Alien
Name
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「いやあ、神代。よく来たな!」
どこか嬉しそうなゼンマイの前に座る。
「早めに話しておきたかったんだよ、お前ホントにスゲーからな」
何がです?と尋ねると、「内外部からの人気!」と返ってくる。
そんなん言われても、ベタなラブレターとか、クラス前で出待ちとか、囲まれるとかされたこと入学してから一切ないから分かるわけない。
そう言うと、相澤さんはため息をつきゼンマイは人差し指を立てて「チッチッチ…」と反応してた。
ゼンマイに関しては古い反応すぎてほんとにやる人いるんだ…て思った。
「ハイこれ」
ドサ、と相澤さんが紙袋を持ってくる。
…手紙?
「全部お前宛て。だいたい普通科から。サポート科は手紙なんぞよりとダメージ軽減素材の開発中だとよ」
「………え、これ全部!??!」
10個以上某百貨店のLサイズの紙袋あるけど?!?!!
「初めは俺が見つけて没収してたんだが、担任だしむしろこっちのほうが早いと直接渡されるようになってな。
タイミング見て溜めてた。」
「………」
開いた口が塞がらない。ほんとに宛名にくましろくんへ、とか名前が書いてある。
「ヘイ神代、俺を見ろ。」
ゼンマイが机を指でトントン、と叩く。大量の紙袋からゼンマイへ視線を移す。
「今の率直な感想は?ここには教師陣しかいないから、素直に言っていいぜ」
「……………実際に、この手紙の先の人たちに会ったことないから、分から…ない」
「…つまり?」
「……怖い人たちか、平気な人たちか分からないから…なんとも…」
勝手に囲まれたりとか、追いかけ回されたりとかしたら怖いから嫌かもって思うけど、一度もない。
もしかして、相澤さんがそこまで目を光らせてくれてた?と思って相澤さんを見ると、フルフルと首を横に振られる。テレパシー怖。
「Hmm、なるほどなあ。で、どうする?相澤」
「………クラブは継続でいいだろう。通常の規定通り、本人に危害や恐怖を加えた場合は即解散だ。口にする、体に触れる等の差し入れはNG。サポート科が開発してる素材は企業に通してチェック通れば、教師がその後おかしなトコないか見りゃいい」
「……轟くんとかはないんですか?」
ある、けどあいつは気にしなさそうだから本人から支障が出る等の申告がない限りほっとくつもりだ、と返ってくる。
「呼んだ理由、分かるか?
体育祭でお前はフルネームと顔を出しただろ、世界に。
轟もまあ〜そうだが、親がプロヒーローであるお前らの注目度は1位になった爆豪よりも高い。…まあ、爆豪は別の意味で例年の生徒以上に注目されてっけど!」
「……やっぱ悪口言われてる?」
「おいネガティヴから入るのやめろ。……マイクと見たが、この間は親子関係のことよりも圧倒的容姿を褒める意見が多かったな。無自覚天然人たらしのモテ男さん」
相澤さんが前オレが言った言葉をわさとニヤつきながら言ってくる。
「確かに、母親に比べて無毒っつー意見がほとんどだわな。ちなみに野次に対しての反応も、言い過ぎだっつー意見がほとんど。爆豪のも含めて子どもに対して大人気ねえってよ。
あ、ちなみに俺が面白ェと思ったのは…あったあった、
『障害物競走で解説担当の恐らく推し?のイレイザーに「集中しろ」とか「前向け」って言われて、はーい!のニコニコ笑顔からのスイッチ切り替え本気モードの顔つきのギャップ。
そんでイレイザーはしれっと高所恐怖症なのとか「アレが普段のスピードだ」とか色んな面知ってるのもそうだし、そもそも彼のイレイザーへのコメント拾い上げて全部反応して相思相愛ムーブしてんのズルい。
オタクはこういうのに弱い、公式ファンクラブはどこですか?』ってやつだな!!
こういうタイプに目つけられたらあっという間にフォロワーつくぞ〜」
ケタケタと笑うゼンマイ。なんでそれ好きなの?と聞いたら、使ってるワードとか言い回しが普段相澤さんに対するオレと同じで、類は友を呼ぶな!って大笑いされた。ウケる基準がよくわからない…
まあ…そうか、まるで母さんと同じだ!って言われるほうが困る。
「さっき、アイドルじゃないと言ったな」
相澤さんの言葉に頷く。
「必要以上に気にする必要もない。愛想を良くする必要も、演じる必要もない。
ただ、人が多い分外野の声は倍聞こえてくるものだと覚悟はしておけ」
「はい」
「なんだ、平気そうじゃんかよ。相澤がしつこく話せっつーからもっと深刻に嫌がってんのかと…」
「しつこくは頼んでないだろうが」
「へえ、4月からずっと言ってたのにか?あんときまだファンクラブ50人くらいだったろーが。素直じゃないねえ」
お前は愛されてるなあ、神代!とゼンマイに頭をぐしゃぐしゃにされる。
「黙れ馬鹿マイク…」
イラッとしたのか相澤さんが爆豪くんみたいな語彙力で静かに怒ってる。
「ゼンマイは、…嫌なこと言われたらどうしてるの?」
前から聞いてみたかったこと。
「んぁ〜俺はもともと細けえことは気にしない質だから、そもそもあんま引っかからねえんだけどよ…
そうだな、度が過ぎたモンあったらやめろって言うようにしてはいるぜ。何も言わないなきゃOKサインと取られちまうし。」
なるほど…。
「…お前は気にしないなんてできないだろ。…今まで通り、見るな、聞くな。見ちまったりしたらここに来い」
「そうだな、ミッドナイトとか対応うまいぜ!あけすけに言っちまう俺にはできねえようなことしてんなあ」
確かに、ゼンマイ結構ズバズバ言うもんな…。言葉や性格がストレートな分、彼の言葉はより入ってきやすい。
「相澤さんは?」
「……俺もあんまり、「嘘つけイレイザー、冗談きついぜ。この間マスコミとの応対でめちゃくちゃイラついてたろうがよ!」…言うなよ馬鹿」
もしかして、あの機嫌めちゃくちゃ悪かった日かな…。
対処法も捉え方も十人十色すぎて、その時々で考えて対処するしかないか…初めてのことだし。
「相澤さん、こんなにたくさん受け取るの面倒でしたよね。…ありがとうございます」
「…読むのか?全部」
「恨みつらみ書いてなさそうなら、くれたものだし…」
「かぁ〜〜っ!!!オイ今の聞いたか!?ミッドナイト!!!」
「ええ勿論。…くましろちゃん、アンタ悪い男ねえ〜!今の広まったら公式ファンクラブできそうだわ」
まだ事務所にも所属してないけど??くれたもんだし読むくらいしないと失礼な気がするし…。と言うと、ウンウンそうね〜!と返ってくる。
「でもね、まだ学校内に収まってるからいいけどもっと人数増えたら本当に大変だから、義務化しなくてもいいのよ。
勝手に推してるだから、こっちも勝手にするくらいでいいの」
なるほど…。確かにこの量を必ず読むと決めるのはきつい、だったら図書室の本全制覇のほうが早いんじゃないか?と思う量だ…ページ数にしたら同じくらいかそれよりも多いんじゃない?ってくらいある。
(何書かれてるか分からないから、めちゃくちゃドキドキしますね)
(…変なこと書いてあったら俺に寄越せよ)
(ふふ、はい。オレも相澤さんにラブレター書こうかな)
(対面で求婚しといて今更書面で何を書くっつーんだよ…)
(え…?うーん、どこがどう好きとかは口で伝えたいので、日々の感謝とか…?)
(まどろっこしい、口でいい)
(聞いてくれるんですね…ラブ…)
(神代のは聞けんだろ?なあ、イレイザー)
(からかうな、マイク)
(オレも相澤さんのファンクラブ作っていいですか?布教したい)
(絶ッッッ対にやめろ、1人だけでも大変なのにこれ以上増やすな)