビティとアフヌンするくましろくんって女子だった?完全に女子会だよね?』
『相変わらずイレイザーヘッドへの愛重くていい、浮気者って時の顔が絶対拗ねてる』
『ファントムシーフと喧嘩する感じでダイナマとも喧嘩したりしてんのかな……』
すげえな、こりゃしばらく収まらねえだろう。
(ただいま……)
(……色々言いたいことあるがおかえり、仲直りしてきた?)
(物間くんが一生話しかけるなってぇ゛……)
(あ〜……絶対本心じゃねえと思うが。轟はなんて?間入ってくれてたんだろ)
(しばらく待ってろって………)
(物間の頭が冷えるまで待ってろってことだ……んな泣くなよ、さんざん喧嘩して仲直りしてきてんだから)
(でも……)
(はいこっち座る…俺はくましろ一途なのに浮気者って言い触らされたのが切ねえよ)
(すみません……でも言い寄られてた)
(言い寄られてない、アレはマイクの連絡先聞かれてたから断ってたの……お前がそうやって勘違いしたり喧嘩して誰かとギクシャクする時大体疲れてんだよ、だから今日はすぐ寝ろ)
(寝れないです)
(何?気絶させてほしいって?)
(ちが……っ!!!えっち!!!!)
(えっちだけど?…はい、お風呂入っておいで。飯は?)
(食べたいです)
(用意しとく)
(え、消太さんのご飯…!??)
(んな大層なモンでてこないから期待しないの)
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