Alien
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「予選通過は上位43名!!!残念ながら落ちちゃった人も安心しなさい!まだ見せ場は用意されてるわ!!」
ミッドナイトの声が聞こえてくる。
相澤さんと別れ際に頭撫でられたから、それはもう嬉しくて元気300倍アンパンマンのテンションでイケる。
「そして次からいよいよ本選よ!!ここからは取材陣も白熱してくるよ!キバリなさい!!!」
やだなぁ、さっきの涙ダラダラ流してるときに限って寄ってきたカメラロボを思い出す。許さんからな。
「さーて第二種目よ!!私はもう知ってるけど~~…何かしら!!?
言ってるそばから、コレよ!!!!」
電光板には、騎馬戦の文字。
う〜ん、騎馬戦かあ…痛そうだな…。
「参加者は2~4人のチームを自由に組んで騎馬をつくってもらうわ!基本は普通の騎馬戦と同じルールだけど、1つ違うのが…
先程の結果にしたがい各自にPが振り当てられること!それと、言い忘れてたけど43名だから1チームだけ5名の騎馬チームを作ることになるのよ!ひとりぼっちを作らないであげてね!」
「入試みてえなP稼ぎ方式か、わかりやすいぜ」
近くにいた佐藤くんがつぶやく。
「つまり組み合わせによって騎馬のPが違ってくると!」
「あんたら私が喋ってんのにすぐ言うね!!!」
ブチ切れたミッドナイトが鞭を床に叩きつける。最近短気らしい、相澤さんによると。
張り切ってるミッドナイトが可哀想だから聞いてあげて、と周りに伝える。
「ええそうよ!!そして与えられるPは下から5ずつ!43位が5P、42位が10P…といった具合よ、
そして…1位に与えられるPは
1000万!!!!」
皆出久君を振り返る。1000万て!すごいなぁ…オレもか!!!皆宝くじが当たった人を狙うような目で見てくる。
「上位の奴ほど狙われちゃう、下剋上サバイバルよ!!!」
オレ誰と組もうかなあ…。
うーん、とウロウロしてると爆豪くんに声をかけられる。
「オイ、くましろ!!!テメーは俺とだろ!あぁ゛!?」
どこ行くんだよ!!!と手を掴まれる。
「ええ、待ってよメンバーくらい教えて!?」
首根っこをつかまれ引きずられる。メンバーは瀬呂くん、芦戸さん、切島くんだった。
フム…なかなかいいメンツだ。ここにしよう。
「仕方ねぇから5人のチームになっぞ、お前は後ろ見てろ、敵が来ようものなら容赦なく止めろ」
速さは減るかもしれないけど、安定性増すからね。
「分かった!」
なぜか髪の毛をワシッと掴まれたけど…気にしない、こういう地味な嫌がらせしてくるんだよ、この子。
髪型すごいことになってるぞ、と瀬呂くんが直してくれた。ありがと〜とお礼を言ってると、その様子が思い切りでっかいモニターに写ってて真顔になってしまった。なぜよりによって今のシーンなの…。
芦戸さんがコッソリ耳打ちしてきてくれた。
「くましろはどこだぁ!?あぁ!?ってずーっと言ってたよ~、私らなんか名前はおろか個性すら覚えられてないのに!」
視察してたんたけどね…他のチーム。ポイント多すぎてなかなか声かけてもらえなかったし。
「15分経ったわ、それじゃあいよいよ始めるわよ」
とりあえず体操とストレッチをしておく。体痛めないといいなあ。
『さぁ起きろイレイザー!』
「起きろイレイザー…!?寝てる!!?寝てらっしゃるの?!え、見たい!ゼンマイ起こさないで!!!」
ストレッチから起き上がって放送席の方を見る。
『もう起きたぞ…うるせえ』
ジーザス!!!!!膝から崩れ落ちると爆豪くんに鼻で笑われた。
『残念だったなァ、神代!』
ショック。相澤さん時間あればどんな時でもすぐ寝るんだな、覚えておこう。
勿論みたいな顔して爆豪くん上乗り出したから、間違っても騎馬を傷つけないでね、と忠告しておいた。
(テメェ、俺をなんだと思ってんだ…)
(爆発する個性を持つ爆豪くん)
(なりふり構わずやるってか!?!!あ??!)
(ほら今!出てる出てる!それそれ!マジで危ないから!)
(クソがよォ…終わったら覚えとけや!!!!)
(怪我したくないからお願いしただけで?!)