お好きにどうぞ・トリップ・男主
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後ろ髪
*雑渡昆奈門
完全に頭に血が上った。忍びのたまごとはいえ、子どもたちの前で殺気をありありと出してしまい山田殿にやりすぎだと怒られてしまった。
「伊作くん…」
「雑渡さん!…ミョウジさん落ち着きましたよ、呼吸も安定して眠っています」
「良かった……今回も助けてもらって、恩に着るよ」
「いえ…元はといえば、僕が4年生の部屋に連れて行かなければって思ってて…」
伊作くんは確かに運が悪い。けれども、今回の侵入とはまた別の話。ちょっといつもより多めに転んだり、ものを落としたり、そういうちょっとした運の悪さが彼のあるあるだ。
「今回の件と君の体質は無関係だよ……気負わないで、逆にあれだけ守りが固かったからすぐには手出しされなかったんでしょ」
ずっと押入れに潜んでいたあの男は機会を伺っていたんだろう。4年生の部屋に伊作くんといたから、私と山田殿が気付けた。
落ち込む伊作くんの頭を撫でていると、ナマエくんが唸りだす。さっきの夢を見ているんだろうか…苦しそうにもがいているし、抑えられてないのに呼吸が止まってる。
「ナマエくん、よっと…ナマエくん、呼吸して」
抱き起こして肩を揺すってみる。起きてくれればいいけど……過呼吸に近い呼吸するナマエくんに声をかけ続けていると、瞼が開く。
「…ぁ……れ…?」
「起きた……保健室だよ、伊作くんもいる……気分はどう?」
口元を覆っていた布も調べたけど、毒物の塗布はなし。昔自分が幼い頃、若き大川殿に任務で身内を殺されずっと恨みを抱えて同じ忍びになり忍術学園へ侵入してきたと。人質としてナマエくんを利用しようとした、と。
「…とくに……なんとも…」
「そっか…苦しかったでしょ、よく頑張ったね」
抱きしめて頭を撫でると抵抗なく寄りかかってきてくれる。無条件に信頼されてる、というのは気分がいい。またすぐ眠ったナマエくんを布団に寝かせる。
「楽しい顔見せだったのに災難だったね」
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「こんな1日だったよ」
「ミョウジさんは?」
部屋で寝てる、と返す。帰りも起きることなくタソガレドキに帰ってきた。しょんぼりしてる伊作くんを置いてくるのは心が痛んだけれど…。ナマエくんは絶対気にしてないよ、というのだけ伝えて帰ってきた。
心配性の陣左や陣内に今日のことと忍びの名前を告げ、忍術学園に未だに置いてある侵入者たちをタソガレドキに回収してくるよう頼んで自室に戻る。
ナマエくんがいない。布団から起き上がった気配がある…まだ布団は暖かい。
「……」
ひとまず厠に赴き、ナマエくんがいないのを確認して気配を探る……風向きでナマエくんの髪の香りがする。この辺にいる……誘拐とかじゃなくて一安心だけれど、早く顔を見て安心したい。
「……いた、ナマエくん」
「雑渡さん……」
寝ぼけているのか少しフニャフニャした話し方で両腕を上げてこちらへ伸ばしてくる。これは確か…くっつきたい時の仕草。腕の中に閉じ込めるように抱きしめるとすりすり猫みたく擦り寄って来る。
「探しました」
「ふふ、私も。迷子になっちゃったのかと」
「……ちょっと迷ってました」
「だよね、こっちの方来たことないもんね」
頬ずりするように顔を寄せる。ナマエくんは頬がすべすべだ。
「…?甘えてるんですか?」
「うん、そう……甘やかして」
部屋に戻ろう、と声をかける。首筋に鼻を寄せるとなんだか甘い香りがする。布団に寝かせるとナマエくんがグイグイと袖を引っ張ってくる。
「私が居ないと嫌?」
「?はい………いいえ」
「ふふ、どっち?」
「………」
「ナマエくん、教えて」
真っ赤になってしまった頬を擦るとナマエくんはぎゅ、と目を瞑り俯いてしまう。
「……一緒がいいです…」
「私も」
蚊のなくような声で答えてくれた。満足満足。奥ゆかしいナマエくんの目を見れば大体分かるくらいには分かりやすい。けどやっぱり、口にしてもらうとより嬉しい。
「ざ、雑渡さんは…」
「ん?」
「……その…なんていうか…」
おお、悩んでる。誤解がないように、どう言えばいいのか。一生懸命考えてるんだろう。
「いいよ、考えたことそのまま教えて?」
あまりにも長考しすぎて爆発しちゃいそうだったからそう声をかける。
「……や、山本さんみたく子供がほしいとか思わないんですか」
「やや子かぁ……ナマエくんがいれば充分だよ。……男同士って言うのが気になる?」
そう尋ねると頷きで返ってくる。まあ、そうだよね。
「……私の名を知らぬものはこの里にはいない。だから、ナマエくんはたくさんの人に見られる。良いようにも、悪いようにも。
子をなせないってナマエくんが悪いかのように言われる日もあるかもしれない……けど、私はナマエくんが女でもやや子がほしいと今は思ってないよ。
やや子が欲しくて誰かと付き合うわけじゃないし、私の使命でもない」
「私も……男に対してこういう気持ちを抱くのは初めてなんだ。火傷を負う前はたくさん言い寄られてたし、寂しい思いなんかしたことなかった。けど、そいつらは全員私の見た目が変わったら掌を返してきてね……信じきれなくなってしまって、そこから恋仲なんぞ作らずに一人で死のうと思ってたんだよ」
ナマエくんの頬に手を当てる。
「火傷の話をしても君は引くわけでもなく、過剰に同情するわけでもなく…いきなり刃物を突きつけた私に気前よく衣食住を提供してくれた上に、薬までくれたでしょ。物価がどれだけ異なるかは分からないけど、あれだけ効き目のいい精度のいい薬は安くないはずだ。作ってくれたご飯も、買ってくれた衣服も、用意してくれたものみな、見返りなくくれたね」
「そ、れは……でも、オレあの時完全に雑渡さんのこと信用してたわけでは……」
「むしろそこで全面の信頼を寄せてたなんて言われたら今怒るよ、警戒心がなさすぎるもの。……私達は人の心を利用して欺き、騙す。司令のためならそこまでする。だから、純粋な善意に触れるのは本当に久々だったんだよ……こんなに嬉しくて温かいんだって君が思い出させてくれたんだ」
真っ赤っ赤のナマエくんの頭を撫でる。
「好きだよ、ナマエくん。愛してる」
「……オレも、雑渡さんが好きです」
「………もう一度」
「やだ、もう言いません」
「だめ、聞き間違いかもしれないから」
「………雑渡さんが、好きです…」
眉を下げて赤い顔でそう告げてくるナマエくんが可愛すぎて固まる。ナマエくんの世界も合わせて、出会って……半年以上。ようやくだ。
「……同じ気持ちということ?」
「はい」
「恋仲として?」
「は、はい」
「ナマエくん、恋仲って分かる?口吸いとかそういうことする仲だよ」
「わ、分かってますって!29歳ですよ!」
「ごめん……普段幼子みたくはしゃぐもんだから…」
確認しすぎて真っ赤なナマエくんから怒られてしまった。嬉しい、と少し無遠慮に力を入れて抱きしめる。
「ナマエくん」
「っ、雑渡さん…」
「好き……好き」
唇の横や頬、額に唇を落としていく。少し擽ったそうに身動ぐナマエくんを逃さないように頭の後ろを抱えてある。
「煽情的だね、ナマエくん……」
「え、?ん、む…っ」
口が随分小さい。指も入れて閉じれないようにして舌を入れる。時折いいところを掠めるのかびくびくと体が震えてる。小さいけど肉厚な舌を掬いあげて吸い尽くす。
「っは、ふ…雑渡さ…っ」
「ん……はあ……蕩けちゃったね、ナマエくん」
抱いてくださいと告げているようなものだ。可愛らしい。
「雑渡さん、もっと…ちゅーしてください」
「ナマエくんの時代はちゅうって言うの?……もっとしよっか」
可愛い語呂だ。ナマエくんが言うから可愛いのか?唇が腫れるんじゃないかと言うくらい舌を混ぜ合わせて舐めあげる。ナマエくん、勃ってきてる。膝でバレない程度に押し上げて刺激を与えていくと、口吸い中にもびくびくと震えてなんて可愛い仕草をするのだとこちらも盛り上がる……そんなに気持ちよさそうな顔して。
「…?」
「もっとする?」
「…したいです」
奥ゆかしいなんて言ったの誰?積極的過ぎて可愛いんだけど。
「っ、は…ぁ…っ!」
「可愛い、項が好き?」
「っ?!あ…い゛た…っ」
噛み跡をつけた。震えて肌が粟立つナマエくんを見逃さなかった。ふぅん………痛いのも気持ちよくなるんだ。徐々に教えていこう……最初は優しく、甘く。
「っひ……!」
首筋をなぞるように舌を伸ばして舐めるとナマエくんの手の力が強まる。私にしがみつくしか術がないナマエくんは可愛らしい。
「ふふ……続きは湯浴みしてからね」
「っ……いやです、嫌だ…」
「……ナマエくん、あんまり煽らないで」
ナマエくんの顔を横に向かせ、口に指を2本突っ込み舌を優しく掴む。そのまま指でなぞるように刺激し、耳に口を寄せる。
「〜〜〜っ!??!っふ、ぁ…?」
「気持ちいいね?」
何か言いたくても指が邪魔で話せないナマエくんはただただ喘ぐことしかできない。喘ぐのも口を開けないから満足にできない……快感が逃がせないって結構キツイけど気持ちいいでしょう、ナマエくん。
耳筋を舐めていた舌を耳の穴に入れて音を立てて舐めあげ、吸うようにしていると快感でぽろぽろ泣いてる。
「え、ぅ…っ!!」
そろそろか。耳を軽く噛むと腰まで体を震わせたナマエくん……軽く果てたみたいでくったりしてる。少し熱を放出できたみたいで、これで夜まで待ってくれるかな。
「ふふ、可愛い……顔をよく見せて」
「っん……雑渡さん…」
ごくり、と喉が鳴る。据え膳すぎるけど……流石に今日はナマエくんを休ませてあげたい。いきなり最後までなんて無理だろうし。
(ナマエくん、可愛い反応するね)
(………言わないでくださいよ)
(褒めてるんだよ?)
(恥ずかしいので嫌です)
(ええ?褒めてるのに)
(こ、心の中で留めておいてください)
(仕方ないなぁ……ふふ、続きは後でね)