Alien
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結論から言おう、騎馬戦ほんとにすっごい疲れた。
『峰田チーム、圧倒的体格差を利用しまるで戦車だぜ!』
その峰田くんのくっつくボールから出久くんたちが逃げようと浮いてた時だ。
「え、ちょ、爆豪くん!?」
ピョーンと騎馬上から飛び出していった。
「調子乗ってんじゃねぇぞクソが!」
あのまま足着いたらアウトじゃない!?コレ!
「瀬呂くん、ちょっと重力軽くするから受け止めるの頼んだよ…」
「苦労人だな…」
本当に。常闇くんの黒影ちゃんに防がれた攻撃の後に瀬呂くんに戻してもらう。
『騎馬から離れたぞ!?良いのかアレ!!?』
ゼンマイも思ったようだ、やばいかな…。
「テクニカルなのでオッケー!!地面に足着いてたらダメだったけど!」
オレにウインクしながらミッドナイトが言う。
あっぶな、特例だろうな…。ありがとうミッドナイト!
『やはり狙われまくる1位と猛追をしかけるA組の面々共に実力者揃い!現在の保持Pはどうなってるのか…
7分経過した現在のランクを見てみよう!』
ちら、と画面を見やる。
「やば、爆豪くんうしろ!」
っくそ、コピーされた!!!止めてたはずなのに止め返されて動けなくなった。
「単純なんだよA組」
「んだてめェコラ返せ殺すぞ!!」
なんて口が悪い!一応初対面の人だよね?!
「…あぁ゛…!?くましろが動いてねぇぞ、てめェ何したんだコラ」
ようやく動けるようになった、くそ、取り戻さないと…0だ。
芦戸さんにはコッソリ言っておく。
「多分あの子の個性はコピーだ…ごめん、やられ返した…」
「いーって!!取り返そ!ね!」
「ミッドナイトが"第一種目"と言った時点で予選段階から極端に数を減らすとは考えにくいと思わない?」
「だからおおよその目安を仮定しその順位以下にならないよう予選を走ってさ、だいたい40位以内。
後方からライバルになる者たちの"個性"や性格を観察させてもらった。
その場限りの優位に執着したって仕方ないだろう?」
「…腹立つくらい周りを見てるね」
「組ぐるみか…!」
切島くんがそう言う。組単位でやってこられちゃ〜面倒だな…
「まあ全員の総意ってわけじゃないけど良い案だろ?
人参ぶら下げた馬みたいに仮初めの頂点を狙うよりさ。
…あ、あとついでに君有名人だよね?「ヘドロ事件」の被害者!今度参考に聞かせてよ!年に一度敵に襲われる気持ちってのをさ」
ニチャァ、と煽り散らかしてくるB組の物間くん。
「「切島/くん…予定変更だ…」」
「「デクの/1位争奪の前に…こいつら全員殺そう/はっ倒そう…!!」」
爆豪くんと声がかぶる。概ね同じこと言ってた。
「変なとこ息合うんじゃねーよ!!!
てかくましろそんなキャラじゃねーだろ!!!?どうした!?」
「戦友バカにされちゃあね、イラつくよ…」
「くましろ!!!てめェの個性は見極めて使え!!止められちまったら元も子もねぇ…死ぬ気で走れ」
「了解!」
「「「(仲いいんだ…意外)」」」
『さァ残り時間半分を切ったぞ!!
B組隆盛の中果たしてーー1000万Pは誰に頭を垂れるのか!!!』
「ゼンマイB組の名前出さないで!静かにして、うっさい!!」
『やつ当たりはよしてくれよ、神代!!』
「あんま煽んな物間!同じ土俵だぞ、それ」
B組であろう女の子がそう言う。この子とは話が通じそうだ。飯田くんポジだろうか。
「ああ、そうだね。ヒーローらしくもないし…よく聞くもんね。恨みをかってしまったヒーローが敵に仕返しされるって話」
「…」
「やばいくましろが無言でキレてる!」
「おっ、おっ、おおォォ…」
「爆豪も落ち着け!冷静になんねえとP取り返せねえぞ!!」
「おォオオ…っし進め切島…!!俺は今…すこぶる冷静だ…!!!」
血管浮かせてキレまくってる爆豪くんに笑いそうになる。冷静な顔ではない。
「…これさ、騎馬側もとって良いんだよね…?」
「頼むぞマジで!…ああ良いはずだ」
「ははぁ…、へえ!すごい!良い"個性"だね!」
「前2人大丈夫!?」
爆豪くんの個性がコピーされた。…これは何回もできるのか?種類豊富なら歯が立たない…もう1発攻撃した爆豪くんの技を切島くんの硬化で避けた物間くん。
同時に2つとか使われたりしたら…。マズイな、でもそしたらオレの止めるを使ってもおかしくないのに使ってこないってことは、同時に2つは使えないんだ。
「あ、怒らないでね。煽ったのは君だろ?ホラ…宣誓でなんて言ってたっけ…恥ずかしいやつ…えー…まあいいや、おつかれ!」
カチン
「…行くよみんな…あいつコロ「待て、頼むくましろまでそういう事言うキャラにならないでくれ!」」
『残り1分を切って現在轟ハチマキ4本所持!!ガン逃げヤロー緑谷から一位の座をもぎ取ったぁ!!!
上位4チームこのまま出揃っちまうか!?』
まだだ。まだ諦めるな、1分もある。
「待て、待てって!!勝手すなあぁ爆豪ーーー!!!」
「いい、爆豪くん止まるな!!!そのまま行け!!!!」
正反対のことを言うオレに切島くんが振り返る。
『保守派の切島とイケイケ派の神代に分かれている爆豪チーム、果たして奪取できるか!?』
見えない壁にぶつかるけど、オレが止まらないようにしてるから、勢いよくぶち壊して二本取り返す爆豪くん。
「ナイス!!!!」
『意外と馬が合う選手宣誓コンビの爆豪チーム、二本奪取で3位に!!この終盤で順位が変わりゆく!!若気の至りだあ!!』
ちょっと最後のは意味が違くないか?ゼンマイ。
「跳ぶ時は言えってば!!」
「でもこれで通過は確実…」
「「まだだ!!!」」
「はあ!!?」
「完膚なきまでの1位なんだよ、取るのは!!」
爆豪くんが動けと言わんばかりに切島くんの頭を叩く叩く。
「あんなに煽られたなら、蹴落とさないと気が済まないよね」
「くましろくん意外と怖いね!?」
芦戸さんにも言われた、ショック…
「さっきの俺単騎じゃふん張りが効かねえ、行け!!!
俺らのPも取り返して1000万へ行く!!」
皆を止まらないようにする、オレ合わせて5人はキツイなあ。
数十秒だ、なんとか持ってくれ。
「しょうゆ顔!テープ!!」
「瀬呂なっと!!」
「黒目!進行方向に弱め溶解液!」
「あ・し・ど・み・な!」
瀬呂くんはテープで、芦戸さんは溶解液で。あとはオレの個性もちょっと使って一気に距離を縮める。
見えない壁を爆破でぶち壊してPを奪い取っていく。
『爆豪!!容赦なし!!!やるなら徹底!彼はアレだな完璧主義だな!!
さぁさぁ時間ももうわずか!!』
「次!!デクと轟んとこだ!!」
結構遠いな…間に合うか?
なんとか向かうけど、ゼンマイのカウントダウンが始まる。
『そろそろ時間だカウントいくぜ、エビバディセイヘイ!!
10!9、8、7、6、5、4、3、2、1
TIME UP!」
飛び出していったはいいものの、どっちに狙いをつけるか迷った挙句時間切れてズコッて転んでた爆豪くん。ちょっと笑ってしまった。
ていうか、出久くんは?轟くんにポイント取られてたけど、取り返せたのか?
『早速上位4チーム見てみよか!!
1位 轟チーム!!
2位 爆豪チーム!!
3位 鉄て…アレェ!?オイ!!!心操チーム!!?いつの間に逆転してたんだよオイオイ!!
4位 緑谷チーム!!
以上4組が最終種目へ…進出だああーーーーーー!!!』
出久くん、泣き崩れてる…常闇くんがP握ったのかな。
「よかったね出久くん…次も頑張ろう!ほら、泣かない泣かない!」
出久くんを撫で回してハンカチ渡しておく。さっきの外周レース1位と2位だったからか、またカメラに抜かれてたので泣いてべしょべしょの出久くんとピースしておく。
「うううぁぁあぁ~!!!まざがどごやみ゛ぐんが…!!!」
やっぱ常闇くんか、凄いな。よしよし、と出久くんを撫で回す。
(あ〜どっと疲れた…)
(僕も…あ!見て!さっきの騎馬戦と障害物競走のハイライトやってる)
(わ、ほんと…………)
(すごい!くましろくんアップ多いね!)
(泣いてるか悪い顔してるかなんだけど…異議を申し立てたい)