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7 虫事件
死にたい
今すぐ死にたい
ねえなんで帰ってきてさあ、愛しの相澤さんの為にご飯作ろ♡とか思ったらアイツいんの?調子こいて♡つけたから??
まさか、こんな合理的な部屋の中にも入ってくるなんて…奴は侮れない。ていうか怖い。アイツIQ高いらしいからビビってるやつとかに飛び込んでくるらしい。オレなんて一発アウトだよ。
小さな物音にも過敏に反応できる今、どうするか迷っている。たしかアイツ主成分油だから洗剤で弱まるらしいよな。スプレーがない我が家には大助かりな情報。ただ、シンクのすぐ近くにいたから取りに行く事もできない…つまり武器が何もない。
冒頭の通り相澤さんはまだ帰ってこない。
詰んでね?
*相澤消太
玄関を開けると涙目、というかむしろ泣いてるくましろが体育座りしてた。何してんだよ、玄関のよりによって靴置いてる方で。
「あっ、相澤さぁあん、」
「何だ…分かったから泣くな」
「Gが出た、助けてください、」
なんだゴキブリか。暖かくなってきたから出てきたんだろう。ていうか虫ごときでそんなに泣くなよ。
「分かったから離せ。退治するにもできないだろう。」
「スプレーもないのにどうやって退治する気ですか…?」
「新聞紙」
「原始的!!!!嫌ですよ床が汚れる!!!キモ!!!っぷ、」
「落ち着け吐くな、想像するなよバカ」
頭を撫でてやる。想像して吐きそうになるなんて、バカか?
ていうかどうしろってんだ。焼き殺すか?それはそれでえぐいとか言いそうだしな…。
くましろを宥め、コイツが納得のいく殺し方を話し合った結果、これから出た際にも対応できるように今後スプレーを買おうとなった。
スプレー買ってもくましろの場合はその後触れねえだろうけどな…だからあんまり意味がない気がするが、言ったらまた泣きそうなのでやめておく。
「で、今回のヤツはどうすんだよ」
「どうしましょう…」
頼むから虫でそこまで泣くなよ…。
「確かエタノールあったろ。新聞紙で叩き潰してそこエタノールまみれにすりゃあくましろも文句ないだろ。」
「そりゃエタノールは殺菌効果ありますけど…気持ち的問題が…」
「あのスプレーだって言っとくがベッタベタになるし、めちゃくちゃ臭えからな」
そういうと渋々納得した模様。はあ、ようやく玄関から移動できる。
呆気なく見つけて2発程度叩けば潰れたのでティッシュに包んでゴミ箱に捨てると、生き返ったらどうすんだ!と泣き喚くくましろの為にわざわざトイレに流す。てかまず生き返るわけねえだろ、潰してんのに。どんだけ恐れてんだよ。
「おい、終わったぞ」
「怖くて動けない」
バカを抱きかかえてリビングに移動し出たら倒してやるから、となだめる。
「っていうのが、昨日の事件だ」
「ああぁ~!!!!嫌な季節だぜ!俺の家にも居るかもしんねー!!!相澤そん時は頼むぜ、マジでよ…」
マジでの時の顔が本当に真剣だったマイク。こいつも虫苦手なんだよな。
「そんなにしょっちゅうは行ってやれねえぞ」
「相澤が来れないけどあいつが出た時は、すぐに近所のホテルに泊まる。業者呼ぶぜ」
そこまでするかよ。
「お前もくましろも大袈裟なんだよ…別にあいつ刺したりしねえじゃねえか」
「お前な…!刺す刺さないとかの問題じゃねえんだよアリャ…!!」
声のボリュームがどんどん大きくなるマイクに静かにしろ、と静止していると職員室のドアが乱暴に開かれる。
バァン!!!
「相澤さん助けて背中に虫、死ぬ!無理とって!!!」
何だ次から次へとうるせえな…。
「ギャアアアァァァ!!!おい神代こっち連れてくるなよバカ!!」
凄まじい勢いでセメントスの背中へ隠れたマイク。
「だって苦手なんだもんしょうがないじゃん!!」
「静かにしろバカ2人、取ってやるから暴れるな。」
(相澤さん怒らないで、だって羽音デカくて怖かったんですもん…)
(怒ってねえからお前はべそべそ泣くな)
(相澤、バカ2人は納得いかねえぜ!)
(バカ2人だよバカマイク)
(もうくっついてません?)
(くっついてねえよ、取ったんだから…)
(神代、コイツさっきな俺も神代も虫ごときで大袈裟なんだよって言ってたんだぜ)
(じゃあ相澤さんは顔中にムカデとゴキブリ貼り付けても冷静で居られるんですね!!??!)
(ギャアアァァやめろその名を出すな神代のバカ!!!!!)
(どっちもバカだよ、バカ2人)