Alien
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ステージ出演に快く了承してくれたゼンマイにお礼がしたい!というたいやきを案内する。
「「失礼しま~す」」
「なあ、やつきくん。君は離れようとか思わんの?」
「思わん!」
くそが。挨拶に来たなら少しは離れなさいよ。
「たいと、こいつ宇宙の彼方へ殴り飛ばしていい?」
「ええで。一生帰ってこれんようにしたれ。」
「ひっど~い!!!!サイテー!!バーカバーカ!うんちゃん!!」
うんちゃんとか汚いからやめろ。
「「やつきうるさ」」
部屋入ってるのにこれだ。部屋入る前にこの論争しようよ。
「はあ…ゼンマイ、2人がどうもって。」
根津さんにも言えたらよかったんだけど、と続ける。
校長先生で忙しいから無理だろうね…。
「「楽しかったです!ほんとありがとうございました!」」
ペコっとお辞儀する2人。さすがにやつきも離れた。
「てかくましろの言うてる人誰?挨拶と視察したいんやけど」
視察ってなんだよ。なんのチェックだよ。挨拶だけでいいでしょ。
「どの目線で何をチェックする気なの?」
「ねーもーやっちゃん疲れた~!」
重、、!またのしかかってきたやっちゃんをどかす。
「…騒がしいぞ」
「ごめんなさい相澤さん」
ちょっとトーンが低くて焦る。
「あ!相澤さんて!え、この人?!マジミイラマンやん、ぶっはっはっはっ!!バリウケるわ~!!!」
「ねえやめて殺される」
マジでやめて。
「ほう?」
ほう?じゃないまじ怖いこの2人いなくなった瞬間吊るされるんだ捕縛武器で吊るされるんだそういう運命だアーメン。あまりに短い人生だった。
「いっっっっつも相澤さん相澤さんうるさいんですよくましろ~。」
「ホンマそれ!!!やっちゃんも思っててん。でも言うとくましろ拗ねるし言えなかったんけどさぁ~」
「目の前で言われてる方が遥かにムカつくんだけど、、オイやつき表でろ」
「ぎゃー!!!」
く、相澤さんの後ろ行きやがって…!わざとだな!!バカ!!!!
「ゼンマイぃぃい、あの2人、…いや3人嫌いです」
「ずいぶん仲良いけど同い年なのか?」
あれ?無視?
「そうです…何年目だっけ?」
「「……4!」」
「4年目の仲です」
「最初の頃のくましろ、可愛かったのになぁ」
「ほんまなぁ」
何それ今は可愛くないわけ!?
「ねえもう絶交しない?」
心折れそう。
「確かにくましろ好きそうなタイプやわ~、ミイラマンであんま見えへんけど!!!」
ほんとに話聞かないよね君たち。
「何も面白くないからバカ」
何自分で言ってウケてんの?何も面白くないから。
「ふつつか者ですが、よろしくお願いしますね」
「やつきマジで表でろ」
何してんのマジで。
「お願いします!あ、ちなみにくましろのファーストキス誰だか知ってます~?」
「え!やっちゃんじゃないの!?」
「え!?俺かと思ってた!!!」
「ゼンマイ、誰も話聞いてくれない…」
もう涙出てきた。
「オウオウ泣くな!!!」
めちゃくちゃ楽しそうですね、大嫌いです。
✳相澤消太
…うるさい。大型犬が3匹に増えたようだ。
「やつき重いどっか行け」
仲睦まじい3人に少しイラっとする。まず聞かされてない。誰だ。
たいと、とやつき、というらしい。
俺の事はしょっちゅうくましろから聞いてるらしく、ミイラマンと笑ってきたが「確かにくましろ好きそうなタイプ!」と2人して頷いていた。
一方くましろはこの2人の嵐のようなテンションとズバズバ自分の秘密を言われることに対して、マイクに泣きついている。
で、このうるさい大型犬たちは今どっちがファーストキスを奪ったかもめてる。
「やっちゃんが先や!仲良くなって4ヶ月の時やし!」
「いーや俺や、俺もそんくらいやもん」
「もうどっちでもよくない?」
呆れたように言うくましろ。
「「よくない!!」」
くましろがトイレに向かったタイミングでたいやき2人が俺に詰め寄る。
くれぐれも失礼なこと言うな、と言われてたがガン無視だな。
「ねえ!相澤さん!!!くましろのこと、ちゃんと好きなん??」
「好きなん?好きなん??」
座ってる椅子の足元にすごい速さでやってきた2人を見下ろす。
「…マイク、」
くましろより面倒くせえ。
マイクに助けを求めるも、ニヤニヤした顔でこちらを見ているだけだった。静観するのに徹するらしい。面白がりやがって…
「あんな、やっちゃんよーく誤解されんけどな、別にゲイじゃないねん。くましろのこと大好きやけど、恋愛感情ではないねん。まあ大好きやけど」
「たいともや、それは。」
「でもたいとはバイやんか、」
サラッとそういうこと言える2人がすごい。煙たがられたりしないのか。
「今それ言うとややこしなるやろ。バイやけどくましろは恋愛対象外や。四六時中うるさいねん。」
お前がそれを言うのか。二度見してしまった。マイクは静かに笑ってた。
「いつも元気すぎてこっちの元気吸い取られてんちゃうか思うわ、吸血鬼的な感じで」
「やっちゃんもそう思う時ある…やなくて!!!どうなん?!
たぶ、…?「たぶらかす」たぶらかしてたらやっちゃん怒るで!!!」
スタッ、と立ち上がるやつき。
「ほんまやで、それなら弁護士呼ぶわ」
知り合いにおんねん、とたいとが至極真面目な顔で言ってくるので苦笑してしまう。こいつら本人に言いそうで面倒だ。
「たぶらかしてなんかいねえ」
「…で!?」
「どうなん?呼ぶで?」
ガキがいっちょ前に脅すなんてな。マイクはもうこらえきれないのか大爆笑してた。
「…はあ……いいか。あいつには言うなよ。ご存知の通りうるさいから。もし言ったら…」
二人の目をみて釘を差しておく。
「「言わへん!!!」」
これで言ったら締め上げるからな、と忠告する。
くましろにも伝えた言葉を伝える。面倒見てやるといったこと、まだフラつきがあること、それを俺は見過ごす気がないこと。
「めっちゃお熱いやん…!」
「初めてちゃう?くましろ彼氏できんの」
「彼女もいたことないのになぁ、ほんま笑うわ~!!!早よノロケたらええのに」
声がでけえ、と静かにさせる。
「何もかもが初やで、あ、でもキスはもらってんけどな!」
やつきがくましろにボコされかける理由がよくわかる、いちいち腹立つ。
「くましろが幸せならええねん、今日もバリ活躍してるしな!」
人気者一直線やな!と笑うたいと。
「やっちゃん録画してきてん、やっちゃんのママも見てる思うわ」
やっちゃんのママもくましろのこと大好きやねん、と教えてくれる。
そうするとたいとが何の意地の張り合いなのか分からないが、たいとファミリーもくましろ好きやで、と言ってきた。意味のわからない意地だ。
「お前ら、4年目の仲とか言ってたけど住んでるの関西だよな?」
マイクが質問する。
「そやねん、ダンスの大会でたまたまぶつかってん。そんでな、随分人の良さそうな子やわ~思ってたらな、くましろ緊張してたらしくて吐いちゃってん。」
あいつよく吐くな。どんだけ吐いてるんだよ。
「なんでも前からやっちゃんとたいとのこと大好きかったらしくて、目の前に居てびっくりアンド緊張でゲボーやねん」
汚いからやめぇや、と突かれるやつき。
「最初は…可愛かったのになあ…今殺すとか言われるねん、特にやつきが。」
「そやねん。悲しいわ…やっちゃんはくましろに愛しか伝えてないのんに…。」
はあ、と泣き崩れる真似をするやつき。こいつくましろによく似てんな。
「まあ、くましろはふつつか者ですが、よろしくお願いします~」
やつきが立ち直してギプスを掴んでくる。
「結婚式呼んでな~呼ばれんでも行くけど」
「日本って結婚式挙げてオッケーやったん?まだちゃう?」
「え、そやったっけ?」
結婚式挙げる前提で話がどんどん進んでく。お前らのじゃないのに。
(…お前ら、くましろの個性のことはいつ知ったんだ?)
(ここに合格した!ってLINEもらったとき!)
(それまではほんま、全然教えてくれんかって、1回やっちゃんと大喧嘩してなあ…)
(神代が喧嘩!?想像つかねぇわ…)
(凄かってんで、ほんまに…仲裁するの大変やった)