Alien
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結局うまく設定できなくて、朝から爆豪くんに頼る。
「ね〜お願い、意味分かんないんだってば…」
「あぁ!??!そんなの見りゃ分かんだろーが!!!何が分かんねーんだボケ」
スマホを並べて、連絡先戻す方法とか使ってたアプリを戻す方法を教えてもらう。流石爆豪くん、スススと元に戻してくれた。
「すごい…ありがとう!」
あっという間だった。
「…お前、機械音痴なんかよ」
「ゲームはできるんだけどね…」
SNSもやらないし、スマホとかパソコンはよくわからないんだよね、と言うと瀬呂くんがびっくりしてた。
「は、お前…何もやってないの?!」
「え、うん。LINEも入れたほうがいいって言われて入れた」
信じられないものを見る目でオレを見る瀬呂くん。
「そんなやつ現代にいんのな……興味ねーの?」
「うん…だって特に何もすることなくない?何してるの?」
耳郎さんも振り返って輪に入ってくる。爆豪くんにも何してるのか聞いてみる。
「何もしとらんわ。見るだけ」
ほら。
「何してるか、って言われたらね〜あたしも特に何もしてないかも…ニュース見たり、トレンド見たり…そんなもんかな。」
発信するより、情報選択して受け取ってるほうが多いかな。と耳郎さんが続ける。
なるほど…そういう使い方があるのか。ちょっと興味湧いたけど、相澤さんにオレはSNS向いてないって断言されたしな…。欲しいものだけ見たいなら、検索して探すほうがいい気がする。
SNSだと、とめどなく溢れて流れてきそうだし。
「俺は楽しかったこととか流してるぜ!鍵アカで特定の人としか繋がってねえから、写真もたまに載っけてる」
鍵アカ…?瀬呂くんに聞き返すと、非公開にしているアカウントのことらしい。写真は限られた人にしか見えないようにしてるってことか…なるほど。
上鳴くんのアカウントとかもある。上鳴くんは鍵アカにしてなくて、バンバン写真も投稿してる。
「興味ありそうだねぇ、くましろ」
瀬呂くんの友達一覧をひたすら見てると、耳郎さんに言われる。
やったことないから、気にはなるけど…って感じ。
「気にはなる…けど、見なくなりそうではある」
ありがとう、とスマホを瀬呂くんに返す。
「くましろ、これ引いてくれ」
轟くんがやってくる。あ、クロッシーロード。
ニモはガチャコンプしたらしい轟くん、次はベイマックスのコンプを目標にしてるらしい。
「…なんでオレ?」
「運良さそうだから」
そんなに欲しいやつ出てないんだ…。
何が出て欲しいの?と聞くとベイマックス。と返ってきた。メインキャラが出てないのか…。
「轟くん、ガチャ引くとき手洗ってないでしょ」
「?…洗うモンなのか?」
「もちろん。来てほしいってお迎えするんだから、手とかスマホの画面とか綺麗にして出迎えないと!
本当なら好きなものとかお供えするんだよ、そうするとオレは引きが良くなる」
そういうもんなのか…と呟く轟くんにこういうのは流派があるから、と告げる。水道行って石鹸で手を洗って吹いてからガチャのボタンをタップ。
「「…出た!」」
無事にベイマックスを引いた。ハイタッチ。
そういえば轟くんは、SNSやってるのかな。ファンクラブもあるしな…オレからは言ってないけど、そろそろ認知するんじゃないかな。
「轟くんは、なにかSNSやってるの?」
「一応入れてはあるが…ほとんど見てねえし触ってない」
ぽいな〜やっぱそうなっちゃうよね。見るか?と言われたので見してもらう。
「…なんか…轟くんのアカウント、フォロワー数がすごいね」
桁が違う。さっき瀬呂くんのアカウントを通じて見ていた耳郎さん、上鳴くん、そして瀬呂くんのフォロワー数は100〜多くて200人そこらだった。
だけど轟くんのこのアカウント、3万人くらいいる。体育祭の影響…?
「最後に見たとき100人ちょいだったぞ…いつの間に…」
轟くんもびっくりしたみたいだ。
「最後に呟いてるの1年以上前なのに…すごいね、メディアって影響力すごいな〜」
二人でアカウント見てると、轟くんが呟く内容を入力しだす。
「何つぶやくの?」
「この間の、写真。いい写真だからあげとく」
世界に対して…?
「なんか秘密ぽくてよかったのに…秘密じゃなくなっちゃうじゃん」
そう文句言うとまた撮ればいいだろ、と返ってくる。…たしかに。
「…この絵文字何?」
添付の写真とは別の、本文にケーキの絵文字と犬の絵文字。
「俺の名前、ショートケーキのショートと間違われやすいからそれと、くましろは相澤先生の忠犬だから」
ピッタリだろ、と謎のドヤりを見せてくる轟くん。ピッタリなのかはオレには正直わからない。まあイメージ動物は犬って自負してはいるけど。
そんなやり取りをしてる間にもすごい勢いでハートが増えていく。棒グラフのようなマークを押すと、インプレッションの文字。
ハートやコメントの数とは一致してない、見られた数とか?その数およそ…10万。
この数分でそんな見るだろうか?なんか怪しいな…カウント方法嘘じゃないの??
「すご、くましろと轟バズってんじゃん!」
上鳴くんが騒ぎ始める。
「…バズるって何?」
「さあ、俺も初耳だ」
「反響があるってことだよ軽率バズコンビが…」
小声で話してたのに峰田くんにそう言われる。
轟くんの画面を見ると、コメントがたくさんついてる。
「轟くん、コメントいっぱい付いてるよ」
「そうだな」
「通知すごいね…電池なくなるし切っちゃえば?」
「バズりに全ッ然興味ねーの腹立つ〜!!!」
峰田くんがそう簡単にバズらねえんだからな!!と怒ってきた。珍しいことらしい。
(ねえねえ轟くん、通知収まった?)
(…まだ増えてる)
(すげーなお前ら、トレンド入りしてるぞ!)
(トレンド…?)
(なんか現在話題のランキングみたいなの総称。同じワード使って呟かれてるほどバズっててトレンドってこと)
(……なる、ほど…)
(やっぱり体育祭上位組は認知度たけえな〜)
(爆豪くんも撮ろうよ、キメキメのやつ)
(あ?)
(お!いいねえバズり勝負してみろよ!)
(上等だ、俺が轟に負けるわけねーだろが…!!!)
(ポーズどうする??)