HQ 宮(侑)
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これこそ庇護欲
*北葵
初授業を終えて、ようやくお昼ご飯!もちろんアヤちゃんと食べよ〜とお弁当を広げていると二人の机を合わせてる隣にもう二個くっついてくる。
「??」
「ええからくっつけとって」
「俺飲みもん買ってくるわ」
なんで宮くん二人がここに???アヤちゃんと2人で?を浮かべてると、飲み物買いに行ったのを見届けた……おさむ?くんやったっけ?がこっそり耳打ちしてくる。
「ツムがどうしてもって言うてな」
「そうなんや…?まあええけど…」
「あ、なるほどなぁ。工藤さんは分かっとるよな?」
「……何となくな…」
アヤちゃんが良いなら良いか。ただし隣で喧嘩なんかしたらすぐ離れるから!とおさむくんに言い渡してはたと気づく。
「飲みもんない!私も買うてくる……アヤちゃんは?ある?」
「私あるから大丈夫!ありがと」
財布を持って信ちゃんに教えてもらった空いてる自販機へ。
「ジュース買うん?」
「わっ!!……なんや、びっくりしたぁ」
「びっくりしすぎやろ」
侑くん。漢字だけみたらゆうくんって言っちゃいそうで先に名前聞いといて良かったと思う。
「ここ、空いてるよって信ちゃんに教えてもろてん……何にしよっかな〜」
ご飯やからなぁ、やっぱ無難にお茶?小さい紙パックのお茶とリンゴジュースを買う。
「2本飲むん?」
「ん、ご飯用とジュース」
「……じゃあ俺もそうしよ」
「足りるん?」
そう会話してると宮くんが誰かに呼ばれた。……3年生?宮くんが挨拶してるってことはバレー部の人か。
「北の妹ちゃんやんなぁ?わ、ほんまに可愛いやん」
「バレー部のマネおいでや〜」
「宮も誘えよ」
「LINE交換しよや、スマホ持っとる?」
急にでかい人5人くらいに囲まれてちょっと怖い。
「あ、えと…今スマホ持ってへんくて…」
「そぉなんや残念……昼飯一緒に食べへん?空き教室知ってんねん」
「お前何するつもりやねん、空き教室つれてって」
「あ〜、すんません。ツレ待たせてるんで教室帰ります」
どうしようもない空気に困ってたら宮くんがそう断ってくれてやっと帰れる。
「宮くん、ありがと!ちょっと怖かってん」
「……はっきり言えや、俺には言えるくせに」
「宮くんは同い年やもん」
「……はぁ…まあ、気いつけや」
*宮侑
ほんまやん。葵ちゃんの片割れ見かけて謝っといた。
「昨日の……なんや偉い過保護やな大袈裟にとか思ったんやけど」
「けど?」
「ほんまにバレー部の3年生4人に囲まれたの見て肝冷えた。大袈裟とか思ってすまん」
「やろ???はぁもう早速か……ま、茜ポイントはあげるわ」
「なんやそのポイント」
「連絡先交換に使用できるポイントや。あとは信ちゃんのポイントも必要やで。2ポイントで交換OK」
なんやそのシステムは……。
「治くんから聞いた。俺もサッカーに本気やから二人のプレースタイルに口は挟まん。やけど……例えば葵に八つ当たりなんぞしてみい、指折ったるからな」
「こっっっわ」
「茜〜電子辞書貸して……あ、宮くん。茜とも仲良しなん?」
「仲良しちゃうわ」
「ご近所さんかあ」
顔見知り、をご近所さんって言いかえるの可愛いな???言葉のチョイスがいちいち可愛い。そりゃ溺愛されるわ、これが末っ子なんやろ?
「ほい、壊すなよ」
「ん」
葵ちゃんの可愛さが他の野郎によって可視化されると、なんか自分が褒められた気ぃして一瞬嬉しくなる。けど、他のやつも狙っとるっていう事実に落ち込むしかない。そりゃこんな可愛い子、他も狙うか。
「なぁ」
「?」
「……今日の対面式、後ろから見とるからな。瞬きもせえへん」
「な、なんでプレッシャーかけてくるん…???」
「しょーもない挨拶やったら笑い飛ばしたる」
そう言うとちゃんとやるに決まってるやん!と突っかかってくる。購買でチロルチョコ買ってん。お疲れ様って渡せるように。サムに見つからんようにせんと、あいつに食われる。
5時間目になって体育館に移動開始。男女で別れて背の順に並ばされたとき葵ちゃんは前の方におった。結構離れてるのに分かるくらい緊張でガッチガチ。
「じゃあ新入生と在校生、向き合ってください」
まじでこれ、なんの意味あるん……1クラスずつ分くらいしか見えんやん。お、何人か朝練おった先輩らおる……北さんもおる。
「新入生代表挨拶、1年2組北葵さん。在校生代表挨拶、2年2組北信介さん、3年4組木村恵美さん」
すっご、兄弟で代表選ばれとんのや。向かいに北さん来たからか葵ちゃんにっこにこや。かわええ………緊張ふっとんどるやん。
「新入生挨拶!………あ、逆や。」
葵ちゃん、全部マイク拾っとるで。紙の向き直して葵ちゃんはすらすら挨拶呼んでいく。北さんも3年生と半々で読み上げておしまい。
クラスに戻ってきて葵ちゃんが担任やら色んなやつらから「お疲れ様」だの「可愛かった」と褒められとる。葵ちゃんは北さんおることが相当嬉しかったみたいでニッコニコしてる。
「ん」
「…?くれるん?」
「ん、ボケながら頑張っとったし」
「ボケてへんし……でもありがとお、このチロルチョコ美味しいやんな!ちょこ餅!」
「ならもっとやるわ、どうせサムに食われるだけやし」
「えぇ?!宮くんも食べや、美味しいで?」
6つ全部渡したうちの2つ返ってくる。4つは兄弟で食べるらしい。
「治くんと侑くんで1個ずつ食べよう」
ぐ………そないニッコニコで言われたらサムに渡すしかないやん……頷いてチロルチョコ受け取る。
「在校生挨拶しとったの葵ちゃんのお兄ちゃんなん?カッコよかったな〜!」
「やろ?信ちゃんは優しいしかっこええんよ…宮くんから貰ったチロルチョコ写真、あとで送ろ」
*北葵
「信ちゃん、おかえり!びっくりした!」
「ふは…サプライズ成功やな」
「俺にも内緒やったな、信ちゃん酷いわ」
「二人とも同じ顔でびっくりしてておもろかったわ……ん?チョコ?」
「宮くんからもろてん!頑張ったなて」
「へえ……葵が貰うたやんろ?葵が食べや」
「ちーちゃんたちにって4つも貰ってん、やからあげる。明日お礼言ったってな」
「おおきに……あいつ結構分かりやすいなあ」
「?」
「こっちの話や。信ちゃんポイントはもぉ少し待っといてな」
信ちゃんに頭撫でられた。信ちゃんポイントも何も、茜ポイントも貰ってない気がするけどな?この信ちゃんと茜ポイントの発足はお父さんとちーちゃんが言い出したから。
最近の子ぉらは勝手に写真SNSに流したりするんや!やから人付き合いは慎重にならざるを得ない!ってちょっと酔っ払ったちーちゃんとお父さんが意気投合して、監視係に信ちゃんと茜が任命された。
最初は大袈裟な…って思っとったけど、中学生の頃同級生で付き合ってた頃の2人で撮った写真、寝顔とか……そういうの勝手に撮られてて別れた腹いせに流出された子確かにおった。
だから他人事やないし、付き合ってたときラブラブやったし、流出された子もさせた子も普通に話してた子ぉやったから、ショックやった。全部知った気になっとったのはこっちやけど、こんな酷いこと出来ちゃうような子なんやって。
「ちーちゃん」
「どしたどした?」
「足、こっそりネイル塗って」
「聞こえてんで。あかん。」
「やって〜アヤちゃんつけとったもん、可愛かったんやもん」
「アヤちゃんはアヤちゃんや。校則載っとるんやからやったらあかんよ……はは、いじけんとちーちゃんと早よ寝ぇや」
信ちゃんにバレたら無理だ。ちーちゃんもダメと言ってたのでちーちゃんの布団に潜り込む。
「新生活どう?楽しい?」
「うん!友達できたんよ」
ちーちゃんは大学生だし卒論書かなきゃってことで1限ない日も朝早くから学校の図書館向かって論文読んで、遅くまでゼミで卒論執筆中だから話すの久々だ。
「好きな子ぉとかは?恋話しようや、ちーちゃんと。信ちゃんたちにも秘密や」
「まだ入学して2日や、ちーちゃん……クラスの子ぉもぼんやりやのに」
「一目惚れとかないん?信ちゃんのバレー部とか、茜のサッカー部とかいっぱいええ子おるんちゃう?」
「ん〜……バレー部の先輩はニヤニヤして怖かった……」
「アカンなぁ、新入生にちょっかいかけるタイプのダメ男やそれは。仲良うしたらアカンで」
頷く。
「あ、でも同じクラスに双子の子ぉおってな。一卵性のそっくりな双子なんやけど、その子がツレ待たせてるから〜って剥がしてくれてん。今日もチョコくれた」
「え〜!優しいやん」
「でもちびってバカにしてきた」
「ほうほう…‥?ちーちゃんその子気ィなるわ…あとで信ちゃんにこっそり聞き出そかな」
やめてや、秘密って言ったのに。嫌やからな!って念押ししたけどちーちゃん、『あとで聞いとこ♪』の顔しとったから無駄や。
「顔は?かっこええ?」
「……多分?」
「あら、タイプちゃうんや」
「意地悪な子ぉや」
「ふふ…明日も信ちゃんとこ行くん?」
「うん、ボール一緒に磨く……信ちゃん一人じゃ大変や」
「そおやね……信ちゃんも喜んどるわ、きっと。葵は人が大切にしてること同じくらい大切にできる子やもんな」
「……普通ちゃう?」
「ぜっっっっんぜんそんなことあらへんねん……ちーちゃんな、この間いいなと思っとった人にな…『バイオリン習ってるん?凄いけど、なんのために?音大とか行っとらんとプロなれんちゃう?』って。
そりゃ大人になって楽器とかちょっとお高いこと趣味や好きなことにしとる方が珍しいけどさ……プロになるために好きなことやっとるわけちゃうし、それ以外の道は意味ないみたいな物言いやん。そういうこと言ってくる奴もおんねんで」
「ひど…!!ムカつくわぁ、そいつ。ウンチやん」
「な、ウンチや」
「踏みつぶしたったらええんよ」
「踏みつぶしてはないけど、叩きのめしてやったわ」
流石ちーちゃん。凄いやん、偉いやんとちーちゃんを撫でて2人で笑ってると信ちゃんが「早よ寝や」と部屋に来た。
(葵、葵。朝や)
(ん〜……ねむ……)
(ちーちゃんと夜ふかししとったからや……ほら、顔洗ってき)
(うん……あでっ!)
(大丈夫か?……もう、ちゃんと起きてや)
(葵転んだん?すごい音したで)
(おでこからいった……)
(寝ぼけとるやん……ほら、洗面所いくよ)
お姉ちゃんと妹は失恋したり恋愛したら1番の味方になります。