HQ 宮(侑)
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ハッスル体育祭
*北葵
「偉い!葵ちゃんえらいわぁ」
「ふふん」
アヤちゃんに撫で回されて褒められてる。何故かというと、男子バレー部一年生4人の中間テスト結果ものすごい良かったから。特に宮くん二人は小テストがギリギリ……って感じだったから、中間テストは軒並み80点叩き出してお礼のお菓子が凄かった。信ちゃんからも褒められた。私自身の結果も良かったから二乗で褒められてるんるん。
「来月の体育祭についてクラス委員主導で話し合います! じゃあまず、必須種目について。
男子女子ともにクラス対抗選抜リレーがあります。選抜リレーで競う相手は先生方です!だからまぁ、気楽に?」
「ちょっと〜、先生たちはマジですよ!毎年恒例だから鍛え始めた先生もいますからね!」
「ええ、そうなん?先生たちズルやん、こっち初聞きなのに」
野球部からお笑い半分の野次が飛ぶ。
「若さという大ハンデあるじゃないの……はい、クラス委員の話聞く!」
「あとは1、2組合同での演技科目があります。平たく言うと応援団みたいなやつやね。
ちなみに1、2組は赤団です。これは2年、3年でも合同やから覚えとってな。3、4組が青団、5、6組が黄団です!
リレーに関しては団対抗はないから安心してください!
1年生の出場科目は障害物人借り競争、綱引き、演技科目。
そして部活入ってる子ぉは部活紹介のあと、部対抗リレーあるから気張りよ〜」
「障害物人借り競争は男子、綱引き女子、演技全員、部活対抗は男女ともにです!」
ほうほう。高校になったら体育祭や運動会なくなる高校多いからなんか新鮮や。にしても綱引きか……なんの役にも立てへん気がする。
中間テストを終えて急ピッチで色々準備せなアカン。体育の授業はひたすら1、2組合同の演技科目の内容を詰めていく。大体創作ダンスらしくて文化祭のクラスごとのパフォーマンスのクオリティをちょっと大規模にした感じ、と先生は言っとった。
「何がええんやろ」
50人くらいが踊れる……演技科目…?そんなんあるんか…?と困っていると、空手部の子がおるってことで応援団の演舞に空手の形を取り入れよう!となった。
「カラテなんかわからへーんって感じやと思うけど……空手の形で大事なんは緩急!
ここぞというときに力を入れてキレを良くして、抜くときは抜く。そうすると流れるような動作に見える……そこさえ意識してもらえば、皆かっこよう見えるはず!じゃあ立って、基本姿勢からやんで!」
「演技時間10分やしええんちゃうか?」と体育の先生からもお墨付きをもらった。
「北さん、手足逆やわ」
「ぎゃく」
「逆。右手が前やね……そうそうそうそう!ちょっとゴメンな?手ぇココらへん、脇締める!」
「わきしめる」
「ん!次、腰落とす」
「こしおとす」
「お〜!ほんまに初心者?筋ええで」
「乗せるん上手やわ〜」
「や、や!ほんまに!形の動きは覚えた?」
「えと…こうやって、こう!んで回ってしゅば!やんな」
「えらい擬音多いけどまぁ…合っとる合っとる。回る前のここの動き、なんちゅーか……ここらへんにきのみがあって、それを急いで取りたいみたいな。右腕出して戻すを意識するとかっこようなんで」
「出して戻す……」
言われたとおりやってみるとアヤちゃんを始めとする女の子たちにカッコええカッコええ!!と褒められる。
「なんや、堀川くん俺にも教えてや」
茜がやってきた。昔から負けず嫌いな茜もカッコええって言われたくてやってきたんだろう。
「アヤちゃん、審判やって!」
「おー、双子対決?ええで!」
「ずるいやん!葵と仲ええのに」
「ビリケンさんに誓って公平な判断すんで」
「「なんでビリケンさん??」」
「じゃあ俺もビリケンさんに誓おて審判するわ……はじめ!」
二人で形をかっこよさ意識でやってみるも思ったよりギャラリーおってちょっと恥ずかしかった。私はさっきアドバイスもろた脇締める、とか出して戻す、とかキレよく、姿勢良く、カッコよくなるよう意識してやってみた。
「え〜!むちゃくちゃ上手いやん、二人とも!甲乙つけがたいねんけど」
「俺も……空手部入らん?」
「入らん。俺の本命サッカーやねん」
「お誘いは嬉しいけどなあ、私はバレー部のマネ予定やし」
勝負は引き分け。堀川くんは全国大会にも出るような凄い成績の子やからか、教え方が上手いんか分からんけど……並べてみるとたしかにいっちゃん上手いしなんかえげつない貫禄あるんやけど、空手見たことないっていうクラスの子も遜色ない仕上がりになってる………と思う。随分カッコええんちゃうやろか。
「あ、侑くん、治くん!信ちゃんには内緒やで」
「随分前の方に引き出されとったもんな」
「何言ってるん?宮くん二人もセンターライン入ってもらうで!君らもえらい上手いからなぁ」
「おお、引き抜きや。流石」
「俺らで北さんびっくりさせてひっくり返したろ!」
「ふふ、おー!!」
「信ちゃんひっくり返したら歴代まで語り継ぐわ」
前から2列目のところに北家も宮家も引き抜かれた。絶対見てね!といえば分かるくらいの場所だ。ちーちゃんも大騒ぎしそうな位置やな……でも当日まで内緒。
ちーちゃんとお母さんがしこたまお弁当作ってきてくれて、体育祭本番の日。2年生の種目は男子が騎馬戦、女子が旗取りらしい。結構危ない怪我しやすい種目を担当してくれてるらしい。
そんで………おもろいことに、先生VSクラス対抗リレー(学年ごとの3レース)のクラス選抜、まさかの私、茜、侑くん、治くんという双子大揃いやった。女子の中では足は早い方やねん。スタミナないからシャトルランとか持久走は散々な結果やけど……校庭半周くらいのリレーならイケる!と出場を決めた。他の子ぉたち、むっちゃ嫌そうな顔しとったのもある。まあ目立つん嫌よな。
「ええ天気やなぁ」
「6月なのに晴れてくれて良かったね」
応援席でアヤちゃんと話し込んでると茜に呼ばれる。
「葵!来い!」
「早い早い早い、何?!」
もうちょっと待ってくれへん???障害物をなんとかクリアし走りきり、この走者の中では1位。答え合わせの人借りのお題は?と茜にマイクが向けられる。
「貴方が思う世界一可愛い子」
そう言うとヒュー!!!と黄色い歓声が上がる。身内なんやけどね……同じ日に生まれた。
「詐称しないでください、貴方が思う可愛い子ですね」
訂正されとるやん。
「いや、世界一可愛い子です。俺の妹」
「しかも妹さんなん?!なんや、黄色い歓声萎んでしまいました」
「お騒がせしました〜」
席に戻ろうとするとまた呼ばれる。今度は侑くんや。
「凄いなぁ、引っ張りだこやん」
「勘弁して、もう一周?!」
侑くん足長いし早すぎてついてくん必死やった。おんぶして運んでほしいくらい。
「つかれた………」
「あれ?さっきも会いましたね。じゃあお題読み上げどうぞ」
*宮侑
なっっっっっんでこんなクソみたいなお題やねん!!!
1人しか浮かばん子を呼び止めて一緒に走る。連続で走らせたせいでちょっと疲れてそうなんが申し訳ないけど。しかもお題発表せなアカンの地獄やん。けどサムに負けたくなくて必死で走った。おかげで同着や。
「………仲良うなりたい子」
ちっさくそう言えばサムは腹抱えて笑いだして、葵ちゃんはちょっと耳が赤くなった。ギャラリーの野次のせいや。ホンマに黙れしばくぞと睨みつけるとMCがマイクを葵ちゃんに向ける。なんのコメント待ちやねん、クソが……!!!!
「え、ぁ……もう仲良しちゃうん?」
葵ちゃんがそう答えるとギャラリーもっと沸いてもうた。恥ずかしくて見れへん。
「あれ?ちゃうかった?」
「……最大値ちゃうやろ」
ほんのちょびっとや。葵ちゃんのLINE交換っちゅうハードルは確かに高いし他のやつは越えられてへんはずや。何しろ強力な保護者おるし。やから、他のやつと比べたら仲良しなんは事実。ちょっと仲良しちゃうねん、1番仲良うなりたいねん。そこまでは言わんかったけど。
「ツム〜、漢見せたやん」
「すっっっっげー顔真っ赤だったね」
「何撮ってんねん角名ァ!!!!しばくでホンマに!!」
「でもまあ好きな人とかじゃなくてよかったじゃん、流石に全校生徒の前で告白を見世物にすんのは俺反対」
「告白みたいなもんやったやん………」
「あんな照れっ照れで言われたら、そらなぁ」
「お、治…皆おるんやな」
「き、北さん……」
「えらい顔真っ赤にしてたな」
「揶揄わんでくださいよ、ホンマに……」
「悪い悪い、可愛らしくてな…ま、いつでも相談のるで。茜もやけど……嫌なやつと思っとったら連絡先なんか交換させへんし」
また顔熱くなってきた。とりあえず演舞見といてくださいと伝えて別れる。
*北葵
演舞も大成功。わざわざ赤いハチマキと短ラン用意してくれた先生に感謝や。予算いっぱいあんねん!って笑顔で言われたからお母さんにもお礼言っといた。
まあ、少し恥ずかしかったのは………
「葵〜!!!!茜〜!!!!」
ちーちゃん大暴走しとったことかな……。でも先頭の堀川くんもやっぱりカラテ有段者ってことで、かなりの貫禄と迫力で先輩たちもどよどよしとった。最初どよどよ、堀川くんくんが形して、私らが続くを繰り返していくたびにどんどん歓声大きくなってったのは楽しかった。
「葵〜!茜〜!ばりカッコよかったで!!!ちーちゃん泣いてもた」
「「泣いたん!???!」」
そこまでとは思わず茜とハモる。お父さんに写真送るから演舞姿の写真撮らせて、と2人で肩を組む。
「ええねええね、強そうなポーズして!」
「形しようや、葵!お気に入りのやつ」
私は中腰の波動拳打ち込みそうなやつ。茜は回し蹴りみたいなやつ。何枚か撮ってもらってると、侑くんたちが通りかかってちーちゃんが逃がすはずもなく。
「1組さん2組さんで分かれて〜はい、ポーズ!ちゃんとポーズしぃ、演舞センター組やろ!」
「それかめはめ波やない?」
「昇竜拳にしよぉかな」
「ツム、昇竜拳なん?じゃあ俺ジョジョやるわ」
「じゃあ俺ナルト」
「もう空手関係ないやん……じゃあ私ONE PIECEにしよかな」
ちーちゃんにお礼を言って着替えに行く。クラス対抗リレーもあんねんな。はあ……もう借り物競争で2週走らされてくたくたや。
(すご……お重で作ってきたの?)
(おん、お母さんよりちーちゃん気合い入れちゃった)
(久々にこんなにおかずいっぱいのお弁当見たわぁ、ちーちゃんありがとお)
(あ〜今日来て良かった〜!なぁ、演舞もっかい見直そうや)
(お家帰ったらにしよやあ、恥ずかしい)
(せや、対抗リレーも選抜されてんで。俺も葵も)
(そぉなん!?凄いやん)
(カメラ撮ってお父さんに送ろ)
(さっきの侑くんたちとの写真にだけ返事あるわ)
(送ったん!??!……ちーちゃん、悪いで)
(悪ない悪ない!!やってええ子やん、侑くん。信ちゃんが気にかけとんのも分かるわあ)
(…‥あ、信ちゃん来た!信ちゃ〜ん、お弁当食べよお)
(ん、演舞すごかったなあ。二人ともかっこよおて鼻高々やったわ)
(センターの坊主の子ぉ、カラテの凄い子やねんけど何回も入部誘われたで)
(センスあるんちゃうか?誘われるのも納得や)