Alien
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「次は2組目だぞ!…さあて、私はどこに居るのかな~?」
「え!今のオールマイト、どっちゃくそ可愛くない???どこに居るのかな~?だって!」
言い方が可愛くて隣にいた蛙吹さんに思わず確認。
「どちゃくそなんて言葉初めて聞いたわ。」
可愛くないとは言ってないので、蛙吹さんも同意なんだろう。
「オレ的には、めちゃくちゃの最上級の気持ちで使ってる。」
そんな雑談をしながら位置につく。オレの場合、個性を使うとしても止めるか止めないかだから、自分自身に使ってスピードアップさせるか皆をとめて圧倒的一位しか使い道ないけど…。
訓練でちょっと身についた動きを確認したいし、今回はあんまり個性は使わずに素のスピードでいこう。充分早いって相澤さんにお墨付きされてるから。フフン。
スタート!と合図が出されてとりあえず上に向かう。こうなると蛙吹さんも常闇くんも結構有利だよね。
…!閃いた、ルパン作戦で行くか。
カリオストロの城っていう作品があるんだけど、あそこでルパンがもう傾斜やばいお城の屋根を走っては飛んで走っては飛んでいくシーンがある。
それを真似てみよう、上手くいくか分からないけど!
「お!いいの発見!」
一旦屋根上に着地し、トタンが積み上がっている廃材置き場みたいなのを発見。一気に走り出す。
「(?くましろくん?)」
口田くんが心配そうに声をかけてきた。大丈夫だよと返事する。
屋根から一気に着地し、重力を止めずに吹っ飛ぶ。
「なーーー?!?!」
上鳴くんの声も聞こえた。
おお、飛んでる飛んでる。楽しい。傘持ったらメリー・ポピンズごっこできるな。…あ、オールマイト見っけ!
ここまでの高さは中々飛べないだろうから、一番乗りで行きたいところ。
狙いを定めて、いい感じに傾斜がある屋根を選んで着地する。
ッダン!!!!
結構な勢いで着地したからトタン屋根は凹みに凹んだけど走り出す。わぞわざ急斜面があるクレーンを選んでるのは、平面のものに着地なんてしたら足が折れるってのもある。
走っては飛んで、走っては飛んで…よし、近づいた!
「オールマイト~~!見つけた!」
「む?!どこだ!?」
結構高めの建物から下を覗くオールマイト。めちゃ可愛い。ワタワタしてる。
「こっち!上上~~!!!」
「ぬ!?上!??飛んできたのか?!」
「クレーン使ってビューンって!オールマイトの左に着地するね~」
「…その勢いで着地して平気かい!?」
優しい。ダメージ2倍だから心配してくれてるんだろうな。
大丈夫!と返す。目を開けて地面に着地するほんの、2秒前。
ピタ、と止まって元に戻す。
「おお、うまくいった!オールマイト、助けに来たよ」
「個性の制御、上手くなっているね!お見事だ、くましろ少年!」
タスキをかけて写真撮影。2位は常闇くんだった。だから黒影ちゃんを抱っこしながら写真撮ってもらった。可愛い。
「すごい…すごかったよ!くましろくん!コ、コツとかあれば教えてくれないかな?」
出久くんがノート片手にお座敷で出待ちしていた。
「コツ…?…ん〜、勢いをつけたかったから、滑りやすくて走りやすいところをわざと選んだよ。
着地はコンクリは避けて、トタンの下に砂があったの確認してそこに着地した!…あとはルパンをイメージしたの」
「あ、カリオストロの城?」
「そうそれ!」
なるほど…と呟く出久くん。
「オレのページどうなってるの?気になる…」
「ちょっと照れるけど……見てみる?」
見たい見たい!とノートを開いてもらう。
【神代くましろ】
個性:止める、治癒
機動力が抜群でとにかく素早い。柔軟性が高く、対人戦での攻撃のかわし方がうまい。
止めるという概念を止めることも可能で幅広い攻撃が可能(模索中!)→重力やパワーの無制限など…
治癒の反動?ダメージ2倍のため、通常の人ではなんらない衝撃が本人には大ダメージ。治癒も他人のを治せる代わりに多少小さいが同じ場所を同じように怪我をする、自分の治癒は少し遅め。
「お~~!すごい!分析ノートだ~!!!出久くんのは?」
「僕?…僕のはまだ人の良いところとかたくさん書いてるけど、自分の書こうって考えたことなかったや」
「じゃあ、オレが明日書いてくるよ!第三者視点ってやつ」
約束ね、と指切りげんまんしてモニターの前をぶんどる。
「とは言ったものの…」
人の分析って難しいな…。ストーカー襲撃があってから、明らかに過保護になった相澤さんにしばらく一人で帰るなと
帰宅禁止令を出されてるため、職員室の端っこにある空きスペースで宿題とかをやって過ごしている。
個人情報のこともあるしあんまり入り浸りないほうが良いと思うんだけど、と進言したら根津さん直々に「良いよ!気にしないで!」と言われてしまった。
【緑谷出久】
個性:増量系 マッスルパワー!
機動力、技術力もそこそこ。クラスやプロヒーローの動きをよく見て、自分の中に取り入れてるため見るたびに変わってる!伸び代大!
観察眼・思考力ピカイチ→何事もまず分析から始まるため、一瞬の反応が遅くなりがち。チームワークなら後方で作戦練る司令塔として、単騎なら時間を稼いで作戦を組み立てて動く必要アリ。
個性の制御が難しく、全力でぶっ放しすぎて怪我することがしばしば。
手全体だけじゃなく、指先、足先など身体中にマッスルパワーを送ることができるから驚異的な跳躍力、100%じゃないぶっ放しが可能!(ガンバレ出久くん!)
こんな感じ…かな。
喜んでもらえるといいけど…どうだろ。
「…くましろ、宿題は」
びっくりした。頭上から突然声をかけてくるなんて相澤さんしかいない。
「先にこれやりたくて…今からやります!化学だけなんで」
「緑谷の……分析か?」
頷く。今日のやりとりを伝えると、ふーんって感じの相澤さん。
「あ、あと今日は図書館で新しい身体造形図出てたので、それも借りてきました。超難しそうですけど…」
「医者になるレベルで勉強すんのな…少しは息抜きしろよ」
頷く。そのとき轟くんの言葉が頭をよぎる。忠犬か…。
「…イヌ扱いしないでください」
「ぶっ!!!」
あ、ゼンマイが吹き出してる。
「犬…?」
相澤さん、目まん丸にしてる。
「そうですよ、オレ相澤さんの忠犬って呼ばれてるんですけど。相澤さんがそうやって頭撫でるから、皆オレのこと犬に見えるんですよ多分」
「…犬じゃなきゃ何がいいんだ」
一応リクエストは聞いてやる、とのこと。
「弟子!」
「……こんな泣き虫の弟子、もらった覚えはねえ」
ガーン!
「破門だ…」
「取ってねえっつの」
ゼンマイが爆笑しながらこっちやって来る。
(まあ、いい得て妙だな忠犬!いいじゃねえか)
(弟子のほうがカッコいいじゃないですか…)
(そんな変わらんだろ…早よ宿題進めろ)
(狂犬とかじゃなくてよかったな、神代)
(狂犬…)