Alien
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なんとか目の治癒を進めてはいるものの、治癒の個性持ちが弔にバレて、定期的に目をぶん殴られてるせいでいつまでも完了しないから見えない。
ずっと頭や目を殴られすぎて、意識が朦朧としてきた。
バァン!!!
「もう大丈夫 私が来た」
「オールマイトーーー!!!!!」
峰田君の声が響く。
なんなんだこの安心感。組み敷かれたままオールマイトの声がする方を見やる。ドアが開いた音がしたってことは…光かなんか見えてもいいんだけど、まじで何も見えないな。
「チッ、邪魔が入った…ごめんねくましろ」
目をまた殴られる。
「っっぐ、〜〜〜ぁああっ!!!!!」
たちくらみのような感覚に襲われる。目が見えないのに立ちくらみ起こるんだ…。
痛みに耐えきれなくなってきたのかもしれない。
「嫌な予感がしてね…校長のお話を振り切りやってきたよ
来る途中で飯田少年とすれ違って…何が起きてるかあらまし聞いた
もう大丈夫。私が来た!」
飯田くんが助けを呼んでくれたのか…後でお礼言わないと…。
「待ったよヒーロー…社会のごみめ」
ワントーンもツートーンも声色が低くなった弔。
「弔…オレもうだめかも、」
「ダメだよ、死なないで?一緒に帰るんだから…」
「いかないよ、そっちに…は…」
「黒霧、回復できるやつ連れてこい!絶対殺すな」
弔がペチペチ頬を叩いてくる。地味に痛い…今視界0だから分からないけど、すごく眠い。まぶたが重いあのときの感覚。
一瞬体が浮いた。
「やだ、離せ…!」
黒霧という奴のワープかと思って足をジタバタさせる。
「くましろ少年、私だ!…よかった、意識はあるね。
もうすぐ皆ここにくる、相澤くんも…怪我はしてるが無事だ。安心してほしい」
「オールマイト…ごめんね、見えなくて動けなくて…」
立つ気力も体力もないオレを運んでくれた。心底ほっとしすぎて体から力が抜ける。
蛙吹さんと峰田くんの声が聞こえる。
「大丈夫!君も重症だ、意識があるだけで100点!
皆入口へ、相澤君を頼んだ意識がない。早く!!」
「ああああ…だめだ…ごめんなさい…!お父さん……」
「弔…?」
声だけしか聞こえないけど様子がおかしい。相澤さんの捕縛器を掴んで、一緒に歩く。歩きながらなんとか治癒を進める。
「救けるついでに殴られた…俺のくましろまで取られた…ははは国家公認の暴力だ。犯罪だ。
さすがに速いや、目で追えない。けれど思った程じゃない
やはり本当だったのかな……?弱ってるって話……」
俺の、がいつの間にかついてる。
「オールマイトだめです!!あの脳ミソ敵!!ワン…っ僕の腕が折れないくらいの力だけどビクともしなかった!!
きっとあいつ…」
「緑谷少年、大丈夫!」
階段を登って少し離れたあたりで痛みと疑似立ち眩みが限界で座り込む。
「くましろちゃん、もう動けない?」
頷く。
「困ったね…僕たち、一度上に行って誰か呼んでくる!くましろくん、一人で平気?寒気とかない?すぐ戻ってくるから…」
出久くんが尋ねてくるので頷く。
「それは、大丈夫…そんなに血を流してないから…」
「目ェ潰されといてよく言えるぜお前…」
峰田くんが完全に引いてる声色で突っ込んでくる。刺されたとかじゃないから、そこまで出血してないと思うんだよね。
3人にお礼をいう、治癒できてる感覚があるから多分大丈夫だとも伝える。
(ねむい…)
(くましろくん!僕だ、飯田天哉だ!意識はあるか?)
(起きてるよ…)
(君、目が…)
(え、待ってそんな深刻な感じ…?いま治癒かけてるんだけど…)
(な、なんて言ったらいいか…)
(やめてよ深刻な感じだすの!感覚的には眼球動かせてるんだけど!?)