Alien
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試験当日、完璧に答えが埋まった解答欄10回くらい見直した。あと全部の回答に自信がある。座学はおそらく完璧、なはず。ぜーんぶ100点だといいな〜!
ぞろぞろと生徒で実技演習のため移動する。ズラッと先生が並んてる。
うわ~~~めっちゃ先生居るじゃん、これもしかして生徒VS先生なのでは?
ていうか群を抜いて相澤先生カッコイイ死にそう、鼻血出そう。
「それじゃあ演習試験を始めていく」
はあ、カッコいい。取り上げられてもいいからケータイ持ってきて正解だった。今までしばらくミイラマンだったからね。
「この試験でももちろん赤点はある。林間合宿行きたけりゃみっともねえヘマはするなよ」
「捕縛武器なんかモゾモゾしてる…」
カメラを構えながら呟くと、お茶子ちゃんもほんとだ…と言ってた。
「諸君なら事前に情報仕入れて、何するか薄々わかってるとは思うが…」
「入試みてェなロボ無双だろ!!」
「花火!カレー!肝試しーー!!!!」
「残念!!諸事情あって今回から内容を変更しちゃうのさ!」
シャリリリリリリリリリリ
まさかの捕縛武器から校長先生出てきた。しかも右手はちょっと相澤さんの頭を押しのけるようにしてるし、相澤さんはポケットに手入れたままだし何これカワイイ。
何これカワイイ!!!!!
「おいコラなに凄まじいスピードで連写してんだよ」
「この世で1番プリティです先生大好き!!!!」
シャリリリリリリリ
根津さんがいるからか、じっとしている相澤さんあまりに可愛すぎて号泣してたらお茶子ちゃんにハンカチもらった。オレの扱いがこの短期間で上手になりすぎていてびっくりする。
「変更って…」
校長先生降り方可愛すぎか。よじよじしてるし13号が手を差し伸べてる、、、
現在進行形で撮ってるこれは持ってきて正解だったぞ。
「おまえ、「校長先生のお話聞きましょう、先生」…」
目だけだけど、お前殺すぞって言われた気がした。
「それはね…これからは対人戦闘・活動を見据えた、より実戦に近い教えを重視するのさ!
というわけで…諸君にはこれからチームアップで、ここにいる教師1人と戦闘を行ってもらう!」
「先…生方と……!?」
不安そうな顔をするお茶子ちゃん。正直話したこともない先生もいるから、未知ではある。
「尚、ペアの組と対戦する教師は既に決定済み。動きの傾向や成績親密度……、諸々を踏まえて独断で組ませてもらったから発表してくぞ。」
ん?2人一組なら1人余るよね?いつもみたいにひとつだけ3人かな?
「まず轟と八百万がチームで、俺とだ。」
シャリリリリリリリ
ねえなにいまの微笑みというかニヤけ顏、色気しかない死。かっこよすぎて今すぐ倒れそう。
「てめェうるせえぞ」
「無音ならいいってことですか!?」
「ぶっひゃっひゃっひゃ!!!!」
ゼンマイが大爆笑してる。
「校長先生、どうしよう見て???この相澤先生のニヤけ顏、、、凶器、、、心臓止まったかもしれない、どうしよう胸が苦しい死ぬかもしれないです」
「相澤くん~、生徒を殺さないでよ」
背中をさすってくれる根津さん。
「校長先生もノらないでくださいよ」
淡々と発表していく相澤さん。
次で組最後だけど、呼ばれてないのはオレと飯田くん、尾白くんだ。
「そしてパワーローダーさんと飯田、尾白のペアだ。
それぞれステージを用意してある、10組一斉スタートだ。試験の概要については各々の対戦相手から説明される。移動は学内バスだ、時間がもったいない、速やかに乗れ」
…………アレ?
「え、ちょ、相澤せんせ、オレは???やる資格もないってこと??」
「あぁ、忘れてた」
「…痛っ!俺をつねるなよ神代!!」
ゼンマイに八つ当たりしたらミッドナイトにたしなめられた。ひどいよね。忘れてたって…。仮にもあなたの一番弟子なんですが!!
「お前は俺とだ。」
轟くんとヤオモモに向けてたようないたずら成功!みたいな悪い笑顔を向けられる。
「へ」
カメラを落とすと相澤先生に拾われ、そのままポケットへしまわれる。
「轟と八百万が済み次第始める。お前には人数的にペアが居ない。友達くらいちゃんと居るだろ、…聞いてんのか?」
「え、まって、あなた様と?」
「くましろくんが動揺しすぎておかしくなっとる…!」
「えっ…そういうプロポーズ…?!」
「リカバリーガールんとこ蹴り飛ばしてやろうか」
「よかったじゃねえか!大好きな相澤先生となんて!つーか顔あっか!!!」
切島くんに笑われながら背中を叩かれるがそれどころじゃない。
「バス乗れ」
「あ、はい…」
「酔い止めは」
「飲みました。」
飲んだけども、状況に頭が追いつかない。
「うっそ相澤先生となんて…う、ヤバい胸苦しい、」
よりによって相澤さんと!?という気持ちと、悪い顔がカッコ良すぎて頭がついていけてない。
「大丈夫かよ」
百面相してんぞ、と轟くんに言われる。だってこんな幸せなことある???
ボロッカスにやられても嬉しいわ、相手が相澤さんなら。
「せんせい、」
「…なんだ」
「目は?」
「……くそ気にしいがいっちょ前にプロナメんな。あと…大丈夫だから俺より気にすんな」
気にするでしょう、相澤さんの武器は目なのだ。視力低下はなかった、ということは後遺症は個性の持続時間ということになる。
リカバリーガールとともにビデオで見ている。特等席だ。良かったねぇ、と言われペッツ貰う。
『ねえ、待ってリカバリーガール見て!?佇む相澤先生あまりにカッコよすぎません!?!?』
「音声入ってんぞバカ」
カメラを睨みつけられる。しまった、前のめりで見すぎて肘でボタン押してオンにしちゃってた。
画面越しからも伝わるカッコよさにひれ伏しそうだ、というかひれ伏している。
『待ってリカバリーガール、画面真っ暗になっちゃったどうしよなにこれ…』
『もう、何押したのさアンタは…』
『何も押してないよ!』
『はいはい、機械音痴は皆そう言うのよ。…ShiftとFunctionキー押して戻して』
『しふ…え?何?ワンクッション?』
『相澤先生今度この子にキーボード操作ちゃんと教えてやりなさいね!!これよ、これ』
すごい、リカバリーガールがちょちょっと押したらもとに戻った!
「全く締まりの無い…行くぞ」
一瞬轟くんが捕まって危うかったけど、轟くんがヤオモモの策を聞いたことによって力でごり押ししがちな轟くんと頭脳派に長けてるけど瞬間的な行動、意思決定が苦手目なヤオモモの凸凹がガチッとハマって比較的すぐに相澤さんが捕獲された。
さすが先生…クラスメートのこと、よく見てる…。うう…かっこいい…!こういうところが本当にかっこよくて好き…とリカバリーガールにもらったペッツを食べながらビデオを見る。
形状記憶合金なんてよく知ってるなあ…。ヤオモモは物質の構成さえ理解してれば創造できるから、たくさん勉強してきたんだろうな。凄いなあ。
『てか、リカバリーガール氷壁出した時の相澤先生見ました?超プリティな顔でニコニコしてましたよね?
はあどうしよう、このビデオ後でくださいね!!!』
『ハイハイ分かったよ、そう言うと思って相澤さんのトコきちんと録画してあるから』
『ワーイやったー!!!!』
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✳相澤消太
「だから音声…あのバカ」
何回マイク誤操作してんだあのバカは…。会話が丸聞こえだ。
「ニコニコしてらっしゃったんですの?」
八百万にジト、と見られる。ほら見ろ、面倒な目に合うのは俺だ。
「…どんな出方をするかと思ってな。…さてあいつどうしてくれようか」
「…くましろとは一対一って、少しハンデなさすぎじゃないスか」
くましろと特に仲の良い一人の轟が異論を申し出てくる。職員会議のときもあがったな、この話。
「…俺はあいつの癖をよく熟知している。それは向こうも然り。俺にだってかなりハンデはある、…し」
「「??」」
「…甘やかしてばかりではいられないからね」
少しの刺激で爆発してしまうくましろを思い返す。あまり後に引かず切り替えの早いところは長所だが、そもそものリミッターのなさは短所だ。
(甘やかしてる自覚、あるんですね…)
(厳しくしたいが泣かれちまうんでな)
(…あいつ、この間のことまだ気にしてんですか)
(……正しくはずっと前のことから、だな)
(…この間、とは?)
(八百万も騒ぎで聞いたろ。B組と一触即発だったって。アレくましろと物間だ)
(噂では聞きましたけど…変わった組み合わせですのね)