HQ 宮(侑)
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わくわく勉強会
*北葵
「勉強会?ええやん」
「うん。治くんも、角名くんも〜ってきたんやけど、あの3人寮やん?どおしたらええやろって」
「寮はあかん。女の子一人で行ったあかん。寮も男女で棟分かれとるから」
すごい勢いで振り返ってきた信ちゃんに分かっとるよ、とオレオを渡す。
「やんな?でも3人ここに呼ぶんもぎゅうぎゅうやない?」
「………元はといえば、俺の後輩や。茜と葵の学力は心配してへんけど、茜も勉強したいやろうし……リビングは侑たちが気ぃつこて集中できひんやろうから、俺の部屋空けるわ」
「ん、信ちゃんありがと!」
「あと……銀島だけ省くんもアレやから、声かけたって」
「分かった!」
『私のお家、信ちゃんの部屋で決定!』
侑くんにLINEを送る。はじめての中間テスト、やっぱり信ちゃんに「赤点なんかとろうもんなら参加させへん」と笑顔で忠告あったみたいで、怖いから勉強会開いてくださいってスタバのギフト券届いた。
1000円ちょいも貰うてしまったら、勉強会開くしかない。場所の相談を信ちゃんにしとった。部活ではとりあえず勉強会開く予定はないらしいから、土日の午後になる。寮か、私のお家か、イオンのフードコートとか…?場所の候補がなくて相談しとった。
「お母さん、週末にな、バレー部の子ぉらと勉強会するわ」
「あらら……何人来はる?」
「3人ともう1人増える予定!皆1年生やよ」
「男の子かぁ、いっぱいお菓子と飲みもん買うとくわ。お昼もここやんね?」
「そぉ……かも??聞いてみるわ、土日も寮のご飯食べるんかな?」
『ご飯はどするん?寮のご飯?お母さんちょっと張り切ってるで』
『ええのん?』
「食べたそうにしてはる」
「好きなご飯によるわあ、皆唐揚げとかやったらお母さん倒れる」
『メニューによるって。揚げもんはキツイと』
『なんでも食います』
「ふふ、なんでも食べますやって」
「ん〜〜信ちゃん、土日お昼なにがええ?お母さん出てこうへん」
「リクエストしてええのん?……そやな……チャーハンと、うどん。うどんはおいなりさんがええ。」
「しゃあないなぁ……可愛い信ちゃんと信ちゃんの後輩くんたちに作るわ。葵も手伝ってな?」
「うん!」
「火ぃやから火傷とかせんようにな?心配やわ」
「信ちゃん……もう高校生やで?お料理くらいできるよ!」
未だに冷凍うどんで火傷した話を持ち出してくる心配性な信ちゃんの肩をぽんぽん、と叩く。土日びっくりさせたろ。
『チャーハンとうどんに決まりました』
『美味そ。腹すかしとくわ、今から』
『流石に早ない??』
金曜日お母さんと買い物に付き合うて、いっっっっぱい買ってきた。ポテチとチョコパイ、ポッキー、ラムネ、飴ちゃん、オレオ、アルファベット書いてあるチョコ、あられ。
買いすぎやって信ちゃんに間違いなく怒られるやろうな…。
あとはサイダー、コーラ、緑茶、麦茶、無糖の紅茶、オレンジジュース。
土曜日になって信ちゃんとボール磨きに1回学校に行って、帰ってきてジャージのままお母さんとお昼ご飯の仕込み。ちーちゃんは2時くらいに帰ってくるらしい。勉強行き詰まったらちーちゃんにも教えてもらおうかなって連絡しといた。
「何個卵割るん…??」
「しゃあないやろ、食べ盛りの信ちゃんと茜にプラス4人やろ???今日は北家中華屋に転職や」
「大変や……中華のコーンスープと、冷凍シュウマイと…あと大根サラダと豆腐サラダと?」
「あとは〜〜うーん、キャベツで回鍋肉にしよか」
ひたすらフライパンで炒めまくった。手首筋肉痛や……。なんとか完成させてドカドカお皿に盛っていく。シャワーだけ浴びて髪の毛乾かす。……うん、臭いなくなった!アイロンで真っ直ぐにして着替えてハンドクリーム塗ってると玄関が空いた。
「ただいま」
「信ちゃん、おかえり!茜も一緒?」
「おん、もう来るで」
「お邪魔しまァす」
おお、壁が4人歩いてるみたい……。
「北さん、俺らまですみません。お邪魔します」
銀島くんだ。前に侑に泣かされたら殴ったるって言われて慌てて止めた記憶がある。まずは話し合おう?と。どうしてバレー部の1年生バイオレンスな子多いん?
「えぇよ……いい匂いやな、葵も手伝ってくれたんやろ?……この湿布なん?」
信ちゃんに見つかった。左手の湿布を指差される。
「フライパン振りすぎて筋肉痛やから貼った。中華屋に転職してん、今日だけ」
そう言うと火傷とかじゃないって安心したみたいでちょっと笑ってる。
「おおきに。いっぱい食べるわ……茜、何しとん!チャーハンなくなるで」
「嫌や〜!!!宮くんたちどいて!年功序列!俺が先や」
「そんな入場順でなくなるような量ちゃうで、ホテルのバイキング並に作ったんやから……茜、鍵閉めて。ハイハイ皆手ぇ洗ってき〜」
お母さんが洗面台に皆を誘導していく。リビングの端っこに皆のカバンを………ぐ、重いな。カバンを………
「なんなん?ダンベルでも入れてるん?持ち上がらんよ」
「やめやめ、葵は取皿の準備に回り」
信ちゃんに任せてお箸やコップ、座布団の用意。あとは回鍋肉とかレンジで温めなおす。
「割り箸やとささくれちゃうかもやしゴミほかすん面倒やから来客用のお箸でええやんな?」
「そやな」
「茜〜、ジュース出して!黒烏龍茶!」
「出したで。お母さん、ユニ汚れちゃってん。アレある?」
「オキシ?あるから漬けといて〜着替えてきぃ。ちゃんと残しとくから」
「おん!信ちゃん、食べ尽くさんでよ……治くんも!!!」
「善処するわ」
善処???食べ尽くせる自信があるということ……?この量を…??治くんを信じられへん、と見ているとウインクされた。食べ尽くせる自信があるんやわ……コワ……。
「よっと……かったぁ……誰、これ最後に閉めたん!茜やろ!!」
「葵にはいい筋トレや」
全ッッ然開かへん。侑くんに黒烏龍茶を差し出して蓋開けてとお願いする。
「茜いつもこうやねん……ありがとぉ、注ぐよ〜」
「ありがと…サム、回してけ」
「おん」
着替えてきた茜も揃って、お母さん、信ちゃん、私、侑くん、治くん、角名くん、銀島くん、茜の順にテーブルを囲む。
「いただきます」
「いただきまーす……うま!」
「いっぱい食べてね〜」
チャーハンいい感じ。私も作ってん、と信ちゃんに言うたら撫でられた。
「どれ作ったん?」
「大根サラダと、このスープ、チャーハン!卵一生分くらい割ったわ」
「卵スープとチャーハンにしたらえらい使い込んじゃったな……うん、スープ美味しいやん!ちょっとちーちゃん用に残しとこ、恨み言言われるわ」
「それが懸命やね。『葵が作ったご飯一口も残ってへんの?!?信ちゃん、なんでちーちゃんの分残しとかんの!?!』って詰められるわ、信ちゃんが」
「茜もやろ」
「目に浮かぶわ……」
侑くんたちも美味しい美味しいとどんどん平らげていく。すごい、本当になくなってく……あんなに作ったのに。そういう大食い動画みたくなってる。
「ご馳走様でした!皿洗います」
「ええよええよ、勉強会にきたんやから」
「俺と茜で洗うわ、お母さんしんどいやろ」
「信ちゃん………アンタほんま、将来モテるわ。」
「何言うてんの、もうモテてるよ。アヤちゃんがカッコええ〜!って言うとった」
「ふは、そうなん?知らんかった」
じゃあ信ちゃんのお部屋移動〜!と4人を連れて行く。ジュースとか持ってこないとな。
*宮侑
「お菓子とジュース持ってくる、ちょお待っとって!」
ぱたぱたと忙しなく葵ちゃんが部屋を出ていく。想像通りの北さんの部屋。むっっっちゃ綺麗や。ゴミ1個もあらへん。
「マジでご飯美味かったな」
「美味しかった〜、寮母さん意外のご飯貴重だから感激した」
「なんてったって葵ちゃんの手作りやもんなぁ、ツム」
「じゃかしいわサム」
「北さんが聞いたあと、あからさまにそればっか食べてたもんな……茜ちょっと笑ってたぞ」
あいつ……あとで小突く。
「入るで」
「「「「はい!!」」」」
す、と返事が揃う。北さんや。着替え取りにきてん、とタンスゴソゴソしとる。
「よ、と」
「ちょお葵ちゃん危ないで、サーカスやないんやから」
雑技団目指しとるんか?ってコップの積み方してるから慌てて受け取る。葵ちゃん的には重かったみたいで、手がぷるぷるしとった。さっきもペットボトル開けて、とお願いされたけど俺からしたらなんともない重さや固さ。葵ちゃん、見た目から細いから非力なんや。こんな程度も開けられへんのや……そら北さんが過保護になる訳や。
「侑たち、小テストは何点くらいなん?」
「50満点で30くらいです……」
「あかんなぁ……小テストと提出プリントから大概出るから見直ししとき」
「期末むずいんかなぁ」
「中間いけたなら期末もいけるよ、やからしっかり勉強し。俺下におるから」
北さんが着替えを持って部屋を出ていく。角名と俺の間に挟まれた葵ちゃんがちいこく座って教科書を開く。
「じゃ、まず現国から。やばい人?」
「「はい」」
「小テストください」
サムと俺。葵ちゃんに渡す………おわ、今の真顔になる瞬間むっちゃ北さんそっくりやった。やっぱ兄妹なんやな……。つかむっちゃ私服かわええしなんかちょっとええ匂いすんねんけど…アカン、集中せな。癪やけどサムたちおって良かったかもしれん。
「侑くんは漢字、治くんは読み取り弱いんやね」
「うす……」
「漢字はこの教科書にルビ振ってあるんが出やすいって言っとったから、教科書呼んでルビ振ってあるんをひたすら書き取りして覚えるんが早いかも。
読み取りは……まず前提やけど、治くん文章1から10まで目ぇ通した?飛ばしたりしてへん?」
「7割飛ばした」
「「「それやん」」」
「なんか読んだ気してまうねん」
「ちゃんと読んで、今この文章読んでみて?」
あろうことかサムの顔じいっと見上げとる。目の動き見とるんやろか……?癪も癪や。
「………おん、1行ずつ読んだ」
「要約してみて?」
「えーっと……主人公がおって、同じ部活の友達おって、その二人で帰っとる」
「ん」
「で、その日の部活の反省点みたいなん話しとる。主人公も友達も陸上部で、種目が違う。けどどっちも走るんは同じ。怪我して復帰したての主人公を友達が励ますっちゅうか発破かける感じで言うけど、それにモヤる……で合っとる?」
「合っとる!この文章読むのに7分くらいなら普通に期末とか模試のながーいやつでもしっかり読み込んでも時間足りひんってことないと思うで、やからちゃんと!1から10まで!読む!選択肢適当に選ばんよ」
「ハイ……」
「よし、解決。次古典、これはひたすら暗記や。暗記弱い人?」
「「はい」」
角名と銀島が手を上げる。
(おぉ、その覚え方いい!覚えやすい)
(やろ?じゃあ次、数学やばい人?)
(はい)
(どこ分からん?)
(ここ)
(答えが合わへん?)
(おん。8ちゃうん?なんで4になるんかが回答に書いてへんねん)
(あー……これはね、こっち先に計算するんよ。マイナスプラスは後、掛ける割るが優先やねん)
(掛ける割る………お、4なった。こいつも?)
(そいつも)
(この二乗の場合は?誰優先?)
(きゅうけ〜しよおや、葵ちゃん……もう無理……)
(あかん、ツム知恵熱出てしまう)
(お菓子パーティーしますか)
(最高)